話は再び過去へと戻り
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強くなんてない
強がりなだけ
優しくなんてない
そうありたいだけ
明るくなんかない
無理してるだけ
変わってなんかない
平凡だと思われたくないだけ
そして…
茜「変態じゃない、変態ズムなだけ」
和「………」
茜「無視って…冷たい」
和「それよりさっさと終わらせようぜ、大掃除」
茜「そうね。…早いものね、一年っていうのも」
ウキクサ「だな」
茜「いろいろあったわね…この一年」
ウキクサ「だな」
和「とっと大掃除しよ」
ウキクサ「だな」
和「親が夕飯の材料を買って来る前に終わらせないと…」
ウキクサ「だな」
茜「ウキクサはなんでさっきから『だな』ばっかりなの?」
ウキクサ「だな」
茜「………」
和「我慢してくれ。こいついま風邪で『だな』しか言えないんだ」
茜「それどんな風邪?」
ウキクサ「だな」
和「それより掃除だ」
茜「じゃあまずは和の部屋ね」
ウキクサ「だな」
和「ちょっと待てよ。オレの部屋は自分でやるからいいよ」
茜「…なによ、見られちゃ困るものでもあるの?」
和「ね、ねえよ、べつに…」
茜「ほんとに~?」
和「………」
茜「だったらわたしが掃除しても問題なくない?」
ウキクサ「だな」
和「…いや、でも…」
茜「あるんだったらあるって言えばぁ?」
ウキクサ「だなだなだな」
和「………」
茜「べつにいいじゃない。もう高校生なんだからそういうもののひとつやふたつはあってもさ」
ウキクサ「だな」
和「………」
茜「ウキクサだってあるわよね?。部屋にいかがわしい物のひとつやふたつは」
ウキクサ「だな」
和「マジか…」
茜「で、あるの?」
和「…あるよ」
茜「じゃあさっそく掃除に行きましょう!!」
ウキクサ「だな!!だな!!だな!!」
和「ちょっと待てや、コラ!!」
茜「なによ?。わたしはべつにあるないに関わらず最初から掃除するつもりよ?」
和「じゃあなんで言わせたんじゃ!?」
茜「なんでって…弱みを握るために決まってるじゃない!!」
ウキクサ「だな」
和「悪質だな!!おまえら」
茜「それじゃあさっそく行きましょう」
ウキクサ「だな」
和「だからやめろって言ってるだろ!!」
ウキクサ「ダナ!!」
和「『ヤダ』みたいに言うんじゃねえ!!。ってか風邪なのに元気だな!?」
ウキクサ「だっな、だなだななんだなだ」
茜「『だって、おもしろそうなんだもの』だって」
和「単なる好奇心かい」
和の部屋
茜「さぁ…捜査するわよ」
和「掃除だろ?」
ウキクサ「姉ちゃん!!。ベットの下に未確認物質を発見しました!!」
和「…おまえ風邪で『だな』しか喋れないんじゃなかったのかよ?」
ウキクサ「そんな風邪あるわけないだろ、カス」
和「じゃあさっきまでのおまえはなんだ?」
ウキクサ「それよりベットの下のを確認しよ」
茜「だな」
和「移った!?」
茜「これは…メイド天昇御殿」
メイド天昇御殿
それは主人公の冥土天翔とその仲間たちが不信から始まった殺し合いをするマンガ
和が以前からグルグルから借りていたマンガ
茜「…なによ、いかがわしいものってこれ?。つまんないの…」
和「ほっとけ」
ウキクサ「はぁー、叩いてもなんも出て来ねえ男なんだな、おまえは」
和「だからほっとけって」
茜「あー…やる気失せた…他の部屋掃除してくる」
ウキクサ「だな」
和「………」
バタン!!(茜とウキクサが出て行く音)
和「…ふう、危なかった」
残念ながら、メイド天昇御殿は…フェイクだ
ほんとうに見られたくないものを隠すための
和「これだけは絶対に見られたくないからな」
本当に見られたくないのは…
床の下の収納庫に入っている、この原稿用紙
これは…小説だ、オレが書いた
夜な夜なこっそり書き綴りに書き綴った物
オレが真面目に書いた物
だから…
絶対に見られたくない!!
