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悪の手先の風上にも置けぬ  作者: なおほゆよ
第3章 ラストバトル編
80/95

またあんまり関係ない方向に話が進み出す

Write76


沖縄


ウキクサ「はっはっはっは!!ようやく風邪が治ったぜ」


和「…よかったな」


ウキクサ「主役も復活して、これでようやく沖縄旅行の本編に入れるってわけだ」


彩「そうね」


ウキクサ「じゃあさっそく…沖縄女子をナンパしてくるぜ!!」


茜「しゃべってないでさっさと帰る準備しなさい、ウキクサ」


ウキクサ「くそーーーー、海が目の前にあるっていうのに!!」


彩「ねえ」


ウキクサ「どうしたんだ?彩」


彩「せっかく来たんだし…海入っちゃおうよ」


ウキクサ「…そうだな」


工藤「お、おい、やめとけ」


ウキクサ「黙れトラウマ!!。彩、行こう」


彩「ええ」


グルグル「言っとくけど季節はまだ…」


ウキクサ「飛び込めーーー!!!」


バッシャアアアアアン!!!!


ウキクサ 彩「冷た!!」


グルグル「言わんこっちゃない…」


ウキクサ 彩「………」


恵「早くあがらないとまた風邪を引きますよ」


ウキクサ 彩「………」


工藤「…反応がないな」


グルグル「というか沈んだままだぞ」


ウキクサ 彩「………」


和「まさか…溺れた?」


工藤「たぶん冷たさにビックリして動けないんだろうな」


茜「なるほど…って、言ってる場合か!?」


その後ウキクサたちは無事救出されたとさ、めでたしめでたし


沖縄旅行…完


和「…え?こんな終わり方でいいの?」


工藤「…なんでWrite75で終わらせなかったんだか…」


ちなみに…このとき溺れたことがトラウマとなり、ウキクサと彩はカナヅチになったとさ


櫻井「オレのカナヅチ歴史雑だな、オイ!!」








さてと、沖縄旅行も終わったことだし…小話だな


マヤ「みなさーん、小話の時間ですよ」


櫻井「いや、ここは本編を進めろよ」


部長「沖縄旅行のギャグ話も終わったことだし、わたしもシリアスな話をするべきだと思うぞ」


マヤ「それはわたしじゃなくて作者に言ってください」


佐藤「それで…なにをするの?」


マヤ「番外編をやりましょう」


櫻井「また?」


マヤ「あれ?せっかく櫻井先輩の出番だっていうのに乗り気じゃないんですか?」


櫻井「だってまともな役をやれないのはわかってるし」


マヤ「そんなの当たり前ですよ、良い役は櫻井先輩には荷が重いですし」


櫻井「オレのなにが悪いんだ?」


マヤ「そりゃあキャラの薄さに決まってるじゃないですか。せめて口から破壊光線を出せるようになってから出直してください」


櫻井「ハードル高いよね?」


カトウ「番外編やるならオレがモテモテになる話がいいな」


マヤ「カトウ先輩がモテる話…せめて口から破壊光線を出せるようになってから出直してください」


カトウ「それってモテるか?。普通に引かれない?」


部長「大丈夫、今よりはモテるようになる」


カトウ「マジで?じゃあ頑張ってみよっと」


マヤ「で、番外編をどうします?」


佐藤「…もしもシリーズでいいと思う」


櫻井「ああ、もしもこの5人が家族設定だったら的なやつね」


マヤ「もしもシリーズですか…いいですね。具体的にどんなのにします?」


部長「もしも櫻井が主役だったらなんてどうだ?」


櫻井「それもしもじゃないからね!!」


佐藤「…もしも櫻井がダメな主役だったら」


櫻井「だからそれももしもじゃないからね!!」


カトウ「自分で言うなや」


マヤ「難しいですね、もしもシリーズ」


部長「そうだな」


マヤ「他のにしましょう」


