表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪の手先の風上にも置けぬ  作者: なおほゆよ
第3章 ラストバトル編
75/95

今回は9割が無駄話


Write71


神社


恵「あけましておめでとうございます」


和「あけおめ」


恵「今年もよろしくお願いします」


和「ことよろ」


恵「え~っと…みんなで初詣にと神社に集合したわけなんですけど…」


和「………」


恵「…他の方々はどうしたんですか?」


和「茜のやつは風邪引いちゃってさ…。ウキクサに移されたのかな…」


恵「グルグルは?」


和「神社で神に祈るより自宅でメイドに祈りたいそうだ」


恵「そうですか…」


和「工藤は?」


恵「わたしは知りませんよ」


和「知らないの?」


恵「別にいつも連絡を取り合ってるわけではないですし…」


和「まぁ、それもそうか…。工藤に電話してみるわ」


プルプルプル


工藤(電話)『もしもし?』


和「あ、もしもし?。今ドコにいんだ?」


工藤『どこって…チリだけど?』


和「…は?」


工藤『だからチリだって』


和「待て待て、チリってなんだ?。まさか国名じゃないだろうな?」


工藤『国名だけど?』


和「え?んじゃあおまえチリに居んの?南アメリカ大陸に居んの?。オレっていま国際電話かけてんの?」


工藤『そうだが?』


和「え?なんで?馬鹿なの?おまえ」


工藤『なんでって…恵から初詣はチリに集合って聞いたから…』


和「って言ってますけど?恵さん」


恵「すみません。神社とチリを間違えて教えちゃいました」


和「その間違えはもはや悪意だろ!!」


工藤『なんて間違えしてんだ!!恵!!』


和「その間違いを信じてチリに行くおまえもおまえだろ!!」


工藤『まぁ、いいや。チリを観光してゆっくり帰るわ』


和「お、おぉ、そうか…。なんかやけに気楽だな、おまえ」


工藤『お土産なにがいい?』


和「お土産?。…逆にチリってなにがあんだ?」


工藤『バカヤロー!!チリっていったら銅の生産量が世界一だろ!!』


和「そんな土産いるか!!」


工藤『まぁ、とにかく、他のやつらにもオレは行けないって言っといてくれ。じゃあな』


携帯「ツー、ツー、ツー」


和「……はぁー」


恵「どうしました?」


和「いや、『なんでオレの周りはアホばっかなんだろ』って思っただけ」


恵「まさに類は友を呼ぶですね」


和「ごめん、アホで」


恵「わかっていただけました?」


和「うん、重々承知した」


恵「それはよかったです」


和「………」


恵「………」


和「んで…どうします?」


恵「なにがです?」


和「二人だけだけど…初詣行く?」


恵「あ、それですか」


和「…まぁ、せっかく来たんだし…行こっか?」


恵「ヤです」


和「…え?」


恵「だからイヤです」


和「………」


恵「………」


和「…え?なんで?。オレのこと嫌い?」


恵「いやいやいや、決してそんなことはないですよ。ただ…」


和「ただ?」


恵「茜に悪いし…」


和「はぁ?。なんでそこに茜が出てくるんだよ?。いいから行こうぜ」


恵「…まぁ、そうですね。初詣くらいなら…」


ガヤガヤ


和「うわぁ~、ひと多いな」


恵「はぐれないように気をつけてくださいね」


和「それは自分に言い聞かせてるんだよね?」


恵「あ、お賽銭しましょうよ、和さん」


和「そうだな、せっかく来たんだし」


恵「あ。すみません、五円玉貸してくれませんか?」


和「なに?小銭ないの?」


恵「すみません、いま手元にドル札しかなくて…」


和「なぜドル札?。まぁいいや、五円玉でいいんだよね?」


恵「はい。必ず返します」


和「いいよ、べつに返さなくても」


恵「なに言ってるんですか!!。お賽銭は自分のお金を入れないと意味がないじゃないですか!!。お金は返さない限り自分の物にはなりません!!なんでわたしが和さんのお金をお賽銭しなきゃいけないんですか!!」


