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悪の手先の風上にも置けぬ  作者: なおほゆよ
第3章 ラストバトル編
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動き出しそうでとくに変化のない日常

Write78


学校


和「おう、グルグル」


グルグル「よう」


茜「おはよー、元気ないね」


和「当たり前だろ」


茜「それもそうか…恵と工藤は?」


和「まだ来てない」


グルグル「責任を感じて休んでるのかもな」


茜「そっか…」


クラスメート1「なあ、総理大臣が殺されたのになんで学校って休みになんないのかな?」


クラスメート2「ほんとだよな、命日が祝日になるくらい頑張れよな」


クラスメート3「だな」


茜「…部外者は気楽でいいわね」


グルグル「だな」


和「………」


グルグル…どうしてお前が?







茜「元気だしなさい、二人とも」


工藤「そうはいってもな…」


恵「ですね…」


茜「別にあんたらが悪いわけじゃないでしょ?」


工藤「だけどさ…」


恵「責任を感じます、まもるんジャーとして」


茜「だからってあんたたちが悩んでたってしょうがないじゃない」


工藤「………」


恵「………」


茜「和たちもなんか言ったげて」


グルグル「お前らのせいじゃない、しょうがなかったんだ」


和「………」


あの後、オレは何も言えなかった


どうして撃ったのか、聞けなかった


怖くて、聞けなかった


聞いたらオレの知ってるグルグルがいなくなってしまいそうだから


茜「カラオケにいこう」


和「…は?」


茜「カラオケにいってスカッとするっきゃないわよ」


工藤「不謹慎だろ、こんな時にカラオケなんて」


茜「わたしの辞書にふきんしんの五文字はない!!」


和「なんで平仮名表記なんだよ?お前の辞書」






カラオケ


茜「雨~、降るだけ降ればいい♩風~、吹くだけ吹くがいい♩私は~家に引きこもってるから関係ない~♩」


工藤「おいおい、なんだこの曲は?」


和「歌詞がヤバイな」


工藤「あぁ、本当だよ。感動で涙出てきた」


和「マジで言ってんの?おまえ」


茜「ひっひっひひ♩ひっひっひひ♩ひきこひきこひきこ、ひきこもりモリモリモリモリもり、もりモリモリモリモリばんざーーーい♩\(^o^)/」


恵「いま全米が泣きました」


和「そんなアメリカ潰れてまえ」


工藤「次はグルグルだな」


グルグル「オレか…」


茜「メイドの歌とかやめてね」


グルグル「勝手にメイドの曲と決めつけるな」


恵「なんていう曲を歌うんですか?」


グルグル「BREAK WORLDって曲だ」


工藤「なんか普通にありそうな曲名だな」


グルグル「あ、やべ、ごめん♩オレ間違えて押しちゃった♩核爆発射の合図のswitch♩テヘペロ、マジごめん、土下座でゆ・る・し・て♩」


和「………」


グルグル「もういい、あきらめてみんなで冥土の土産に喫茶のメイドに会いに行こう♩」


工藤「けっきょくメイドが出てきてるし…」


グルグル「BREAK WORLD♩メイドと一緒に死ぬならいいや、っていうかむしろ、本望だ♩」


和「おい、誰か演奏中止のswitch押してやれよ」


恵「次は和さんの番ですね、なんの曲歌うんですか?」


工藤「確か一年生の遠足のときは桜しか歌えなかったんだよな」


茜「じゃあ今回もどうせそれね」


和「あれから2年くらい経ってるんだぞ、レパートリーの一曲やニ曲は増えてるよ」


茜「それでもレパートリーが最高3曲ってどうよ?」


グルグル「そんなもんだろ、和の二年間なんて」








茜「ん~、歌った歌った、我は満足じゃ」


和「あー、歌いすぎて声がかれちまった」


茜「レパートリー3曲なのに?。で、どう?ちょっとはスッキリした?」


和「え?なにが?」


茜「なんか考え事してたじゃない、ちょっとはスッキリした?」


和「…いや、全然」


茜「そっか…。わたしは別に総理大臣が殺されたのはあんたのせいではないとは思うわよ」


和「…違うんだ、それを気にしてるんじゃない」


茜「じゃあなにを?」


和「…最近、グルグルのことがよくわからない」


茜「グルグルか…。あいつは普段の生活態度からじゃ考えられないくらいいろんな物を背負ってるからね」


和「いろんな物?」


茜「長年の付き合いだけど、わたしもまだグルグルの深層心理はわからん」


和「…オレのは分かるのかよ?」


茜「分かるわよ、だって顔に書いてあるもの」


和「ずいぶんと浅い心理だこと」


茜「ただ、グルグルは賢いから目的なく行動することはないでしょうね」


和「目的か…」


茜「さてと…じゃあね、和。また明日」


和「待てよ、家に帰ったらマスコミとかうるさいだろ。オレの家で晩飯食っていかないか?」


茜「ん?ああ、それなら大丈夫。今はそれどころじゃないから」


和「あぁ、そっか、首相暗殺でそれどころじゃないか」


茜「そういうこと、首相様々ね」


和「不謹慎にもほどがあるぞ」


茜「じゃあね、和。誘ってくれてありがとう」


和「そっか…心配ないか…」


『工藤「マスコミは飛びついてくるな…」


和「どうしたもんかな…」


グルグル「オレがなんとかするよ」』


和「…目的?」


茜の両親の事件が話題にならないようにするために総理大臣を?