部長「じゃあわたしたちだけで一番最初の一文だけ決めて、あとは作者に全てを委ねるってのはどうだ?」


マヤ「いいですね。どんな始まりにします?」


カトウ「ある日、目が覚めたら…オレはモテモテになっていた」


佐藤「(ゴキブリから)」


カトウ「やめてくんない?そういうの」


マヤ「じゃあその始まりで主役は櫻井先輩でやります?」


櫻井「オレに飛び火した!?」


マヤ「櫻井先輩はどんなのがいいんですか?」


櫻井「オレだったら…朝、目が覚めたら親指にささくれができてた…とか」


マヤ「………」


部長「………」


カトウ「………」


佐藤「………」


マヤ「なんですか?それは。シュールに走ってるつもりですか?」


櫻井「いや…そういうわけじゃ…」


部長「ふざけたこと言ってたら本当にこの始まり方にするぞ」


櫻井「すんまへん」


カトウ「おまえなんてシュールの端くれにも立ててねえよ」


櫻井「人間の端くれにも立ててないヤツに言われたくない」


マヤ「佐藤先輩は何か案はありますか?」


佐藤「…朝、起きたら…番外編が終わってた」


カトウ「斬新だな、オイ」


櫻井「っていうか、飽きたから早く終わらせたいだけでしょ?」


カトウ「っていうか、一番最初の冒頭で『朝、目が覚めたら』っていうのはセンスない」


櫻井「そのセンスのないフレーズを最初に使ったのはおまえだけどな」


カトウ「オレだったらアレかな…『生きるということは、寝るということだ』とかいいと思う」


櫻井「なにわけわかんないこと言ってんだよ?。センスねえな」


カトウ「おまえに言われたくない」


マヤ「決まりませんね」


部長「じゃあもうこれでいこう。『神はおっしゃった。先に生まれたのはニワトリでも卵でもない、電車の座席の上にある荷物を乗せるところだ』」


櫻井「どんな冒頭!?」






神はおっしゃった


『先に生まれたのはニワトリでも卵でも卵、電車の座席の上にある荷物を乗せるところだ』と


オレは生まれてから十数年、この言葉を信じて生きて来た


あの頃のオレにはあそこが…電車の座席の上にある荷物を乗せるところが全てだったから


女の子「起きて、ねえ、起きて」


声が聞こえる


この声は…愛梨の声だ


愛梨「起きて、目を覚まして…お願いだから…もう一度でいいの…目を覚まして」


ごめん、愛梨


愛梨「お願い…目を…開けて…わたしに…いつもみたいに笑いかけてよ…」


ほんとうに…ごめん


愛梨「ごめんね…わたしが…わたしがいけなかったの…」


違うんだ、愛梨


愛梨「わたしがあんなこと言わなければ!!」


泣かないでくれ…愛梨


愛梨「いやだ…死なないで…」


オレはもう…


愛梨「死なないで…マリモデビル」


マリモデビルはもう…いっしょにいれない


マリモデビル「さよなら、愛梨」


愛梨「マリモデビルううううううううううう!!!!!!」


愛梨「…っていう夢を今朝見た」


奈々美「マリモデビルって…病んでんじゃない?ネトゲーのやり過ぎで」


愛梨「かもね、最近はネットゲーやりすぎで視力落ちて黒板の字が見えなくなって来てるし」


奈々美「メガネ買え」


愛梨「私の心情は『メガネ買う金あるならネットゲー買う』だから」


奈々美「それ廃人の発想。ってか愛梨はテストの追試大丈夫なの?」


愛梨「テスト?大丈夫大丈夫」


奈々美「っていうか、その追試落としたら愛梨留年決定なんでしょ?」


愛梨「大丈夫、大丈夫。そもそも追試になったのも勉強ができないからじゃなくて、テストに遅刻しただけだし」


奈々美「徹夜でネットゲーやってたからでしょ?」


愛梨「違うよ、徹夜じゃないよ。テストの日はちゃんと午前4時過ぎには寝るようにしてるよ」


奈々美「言っとくけど午前4時は早朝に部類されてるからね」


愛梨「私の世界では午前9時から午後4時までを夜と呼ぶ」