和「いや、キレないでよ…」


恵「それはそうと…お祈りの仕方ってどうするんでしたっけ?。三回回ってワンでしたっけ?」


和「はいはい、合ってる合ってる。三回回ってワンで合ってる」


恵「は?。2礼2拍手1拝に決まってんだろうが?。なに言ってんだ?おまえ」


和「そろそろ殴っていいかな?」




恵「和さん、おみくじしましょうよ」


和「おみくじ?。そうだな、やりますか」


恵「1回100円。あ、ドル札しかない…」


和「貸そっか?」


恵「いや、和さんに借りは作りたくないです。ドル札でも買えるか聞いてきます」


和「なんでオレに借りを作りたくないのか…。ってかドル札で買えるわけが…」


恵「買えました、和さん」


和「…いいね、グローバルな世の中って」


恵「和さんは買うんですか?大凶のおみくじ」


和「なんで大凶前提?」


恵「あ、わたし中吉です」


和「へぇー、いいじゃん」


恵「中吉ならまぁ、よしとしましょう」


和「何様のつもりだ?おのれは」


恵「で、和さんは何大凶でした?」


和「逆に何大凶があるの?」


恵「で、どうでした?」


和「…吉」


恵「………」


和「………」


恵「ある意味大凶よりも凶ですね」


和「だな」





恵「出店もいっぱいありますね」


和「だな」


恵「金魚すくいもありますね」


和「…冬なのに?」


恵「まぁ、あまり気にしない方向で」


和「で、どうする?。金魚すくいやるの?」


恵「う~ん…なんかありきたりでいやです」


和「ありきたりって…」


恵「あ、これやりません?。輪投げ」


和「輪投げね…」


恵「すみませーん、ここってドル札使えますか?」


店主「ドル札?ちょっと使えないね。人民元なら使えるんだけど…」


和「なぜ人民元?」


店主「景品を仕入れるときに使えるからね、もらっても迷惑じゃないんだよ」


和「ふ~ん。ってことは景品は中国産か…」


店主「で、やるの?」


恵「はい、やります。ちょうど人民元も持ってましたから」


和「だからなぜ?」


店主「じゃあ、チャンスは3回。頑張って優勝目指してくれ」


和「…優勝?」


店主「ウチの輪投げはね、ポイント制になっていてね。3回投げて手に入れたポイントの合計で勝敗が決まるんだ」


和「ふ~ん、変わってるね」


恵「と、いうことはわたしはあと2回で得点を稼がないといけないんですね」


和「2回?。3回じゃないの?」


恵「いや、最初の1回はもう投げちゃったので」


和「なんか言ってから投げようよ」


恵「すみません、以後気をつけます。さぁ、ラスト一回でわたしは優勝してみせます!!」


和「だからいつ投げた!?」


恵「このラストチャンスだけは…必ず得点につなげてみせます!!」


和「ってことはいまのところ0点!?」


恵「必殺、メグミールサイクロンエクスセプトパトローム投げ!!」


カツン


店主「残念、0点」


恵「そんな…バカな…」


店主「え~っと…三回の合計は0点っと」


和「ドンマイ」


店主「0点か…でも暫定1位だね、おめでとう」


和「…暫定1位?」


店主「そうだよ、暫定一位だよ」


和「…ってことは初チャレンジャーだったんだ」




和「さてと…そろそろ帰ります?」


恵「そう…ですね」


和「まぁ、最初は二人きりでどうなることかと思ったけど…今日は楽しかったね」


恵「どこが?」


和「…え?」


恵「だからどこがですか?」


和「どこがって………」


恵「………」


和「なんかごめんなさい」


恵「いや、謝られても困ります」


和「そうだよね、謝られても困るよね、ごめんね。あ、また謝っちゃった…死のうかな?」


恵「いや、死なれても困ります」


和「そうだよね、死なれても困るよね、ごめんね。あ、また謝っちゃった…死のうかな?」


恵「いや、だから死なれても困ります」


和「そうだよね…死のうかな?」


恵「なんですか?。この無限ループは?」


和「オレの何がいけないのかね。オレのドコが嫌いかね」


恵「だから嫌いじゃないですって」


和「じゃあなんでオレに対して態度が悪いの?」


恵「和さんのリアクションが好きなんでついついわたしもボケたくなります」


和「あ…そうなの。…ってかいままでのボケは全部わざと!?」


恵「さぁ?、それはどうでしょうか」


和「…まぁ、いいけど…」


恵「さてと、わたし道がこっちなんでこの辺で失礼します」


和「うん、じゃあね」


恵「今日は楽しかったです、さよなら」


和「…楽しかった…ねぇ」




櫻井家


茜「だなーーー!!!!!!!」


和「…どうした?」


茜「だなだなだなだな?」


和「あー、そっか、おまえウキクサに風邪を移されて『だな』しか言えないんだったな」


茜「だ、なだなだなだ?」


和「ああ、初詣のこと?。楽しかったよ、オレと恵さんのだけだったけど」


茜「だなだなだなだな?」


和「グルグルは知っての通りメイドのことで来れなくて、工藤の方はチリに行っちゃったからさ」


茜「ダナ?」


和「そう、チリに」


茜「だなだ?」


和「恵さんの陰謀で」


茜「だ~、だなだな」


和「ハラ減ったな…。晩飯できてる?」


茜「だなだな」


和「よかった、できてるんだ」





ダンっ!!(カップヌードルを置く音)


