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光属性魔法。

書き貯めしたい。

1話分しかたまってない。

さて、遠目にゴブリンが見える今日この頃。


一般スキルがどの程使えるのか草原までやってきたわけだが、そういえば魔法の発動方法を知らない。

知らないことに出発してから気がついた。


完全に見切り発車だが、多分イメージで出来るだろう…多分。

と思い、《光属性魔法 Lv.1》で使えそうな光球でも想像する。


片方の手のひらで作られた、前世の「元気玉」サイズの光球はゴブリンに飛んでいって爆ぜた。

飛び散るゴブリンだったもの。


僕は唖然としてそれを見ていたが、やがて再起動した。


…一般スキルも、十分チートだ。


まあ、ゲームスキルよか普通だと思うので、慌ててゴブリンを拾いに行く。

棍棒が落ちていたので拾って持って帰ることにする。


1匹だけだったのか…ゴブリンの世界にも、ぼっちっているんだな。

そんなことを考えていると、今度は5匹ほどの集団が現れる。

1匹などは弓を持っていたので、遠距離から光球をあてて爆散させる。

5匹まとめて吹き飛ばすことが出来た。


稼げるな。


僕は飽きもしないで、草原を殲滅する勢いでゴブリンを狩っていった。


それからしばらく経って、時刻は日の暮れる頃。

オレンジ色の光が視界の端から入ってくるのに気づき、夕刻であることを理解した。

何時間ぶっ通しでゴブリンを倒していただろう…とりあえず、ゴブリンのドロップアイテムである「錆びた銅の剣」や「木の棍棒」はそれぞれ100本以上溜まっているが、高くないドロップ率から考えてさらに沢山倒したのだろう。

倒すときには、今日は光球しか使っていないのだが、MPが切れることがなかった。


■ステータス(RB法)

・体力:5000 / 5000

・魔力:8000 / 8000


1すら減っていない。魔力量やばいな…もしくは、自動回復しているのかもしれない。

あとはスキルのレベルだが、ひたすら光球ばかり使っていたせいかLv.1のままだった。なにか条件があるのかもしれない。


僕はレッドに帰った。


……… ……………


ゴブリンの遺品をギルドに売り払うと、単品価格は安かったのに数が数だけに大金になってしまった。

錆びた銅の剣が1つ200円、木の棍棒が1つ50円。お金の単位も一緒だ。

これが、剣100本、棍棒200本で20000円+10000円、しめて30000円だ。

日給としては十分高いが、それは家を持っていたらの話だし、この国の物価は高かったはずだ。結構拙い。

という訳で、この時間から宿をとるのもと思った僕は野宿を決め込んだ。適当な屋台で夕食のイカ焼きっぽいものを買い、それを食べながら国外に出た。

幸い、草原の隣あたりに森があったので、その木の上で睡眠をとり始めた。


翌朝。

普通に考えれば奇跡なのだが、魔物の1匹にも出くわさずに気持よく目が覚めた。

危うく木から落ちそうになったが、慌てて樹の幹をつかむ。間一髪で回避だ。

まあ落ちたところで大したダメージにはならないだろうが、怖いことには怖い。


ゆっくりと木を降り、レッドに入る。ギルドカードで入国して、どうせギルドには大した依頼ないしと思いながらそれでもそこしか入ったことがないので足が自然とギルドに向かった。


ギルドのコルクボードは、依頼であふれていた。

昨日のアレは幻視だったか?と思うほどに。人もたくさんいる。


僕的にはゴブリン以外を吹き飛ばしたいので、討伐系の依頼を見ていると、

「(B-)魔イノシシ10匹以上討伐」

こんなのがあった。


思わず、隠し切れない笑いをにじませつつカウンターに向かう。

魔イノシシ(笑)


カウンターの人は、僕が笑っているのとC-なので大分怪訝な顔をしていたが、僕の初めての依頼ということで見逃してくれた。

アホみたいに強い敵にやられて、少しは反省しろということらしい。


ちなみに、討伐対象部位などはないらしい。どうも、ギルドカード自体が魔道具―前世のIDカードみたいなもの―になっていて、依頼を受けてから何処で何を倒したか分かるらしい。

人を殺したかも分かるので、犯罪防止にもなっている。


《[地下の迷宮]オートマッピング》を使いながら…というか、これは常時発動で停止できないのだが…進んでいく。

目的地は依頼者の居るレッドの支配下の農村。


やはり、道中何も起こらない。暇だ。

あまりに暇すぎて、移動中の昼間だというのに眠くなってしまった。

「しかし、今日のうちに帰らないとな…特等席(木の上)が取られてしまうかもしれない」

先を急いだ。


……… ……………


村に着くと、そこは農村だというのに殺伐としていた。

「おい、その米うちに置いてけよ」「なんでだよ」「食べたいからに決まってるだろ」「んなもん俺だって食べたいわ!」

…コントではないと思う。多分。

まあ、喋っている内容とは裏腹に喧嘩や窃盗が絶えないようだ。収穫が減ったからピリピリしているんだろうか。


例の魔イノシシ(笑)を探す。幸い、今から攻めてくるところだったらしい、こちらに向かって突進してくるのが見えた。

その数およそ20匹。見えてしまったものは仕方がないので、とりあえずゴブリンに使っていた光球を投げてみる。


…爆散した。


魔イノシシは、爆発があったと思われる地点で消し飛んでいた。それも、20匹全部。

先程までイノシシに注目していたので、村人が何を言っているのか分からなかったが、今あからさまに静かになった。

なんとなく居心地が悪くなった僕は、そのまま国に帰った。


道中、つい先程見たばかりの光景を再び見つつ、今日の反省?をしていた。

「あれ、絶対威力高すぎだよな…」

普通、遺体ぐらいは残るものだと思う。しかし、あの魔イノシシは跡形もなく消し飛んだ。

「次からはもうちょっと抑えるか…」

ゲームスキルを使うまでもなく、安心できるのは確かだが…いや、逆に安心できない。

いい感じに暴走していきます

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