武器選び。
1日開いたら、書き溜めがちょっと増えました。
投稿ペースは(ry
僕は魔法使いだ。
いや、地球でのあの不名誉なやつじゃなくて、れっきとした異世界の魔法使いだ。
だったら、武器なんているか?と思っていたが、武器屋に着くと「魔法使い用」のカテゴリの棚に驚いた。
定番の護身用武器であるナイフを筆頭に、RPGでよく見かけるステッキやロッド(要するに杖)、果ては軽量化された剣や槍、弓等があった。
軽量化されているのは、一般的に腕力が低い魔法使いに配慮したものだからだろう。
いや、軽量化しちゃ意味ない武器が大半だと思うんだけど…この世界の魔法使いは、武器に付与が出来て当然なのか?
どれも値が張るが、ここでケチケチしてもいいことはない。
それに、僕の魔力もいつ切れるか分かったもんじゃない。油断大敵だ。
ぶっちゃけ、こう長々と考えこむことこそが一番の隙な気がするんだけどね。
剣でガンガンという性格ではないので、大人しく杖の所を見る。
これも、特殊な木を削っただけのものから、魔石や付与がされているもの、魔法式が書かれている物など様々であった。
魔法式は見てみたが全然読めなかった。どうやら、この世界の「自然に対するプログラミング言語」のようなものらしく、法則はあるようだ。
アルファベットっぽく見えなくもないが、あいにく英語は得意科目ではない。
結局、どの杖が良いかわからないのでそばにいる人にお伺いを立てた。
「すみません、杖を買いたいんですが、どれが良いでしょうか?」
「杖…?…ああ、ステッキかロッドのことですね」
一瞬戸惑う店員さん。杖って使わないのかな。
「どのようなプレイスタイルですか?」
「ゲームかよ!」
……また冷たい視線が。ヤバい。
というか、誰か元関西人の"ツッコミ衝動を抑える方法"を教えてくれ。
そろそろ変人扱いされる。
「あー、失礼…そうですね、光属性の弾を使ってゴリ押しする感じですね」
引かれた。店員に。
いや、客全員にも。
思わず、お前らも関西人か!と突っ込みたくなったが、ここは我慢。人間我慢が肝心。
しかしそんなに珍しいか?ブルーに来てからそれしか言ってないような気がするが。
と思い、今までの行動を思い返してみる。
"光球1つでゴリ押しで大きめの魔石取ってきてそれ売った金で武器を買おうとする"。
うん。武器が入る余地が無いな。それに、普通ってナンダッケ?みたいなストーリーである。
店員さんが引いちゃうのも仕方ないね。うん。
なんか自分で言ってて涙が出てきたなにこれ不思議。
とりあえず、武器は保留で。
次は防具屋行くか。