和「…せっかくの正月なんだからさ、おせちとか作らないの?」


沙百合「だなだなだなだな。だなだなだなだなだなだな」


優也「だなだなだなだな」


ウキクサ「だなだな」


茜「だなだなだなだなだなだな」


和「家族全員で風邪かよ…」


茜「だなだなだなだなだな」


和「そうだな、さっさと食べるとしますか、いただきます」


茜 ウキクサ 優也 沙百合「だなだなだな」


和「正月なのにカップラーメンか…」


沙百合「だなだなだなだな、だなだな」


ウキクサ「だなだなだなだなだな」


沙百合「だ~な~、だなだなだっなだなだな」


優也「だなだなだなだな」


和「ってかそう言うおまえだってパスタ派じゃなかったっけ?」


優也「だな」


茜「だな、だなだなだな?」


優也「だなだなだなだな、だーなだなだな」


茜「だな、だなだなだっなだなだ?」


和「馬鹿言うなよ。オレはどっちかっていうとナイチンゲール派だよ」


ウキクサ「だなだなだなだなだな『だなだなだなだなだなだなだなだなだな』だな?」


和「それはモアイ像を削っただけだろ!!」


沙百合「だなだなだな?。だなだなだなだなだなだな、だなーだなーだなだなだなだな」


和「おまえは壮大なこの世界を混沌とした振り袖に変える気か!!」


優也「だなだなだなだな…だな、だなだなだなDANAなだ」


和「だから自由を求めて旅立つ前に自由をつかんでどうするんだ!!」




…なんだ?この会話


by作者






株主総会


社員「櫻井優也新社長に敬礼!!」


社員たち「敬礼!!」


和「………」


社員「では新社長から一言」


優也「あー…この会社の新社長となった櫻井優也です」


和「…グルグルよ」


グルグル「ん?どうした?」


和「…これはなんだ?」


グルグル「なにって…新社長就任会見だよ」


和「まぁ、話の経緯を見ればそれはわかる。問題はだ…」


優也「わたしはまだまだ新人ですが…この度は代表取締役に就任できて大変光栄に思います」


和「…なぜあの男が社長?」


グルグル「優也さんがバイトでコンビニに働いてたのはおぼえてるよな?」


和「ああ。働き出して一週間くらいで売り上げが10倍になったんだっけ?」


グルグル「ああ。おまえの父親は才能があったからな」


和「才能なのか?アレは」


グルグル「そして…いろいろあって社長に就任した」


和「…肝心なのはその『いろいろ』なんだが…」


グルグル「元々この会社は小さなコンビニを営む会社だったんだがな…優也さんが働き出してから収益がうなぎ上り…いや、ドラゴン上りしてな」


和「『ドラゴン上り』?」


グルグル「すごいんだ、ほんとに。小さなコンビニを営んでいたこの会社が…いまや社員8000人を超える超大企業に…」


和「社員8000人の超大企業の社長…」


グルグル「少し前までニートだったのにな…」


和「ほんとすごいな。…でもその割には正月にカップヌードルとか…」


優也「わたしが社長になったからにはこの会社を日本一…いや、世界一の会社にしちゃる!!」


社員「うおおおおおお!!!!!!!」


グルグル「世界一の会社ねぇ…」


