武器探し。
やりたい放題。
これエンディングにたどり着けるのか?
モヤッとして終わるんじゃないか?
適当な武器を求めて、武器屋に入る。
武器屋というよりは鍛冶屋みたいな感じだが、仕入れた武器を売るだけのところは武器屋というより普通の商人なので、やっぱりこういうところのほうが良いだろう。
品を比べるなら商人だが。
だが早速店員と思わしき人に文句を言われる。
「へいらっしゃい……お嬢ちゃん、ここは子供の遊び場じゃないんだぜ?帰った帰った」
まあやるとは思った。ドワーフの種族ではなく、普通に猫耳のある店員さんだが、幼子に武器を売るほど機械的な商売はしていないようだ。
「あー、僕冒険者なんですけど」
「はぁ?」
怪しまれたので、迷わず《[Cube Craft]インベントリ機能(Lv.5(1000))》から久しぶりにギルドカードを取り出す。
そこには一応年齢が書いてあるが、勿論男の方の僕の年齢だ。
「16歳……男……男!?……何処で拾った?」
「僕のですけど」
「嘘つけ!どう見ても幼女じゃねーか」
「あ、これ装備品の影響です」
《鑑定》で調べるとどうやらこの人は《装備鑑定》を持っているようなので、それで調べてもらう。
「……っ!?ちょっとまて、付与の数が半端じゃ無いんだが!?貴族の令嬢とかじゃないだろうな!?」
「だから男ですって、補正で今は幼女だけども」
「……分かった、好きに見ていけ。分からない事があったら聞いてくれれば答える」
どうやら信用をもらえたようだ。
そういう訳で、やっと店内を見て回る。
幼女姿でも素の腕力が低いので、持てるのは軽いものに限られる。
となると、金属製の剣などは《軽量化》でもかかっていないと駄目だ。
ただ、大きさに関してはインベントリがあるので心配しなくて良い。
槍や斧も眼中にないので、剣以外と言ったら後は……銃と弓矢と杖かな。
弓矢は矢がないと飛ばせないし、そもそも弓は当てるだけで多大な練習が必要なのでパス。魔法で矢を作る方法はあるが、弓の耐久力が倍速で減るらしくお勧めできないとのこと。
ただ、魔法矢は想像するのが難しい為使う人はそう多くないとか。
銃は……おお、見た目よりは重いけど持てなくはないな。
これは、物理の銃弾を発泡するタイプと魔法弾を発射するタイプに分かれている。
ただどちらにせよ発射用のエネルギーは魔法のようだ。
銃は悩ましいところだが、連射できないと囲まれた時にえらいことになるからなー。
じゃあ杖かな。
杖には魔法属性ごとの強化用以外に、オールラウンドモデルや物理重視もあった。
持っているだけで持ち主の体力を自動回復する奴も棚の上の方にあった。
興味はないが。
そこで僕はちょっと気づいた。
やろうと思えば、僕も付与できるんじゃない?
そう思い、物理重視の頑丈なだけの杖を手に取る。
「店員さんー、工房があれば貸してもらえませんか?」
「お、おう良いぜ。お嬢ちゃん、自分で付与できそうだしこのくらいでは驚かねぇよ」
お、すんなり借りられた。
ただ、驚かないと口で宣言してしまっているのでその実余裕は少ないのかもしれない。
付与したい魔法を《[Nice! RPG Editor]インポート》で"クイックインポート"しておく。
クイックインポートとは、僕がイメージしたインポート法で、1回使うと消えてしまうが通常のインポートの数十倍の速度でインポート出来る。
今回は……どれにしようかな?
◆
「できた」
「お、そうなのか。……ちょっと見せてくれないか?」
「いいですよ」
店員さんが気になっているようなので、今回の成果を発表しようと思う。
店員さんは僕を巻き込んで転移系のスキルで魔物あふれる草原に飛んだ。
そして始まる無双劇。
■オリジナル杖
・弱体化…無属性魔法。相手に当てると、総ての強化付与を解除し、総てのスキルを数時間使用不可能とし、全ての装備品を数時間装備不可能とし、総ての能力値を半減させる。
・自動連撃…運動属性魔法。発動した状態で相手に当てると、相手に数時間の間継続ダメージを与える。ただし攻撃されている者の体力値は1以下にならない。
・AI行動…運動・無属性の複合魔法。発動すると自動で相手と戦う。作戦を命じることも出来る。
振り返ると、例の店員さんが顔を青くして立っていた。
チート加算だー!




