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妨害計画?

本当はもうひとつ前に投稿するはずだった話なんですが、まあ現在の様子とつながりがないのでOKでしょう。(おい

暗い地下の、ろうそく数本の明かりしか無い無骨な一室。

一人の男の声が響いた。


「なんだと?」


それに答える女性。


「はっ、どうやらカナデは捉えられたようです。自害もかなわなかった、と」

「うーむ。あいつはそれなりに使える手駒だったんだがな」

「そうですね。不意打ちかもしれませんが、彼の《重力強化(グラビティ)》には死角が無いですから考えにくいですね」


うむ、と頷いて男はスチール事務机の上のお茶を静かに飲む。

机といいガラスコップといい、この世界のものとは思えなかった。

コト、とコップが音を立てる。


「転生者、あるいは転移者か?この世界の者にあいつがやられるわけがない」

「可能性はありますが、一番可能性が濃いのは転移でしょうね。イエロー以外の勇者召喚も考えられます」

「なるほど、召喚か。忘れていた」


忘れていた、と言いながら少しも驚いた表情を見せない男。

喉が渇くほど喋っていないというのに、再びお茶を口につける。

このお茶も、この世界の主流である紅茶ではなく、麦茶である。普段から水を飲むような農村の住民などはお茶を購入できるほど裕福ではないため、麦茶のような日本でお馴染みのお茶は一般には存在していないのだ。


「なんにせよ、イエローの勇者召喚を止めさせるわけにはいかない。これは、我らの命運を握るのだからな」

「そうですね。どうしますか?」

「タツヤと……ミキでいいか」


了解です、そう言い残して女性は地下室を出て行った。



(|あいつら(カナデを倒した奴)は、カナデに仲間に入るように言わなかったようだ。仲間に入れていたら、口の中の毒と同じものをそいつらに渡せば良いのだからな)


ため息をついて立ち上がると、


「ふう…敵対したくはないけど、容赦なさそうだね…」


そう一人つぶやくと、地下室を後にした。


ろうそくは自動で消え、コップはひとりでに浮遊し片された。

短いですね、はい。

あんまりこういう謎視点は書いたこと無いんですよ……。

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