荷馬車の護衛。
今はWordで書いたやつをこっちにコピペで投稿してるんですが、こっちで直接書いたほうが良いんじゃないかという進捗です。
何かにくすぐられているような感覚で目が覚めた。
思わず脇腹をかばって落ちそうになったがなんとか踏みとどまる。
どうやら、飛行可能な魔物《魔蝙蝠》が数匹、僕の周りに群がっていたようだ。
確か、討伐クエストならばCくらいの強さで、C帯唯一の飛行系魔物だった気がする。
どうでもいいが、人を起こさないで欲しかった。
朝日の登りきらない時間に起きてしまったが、眠気も飛んでしまったので木から降りて入国することにした。
連チャンで朝一番に入国する僕を見て衛兵が若干首をかしげているように見えたが、まだ大丈夫だろう。
そこにしか用がないので、冒険者ギルドに立ち寄る。
中には、昼間より多い人数が詰めかけていた。
人だかりの好きではない僕はさっさと稼ぎに出ようと思い、クエストのボードを見るとそこには、
「(A+)ブルーまでの輸送護衛」
があった。
しかも、報酬は500万円。
本当に一人に払って良いのかというような額面だが、それだけ時間も労力もかかるらしい。大変なこった。
しかし僕はついでにブルーを見ておきたいので、この依頼を受けることにした。
ブルーは、ここレッドと違い資本主義的な要素の強い国だ。社会保障が「国を守る」くらいしかないため、学校に行くにも大量のお金を要する。
しかし競争が強いがゆえに、質のいい武器防具・アイテムが手に入るのもブルーの特徴だ。
しかし、色名シリーズなのか。
ブルーまでの道のりは、輸送馬車を使って1周間程だろうか。そのくらいなら、周囲の景色も楽しめる気がする。
早速依頼書をボードから外し、受付に持って行って受注する。
受付の人が前回までとは違う人で、死にたくなければやめとけとわりとガチで言われたが、気にせず受注。
あんな忠告をいちいち引き受けていたら、こっちは一切依頼を受けられない。
思い上がりかも知れないが、僕は痛い目を見るまで突き進むつもりだ。
早々と集合場所に行く。
…早く来すぎて待たされるようだ。
早く来て損した…