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止まらない。

なんか書きたかった

アリs……いや、不思議なドレス(何故かミニスカ)を着た後。

食事も済ませると既に暗くなってきているという既視感を覚えた3人は、宿に駆け込んでいた。


「すみませーん、部屋空いてますかー?」

「開いてますよー、1部屋で良いですねー?」

「それでお願いします」

「5万円です」


お金を払うと、蹴破らん勢いで入ってきたはずの入り口の扉が吹き飛んでいるのをなんとか魔法で直し、2階にあるという部屋に向かう。

階段……うう、飛んでる時に露骨に覗かれてから視線が気になる……


若干後ろを気にしつつ登ると、部屋まで適当な事を話しながら歩いた。



「ふー……こんな時間でも一応宿取れるんだね……」

「これからはもうちょっと早めに取ろうね」

「それ、随分前からずっと言ってない?」

「「「ホントだー」」」


部屋は思ったより広かった。

と言っても、僕の思っていた広さよりもというだけで、修学旅行レベルの広さだが。

あれ、旅館に入ったはずなのにベッドが置いてある。まあぶっちゃけ泊まれたら良いや。宿だし。


風呂もついてるけど、浴槽もシャワーもあるんだけど、蛇口がない。

あ、そっか。魔法の世界には水道がないのはお約束だよな。

でも、獣人系統って魔法使えたっけ?魔力は制御できるのか?

どうにも覚えてない。



定番の、魔力注入口みたいな所を探すと持ち手みたいな物がついていたので、軽く魔力を流す。

水が出てくる。

離す。

止まらない。


おお、スゲー。

進んでるじゃないか。魔力を使いっぱなしにしてると、洗えないもんな。

とりあえず、今は止めとこう。


…… ………

止まらない。

どうあがいても止まらない。

どうしよう。まあ、水があって困ることはないか。



水の止まらなくなったシャワーを一旦放置して、服を脱ぐ。

と言っても簡単だ。メニューにいつの間にか追加されている装備解除を押せば良い。

普通に脱ぐこともできるが、この方が速いし簡単。


そして、その後はシステムに対応した装備品ではない下着が残るので(魔法少女の服の下着はセットなので一緒に脱げていた)、それも脱ぐ……と、ふと人目を感じて振り向くと、モモカが普通に服を脱いで畳んでおり、アルトは既にバスタオル的な布を身体に巻いて鼻血を垂らしていた。

なんだこの、アルトの昼モードと夜モードみたいなのは。


あっという間に顔が熱くなるのが自分でも分かる。

というか、何故恥ずかしい?


どうやら、ゲームの装備品以外の存在である下着姿を見られるのは、なんか恥ずかしいのだ。

顔から火が出るというのは、この事を言うのだろう。


「はぁはぁ……かわいいなぁ……」

「……アルト、大丈夫?何かあったら呼んでね、何故か既に風呂から水音がするから先に見てくる」

「あ、それ僕のせい」

「あんた何やったの!?」


うるさいなぁ。

ちょっと魔力を注いだら、止まらなくなっちゃったんだよね。


「あー……うん。多分ミライのせいじゃない。うん。ミライのせいではない」

「なんか自己暗示みたいになってるけど……って!ちょっと!」



アルトに下着を取り払われました。

強引すぎるだろ。

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