まさか…な







工藤「グルグル」


グルグル「どうした?」


工藤「あの総理暗殺の祭の事件のとき、オレたちはまもるんジャーグリーンの妨害によって気絶させられた」


グルグル「…そうか」


工藤「まもるんジャーグリーンはお前のところのメイド長なんだろ?」


グルグル「…そうだ」


工藤「いったいやつはなにものなんだ?」


グルグル「何者もなにも…ただのメイド長だ」


工藤「そんなことを聞いてるんじゃない!!。オレたちまもるんジャーを遥かに凌ぐ力!!そしてまるでショッカーを手助けするような行動!!。いったい目的はなんだ!?」


グルグル「…さあな」


工藤「そうか…じゃあもう一つ答えてくれ」


グルグル「なんだ」


工藤「あの祭で総理を暗殺したのは…お前か?」


グルグル「………」


工藤「もう一度聞くぞ、グルグル」


グルグル「………」


工藤「『おまえたち』の目的はなんだ?」


グルグル「………」


工藤「なんか言えよ…グルグル」


グルグル「………」


工藤「頼むから…なんか言ってくれよ」


グルグル「………」


工藤「オレは…それでもお前を信じたいんだ」


グルグル「…もう引き金は引かれてしかれてしまった」


工藤「?」


グルグル「だから…前に進むしかないんだ」


工藤「…いったいなんのことだ?」


グルグル「…知ってるか?。どうして悪将軍が未だに捕まらないのかを」


工藤「…透明化の能力を持ってるからじゃないのか?」


グルグル「違うな、警察だってバカじゃない。あれだけの騒ぎを起こしてるんだ、本気になって自衛隊でもなんでも出動させれば一網打尽にできるはず」


工藤「じゃあどうしてそうしない?」


グルグル「上が誰も責任を取りたくないからだ」


工藤「………」


グルグル「頭にくる…こんな国」


工藤「まさか…本気でテロで国家転覆を図っているんじゃ…」


グルグル「テロは悪だ。そんなものはただ混乱を招くだけだ」


工藤「そうだよな。…悪い、へんな言いがかりつけちまって」


グルグル「気にするな」


工藤「グルグル、おまえのことだからなにか考えあって行動してるんだと思う」


グルグル「………」


工藤「そう思っていても、ときどきおまえが分からなくなる」


グルグル「…そうか」


工藤「頼むから…オレを失望させるなよ」


グルグル「…ああ」


工藤「じゃあな、グルグル」


グルグル「ああ、またな」


グルグル「工藤、おまえの言うとうり、テロは悪だ…一般的にはな」







日曜日


和「近頃日本は不幸な事件により、悲しみに包まれておりますが、そんな時にこそ私はお昼寝が必要なのだと思いまする」


沙百合「ゆうやー、息子が変な悟りを開いちゃった」


優也「あんまり気にするな、和はもうそういうお年頃なんた」


ウキクサ「和は日曜日のお昼はお昼寝をするっていうキャラ設定があるんだ」


沙百合「なるほど。我が子のキャラ設定が適当すぎてワロたw」


和「ではでは、公園に行って来マッスル」


ウキクサ「…マッスルっておいおい」


沙百合「ゆうやー、我が子のセンスが小学生にも劣りそうで恐いヨウカン」


優也「そうだな、なんとかしタイヨウ」


ウキクサ「お前らもな」







公園


和「ZZZ…」


おっさん「どうやら今日は先を越されたようだな」


