意外な解決。
結局、飛行することにした。
筋力強化や疲労回復があるとはいえ、徒歩で探すには無理がある。
なので、飛行を使用することに決めたが。
スカートの中身が見えるのは嫌なので、《演出》を画面のように使い中が見えないように偽装することに決めた。
《光学迷彩》のように簡単に隠せるわけでは無いが、いちいちインポートするにもスキル一覧がどんどん伸びるのはあまりいい気持ちではないし、そのまま使う。
一回(何故か後ろ手にアルトに拘束されながら)モモカにスカートを思いっきりゆっくりめくられたが、「これなら大丈夫だと思う」と言われた。
何故かたっぷり数十秒めくられたままだったので、また出発前に真っ赤になって消沈してしまったが。
そういえば、奴隷紋はどうなったのかというと何故か消えていた。
あのボスの能力だったのかもしれない。まあいいや。
むしろ開放されて非常に嬉しい。
2人に縛られることなく自由気ままに速度を上げ下げして飛行すること数時間、流石に暗くなってきた野外で僕らはそろそろ何処かに泊まろうという話になった。
音も立てずに降りていく結界の箱。
「やっぱりこうなるとは思ってたけど、寝袋持ってきて正解ね」
「「そうだね」」
底面の結界をそのまま地面に這わせると、僕は転移の魔法と《[地下の迷宮] オートマッピング》を駆使して簡易的なテーブルと椅子を作成し、魔力で強化する。
世界からランダム呼び出ししたから、特定の地域だけ損することはないはず。適当だけど。
一応、衛生面を考慮して表面に結界を張る。
「じゃ、何か食べましょうか」
「そうね」
「適当に」
そうして僕らは適当な保存食を食べ、同じく思いつきで作った風呂に入ってみた。
女性2人がこんな野外で、明かりを煌々と焚いて風呂に入っても平気だろうか悩んだが、色付き結界を過剰な強度で張ることで安心を得た。
というか、最初から浴槽も結界で良かったな。なにわざわざ石を召喚してるんだ。
僕も入ったが、身長的に立った状態でしか入れない、溺れてしまうためあまりくつろぐことは出来なかった。
ちっ
さて、そんなこんなで寝ることになったのだが。
「何故寝袋が一つ?」
「いや、私とモモカでミライを挟んだら丁度いいかなって」
「いや僕男だし」「今更何言ってるのー」「……いやまあ今の状態は幼女だけどさ」
何故こんなことになっているのか。
寝袋って普通、袋だから一人ずつだと思うんだけど。
何故そんなコアなやつを買ってくるんだ。
最終的には強引に引っ張りこまれたが。
2人に同時に抱き枕にされるのは暑苦しいし、そんな奪い合うみたいな動きをされると落ち着いて眠れないので迷惑な話だ。
恥じらい要素がないのでTS作品としては面白みが少ないかな。
でも、不自然なほど絡む小説はそれはそれで気持ち悪いんだよね、面白くもあるけど。