奈々美「ようは授業中がミッドナイト」


愛梨「さすがは奈々美、よくお分かりで」


奈々美「さっきの夢のマリモデビルもネットゲーのキャラとかじゃないの?」


愛梨「うーん…そんなキャラに聞き覚えはないな」


奈々美「あ、そう」


愛梨「さてと…そろそろ私は現実世界に帰るよ」


奈々美「せめてネットゲーを現実世界と呼ぶのはやめれ」


愛梨「私にとっては現実世界だ」


奈々美「…なんでこんな廃人になっちゃったのかな」







アナウンス「三番線、電車が到着します…」


愛梨「なんで自転車で行ける範囲の学校に行かなかったのかね…」


私の家の最寄駅から学校までは30分かかる


往復すると一時間のロス


私の腕で一時間もあればキャラのレベルを1から300まで余裕であげられるというのに…


ほんとうに勿体無い時間だ


せめてここで少しでも多く寝て、現実世界の滞在期間を少しでも長くしないと








マリモデビル「やめろ!!おまえではやつには勝てない!!」


愛梨「なんでそんなことが言い切れるの!?。やってみなきゃわからないじゃない!!」


マリモデビル「いや、勝てないんだ」


愛梨「…どうして?」


マリモデビル「オレはやつを見たことがあるからわかる。一目会った瞬間に本能がそう悟ったんだ」


愛梨「…でも」


マリモデビル「とにかく今はまだその時ではない。オレもまさかこの大会で愛梨がやつと当たるとは思わなかった。だから安心して見守ることができた」


愛梨「………」


マリモデビル「愛梨は強くなった。この大会で別人のように強くなった。このまま行けば世界一になれるくらいに…」


愛梨「なら…」


マリモデビル「だがやつは格別に強い!」


愛梨「………」


マリモデビル「愛梨には未来がある。ここでそれを失うわけにはいかない。だから…試合開始と同時に危険してくれ」


愛梨「わかった」


マリモデビル「よかった」


アナウンス「選手は集まってください」


愛梨「それじゃ行ってくるよ」


ごめんね


わたしウソついた


マリモデビル「無茶するなよ、愛梨」


愛梨「うん」


だって、約束したんだもん


アナウンス「それでは国民真斉主催、ゲートボール大会三回戦を始めます」


世界一のゲートボーラーになるって







車掌さん「お客さん、終点ですよ」


愛梨「Zzz」


車掌さん「お客さん!!」


愛梨「…お、もう着いたのか」


車掌さん「早く降りてください」


愛梨「わかりました。…つかぬことをお伺いしますが…」


車掌さん「?」


愛梨「会ったこともないマリモデビルにやったこともないゲートボールの試合を棄権しろって言われた夢を見たわたしはどうすればいいのだろうか?」


車掌さん「…逆に会ったこともない女子高生に聞いたことのない生物が出てくる夢をみたと言われたボクはどうすればいい?」


愛梨「…逆の逆に会ったこともない車掌さんに…」


車掌さん「とっとと帰れ」


愛梨「しょうがないな」


車掌さん「お客さん、電車の座席の上にある荷物を乗せるところに忘れ物してるよ」


愛梨「え、忘れ物?」


見るとそこには確かに忘れ物らしき卵があった


…忘れ物らしき卵ってなに?


車掌さん「まったく…ちゃんと持って帰ってね」


愛梨「いや、それわたしのじゃ…」


車掌さん「はい、じゃあ気をつけて帰ってね」


愛梨「…どうしよ」


手の中の卵に目を落とすと文字が書かれてることに気がついた


『マリモデビルの卵』


愛梨「………」


とりあえず明日の朝はこれで目玉焼きを作ろう




しかし、気味が悪いな


今日だけで3度もマリモデビルが登場するなんて…


二回連続でマリモデビルの夢を見るのはまだしも


この『マリモデビルの卵』は偶然にしては出来すぎてる


と、いうことは…誰かの差し金か?


