目立ちながら。
ノリで書いたけど、魔法少女ってあまり知らない…
なんとかなるさ!
店を出た3人は、急いでいたという事実を思い出して、急いでイエローの王城に向かった。
僕の装備が目立ちすぎているが、充分モモカの装備も変わっている。
パッチワークづくしだった服やズボンは新調されていて、上は薄桃色の…なんというのだろう?幼稚園のブラウスみたいなもの。その上から、カーディガン?みたいなのを羽織っている。
下は色の薄いジーンズっぽい。
服に疎すぎてろくに説明も出来ないが、ご容赦願いたい。
そういえば、言うまでもないが、紙の鎧の付与は魔法少女の装備セットに移しておいた。
…何故突然付与の話をしたかというと、《演出》の効果が半端じゃなかったからだ。
モモカの、あまりにも出会った時のから変わった服の印象を吹き飛ばすくらい。
まずは具体的な見た目からみていこう。
体中にデザインがあるのでどう説明しようか迷うが、ピンク・水色・黄色のラインがメインのド派手なデザイン。
胸元には大きな星のマーク(アップリケ?よく分からない)がついていて、いかにもな雰囲気を漂わせている。
スカートは普通のスカート。折り目?が付いてる奴。試着室での一件の通り、膝上10cm。
濃いピンク色。
その下に白のニーソで、女子小学生っぽい靴。運動靴ではないが、ヒールではない。ちょっと良くわからない。
よく分からない部分が多すぎるが、服装に説明をさいてしまった、問題は残像のように僕の後ろに残るキラキラしたエフェクトである。
ステッキから尾を引くような光の演出もある。
目立ち過ぎではないだろうか。
恥ずかしくないのは、効率重視の精神と、あと紙の鎧で鍛えられたんだろうな。
◆
王城の前まで来ると、強力な結界の気配がした。
見てみると、確かにいつも通りの不可視の結界があったのだが…
「待ってミライ」
「どうした?」
「この結界…普通じゃない」
「どゆこと?」
目を凝らしてよく見るが、普通の結界にしか見えない。
「バカ、《鑑定》先生でないと分かるわけないでしょ」
「あっ、そっか。ところで、モモカも《鑑定》は教授じゃなくて先生派―」
「いいから早く!」
「…りょーかい」
モモカに急かされて《鑑定》を発動する。
なんか弾かれた感覚があったので、《鑑定》に無理やり魔力を流し込んでそれを破る。
■鑑定:《負の結界》
耐久度が負になっている結界。反転属性系統の上級結界付与。
攻撃すればするほど硬くなる。
破壊には回復魔法が必要だが、硬質化にも限度があるため規格外の攻撃を打ち込んでも壊れる。
■鑑定:《鑑定妨害》
鑑定を妨害する。
妨害者の総魔力量を超える魔力を叩きつけると壊れる。(現在、壊れています。妨害者が修復するまでこのままです)
ふーむ。ということは、モモカにとっては総魔力量が足りてないのか?
それとも、モモカが本気出してないだけか?
「なんか失礼なコト考えてないでしょうね…」
失敬な。
とりあえず、結界は破壊した。
方法?いつもよりちょっと上の威力の《圧縮光球》を結界に当てただけだよ?
それでもオーバーキルだったらしい、恐ろしい力だ。
※小説はイメージです
↑特に、筆者個人のイメージです




