ちょっとお試し。
近寄ってくる敵(?)を前に、呑気にステータスを眺める僕。
他の2人は何故か回復と転移アイテムを買いに行き、国の人々もまだ忙しく働いている。
今のところ、使ってない能力って言うと……
■未使用スキル(ミライ)
・[Nice! RPG Editor]セッティング
・時間属性魔法
・睡眠学習
・★状態異常全属性魔法
・水中呼吸
・異次元収納
・伸縮
・カードアタック
・トランプ兵召喚
・カード化
・暗視
結構多いな。この内でも、《睡眠学習》とか《異次元収納》とかは使わなさそうだ。
《水中呼吸》等微妙なスキルはあるが。水中戦ってあるのかな。
猫耳の《暗視》も特には使わなくて良いから、他はこのア●ス装備の付与魔法だな。
地球で有名作だったア●スにちなんだような技ばかりだ。
さぞかし強いのだろう。
さて、そんなことを考えていると結界新幹線モドキが海岸線に近づいてきた。
スピードを落としていないのか、猛スピードに見える。
まずは、撃ち落とさないとな。
《トランプ兵召喚》を使用し、1枚のトランプ兵を呼び出す。大丈夫だよな。これ名前出しちゃっても消されないよな。アレに著作権が存在するのかよく分からんが。
原作をよく見たことがないのであっているのかは不明だが、手足の付いたハートの8のトランプだ。とりあえず、今は槍を持っている。
「ハートの8、あの飛行物体を迎撃して!」
トランプ兵は、声こそ出さなかったが了承したとばかりに動き出し、その槍を結界新幹線モドキに向けて投擲した。
投げつけではなく投擲。綺麗な槍投げフォームだった。
攻撃力はどうなっているのだろうか、と思い飛行物体を見やるが、それは既に墜落していた。いや、着水していた。
大穴が開いている。槍の通った軌跡だろうか。なんつう威力だ。
これすなわち、召喚者の強さによるということなのだろうか。
「ハートの8、もういい!もどれ!」
ポ●モンみたいな指示で、召喚された薄い兵士は土に還ってゆく。
へー、あんなふうに戻るのか。
大穴が開いて墜落した結界の箱からは人間の冒険者や兵士が泳ぎ出てきている。
どの顔も渋い。というか、怒りの感情に近いな。
しかしその中で、飛行系のスキルか何かを使って飛び出てきた人物は、驚くほど無表情だった。
まるで能面を見ているかのような錯覚に陥る。それくらい、ぴくりとも動かなかった。
肌の白いのが余計に人形臭さを引き立てている。
そいつ―仮に人形君としよう―は、宙に浮き上がると怒り心頭の人間たちに何か魔法をかける。
すると、一斉に人間たちが岸に向かって一直線に泳いできた。
これは何かありそうだな。
ふしぎの国の奴をよく見ると、トランプ兵の描写をミスったことに気がついた。
まあいいや、パチモンだし。