でも今朝見たマリモデビルの夢のことを言ったのは奈々美だけだし(愛梨の今朝は6限終了時を指す)


だから容疑者は奈々美だけ


でも奈々美はあの電車の中にはいなかっただろうし、ましてやここまでして私をからかうほど酔狂な女じゃない


奈々美が他の誰かに話してそいつがやったのか?


なんの目的で?


…まぁ、いいさ


私はすでに聖域の玉座に着いた(愛梨の部屋のパソコンの前)


もう何人足りとも私の邪魔をすることはできない


私はすでにこの現実世界の王だ


この現実世界では私が最強なんだ


日々、私の恩恵を受けるため、私にフレンド申請をしてくる愚民どもは一日百通を超える


さて、今日はどいつを傘下に加えてやろうかな…


愛梨「…あれ?」


パソコン「フレンド申請が一通来ております」


愛梨「おかしいな…」


いつもなら学校帰りには最低30は来てるのに…


まぁ、運のいいやつだ


今日はこいつを傘下に加えてやろう


愛梨「さてさて、どこのどいつだ?」


パソコン「マリモデビルをフレンドにしますか?」


愛梨「………」


ポチッ


プツン


愛梨「………」


思わず強制終了しちゃった


愛梨「…とりあえずもう一回付けてみよう」




パソコン「マリモデビルをフレンドにしますか?」


愛梨「………」


やっぱり錯覚じゃなかった


…とりあえずブラックリストにぶち込んどこ


パソコン「フレンド申請が一通来ました」


…マリモデビルはすでにいないんだから安心して見ていいはずだ


パソコン「マリモデビル2をフレンドにしますか?」


愛梨「………」


パソコン「マリモデビル2をブラックリストに追加しました」


愛梨「…きっと疲れてるんだ」


今日はもう寝よう







学校


愛梨「私…ストーカーされてる」


奈々美「じゃあ、思い切ってそいつと付き合え」


愛梨「そのアドバイスって適切だと思ってる?」


奈々美「思ってる」


愛梨「根拠は?」


奈々美「そいつは愛梨が廃人だと知りながらも追いかける心の広いやつだと思われるからだ」


愛梨「なるほど、一理ある」


奈々美「納得するな」


愛梨「だけど私はマリモデビルを許さない」


奈々美「なんで?」


愛梨「あいつのせいで私は四六時中不安な思いをし…」


奈々美「まぁ、それは辛いね」


愛梨「昨日はネトゲーをやらずに早く寝てしまい…」


奈々美「いいことだね」


愛梨「そのせいで朝早くに目を覚めちゃったから、いつもと違い遅刻せずに校門をくぐってしまい…」


奈々美「それ普通のこと」


愛梨「さらにたっぷり睡眠をとったから授業中は寝れずに先生の話を聞くハメになったんだよ!!」


奈々美「あんた学校を何だと思ってる?」


愛梨「このままでは無遅刻無欠席の真面目な優等生になってしまう」


奈々美「そっか、大変だね。やっぱり私はマリモデビルと付き合うことを勧める」


愛梨「まぁ、マリモデビルがイケメン君だったら考えてやってもいいけど」


奈々美「意外に面食い?」


愛梨「やっぱり、あと私が一生ネトゲーしかやらなくても暮らしていける経済力と、私が一生ネトゲーしかやらなくても文句を言わない寛容な性格と、私が一生ネトゲーしかやらなくても私の奴隷として働いてくれる忠誠心を持ってることが最低条件だな」