優也「さぁ、我に続け!!。さすらば道は開かれん!!」


社員「うおおおおお!!!!!」


社員「優也様!!」


社員「ハイル優也!!」


社員「ハイル優也!!」


和「…ここって会社だよな?。どっかの王国じゃないよな?」


グルグル「当たり前だろ」


和「だよね!?、そうだよね!?」


社員「優也国王!!。どうか民にお恵みを…」


和「呼び方統一しろよ!!」


グルグル「もうめちゃくちゃだな」


和「…お互い大変な親を持ったなぁ」


グルグル「だな」


和「…あ、そうだ」


グルグル「なんだ?」


和「あけましておめでとう」


グルグル「…おめでと」




沙百合「ゆ~や~!!社長就任おめでとうー!!」


優也「ありがとう、沙百合」


沙百合「優也なら社長になれるって信じてたよぉ」


優也「そうかそうか」


沙百合「でも~、うれしい反面…ちょっと不安」


優也「不安?」


沙百合「偉くなって、わたしの元を去ったりしそうで…」


優也「沙百合…オレがそんなことをすると思うか?」


沙百合「思わないけど…」


優也「けど?」


沙百合「もし…わたしより好きな人ができたら…わたしのこと捨てる?」


優也「捨てるぞ」


沙百合「そんな…」


優也「でもな…おまえより誰かを好きになるなんて…ありえねえよ」


沙百合「優也…」


優也「沙百合…」


和「…なに?このただのノロケは」


優也「おお、いたのか、和子」


和「おめぇはいつになったら息子の名前を覚えるんだ?」


沙百合「そうね、そろそろ覚えなきゃダメね、和子ーズデーモンクライシスダイン」


和「…どう覚えたらそうなるの?」


優也「なに言ってるんだ?。おまえの名前は元は櫻井和子ーズデーモンクライシスダインにしようとしたけど役所に断られたから仕方なく和にしたんだぞ?」


和「それはマジで言ってんのおおお!?!?!?」


沙百合「マジよ。ほんと役所さえ断らなかったらな…」


和「ほんとナイスプレイだな!!役所!!」


優也「だからせめてオレたちだけでもそう呼ばせてくれ、和子ーズデーモンクライシスダイン」


和「いいけど呼んだら絶縁な」


ウキクサ「マジで言ってんのか!?和子ーズデーモンクライシスダイン」


和「おまえはそんなにオレと絶縁したいのか?」


ウキクサ「当たり前だろ?和子ーズデーモンクライシスダイン」


和「…そんなオレと絶縁したいのか?」


和「で、アレはなんだ?」


優也「アレとは?」


和「社長就任の件」


優也「ああ、アレね。すごいだろ?」


和「ほんとすごいね、作者の気まぐれって」


沙百合「気まぐれなんかじゃないわ。優也の実力よ」


和「実力というかなんというか…」


茜「社長就任おめでと」


優也「ありがとう、茜ちゃん」


茜「よかったじゃない、これであんたもボンボンの仲間入りよ」


和「う~ん…実感はないし、それに作者の気まぐれだからいつ倒産するかもわからんし…」


茜「なに言ってるのよ。息子のあんたが信じてやんないとダメでしょ?和子ーズデーモンクライシスダイン」


和「………」


沙百合「さあさあ、今夜はお祝いよ。夕食は奮発しちゃったわよ」


ドンっ!!(カップラーメンをおく音)


