味方。
感想って評価ポイントに入らないんですね。
レビューはどうなのか知りませんが、書かれたら分かるでしょう。
(マニュアルに書いてあるとかは無視っす)
「じゃあ、味方についてくれるということでよろしいですね?」
「は、はい」
もう日も暮れてきたこの頃。
僕とデルタ国王は、レッドの国王に宿に…いや、城に案内してもらっていた。
さっきの魔物の群れに行こうとすると、やはり獣人ということがバレて襲われそうになったのだが、それらを総て回避しながら僅か10秒程度で魔物を殲滅したので、兵士たちは恐れおののいて散って行った。
兵士たちは国王を呼んできたのだが、レッド国王は何故か僕に見覚えがあったらしくすんなりと信用してくれた。
そりゃ、顔は殆ど変わってないだろうけどさ。見た目はだいぶ変わってるよ?
そして冒険者達には、初めは憎い獣人とその連れという認識だったのに、何故かヒーロー的な存在にまで昇華された。
多分《演出》の光のエフェクトも相まってだろう…なんでこの魔法、ただの任意発動じゃなくて常時発動も兼用なんだよ。邪魔だよ目立つよ!
…が、なんだかんだ言って満更でもないのでそのままにしておく。
にしても、ネコn…獣人国も含めて、不用心すぎやしないか?
剣を刺したら黒ひげが飛び出るくらいの確率で国王が出てくるぞ。
え、少ない?まあ剣は沢山刺したしな。
懐かしいレッドの商店街を抜け、城に到達する。
城には従者が何人か居て、獣人に対して一瞬しかめっ面をしたが、国王が背中を見せているので敵わなかったのだと判断した。
「では、ここの部屋を使って下さい」
城の一室に通される。至って普通の城の部屋だ。
城の端のほうだが、他の部屋は開いていないらしい。従者の大半は空気だな。
ベッドが2つある。よかった、デルタ国王はデカイから威圧感だけで寝られなかったらどうしようかと思ってた。
「少し聞きます」
「はい」
国王ともあろう人がすっかりしおらしくなってしまった。
「レッドは味方につきますか?」
「はい、もちろんでございます」
嘘を判定する魔法水晶まで持ってきて確かめたが、嘘偽りはなかった。
なので、ブルー国王と同じ「攻撃されたら僕が呼ばれる」魔法を適当にかけておく。
これで、味方作りは終わりだ。
「デルタ国王、これで総てですが、まだ見て回りますか?」
「は?まだ1カ国残っているだろ?」
「いえ、終わりですが…」
「な、ナンダッテー!!」
なんで2ちゃんとかTwitter系のネタ国王が知ってるんだよ!
というかキャラ崩壊しすぎだ!
さて、これからどうしようか。
まあ、かつては国がもう一つあったらしいから、そっちを見に行くか。




