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武器。

追加されていく要素を上手に小説に登場させるのが至難の技だ…(じゃあやるなよ

ひどい目にあった。



尻尾と首輪を同時に全力で引っ張られるという拷問まがい…いや、ガチ拷問を受けた僕は、痛みによって気絶と覚醒を繰り返すという信じがたい苦行を強いられた。

そのせいで、尻尾のほうが格段に痛かったので、今では尻尾にちょっとでも感覚があると身体が無意識に震えるレベルに達している。


今はモモカに抱きかかえられて街を歩いている。

相変わらずの視線だが、この2人が強いと分かったのか突っ込んでくる命知らずは居ない。

まあ僕が一番強いが。


何をしに行くかと思えば、装備品は揃っているので武器を買いに行くらしい。

そう言われれば超絶魔法パーティーだな。

僕は魔法で武器を作れば良いや…と思っていたのだが、封魔系統のアイテムや設置型(トラップ)魔法は多くはないがそこそこ普及しているらしく、武器は必須とのこと。


と思ったのだが、そう言えばステッキがあったじゃんと手元に呼び寄せる。



このステッキは、《[Cube Craft]インベントリ機能》から取り出したものだ。

自分の落としたアイテムなら自動回収機能があるらしく、あの廃墟のような国で倒れた時に回収されたようだ。


見たところ、かなり頑丈そうだ。

どうやらこの装備、耐久値を共有するという物理現象に真っ向から逆らう性質を持っているようであり、物理で殴っても先端の角の取れた五芒星が相手に突き刺さりそうだ。

もっとも、僕の筋力では強化しないと完全に幼女のおねだり状態だと思うが。

魔法関係にチートが多いが、身体能力関係は殆ど無いのだ…インポートできるけど。



そう言えば、話は脱線どころか海か川に落ちそうだが、インポートできるスキルに制限はあるのだろうか?

今までインポートしたスキルには共通点はないように見える。

そこも今後の悩みどころかな。


さて、武器屋に着いた様子。

僕のステッキをしっかりと視認しているので、とりあえず僕の武器はこれで決まったようだ。

あとは2人の武器か。





女の買い物は長いといったな、あれは装飾品に限らなかった。

武器に何時間もかけるかよ…しんどい。

あ、僕がしんどいのはただ待っていたのではなく、チヤホヤされてたからだ。


人の好意を無下には出来ないし、かと言ってお持ち帰りされたら困る。鎖は一応付いているが、視界に入っていない盲目的な方々もいらっしゃるのだ。


隠れることも考えたが、《演出》の効果がデカすぎる。あっという間にバレて囲まれるのは目に見えている。

異世界転移&猫獣人少女のテンプレ通り、モフられたら大変なことになる。



買い物は終わったみたいなので、店を(抱き上げられて)出ると、既に夕暮だった。

晩ご飯でも食べるか。

最近、またこれとは別のシリーズ物小説に心を奪われました。そうでなくとも夏バテ気味ですが。

とりあえず、今あるストックに関しては毎日投稿して、その後は週一更新くらいに落とそうと思います。

(元来、ネタ小説だったはずなんだけど最近これだけガチで書いてた)

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