和「…これのどこがボンボンだ?オイ」




工藤「へぇー、おまえの親が社長に?」


櫻井「ん、まぁ…」


工藤「へぇー。…あ、これチリのお土産」


櫻井「おう、サンキュウ。…そういえばおまえチリに行ってたんだっけな」


工藤「まぁな」


櫻井「おまえも大変だったな。…で、お土産なに?」


工藤「銅」


櫻井「いらねえよ」


工藤「そうだよな…社長の息子の和お坊ちゃまには銅なんかじゃなくて金じゃなきゃダメだよな…」


櫻井「そういう問題じゃねえよ」


工藤「なに?金でもダメなのか?。じゃあ間をとって銀に…」


櫻井「金属から離れろよ」


工藤「せっかく買って来てやったのによ、銅で出来た等身大のティラノザウルスの像」


櫻井「おまえなんてもん買ってんの!?」


工藤「言っとくけど高かったんだぞ」


櫻井「だろうね。ってかどうやって持って帰って来たんだ?」


工藤「船だろ、そりゃ」


櫻井「まぁ、そりゃそうだろうけど…おまえ年明けてから頭もめでたくなってねえ?」


工藤「…まぁ、ちょっとな」


櫻井「…自覚はあるんだな」


工藤「さすがにな…」


櫻井「なんだよ?どうかしたのか?」


工藤「もしかしたらオレは…」


櫻井「オレは?」


工藤「…キャラ立ちしたいのかもしれん」


櫻井「………」


グルグル「おう、お待たせ」


工藤「遅えぞ、グルグル」


グルグル「悪い悪い、ちょっと用事でな」


和「どうせメイド関係だろ?」


グルグル「違えよ。ちょっと親父と真面目な相談しててな…」


和「…政夜さんと?」


グルグル「そう。今後の方針についてな」


和「…今後の方針?」


グルグル「ああ」


和「へぇ…そんな真面目な話してたんだな」


グルグル「そりゃあな、なんせメイドをさらに50人増やすかどうかっていうのは最重要項目なわけだし…」


工藤「けっきょくメイドのことじゃね?」


グルグル「結果、300人増やすことになった」


工藤「どういう結論?」


和「まぁ、いいや。それじゃあ三人そろったところで…どうすんの?」


グルグル「いや、どうすんのはおまえに呼ばれて来たオレのセリフだが…」


和「オレだって工藤に話があるって呼び出されただけだし…」


グルグル「そうか。話ってなんだ?工藤」


工藤「話っていうのは他でもない…」


和「…なんだよ?きゅうに真剣な顔になって」


工藤「…ちゃんと聞いてくれるか?」


グルグル「そりゃあ真面目な話ならこっちも真面目に聞くが…」


工藤「そうか、よかった。…話っていうのは他でもない」


和「さっきもそれ言ったぞ」


工藤「いちいち茶化すな、こっちは真剣なんだ」


和「お、おう、わりぃ」


グルグル「で、話って?」


工藤「話っていうのは…オレの呼び名のことだ」


和「…はい?」


工藤「オレ以外の4人はお互いのこと下の名前で呼ばれてるのに、なんでオレだけ名字で呼ばれるんだ?」


和「そういえば…そうだな」


グルグル「オレも別に下の名前で呼ばれてないけど…」


和「そうだっけ?」


グルグル「おまえらいっつもグルグルって呼んでるじゃねえかよ」


和「いや、だからグルグルが下の名前じゃなかったっけ?」


グルグル「だから何人だ!?オレは!!」


和「…ってか、呼び名ぐらいべつによくね?」


工藤「バカヤロー!!。それだと読者からオレだけ仲良くないように思われるだろうが!!」


和「知るか!!そんなの!!」


グルグル「それならオレだって仲良くないと思われてるんじゃないのか?」


工藤「おまえはあだ名だからいいんだよ」


和「で、結局おまえはオレらに下の名前かあだ名で呼んで欲しいってことか?」


工藤「ああ。読者のためにもそうするべきだ」


和「どの辺が真面目な話じゃ、ボケぇ!!」


グルグル「いや、工藤の言うことももっともだ。ここはみんなであだ名じゃなくて下の名前で呼び合うべきだ」


和「わかったよ、グルグル」


グルグル「人の話聞いてた?」


和「でもいまさら呼び名を変えるとさ、読者もわかりづらくなって困るだろ?」


工藤「…たしかに」


和「おまえは読者のために、読者からの評価を気にして呼び名を変えるべきだと言ったが…それは決して読者のためにはならない。ただのおまえのエゴだ」


工藤「………」


和「それにだ、呼び名が仲良しの基準なんかじゃない。下の名前で呼ぶことなんて誰にでもできるからな」


グルグル「…良いこと言うじゃねえか、和」


和「だから…家族以外から下の名前で呼ばれない作者にだって仲の良い友達がいないわけではないんだ」


グルグル「さりげなく作者をフォローしてんじゃねえよ」


和「いいか、工藤。読者から好かれたってなんにもならないんだよ。やつらは読むことしか脳がないんだから」


グルグル「おまえそのうち罰があたるぞ」


和「だから読者からの目線なんか気にすんな。それよりも作者に好かれるようになれ」


グルグル「おまえ人気キャラ投票とかしたら絶対に圏外だよ」


工藤「ありがとう…目が覚めた気がするよ、和」


グルグル「それたぶん開けちゃいけない方の目だと思う」


和「それはそうと、なんで茜と恵さんは呼ばなかったんだよ?」


工藤「…男にしか言えんこともあるだろ」


和「あるとは思うが…べつに下ネタでもないんだからいいのでは?」


グルグル「いや、下の名前のネタだから略したら下ネタだろ」


和「そっか、死ねば良いのに」


グルグル「言い過ぎじゃね?」


工藤「それに…あんまり恵にはオレの情けないとこ見せたくないし…」


和「………」


グルグル「…言っとくけどけっこう醜態さらしてるぞ、おまえ」


和「で、話はもう終わりでいいのか?」


工藤「ああ」


和「じゃあ、オレは帰ろうかね」


グルグル「オレも帰るわ」


工藤「なんだ?もう帰るのか?」


和「ああ。…明日は朝早いからな」


工藤「そっか。悪いな、付き合わせて」


グルグル「べつにいいさ」


工藤「…そうだ、おまえらには言っとくわ」


和「なんだ?」


工藤「オレ、まもるんジャーだから」


和「え…」


工藤「それだけだ、じゃあな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