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完全詠唱。

光属性魔法しか使ってない主人公。

ネタを小出しにしておいて、使わずに消えていくスタイルですね!(殴

結界ネタは結局もう一つしか入れられなかった。


Mr.オ●レの声で「阿呆~」と力なく喋るやつを仕込んでみた。

相手が日本人なら、完全に何処のネタかバレたな。


しかし、次の「リ●ちゃんなう!●ンちゃんなう!」を仕込もうとした時に、馬車の前に盗賊の集団が現れた。

少しは集団で戦うことを学んだようだ。えらいえらい。


格好は全員、日本の電気工事士の方に似ている。

制服のようだが、腰の工具入れは年季を感じさせる。

無論工具入れの中身は工具ではなく、ハンマーやナイフ等武器が刺さっていた。



まずは全員の戦力でも(実戦で)見てみるか。


まず、専属護衛の方(格闘技系らしい)が、内気功?とやらを発動させた。

体内の劉を飛ばす…うん、意味分かんない。気合だーー!みたいな暑苦しいのは嫌いだ。

白色半透明の波動が、盗賊に向かっていく。

そこにいた盗賊は、回避したがしきれずにちょっと服の肘の部分を切った。


なるほど、決定打にはならないと。

それなら、弾幕かな?


そう考えていると、後ろの少女が行動を開始した。


「罪人に裁きを《聖火(ホーリーファイア)》」


その前部分要るのか??

とか思ったが、そう言えば鑑定にも前段があったな。

確か、「必要な知識を我に授けよ《鑑定》」だったか。長ったらしいし厨二臭い。

なるほど、これがいわゆる完全詠唱って事か。


聖火(ホーリーファイア)》は範囲指定なのか、盗賊の中でも前の方にいた10人くらいに夕張色の火が着いた。ちなみに全体は30人。

「あっぎゃああぁぁぁ!!??」

おお、まだ喋れるのか元気なことで。


燃え移らないか心配になったが、火属性の魔法では確かに燃え移るとのこと。聖属性を混ぜることによって、その前置き通り罪人しか燃えないようになるらしい。ハイテクだな。


「アルト何属性使えるんだ?」

「火炎属性、聖属性、闇属性です!」


闇もか。結構貴重な娘なんだね。


とか余裕をぶっこいていると、後ろから盗賊の気配。

思わず僕は無詠唱で(・・・・)物理・魔法両方対応の結界を張る。

硬さは考えてる暇がなかったから、適当に"僕が超加減して攻撃して1回では壊れない"ぐらいにしておいた。

これで充分のはずだが、果たして…


「嘘だろ!?」


あ、すみません。

盗賊の短刀が思い切り刃こぼれして使い物にならなくなった。

あり?変な付与入れたか?と思ったが、何も入っていない。

どうやらあの盗賊の力のようだ。


アルトの方を向くと、驚愕に目を見開いており、とても戦闘どころではない。

仕方ない、始末するか。

ついでに、完全詠唱とやらも一度やってみよう。


「希望の光よ、絶望となって敵を殲滅せよ《圧縮光球弾幕(ジップライト・ラスター)》」



とんでもないことになった。

僕としてはかなり加減したはずだ、少なくとも最初の光球よりは大分削減されている。

ということは、完全詠唱とやらは魔力の効率を格上げするのか。


まあ想像はつくと思うが、数千、数万の《圧縮光球(ジップライト)》が頭上から降り注ぐ。

綺麗な弾幕だ。…ん?弾幕?

使用中スキルは…



■スキル一覧(使用中,新着順)

・《[VISUAL SHOT] (魔力消費) 弾幕》

・《光属性魔法 Lv.3》



あー、やっぱり。

効果は「魔法で作った弾を大量に撃つときに、使用する魔力を削減する」という内容。常時発動(パッシブ)のようだ。

合わさって、相変わらずエグい様子だな。


さて、(前の)チート転生者でも数発受ければノックダウンの《圧縮光球(ジップライト)》。勿論、ただの盗賊なんて跡形もなく消し飛ぶ。


よって、チート転生者しか残らないという手筈なんだが…この分だと、転生者ごと消し飛ぶな。

光球という特性上、自然には影響出ない筈だけど、心配だな…



ま、いいか。護衛の任務はチート転生者を探すことじゃないからな。

ちなみに完全詠唱は本来、魔力操作が下手な初心者や、そもそもの魔力の少ない才能無しの人が魔法を使うために開発されたもので、強い魔法使いがオーバーキルするためのものではないです。

一応注釈。

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