結局ゴリ押し。
最近、前後書きがさらに雑になってる気がする。
同じこと書いても飽きられるし、でも…と。
日が暮れてきた、結界を張ってから既に6時間が経過した頃のことである。
ミキは閉じ込められているせいか、精神的に消耗しているようだったが、諦めてはいないようで1時間毎に攻撃をしたり休んだりを繰り返している。
一方、僕の方は飽きたので適当に作ったたこ焼きもどきを食べながら見下ろしている。
うん、おいしいわけじゃないけど、この世界のもどきと比べるとだいぶマシだな。
ちなみに、材料はたこ焼き屋からパクって…もとい買ってきた。
作ったものをおすそ分けすると、最初から怯えていて反抗しなさそうだったのに忠誠を誓われた。
そこまでのことをした覚えはない。
それはともかく、決着が全くつかないのが問題であった。
イエローをすぐに出発する予定こそないものの、ホログラム国王がどんな行動を起こしてくるかわからないし、まだ転生者が居るかもしれない。
不意打ちは避けたい。
そういうわけで、そろそろ《体力限界突破》の弱点を《鑑定》で調べ始めた。
■鑑定:体力限界突破の弱点
寝ると一旦切れるため、不意打ちの暗殺技系統等にはあまり効果がない。
あっさり見つかった!
情報チートもあるね!やったね!
言ってて虚しくなってくる。
普通…まあ普通のチート転生者も居る中で、一人だけ自分で選んだスキルや魔法を好きなだけ…もう罪悪感は感じない。
男としてのプライドは元々ないが、人間としての尊厳も失いつつある気がする。気をつけねば。
しかし寝ると解除されるのか。倒す方法がわかったぞ!
と、久しぶりに《仮想自動化》を発動させ、結界の中の適当な位置に設置。
それに、
:魔力5の《圧縮光玉》を1秒あたり10個、角度ランダムで発射。
:魔力がこの発射用魔法と結界に不足する場合は、術者から自動補填し、魔力転送魔法の使用魔力も術者負担とする。
と書き込んだ。
これで準備完了だ。
後は、無限耐久の透明な牢獄の中で踊る光玉を眺めるだけだ。
自動化した奴にも効果があるらしく、色とりどりの高威力魔法が結界内を飛び交う。
設定を終えると、結界の中は綺麗に見える。
イルミネーション✕ホタルみたいな感じ。
派手で無駄にきらびやかで、日本にいた頃を思い出す。
中にいた人への心配の念などが浮かばないのには、ちょっと自分でも鳥肌が立ったが、いやこんな精神でないと吐きまくると気持ちを切り替える。
僕らは、街の人々は、見たこともない幻想空間に見入った。
―精神衛生上良くないかと思って、ミキが居るところは別途《演出》で光るようにしておいた。
良い忘れましたが、光球のサイズは相変わらず野球ボールです。




