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誰だ。

あらすじもプロットもないから、どんどん話があらぬ方向に行く。

いや、作者にも読めない展開とか最悪だろ。

動かなくなった自称魔王の装備をまさぐる。

そういえば、コイツはフィギュアを沢山持っていたし、地球と明らかに関連している。

となれば、帰還用のアイテムやそれに準じたモノがあるかもしれない。


お世辞にも高そうには見えない装飾品には、見た目通り何の付与もかかっておらず、傷だらけの鎧には麻紐のようなモノが直に上から見えていた。

アイテムを隠す余裕はあるのか?いや、異次元収納があるかもしれない。ここは起こして尋ねよう。


「おーい起きろー」

「…… ………」


反応がない。ただの屍のようだ。

仕方ないので、魔力による他人のインベントリの強制操作を敢行する。

出来るのか?と聞かれれば、それは「金を盗むのに、分厚い金属の壁を爆発でぶち抜くことが出来るのか」と同じことである。


つまりは割と簡単なのである。

という訳で、またも空気化している2人を置き去りにしてセキュリティ突破(物理)をする。

自称魔王の肉体の一部がはじけ飛ぶ音がしたが、このタイミングでSANチェックはしたくないので見ないようにしてインベントリを覗く。

……流石にシステム準拠ではない、ただの専用異空間か。


管理者を魔力流しこみによって強引に書き換えると、自分のインベントリに接続して、システム準拠の方に流し込む。

こうしないと、一覧で見ることが出来ないので探すのが面倒なのだ。



改めて、根こそぎ奪ったアイテム一覧を精査する。

精査というほどちゃんとは見ないが……あ、そうだ《鑑定》で必要そうなものをピックアップしよう、条件は……転移者に関わるものかな。



■鑑定結果

・Mの王の証



「An●el in Onlineじゃねぇかっ!!」


ツッコミの風圧で自称魔王の肉片が通路中に散らばる。

アルトは戦闘である程度慣れているのか平然としているが、僕と同じく相手を消し飛ばすことが多かったと思われるモモカは青い顔で口を押さえている。

あちゃ、悪いことしたな。


そして、Mの王の証を手に持つ。

確実に他人に渡せなくなるが、ペナルティはあっても問題はないのでそのままインベントリに入れておく。


さて、コレ以外のアイテムは食料&水だったり置ききれないフィギュアだったりしてあまり関係のないものばかりだったので、これも整理・並び替え(ソート)して直しておく。


その瞬間だった。



「居たか、魔王!今日こそ成敗してくれる!」


剣の切っ先は、若干遠目から寸分狂わず僕に向けられていた。

当初考えていたエンドにどう繋げればいいものか……

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