やっと来た。
朝からクタクタになった僕は、まだちょっとフラフラするのを抑えつつ、朝食を食べて宿を出た。
面白い会話?特にありませんよ。
朝日に照らされて、なんか朝を実感する。健康的だな!
等と適当な事を考えながら、そして喋りながら歩く。
この街には既に用がない為、早速海の向こう側に行こうと思ったのだが、そう言われれば僕らが探していたのは日本への帰還方法だった、そして、獣人大陸は広いため人里のない区域もあるだろう。
つまり、まだ獣人大陸を旅することになった。
またあの谷を越えなければならないが、3人だけなら結界新幹線とか《飛行》とかで簡単に越えられるので余裕。
というか、それで思い出したけど、《鑑定》で帰還方法を調べることは出来るのか?
ちょっと《鑑定》……ぐへっ、鑑定にしては魔力を結構使ったな。
■日本への帰還方法について
情報取得不可。未来に関わる為、未確定。
不確定情報の開示は出来ません。
■魔力について
おいしかったです、ありがとうございました。
「色々と待てやぁ!!」
久しぶりのツッコミで、風圧だけで地下からボーリング試料が掘り出される。
風圧無双じゃねぇか。10mくらいある、地質学者が喜びそうだ。
ってそうじゃない。
ボーリング試料という名の、綺麗な円柱の地層を適当に地面に戻すと、先ほどの表示結果について考える。
いや、美味しかったとか言う所以外ね。
未来に関わる。そして不確定。
それは、僕らの行動によって帰れるか決まるということだ。
どういうことなのかは不明だが、とりあえず時間魔法をインポートしておこうかな。
《[Nice! RPG Editor]インポート》、時間魔法、っと。
とりあえず、太陽の沈む方向には人里がなかった気がするので、そちらに行ってみよう。
そう思い、2人に声をかけて出発する。
ただ、この日差しの下抱きかかえるんじゃない。ちょっと暑い。
文句を言おうと肩を叩くが、何を勘違いしたのかカバンから飴玉を取り出す。いや、朝ごはんは食べたばっかりだってお腹がすいた訳じゃないんです。
お構いなしに口の中に放り込まれる、だから要らないって―って甘っ!美味しいなこの飴。イチゴ的な味だな。
あー、日本を思い出す。
完全に餌付けされた僕はもう何でも良くなった。
もしやドロップとかいう名前で売ってる麻薬なんじゃないかと思ったが、薬でもモモカの《状態異常無効》が有効なのは知ってるし、冒険者として努力したであろうアルトが毒を見分けられないことも無いと言っていいだろう。
―ヤバい、頭のなか蕩けてきたんだけどこの飴大丈夫なやつだよな?《状態異常無効》は範囲決められるから、わざと出してるのかな。




