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予想通り。

ここまで来ると、同じタイトルの話とかありそう。

アウトォォォォ!!な展開の後。

やはりコントをしに来た訳ではなかったらしく、そこには顔が…いや、全身がボコボコのタツヤと妙にスッキリした表情のミキがそれぞれ仁王立ちしていた。

だからスカートを戻しやがれ。


「さて、待たせたわね」

「コント見せられてたんだけど…」


コントといった瞬間、タツヤの表情が露骨に恐怖に染まったのが見て取れた。

トラウマになったか。ざまぁ。



「さて、雑談する内容はちょっと持ち合わせてないから早速本題に入るわよ」

「さっきの時間は何だったんだ…まあいいか、何?」

「私達の仲間になるか、それともこれ以降人族と獣人の大陸に立ち入らないか選びなさい」

「それ以外にも大陸あるのか」


というか、何故だよ。

今までの行動を振り返ってきたが、こいつらを邪魔したような覚えはないぞ?

僕を倒しに来るのって、せいぜいアンチートマンとかその辺だろ。


「タツヤの方はなんにも喋ってないけど、どうs」「質問に答えなさい」「か、可哀想…」


タツヤは何か喋りたそうにしているが、ミキの動作にいちいちピクピクと身体を震わせている。本当に可哀想になってきた。


「いや、ここで出て行くのもなぁ…日本に戻る方法も見つけなきゃだし」

「つまり、ノーと言うことね」

「まあね」


拒否ることにした。

人族の大陸はともかく、獣人大陸はまだ捜索が終わっていない。

多分、人族の大陸が昔から一本道だったのを見るに序盤でそんな装置が出てくるわけがないが、追い出されてはあるのかないのかも不定な状態になってしまう。

心を落ち着けるためにも、捜索はしておかねば。


「そう…ところで、あなた拘束されているのを忘れてないでしょうね」

「あ」


忘れてました。

改めて手足を動かしてみるが、一寸も動かない。いわゆるギチギチと言われる程度の余裕しか無い。

なんと言おうか、これ以上身体を縮められないように拘束ではなくて、身体を常に伸ばされてる感じがするレベルである。


「じゃ、最後に。その台の種明かしをしてあげる。

サ…いや、名前は言わないけど、その人の魔法がかかってる。

チート能力を行使すればバレるし、拘束具を壊せば修復される。

脱出不可能よ」


そう言って、未だ青い顔をしているタツヤを抱えてミキは去っていった。




「何故あの返事だけで僕の気持ちを見透かしたし」

『彼女はどうやら、《鑑定》の万能さに気がついたようです』

「ああ、そういうことね」

『それで脱出方法なのですが、私が一瞬だけあなたの身体を借りて《[Nice! RPG Editor]インポート》を発動させます』


大丈夫なのか?と思うが、神が発動すると何かが違う、その程度で納得した。


『適当なスキルを手に入れますので、それを元に脱出して下さい』

「りょーかい、じゃあ」『よっと』「速っ!」


馬鹿な…速過ぎる。『もういけましたよ~』とか呑気に言ってるが、何が追加されたんだ。



■新着スキル

・物理超現象 Lv.1



頭悪そうな名前だな!即席感が凄いぞ!

スキル名や詠唱は適当です。

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