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禍々神殿。

2人に見られないようにささっと寝間着を脱ぎ、メニューからア●ス装備を身につけると、2人はばっちりその様子を見ていた。

思わず傍の木に突っ込んだ。割と痛かった……


とまあ、最近は頻発しているハプニングを経由して今はまた飛行中である。

若干日光が眩しいが、探すのに邪魔にはならない。

木々の上を飛行していく。


舗装された道から見た感じでは平原に見えたのだが、こう高速飛行していると平原地帯などあっという間に通過してしまうのか、それとも誰かが認識阻害とかしてるのか知らないが現在は森のなかである。

幸か不幸か、まだ海は見えない。探すためにある程度低速飛行しているのも原因の一つだとは思うが、しかし何の変哲もない森である。


魔物は居ないわけではないが、こちらが結界でしかも飛行しているので手が出せない、あるいは興味がない模様だ。

たまに魔法や飛行型魔物がやってくるが、STGのノリでどんどん消したり撃ち落としたりしている。



何もない、魔物も均等、面白みのない探索に眠くなってきた頃、遂に怪しげなものが見え始めた。


海のそばに建っている、禍々しいオーラを放つ神殿。

というか、オーラというか直にエフェクトが出ている。オーラ(物理)だ。

それ以外は特に怪しいところはない、小さめの神殿だ。



《[地下の迷宮] オートマッピング》を確認すると、神殿の中に階段があるのが伺えるが、このマップは二次元のためコレ以上の情報は得られないようだ。

特段のトラップの反応もないので、僕らは少し離れた所に着地して結界を個人サイズまで縮小、中に足を進めた。


中は薄暗い。どうやら入り口と建物の隙間からしか明かりが入ってこないようだ。

Cube Craftの、松明を作れなかった人の家をほうふつとさせる。

隙間があるってことは結構適当な作りなのか。僕は建築には詳しくないし、自分の外の魔力は分からないけど魔力で強化しているのかもしれない。

一応、中で激しい戦闘になる場合を考慮して魔力強化を施しておく。


そして、当初の予定通り階段があったが、石材は何故か鏡面仕上げされていた。


鏡面仕上げ大人気だな。

そう思いつつ、一段一段丁寧に下ってゆく。

特段高級な石材でもないのか、丁寧に歩いてもどうしても傷がつく。なので、魔法の風を起こして磨き直しながら進んでゆく。


1階層分としては長めな階段を下りきり、床に降り立つと、風の吹き抜けるような音とともに通路両側に並ぶ明かりが灯された。



―おい、これ布切れにオレンジの光を当てて下から風を送ってるだけじゃないか。安っぽすぎる。

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