フィールド。
あっさりゾーンです
まだ続きます…すみません
「《虚体化》」
リカルタの詠唱破棄の魔法により、あいつは絶対と呼べる結界を通り抜ける。
そう―あの結界、攻撃にしか効果がないのである。
そこが唯一の弱点だったりする。
つまり実体を持たない身体になった国王には、結界による拘束は出来ない。
攻撃であればいかなるものも防げるので、攻撃を防ぐだけならできるが。
再度《原因呼出》を使うが、僕は魔法自体は凄くても技量がないため難なく回避されてしまう。
回避された後にも、猫獣人国王が専用非魔法スキル《見切りの一撃》や普通のスキル《連撃》を使って一応攻撃を加えているが、実体の無い相手に対し有効打どころか傷一つ与えられない。
さて、どうしたものか。僕は落ち着き払っていた。
底上げされた魔力で、まずは時間を稼ぐか。
さて、適当に魔法を創って―
「総てのモノよ、美しき数式に従え《物理現象化》」
■物理現象化
ミライのオリジナル魔法。無属性世界干渉系統、範囲型。術者を中心とした球状の範囲内で、霊体や妖精等実体を持たないモノ、雷のように電気の理を捻じ曲げるモノに対して物理の法則を適用する。
虚体化したリカルタは、魔法の影響で再び落下してきた。
今度も受け止めるつもりはないので、そのまま石の床にダイブ。
「貴様…聞いたこともない魔法を使いよってからに、生意気な…」
「まあ、すぐ創れるしね」
「「なん…だと…!?」」
2人揃って驚く国王。おい。
猫獣人の方、さっき驚いたばっかりだろ。
イエロー国王と戯れる気は無いので、さっさと終わらせることにする。
無駄に膨れ上がった魔力を適当に使って、状態異常の毒と凍結を用いて適当な弾を作る。
光球の方が作成に慣れてはいるが、物理現象的に「人に光が確固たる質量を持って当たるのはおかしい」のでそれは攻撃に使えない。
がしかし、弾が出来上がらない。何故だ?
―あ、そうか。魔素という物質が一点にひとりでに集まるのは物理上おかしいのか。
ということは、魔法は使えないな。
どうしよ。
書きなおすとかそういう発想は少ししかないです