和「…珍しいな、おっさんがオレに話しかけてくるなんて」


おっさん「まぁ、かけこれ2年くらいそこの場所を争ってるだ。一回くらいこういうこともある」


和「そっか…もう2年か…」


おっさん「それに…おそらくここで会うのは今日で最後だしな」


和「ん?引っ越しでもするのか?」


おっさん「…そんなところだ」


和「そっか…」


おっさん「オレは…悪将軍だ」


和「…は?」


おっさん「お前たちがオレを殺そうっていうのならオレは容赦しない。オレにも守らなきゃいけない人がいる」


和「おいおい、いったいなんの冗談だ?」


おっさん「忠告はした、じゃあな」


和「…なにがなんだってんだ?」







恵「ごめん、茜。待った?」


茜「別にいいわよ、呼んだのはこっちだし」


恵「どうかしたんですか?」


茜「…話したいことがあるの」


恵「なんですか?」


茜「この前、わたしがこの町に残る理由を話したのを覚えてる?」


恵「…確かショッカーのことをどうにかしたいからというのと、お母さんのことを待つため…あとは…なんでしたっけ?」


茜「うん、よく覚えててくれてわね。最後の3つ目は秘密にしていたから分からなくて当然ね」


恵「茜が私たちに秘密にするなんて珍しかったから覚えてたんです」


茜「そっか…それもそうね、秘密なんて私らしくないものね…」


恵「でもわたしはなんにせよ、茜がこの町に残ってくれて嬉しいです」


茜「そっか…」


恵「…どうかしましたか?」


茜「恵」


恵「なんですか?」


茜「…恵、わたしと勝負しましょ」


恵「しょ、勝負?」


茜「率直に聞くけど…和のことを異性としてどう思う?」


恵「そ、そんな急に…」


茜「答えたくないのなら答えなくてもいい。わたしは好きだ、和のことが大好きだ」


恵「………」


茜「わたしがこの町に残る最後の理由は、和のことが好きだから、和と恋人になりたいから」


恵「…わかってましたよ、そんなこと」


茜「わたしは手にいれられなかった、生活も将来も、家族でさえも…」


恵「………」


茜「だからせめて…好きな人くらいは手に入れたい」


恵「だったらわたしは茜に協力を…」


茜「でもね…失いたくないものもある」


恵「失いたくないもの?」


茜「そう、恵、あなたのことだよ」


恵「わたし?」


茜「ねえ、恵。あなたは和が他の女と一緒にいるのを黙って見てられる?」


恵「………」


茜「もしその女が私だったら…友達でいられる?」


恵「…わからないです」


茜「だから…勝負しよ」


恵「………」


茜「正々堂々勝負して、勝っても負けても恨みっこなしにしよ」


恵「…わかりました、勝負しましょう」


茜「恵…」


恵「…ずっと、和さんには茜がいるって思っていました。茜には勝てないと思って、考えないようにしてました」


茜「………」


恵「でも…やっぱり私も和さんが好き、そんなことがどうでもよくなるくらい。いや、わたしの方が好き!!」


茜「…そう来なくっちゃ」


恵「茜…わたしは和さんが大好きです、でも…」


茜「恵…残念ながら、和はわたしがもらう、だけど…」


茜 恵「私たちはずっと友達だ」




でも、わたしは…このときの約束を守れなかった


ごめんね、茜

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