奈々美「前言撤回。あんたはマリモデビルと付き合っちゃダメだ。マリモデビルが可哀想」


愛梨「ってか、真面目に相談してるんだから奈々美も真面目に相談乗ってよ」


奈々美「真面目にって…。言っとくけどそんな結婚相手いないからね。いたら私がもらってる」


愛梨「そっちじゃなくて、マリモデビルの方」


奈々美「そっちね。ごめん、真面目にやるよ」


愛梨「ってか、昨日もマリモデビルの夢見ちゃったんだよね」


奈々美「どんな?」


愛梨「まずね、私たちのお師匠様が蚊に刺されてのが原因で死んぢゃったところから始まるんだけど…」


奈々美「蚊に刺されて?」


愛梨「それでマラリアに感染しちゃって」


奈々美「なるほど。で、何の師匠?」


愛梨「ゲートボールの」


奈々美「そういえばそんな話あったね」


愛梨「師匠は金属アレルギーだからゴルフクラブを持てないから代わりにゲートボールを始めたんだけど…」


奈々美「どうでもいい豆知識ね」


愛梨「それで、師匠は最後に私たちに世界一のゲートボーラーになってって言い残したの」


奈々美「私たち?」


愛梨「私とマリモデビルに」


奈々美「ふーん」


愛梨「それでね、師匠の願いを叶えるために私たちはまずボクサーになることにしたの」


奈々美「ボクサー?」


愛梨「でもそのためにはまず居酒屋でバイトしないといけないの」


奈々美「居酒屋のバイト?」


愛梨「でもその居酒屋のバイトの募集条件は世界一のゲートボーラーになることなの。だから私たちはゲートボールをすることになったの」


奈々美「ねえ、愛梨、真面目に相談乗ってとか言ってふざけてるんだったら容赦しないよ」


愛梨「いや、そう言われても…」


奈々美「言っとくけど私は女子が相手でも容赦しないよ」


愛梨「グーとか飛び出す?」


奈々美「いや、チョキが飛び出す、愛梨の眼球に向かって」


愛梨「攻撃対象が私って断定されてる」


奈々美「それで、続きは?」


愛梨「いや、そこで終わった」


奈々美「あっそ。ってかマリモデビルってどんな姿をしてるの?」


愛梨「どんな姿って?」


奈々美「だから、夢で見たんでしょ?」


愛梨「そのはずなんだけど…なぜか外見は覚えてないの」


奈々美「どうでもいいとこは覚えてるのにね」


愛梨「変な夢は見るし、変な卵を拾うわ…私どうしちゃったんだろ」


奈々美「変な卵って?。…あぁ、愛梨がいま手に持ってるやつね」


愛梨「え?」


奈々美「これが電車の中で拾った卵か…ほんとに『マリモデビルの卵』って書いてある」


愛梨「…いつから?」


奈々美「なにが?」


愛梨「私はいつから卵を持ってた?」


奈々美「なに言ってるの?。朝からずっと持ってたじゃない」


愛梨「そんな…なんで?」


奈々美「…まさか無意識のうちに持ってたの?」


愛梨「…うん」


奈々美「………」


愛梨「………」


奈々美「わ、私これから部活あるから帰るわ」


愛梨「待って、一人にしないで!!」


奈々美「残念ながら、私にはどうにもできない」


愛梨「ほんとに見捨てないで!!」


奈々美「マジで無意識のうちに持ってたの?ふざけてるんだったらチョキを出すよ!?」


愛梨「お願い!!チョキを出してもいいから一人にしないで!!」


奈々美「とりあえずその卵は今すぐにでも床に叩きつけて割っちゃったほうがいい」


愛梨「わかった。エイッ!!」


バゴン!!


奈々美「…床にめり込んだ」


愛梨「卵は無傷だ」


奈々美「その卵ダイヤモンドか何かで出来てるの?」


愛梨「そういうわけじゃないと思う。生温かいし、生き物が入ってると思う」


奈々美「生き物?」


愛梨「たぶん…」


奈々美「…マリモデビルが?」


愛梨「…かもね」


奈々美「ごめん!!私マジで部活あるから!!」


愛梨「見捨てないで!!ほんとお願いだから!!」


奈々美「…しょうがない、わかった」


愛梨「ほんと!?」


奈々美「その卵を封印してしまおう」


愛梨「封印?」


奈々美「川にぶん投げる」







近所の川


ボチャン!!


奈々美「さらば、マリモデビル」


愛梨「………」


ほんとうにこれでよかったのだろうか?


いくら得体の知れない卵とはいえど、生きていたのだ


それなのに川に不法投棄してしまった


ひとつの命をこの手で終わらせてしまったのだ


わたしはなんて汚い人間なんだろうか?


