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獣人の国王。

最近、書く意欲が失せてきた気がします。

幸いストックはあるので、尽きるまでは(ほぼ)毎日更新を続けたいと思いますが、もしかしたら小説的には一旦待って書き直したほうが良質になるかもしれません。

《瞬間移動》してから中央通りと思わしき大通りを歩いて数分、僕らは王城の前に移動していた。

どうやら、元々王城に近い場所に移動していたらしく、数分で済んだらしい。


王城は猫のようなマークが描かれた旗が等間隔に並び、今の支配者が猫獣人であることが伺える。

全体的にオレンジ色の国旗だが、四原色シリーズよりデザインが凝っている気がする。

やっぱり、こっちには普通に国がたくさんあるんだろうか。不明だが、回ってみるのは若干楽しみではある。


王城は門がないCube Craftスタイルで、内部もシンプルな構造。なんか卵を何重にもしたような感じだ。



やはり王様は想像通り直進後の広間に椅子に座っていた。

予想通り猫獣人で、金色に赤の、いわゆる「おうさまのいす!」に座っている。

偉そうな座り方ではあるが、その表情からは傲慢さは見えない。どうやらリラックスしているだけのようだ。


「人族の方々をお連れしました、それでは失礼します」

「いや、お前もここにのこれ」

「はい!?それでは、お言葉に甘えて」


出ていくセレナを国王が止めたところで、国王は話し出した。



「さて、人族の方々よくぞいらっしゃった。そこの者から話は通っていると思うが、我が大陸では人族としばらく連絡が取れていない。そこで、教えてもらいたいのだ」

「はあ…分かりました」


国王は見た目子供である僕が話し出したのに驚いた様子だが、特に支障はないので話し始める。

四原色シリーズの国があること、それぞれの特徴と様子、そしてそれらの関係など。いや、などというよりはそれだけか。


「ふーむ…やはり我が聞いている内容と大きく異なるな…人族よ、周辺の村や街の様子はどうだった?」

「え…あったかな?」

「な…どういうことだ!?」

「いや、国以外はなかったけど…」

「はぁ!?そんなわけがなかろう!人族の奴らが、皆均等に金持ちな訳が…!」


国王、かなり素が出てるな。それも当然だろう。

当然と言いながら僕は全然気づかなかったが、普通のRPG等では国の他に街や村が存在して然るべきである。

川も普通あるだろうし、廃墟の街のオプションも大抵ついてくる。


それを考えると、おそらく500年前の人族の国は金持ちや貴族しか住めないような制度になっていたに違いない。


国王は頭を掻きむしり(耳まで引っ掻いて痛くないのだろうか)、しばらく悩んでいる様子だったが、やがて結論を出したのだろう、顔を上げて言葉を放った。


「人族の者よ、もしよければ我を人族の大陸まで連れてゆけ!真実を見たい」


僕達への信用がないのか、それとも自分の目で見ないと信じない性格なのか、国王は外出…訪問を決意したようだ。


「それでは、お伴させていただきます」

「いや、何故来るのだ。我とこの人族だけで十分だ」

「……分かりました」


…勝手に話がまとまったが、どうやら僕と国王の2人で行くことになるようだ。


「了解です!国王さん、身支度を整えてください!」

「準備するようなものは何もない」

「了解です!それでは、っと」

「なぬ!?」



船なんか使いませんよ。

結界新幹線ですよ。

自分と国王に結界系の身体保護魔法をかけ、加速度マッハで超速飛行した。

この話をストックした時は設定.txtを紛失中だったので、何故か転移じゃなくて高速飛行使ってます。

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