正義の炎!
アルト、チート能力に驚く一般人キャラにしようと思ったのに
普通にチートスペックになってしまった;
私の目の前では、蒼炎が立ち上っている。
これは私の魔法だ。ミライを、助けなくては。
ミライは強力な魔法使いだった。
好んで女装したり、「ちーと」と呼ばれる強大すぎる能力を用いたりと謎な部分は多いけど、それでも素晴らしいセンスの持ち主だと思う。
だから、そんな人がここで潰されるわけにはいかない。
だから、私が彼を制裁する。
「な、なんだその炎は……っ!」
相手もかなり怯えているように見える。
仕方ない、この炎には殺意が入っている。
攻撃魔法であり、回復魔法であり、補助魔法でもある、術者の正義に依存する魔法《聖火》は、敵であるあの「ちーと」封じ能力の人を殺し、ミライを回復させる。
《停電》がどのような状態なのか分からないので簡単には解呪できないが、気合でどんどんと溶かしてゆく。
小さな紫電が走っている辺り、電気の魔法を加えるだけで良かったようだ。
何もないところから発生している、揺れる光は部屋を全く焦がすことなく敵に進み、通常の炎とは比較にならない速度で取り囲む。
逃げ道はない。一瞬にして王城全体を包み込む。
後ろでミライが立ち上がった音がする。
冒険者の経験から、魔力が動いているのが見える。
しかし、あの敵は私が倒す。
充分にその手を広げた青い炎が、今度は敵の身体を焼きにかかる。
空間転移を使用しようとやっ気になっているが、私の炎は動かされようとする魔力を総て消費してゆく。
彼、ないしは彼女の使う魔力はない。
この世界に生きる生物が無意識に必要とするレベルの魔力すら吸い尽くし、いわゆる、相手の身体を魔力における真空状態にしてゆく。
これで、敵は生命活動事態を続けることができなくなるだろう。
実際、思ったよりしぶといものの苦しそうに呻いている。
ふーん。どうやら、生命活動に魔力は必要としていないけど、普段から疲労回復とか強化とか使ってたせいでかなりの苦痛を受けているみたいね。
このまま吸い尽くす。
そして敵は、そのまま気絶した。
この世の終わりみたいな表情で、少し胸の内が落ち着いた。
そして定評のあるあっさりとした面白みのない表現である
せめてネタを挟みたいかな




