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平和なギルド。

(2016/03/14追記)RB法の設定を確立したので、それに合わせてゴブリンの強さの設定を変更しました。

さて、街のみんなも起き始めた午前7時。

この世界のシステムのベースは、元いた世界とほぼ変わらないことが分かった。


時間は1日24時間、1時間は60分。

太陽がのぼり、沈むと月が現れる。

物は下に落ち、風船などは上に上がる。


だから、違うのは“魔法とスキルが存在する”こと。

RB法がなんなのかも分からないが、数値で能力を表せるあたりかなりゲームっぽい。

まあ、そうでないとおちおち楽しんではいられないと思うが。


この世界の基礎情報を確認し、次に政治的観点の確認をする。

この世界はいくつかの国で構成されているが、地上のすべての土地が国というわけではない。むしろ、国の面積は陸地の10分の1もないはずだ。


そしてこの国はどうも「レッド」というらしい。覚えやすくて便利。

「レッド」は、簡単な金属加工と魔法付与系のアイテムの生産が盛んな、緩い軍事国家だ。

その生産性の高さから、商業も盛んだが、物価は高め。ちょっと奮発しないと物は買えない。

やっぱり魔物を倒さないといけないんだろうか。


そういえば、ここに―国の外―に来るまでに、ちょっとだけやっておいたことがある。

冒険者ギルドに登録したのだ。

普通の異世界転生ならそこで仲間が手に入ったり、逆にいざこざがあったりするのだろうが、僕はなんのトラブルもなく登録できた。

ギルドランクは、C-からS+まであるらしいが、Sランクでさえ国に1人か2人らしい。飾りじゃねえか。しかもアプデ後のイカゲー。


ついでに、ある決意を固めた。

「このチート能力は、必要になるまで使わない」こと。

よくゲームで、チートプレイヤーが出現して崩壊したという話がある。しょっちゅうじゃないが…

ということは、僕がこの能力を使うことで、世界を崩壊させてしまうかもしれないのだ。

気をつけねばなるまい。


しかし、この世界のスキル《鑑定》には、まあスキルレベルや付与レベルも関連するとは思うが、このチートスキル…呼びにくいからゲームスキルと呼ぼうか…は表示されないらしい。

これは好都合だ。こちらが提示するまで、あちらは存在にすら気づくことが出来ない。

別に僕はチーター擁護派でも糾弾派でもないので、どうでもいいというのが本音だが、それでもこれから僕が住もうという世界を壊すというのは忍びない。

それに、その前に死ぬほど注目されることになるだろう…嫌だ。


幸い、一般スキル《光属性魔法 Lv.1》と《★状態異常全属性魔法 Lv.1》があるので、何も出来ない事態になるのは避けられそうだ。

カテゴリ「付与」の《HP自動回復 Lv.1》が気になるが、まあそのうち分かるだろうし、特にレアリティも高くなさそうだ。


そのまま、武器も防具もなしに、かばんやその他道具も持たずに草原へと繰り出したが、草原には魔物の姿はない。見渡す限り、平和そのものである。


こんな時には、魔物が来るもんじゃないのか。


若干心に傷がいったが、平和なことは別にいいことだろう。

僕はギルドに帰った。


……… ……………


なんの依頼もない…だと…!?


よく見てなかったとはいえ、依頼掲示板がただのコルクボードになっているとは思わなかった。

いやまあ、正確には魔道具のピンで木の板に穴を開けずに紙が貼られているだけなのだが。


僕は、がっかりしながら草原に戻った。


……… ……………


いた。

やっぱりね。


今回のぎs…ではなく、獲物が遠目に見える。

あれは…なんだろう??


身長60cmほど、緑色の肌の2足歩行…ゴブリンかな。

この世界の魔物の名前はよく分からないけど、多分ゴブリンだろう。


距離は…Cube Craftを思い出しながら照らし合わせると、大体300mくらいかな…


《ゴブリン Lv.1

体力:0.7 / 0.7

魔力:0.1 / 0.1》


よし、この能力《[VISUAL SHOT] 敵情報の表示》は積極的に使っていこう。

この世界の《鑑定》に近いものだから、疑われる可能性が低い。

あと、《[砂漠の孤島 2nd] ステータス等自分のデータの確認》もね。


…結構使ってるな…気にしないでおこう。


失踪しないように、書き溜めておきたいけど間に合わない。

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