谷。
野次馬を描くのって難しい。
って書きながら気がついた。
苦手多すぎないか?
結局、街の名前も分からないまま出発することにした。
敵の姿は見てないが、殺気を放ったやつなら既に始末したので大丈夫だろう。
その場で盛り上がっていた冒険者たちも礼を言いながら街を出て行くようだ。
2方向に別れるようなので、ついでに僕らもついていくことにした。
「おお……天使様……」「すげー可愛い」「何アレ……」
「……気のせいか、僕ばっかり目立ってる?」
冒険者には女性も居るはずなのだが、何故か皆が揃って僕のことを褒める。
いや、可愛いと言われても嬉しくはないが。僕は不自然で無ければそれで良いんだ。
自重を知らない《演出》のせいでどんどん視線が露骨になってきているが、もうどうにでもなれと考えを投げる。
それより、何故か、いや首輪がなくなったせいだろうか、全然チート能力者が現れない。
この世界で精神が変容してしまったのか、僕は戦闘を求めているようだ。
まあそれは仕方ない。合わせないとストレスが溜まるからね。
この魔物だらけの世界で生きていくには、多少なり平和ボケを抜かなければいけないのかも。
しばらく歩いていると、下り坂に出くわす。
今までのなだらかが嘘のような急勾配だ。
さっきまで穏やかな平原が広がってたはずなんだけどなぁ……
「嘘……だろ?」「マジかよ」「アレは……」
なんかざわついてるな。何があった。
言っとくけど、吊橋とかは無いぞ。お楽しみ要素は全く無い。
向こう岸があるので谷かと思い、中を覗こうとするが全然見えない。傾斜が絶妙だ。
仕方がないので《飛行》を使用する。
「おいおいおい……」「お嬢ちゃん!いくら結界が凄いって言ったって無茶だ戻れ!」「空とんでる」「白か……」
1人覗いた奴が居るぞ!後でしばくか。
というか、し、白しか無いし……。
無駄に頬を染めてる間に谷の中心に到着。今回はあまりスピードを出していないが、この谷結構幅が広いし深いな。
200mトラックのある校庭の幅くらいある。いやその説明だと狭いか。
感覚では分からないので、《鑑定》。
■谷の詳細
・作成者:地の神
・幅:約1600m
・深さ:∞(理論値)
・長さ:海まで
・下にあるもの:ブラックホール
ツッコミどころ多すぎだろ!
できるならUnityとかで3Dマップ作ってみたさある。出来ないけど。
スマブの新発売のRPGエディタでは出来るのかな。