わたしは…わたしは…


愛梨「ごめんね、マリモデビル」


さて、そろそろ家に帰って今日もネトゲーやろっと









反省会


作者「ごめんなさい」


櫻井「とうとう作者が直々に謝りにきた」


作者「ちょっとした出来心でやっちゃっただけなんです、なんとかなるよって無責任に思ってたんです」


櫻井「もういいから本編もどろうぜ」


森「そうですね。では改めて…沖縄旅行に行ってまた仲が深まった5人、今後彼らに待ち受ける壮絶な試練とは!?そして冬の海で溺れたふたりのカナヅチの行方は!?」


櫻井「後半どうでもいいでしょ!?」







学校


茜「わたしストーカーされてる」


和「マジで?」


茜「マジで。昨日もバイト帰りにつけられた」


グルグル「…それは心配だな」


和「でも信じられんな、茜相手にストーカーだなんて」


工藤「良い根性してるよな、そいつ」


和「まったくだ」


恵「茜は真面目に相談してるんですから茶化すのはやめましょうよ」


グルグル「そうだな、恵の言うとおりだな」


恵「私だって自分の影にストーカーされてるときは恐くてしょうがなかったんですから」


和「さっき茶化すなって言ったの君だよね?」


工藤「他になんか被害受けてないのか?」


グルグル「とにかく誰か茜を送ってやらないとな」


和「誰かってだれが?」


工藤「和だろ」


恵「ですね」


和「なんで?」


グルグル「そりゃあ家も近いし…」


和「それもそうか…」


茜「嫌ならいいけど…」


和「いや、そういうわけじゃない」


グルグル「茜は今日はバイト入ってるのか?」


茜「うん、入ってるよ」


グルグル「そっか…なら今日はオレも一緒に送るよ」


和「なんで?」


グルグル「だって和一人じゃ心もとないだろ?」


和「悪かったな、心もとなくて」


茜「ありがと、グルグル」


グルグル「いいってことよ」


和「何時にバイト終わるんだ?」


茜「10時に終わる」


工藤「っていうかどこで働いてたんだっけ?」


茜「喫茶ヴァルヴァンメジアってとこ」


工藤「なんかすげえ店名」


和「んじゃあ、オレたちはバイト終わるまでそこで待ってるから」


茜「うん、ありがと」



喫茶ヴァルヴァンメジア


和「どう思う?」


グルグル「なにがだ?」


和「茜のストーカーって誰だと思う?」


グルグル「…さあな」


和「ほんとに心当たりないのか?」


グルグル「…そう言うお前こそ心当たりないのか?」


和「実は何日か前に茜について聞かれたときがある」


グルグル「茜について?」


和「なんかの雑誌のやつだったんだけどさ…」


グルグル「なんの雑誌だ?」


和「ん~、なんて言ってたんだっけな…」


グルグル「もしかして…週間ポクチェンとかいう名前か?」


和「ああ、そんなのだった」


グルグル「その取材に来たやつは金丸健二とかいう名前じゃなかったか?」


和「そうそう、そんな名前だった。ってかなんで知ってんだ?」


グルグル「まあ、いろいろとな」


和「…お前、なにを知ってるんだ?」


グルグル「べつに…」


和「とぼけんなよ」


グルグル「………」


和「………」


グルグル「和、お前に一生の頼みがある」


和「…なんだよ?」


グルグル「ずっと茜のそばに居てやってくれ」


和「は?。きゅ、急になにを言い出すんだよ?」


グルグル「頼む…」


和「頼むもなにもオレと茜はずっと腐れ縁の親友だし…」


グルグル「それじゃあダメなんだ!!」


和「…グルグル」


グルグル「お前の気持ちは知ってる。それでも茜のそばに居てやってくれ」


和「………」


グルグル「茜にとってお前は…いや、お前だけが…」


茜「お待たせ、なんの話してんの?」


和「…明日の天気の話してただけ」







帰り道


茜「明日は晴れそうね」


和「なんで?」


茜「だって星がきれいじゃん」


グルグル「そうだな」


