ある意味。
良いのか?と思いながら打ったら、やんわりした表現になってしまった。
他の小説を読んでいるともうちょっと具体的に書いても良い模様。
ガラガラ、と前世の病院みたいな音を立てて扉を開け、現れたのは黒髪の男女各1人。
その2人とは、タツヤとミキであった。
意外なメンツに驚くが、そういえばこいつら敵だったし、死体も消滅させてなかったなと思い直す。
手を組んでいるのは知っていたが、彼らにはあのような意味不明な魔法を行使することは出来ないはず。
となると、最低でも3人か…厄介すぎる。
それにしても、ミキはともかくタツヤは確実に倒したと思ったのだが。
残りのメンバーには蘇生魔法とか使える奴が居るのかもしれない。
しかし、僕が居ることでどんなデメリットがあるのかどうかも聞いて無いんだよな…
僕の何が邪魔だったのか。
考え事をしていると、どうやら暴れていないのが「実は枷を壊して、不意打ちを狙ってるんじゃないか?」という結論に達したらしく(一応全部聞こえてはいた)、タツヤがこちらに手を伸ばし、
「ひぁう!?」
予想外の方法で確かめて来やがった。こいつ最低だ…!
思わず身体が跳ねるし変な声も出たが、枷は勿論取れない。安心したように2人は再び話し始め、そしてこちらに向き直った。
「目が覚めたかい、ミライ君?」
「今更かよ!もっと早く言えよ!」
「そんなこと言って良いのかな?」
「ひぁ、やめっ!バカ!」
遠慮無く拘束されている僕を触りまくるタツヤ。逃れることが出来ない感覚が身体を流れるが、ちゃんと後ろの、ミキの冷たい目も見えている。
「はぅ、ちょっと、後ろの人の目を、見たほうが、あぅっいいよっ!!?」
「へ?」
僕で遊びながら後ろを振り返るタツヤ。瞬間、タツヤの手が残像を残して消える。
そして代わりに現れるのは、ミキの鉄槌。
「がッ…!!??」
防御も出来ずに下腹部に強い衝撃を受けた僕は、あまりの痛みにまるで死んだように横たわる。
動きたくないでござる。涙目になっているのが、いや涙がダタ漏れなのが頭の残り僅かな冷静な部分で分かる。
というか止めろよ!そこはピタッと止めるとかが腕の見せどころだろ!
タツヤは最初こそ普通に回避していたが、ミキがステータスよりはるかに高いパフォーマンスを発揮し始めたので、《座標空間認識》で位置をずらしたりしてセコい回避方法を始めた。
というか、それで紙一重って…女の怒りって凄いな。
スキル無しでも互角だったのに、ミキは《浮遊》とか《衝撃波》とか使い出した。
タツヤは瞬く間にノックダウン。戦闘開始から僅か30秒のことである。
どうでも良いけど、まくったスカートを戻そうよ。
なろう神に消されるんだけど。
(筆者的に)オイシイ展開です




