早速。
昨日はPCをつけてないので投稿忘れてました。
失敬。
(投稿直後追記)おお!会話率が5%から14%に増えました!(でもまだまだ少ない
イエローへと続く道は1本だけ。それも、例に漏れず道と呼べるか意見が分かれそうな道であった。
そこを満面の笑顔でスキップするミライ。事情を知らないものから見れば完全に頭のイカれた人だろう。ミライが男なので尚更である。
その後を嫌々ついていっている2人は、ミライに付いて行ってはいるが引き気味―否、ドン引きであった。
魔物も出ないわけではないが、前方と横方向の敵はミライは一撃確殺しているので2人は仕事が無い。仕方ないので、後ろから来た魔物を討伐しているがそこにも時々光球が飛んでくる。
調子に乗っていて気づいていないかもしれないが、今放っている《圧縮光球》はRB法における魔力1だけ、つまりチート転移転生者に対してでも怪我を負わせるレベルの威力を持っている。
モモカでさえ持ち前の防御力で受け切れない光球が、アルトに当たったら確殺である。
意図せぬフレンドリーファイアに、モモカは呆れ、アルトは戦々恐々としていた。
しかしこのミライ、足が丈夫である。
スキップという歩行方法は、本来移動用ではないはずなので、普通の歩き方よりも足に負荷をかける。
そんな歩き方で獣道を普通に移動しているので大したものである。
「ん?」
そんな声とともにミライが急停止した。距離を取って移動していたため、女の子2人も間を置いて停止する。
「どうかした?」
「いや、なんか……ここ前にも通った気がする」
「そう?気のせいじゃない?」
「うーん……」
そう言われると気のせいかもしれない、そう思った一行は再び歩き出した。
◆
「んー?」
「流石におかしいかな……」
「どうなってるの……」
僕たちは同じ所を徘徊していた。
それが判明したのは、《残留思念読取(10m)》のお陰。
先ほどの僕らの思念が残っていたのである。
一本道であったため、間違った可能性は少ない。
となれば、この森かあるいはこの森の誰かが妨害工作をしているということだ。
まずは何が起こっているのか調べるため、ミライは今さっき思いついた魔法《赤外光線》に僅かな魔力を込めて目的地の方向に放った。
すると、放たれたビームは空中で消え、反対側から現れた。
なるほど、空間系の結界か。
ちなみに、ただの結界は誰にでも作れるが、属性付きの結界や、反射、そして今みたいな反対側から出てくる結界はそれ相応の魔法スキルが求められる。
つまり、そういう奴だ。これは森じゃなくて人がやっている。
ふと、試してみたくなったミライは紙の鎧の任意起動スキルである《魔法吸収》を発動し、道順通りに歩き始めた。
結界は溶けるようにミライに吸収されて、周囲の景色は連続していない普通の景色になった。
鎧の耐久値は消費されていないようだ。これマジで便利。
結界を5つくらい吸収したところで、露骨に舌打ちが聞こえた。
その方向には誰もいないように見える。
この話、どう考えても視点がおかしいんですよね。
カメラで言う、遠目からキャラに寄って行って最後にキャラ視点になる書き方、これもしたことなかったんです。