和「っていうかなんでそんなこというんだよ?」


茜「べつに。私も明日の天気の話に混ざりたかっただけだよ」


和「なんだそれ」


茜「それにしても久しぶりじゃない?三人でこうやって夜道を歩くの」


グルグル「それもそうだな。高校入ってからは工藤とか恵とかも一緒だからな」


和「最後に三人で歩いたのは…中学卒業の日の夜に学校にコッソリ侵入したときの帰りか?」


グルグル「やったな、そんなこと」


茜「あの時は和が夜の校舎にビビってずっと帰ろうって連呼してたわね」


和「そんなこと言ってたっけ?」


グルグル「言ってた言ってた。泣きべそかきながら言ってた」


和「な、泣きべそかいてたのは教室で思いっきりスネを机の角にぶつけたからだろ!?」


茜「言い訳が苦しいわよ」


グルグル「それで記念にその机に三人で文字を掘ったよな」


茜「書いた書いた。私は…確か『うちの和がどうもすみません』って書いたな」


和「そんなこと書いてたの!?」


グルグル「オレは『和はこちらで責任をもって管理するんで、どうか許してください』って書いたな」


和「長え!!」


茜「どおりで時間がかかってたのか」


グルグル「和はなんて書いたんだよ?」


和「オレはて『バカヤロー』だったと思う」


グルグル「センスねえ」


和「センスの問題じゃねえ。その時の椅子に対する気持ちを書いただけだ」


茜「ねえ、今から行ってみない?中学」


グルグル「今はそれどころじゃないだろ」


茜「それもそっか…」


和「ところで…」


グルグル「あぁ、つけられてるな」


和「もうすぐ家に着くしな…」


茜「どうするの?」


和「グルグル、茜のこと頼んだぞ」


グルグル「お、おい、待てよ、和」


茜「…行っちゃった。どうする?」


グルグル「まぁ、あいつ一人でも大丈夫だろ…適合者だし」


茜「なんか言った?」


グルグル「なんでもない、オレらは家の中で待ってよう」


茜「そうね…」


カチャ…


茜「あれ?」


グルグル「どうした?」


茜「鍵が空いてる…」


グルグル「…誰か中にいるかもな」


茜「………」


グルグル「オレが行って確かめる、茜はここで待ってろ」


茜「気をつけてね」


グルグル「ああ、行ってくる」


茜「…あれ?この靴ってもしかして…」








和「捕まえた」


金丸「ハァハァ…速いな、少年」


和「なんで茜をつけてる?」


金丸「君はだいぶあの子と親しいようだね?もしかして彼氏かい?」


和「聞いているのはオレだ。お前に主導権なんてない」


金丸「恐いこというね。彼女をつけられて怒ってるんだな?」


和「質問に答えろ」


金丸「…わかったよ、じゃあ交換条件だ。私が知ってる情報を教えるから代わりに君が知ってることを…」


ドガンッ!!(和が壁を殴る音)


和「質問に答えろ!!」


金丸「わ、わかった、答えるよ」


和「どうしてつけてた?」


金丸「君は埼玉県のとある山中で身元不明の死体が発見された事件を知ってるか?」


和「聞いたことはある」


金丸「警察はまだ身元の特定で手こずってるが、オレはあるルートから重大な情報を得た」


和「重大な情報?」


金丸「その死体はなにを隠そう、篠原茜の父、篠原健太なんだよ」







茜の家


グルグル「誰だ!?」


女性「えっ…」


グルグル「お前は…」


茜「あ!やっぱり!!お母さん!!」


茜の母「茜!!」


茜「おかえりなさい!」


茜の母「ごめんね、こんなに待たせてごめんね」


茜「いいの、そんなの」


グルグル「…今更よくもそんな面で茜の前に戻って来れたな」


茜「グルグル?」


茜の母「…すみません」


グルグル「お前に母親を名乗る資格はねえ!!篠原瑠璃子!!」






和「茜の父親が…殺された?」


金丸「そう。そしてその篠原健太を殺したのが、妻の篠原瑠璃子だ」

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