彼との出会い
私は海の底に住んでいるマーメイド♪
ピンク色で珍しいマーメイド。
16歳になった私はこれから陸で人間の姿で生活することが出来る。
「それじゃぁお母様!行ってきまぁす☆」
「いってらっしゃい。あ、そうだ!」
お母様は私に綺麗なネックレスをくれた。
「貝殻だぁ。可愛い♪」
「それはお守り」
「ありがとぉ!」
私は陸へと向かい泳いだ。
私の名前は三ヶ野原海李。
ガバッ
海上に着いた。
私は浜に出た。
ヒレを乾かすと人間の足になる。
「おっしゃぁ!家をみつけなきゃねぇー・・・。あった!」
お母様がひそかに用意してくれた結構可愛い家が私の家だ。
次の日の朝、
私は海が好きなので浜に出た。
「う〜ん!やっぱり海ってきもちぃ♪」
すると波の近くに男の人がいた。
「あのぉ・・・?何してるんですかぁ??」
その人は振り向いた。
・・・結構かっこいい♪
「ン?海みてんだ」
「どして?」
「俺海見てると落ち着くんだ」
「私も!私も海大好きです♪」
私達は海が好きという共通点で仲良くなった。
「やっべ!遅刻する。じゃな!!」
「あ・・・。さよなら」
・・・ちょっぴりガッカリ。
また会えるといいな。
私は弥生高校に転入した。
「三ヶ野原海李です!」
「じゃぁ三ヶ野原さんはあそこの席ね」
私は先生に指定された席に座った。
「よっ」
隣には今朝会った男の人がいた。
「あ。さっきの・・・」
「俺は崎本裕樹。よろしくな」
裕樹君がニコッと笑った。
ドッキン
私は胸が高鳴った。
惚れ・・・ちゃった?
「なぁ、海李って呼んでいーか?」
「うん!」
「俺のことも裕樹って呼んでいいから」
「分かった」
帰り、
「海李!一緒に帰ろーぜ!!」
「う・・・うん」
私は裕樹君に声をかけられ、一緒に帰ることになった。
「海李ん家ってどこなんだ?」
「海の近くだよ」
「家族は?」
「一人暮らしだよ」
「お。きぐうだな!俺も一人暮らし♪」
「共通点多いね」
「ホントだな」
裕樹君はアハハッと笑った。
可愛い笑顔だなぁ・・・。
いつのまにか家の前に着いていた。
「あ!ココ私ン家だよ。じゃぁバイバイ」
「おーココか。・・・じゃな」
私達は手を振って別れた。
・・・やっばぁ。
私、裕樹君に一目惚れしちゃったぁ・・・。
私マーメイドなのにどおしよぉ!!