表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/135

人族。

ここらへんからスランプ中の作品です、あっさり感が今までより強いので次の話があるなら読み飛ばしても多分大丈夫です。

人族の大陸に飛び始めてから数分。

僕らは人族大陸の大地を踏みしめていた。



僕の保護がうまいこといったのか、それとも猫獣人の王の身体能力が高いのか不明だが、王は無事だった。

若干車酔いみたいな症状は出ていたが、まあ許容範囲内だろう。



「なんだ…これは?」


王は驚いていた。


「確か、このあたりには漁村があったはず…」


いまや大自然の中の岩場でしかないこの場所に、王は呟く。

よく分からないが、前には何かあったようだ。



歩いて少しすると、イエローが見えてくる。

相変わらずそっけない国旗だ。

僕が蹴散らしたせいか、今は門に衛兵の姿はない。


もはや呆然とし始めた国王を引っ張りながら、イエロー内に入った。


イエロー内はがらんとしており、最初に入ったときに居た住民は人っ子一人見当たらない。

かといって家に閉じこもっているわけでもなさそうである。家の玄関は半開き、店のシャッターは開け放たれており、まるでなにかの狂乱でもあったかのような風体を思わす。


「おい、人族よ、まさかトラップではあるまいな?」

「……そうかも、僕が出るときはこんながらんとしてなかった」

「ふむ…」


僕が護衛のつもりだったのだが、猫獣人の国王はスキルが使用可能らしく、獣人特有と思われる非魔法スキル《窮地の構え》を発動した。



■窮地の構え

猫獣人族特有の非魔法スキル。発動者の体力値に応じた範囲に《威圧》《索敵》、発動者に《防御力UP》《速度UP》を付与する。



へー。結構役に立つスキル!

デメリットないのが逆に怖いな…


ならこっちもと思い、適当なイメージを浮かべつつ、



「害なす存在の一切を遮断せよ《完全障壁(パーフェクトバリア)》」


と詠唱する。効果がイマイチだったので詠唱を追加。


「詠唱に必要なイメージを補助せよ《想像補助(アディショナルイメージ)》」


これで完璧!と思っていると、国王に頭を抱えられた。

なにか変なことをしたかもしれない。反省反省。



そのとき、国王が何かを拾ったようで、

「誰かいるぞ?」と王城の方向を指し示した。


「何人くらい?」

「1、2、…7人だ、その内1人から強大な魔力を感じる」

「じゃあ召還士かな」

「召還士…?」

「いや、獣人大陸に行く前に勇者召還とかしてたみたいだからさ」

「勇者召還だと!?」


王はこれでもか、というほど驚いた。

大声は出しちゃだめだろ。


「そうか…そこまで進んでしまったのか…」


まるでこの世の終わりのような表情をする国王。大丈夫か。



王城に行くと、予想外の光景が目に入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