妙に現実的。
チート無効化スキルって、最高のチート能力に見えるけどチート能力者にしか効かないから制裁スキルなのかも。
普通に努力してきた人にはほとんど効かないし。
「何をした……」
戦闘中に、相手の少年か少女か分かんないヤツの放ったスキルによって僕はへたり込んでしまった。
あれ、身体が全然動かない。なんでだ。
「知らないか。前にこちらにもFPSをか何かのゲーム能力を宿した転移者が居たんだけどね、その時にちょっと気にかかったことがあってね」
「前置きが長い。さっさと話してくれ」
「随分余裕だね。じゃあ、《停電》と言えば分かるか?」
「……そのスキルを止める技か」
「ご明察。普通の人に使うと、電気系統の魔法やスキルを封じるだけのゴミスキルなんだけど、こうやってゲームプレイヤーに使うと簡単に無力化できるんだ」
なんという弱点。
電気属性をピンポイントで封じられると、無力化されるって。
無敵かと思ったら、変な所で抜けてやがる。
足に多大な疲労を感じる。
当然だ、僕は相当な距離を休憩なしで歩いていたが、これは(予想だが)ゲームプレイヤー補正でダメージを感じにくくしてあったんだ。
それに、モモカにつらら刺しにされた時も、本来なら気絶してもおかしくないはずの痛みが走るはず。しかし、僕はその後普通に立てなおして詠唱に入った。
そういうことか。理解した時には既に僕はまともに移動すらできない。
ゲームプレイヤー、そしてその上位互換であるPCユーザーの恩恵が総て断ち切られ、残っているのは初期値であった魔力8000と《★状態異常全属性魔法》、《鑑定》、《世界事典》、《HP自動回復》だけだ。一応、装備の付与は《装備者補正》だけ効いているようだが。
《聖属性魔法》は、光属性が元々あったはずだが、よく考えれば後からインポートしなおしたやつなのでゲーム能力に入ってしまったようだ。
戻った魔力で、筋力強化と気休め程度の治癒を施し、立ち上がって後退する。
魔力回復力もなくなっているようで、湯水の如くの程ではないが順調に残量が減ってゆく。
「ふふ、いい気味だ。さっさと出て行けば、それも僕を呼び寄せなければそうはならなかったモノを……」
「知らんがな」
「まあ、どの道殺すのだがね」
そう呟くと、相手は瞬速で視界から消える。そして、目の前に現れたかと思うと視界が回転する。
補正を失った幼女の身体は、いとも簡単に吹き飛んで壁に叩きつけられる。
瞬時的な痛みによって飛び散った意識が、その痛みによって再覚醒する。
最早一歩も、いや微塵も動けない。
流石にこの状況は諦めた。
そして、身体の中がぐちゃぐちゃになるような痛みの中、視界は
青白い光に包まれた。
テンプレ覚醒ENDかな?
というか、その流れって「主人公SUGEEEE」しやすいよね




