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無意味。

連れ去られミライの話。

次話からちょっと下ネタ(?)注意です。

ゆっくりと覚醒する。

まだまぶたが、そして頭が重い。


はっきり言って最悪の目覚めだ。

僕は二度寝したことはあったが、こんなに眠気が残ることはなかった。

激しい脱力感に襲われながらも、直前のことを思い出してなんとか踏みとどまった。



寝転んだまま、辺りを見回す。

病院のように白い壁、清潔感のあるスライドドアだが、窓はない。肌に感じる空気圧から、地下だと判断できる。

ちなみに、空気圧を感じることが出来るのは、元々僕が住んでいたところが斜面の多いところだったことに加えて、幼女化の影響で感覚が鋭敏になっているからである。


本棚を発見した。中には、|明らかに日本で見たことあるようなマンガや、この世界の雑誌のようなものがおいてある。

流石に薄い本はないようだ。まあ、ああいう本は普通隠すか。



しかし、起き上がろうとして異変に気がつく。

何の事はない。手足を拘束されているのだ。

よく、「起き上がろうとしたら引っかかったような感覚が」というアレだ。


X字拘束…エロゲとかでありそうだなーとか呑気に思いつつ、これを破壊できないか試み始める。

拘束されてるとか、監視されてそうとかそんな心配は皆無。これがミライクオリティーである。



まずは《鑑定》。定番だよね。

まずは、この手錠と足枷の特性を調べないといけない。

よくある漫画や小説なんかだと、主人公が覚醒して引きちぎる、危機一髪で仲間が助けに来る、シオ●ラ節が流れてきてア●リメ司令のように拘束をぶち壊す、みたいな展開が予測できるが、僕の腕力は転移前と変わっちゃいないし、そもそも僕自身ここが何処なのか不明のため助けに来ることは期待できないだろう。


しかし、予想に反して《鑑定》は発動できなかった。

あり、僅かな魔力さえあれば発動できる筈なんだが…どうした?

原因を探ろうにも、《鑑定》が使えない状況ではどうしようもない。


いや、まだあった。

この枷を鑑定するのはもう諦めるしかないっぽいが、自分を鑑定するだけなら《[砂漠の孤島 2nd] ステータス等自分のデータの確認》がある。

これが非魔法スキルなら、鑑定できるかも知れない。



■ステータス

名前:ミライ

体力:6000 / 6000

魔力:0 / 4294967296000

腕力:5.1

走力:8.4



魔力ーーー!!桁がヤバい桁が!しかも何故なくなってるし!

確かに、まあ《鑑定》を発動できないわけだけども。

えーっと…魔力の桁が…



■魔力(単位入れましたYO!)

魔力:0 / 4兆2949億6729万6000



YO!じゃねーよ!あと兆っすか!

色々突っ込みたいけども、まずは融通が効いて良かったのと、何も出来ないわけではないことに少し落ち着いた。


さて、非魔法スキルなら普通に起動できると分かったが、どのスキルを使用しよう?

というか、魔力が最初から甚大すぎて考えたこともなかった。

やっぱり、チートスペック魔力でも、こんな枷みたいなこの世の理に従うんだな、としみじみ思う。


さて、色々情報がわかったところで、脱出を開始しますか。

誰も来ないのが不思議だが、手始めに《[Nice! RPG Editor]インポート》使って―


『危ない!』


何故かそんな声が聞こえて、僕はそのままの姿勢のまま停止した。(拘束されてるので大して体制は変わってない)



…誰?

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