特にあのふたりには!!
和「…掃除の間はどこかに隠しておかないと…」
茜「な~にをか~な?」
和「…出て行ったのでは?」
茜「出て行くふりはしたけど~?」
ウキクサ「おもしろそーな物持ってるね」
和「………」
茜「ねえねえ、和く~ん…」
茜 ウキクサ「それ見せて♡」
和「………」
『女の子「キャー、誰か助けてえええ!!!」
男「ぐっへっへ、助けを呼んだって無駄だぜ。もうこの町にはオレたちダークオブカオスに逆らうやつはだれもいねえぜ!!」
ダークオブカオス2「けっけっけ、そういうことだ、お嬢ちゃん。おとなしく捕まりな」
女の子「そんな…」
ダークオブカオス1「安心しなよ、お嬢ちゃん。悪いようにはしないからさ」
ダークオブカオス2「もういい、さっさと連れて行っちまおうぜ」
謎の男「ちょっと待つでござる!!」
ダークオブカオス1「だれだ!?」
謎の男「そのオナゴは嫌がってるぜござる。だから放すでござるよ」
ダークオブカオス2「なんだぁ?こいつ」
ダークオブカオス1「やっちまおうぜ」
謎の男「まったく…話し合いで解決したかったでござるのにな…」
ダークオブカオス2「喰らいな、オレたちの必殺技、ローリングサンダー!!」
謎の男「遅い」
ザン!!
ダークオブカオス1「がはっ…」
ダークオブカオス2「ま、まさかその刀、まさかおまえは…まさかあの伝説の…」
謎の男「口が過ぎるでござるよ」
ザン!!
ダークオブカオス2「ガハッ…」
謎の男「また…つまらぬものを切ってしまった」
女の子「あ、あの…助けていただいてありがとうございます」
謎の男「気にするでないでござる。当然のことをしたまでよ」
女の子「あ、わたし直美っていいます」
謎の男「そうでござるか。では直美殿、今後は気をつけるでござるよ」
女の子「あ、待って下さい!!せめてお名前を…」
謎の男「名前でござるか…。和、櫻井和でござるよ」
女の子「あ、どうかお待ちを…和様!!」』
茜「………」
ウキクサ「………」
和「…どうよ?。オレの小説を呼んだ感想は」
茜「い、いいと思うわ。しゅ、主役の名前が一緒ってとことか、わ、わたしは、き、嫌いじゃないわよ」
ウキクサ「だ、だな。ダークオブカオスとか、オ、オレは好きだぜ」
茜「そ、それにロ、ローリングサンダーとか、わ、わたしはす、好きよ」
和「妙に気をつかってんじゃねえよ!!おまえら!!」
茜「だって、しょうがないじゃない。逆にアレはどういうリアクションを取ればよかったの!?」
和「だから別に気を使う必要はねえって。素直に思ったことを言って欲しい」
ウキクサ「わかった、じゃあ言わせてもらうわ。ふざけるのも大概にしろよ、テメェ!!」
和「なぜ激怒!?」
ウキクサ「アレを読むのにかかったオレの時間を返せ!!」
和「どんなクレーム!?」
茜「ねえ…もうちょっとどうにかできたんじゃないの?」
和「どうにかって…どこら辺をだよ?」
茜「え~っと…『キャー、誰か助けてえええ!!!』ってとこからかな」
和「ようするに全体?」
茜「全体っていうか…根本?」
ウキクサ「根本っていうか…作者?」
茜「作者っていうか…作者の作者?」
和「あまりそこら辺を探ってやるな」
茜「あと、思ったんだけどさ。直美って女の子いたけどさ…あんたが小学生のころ好きだった女の子も直美じゃなかったっけ?」
和「………」
ウキクサ「うわ…引く」
和「な、なにが悪い!?。オレの小説にオレの私利私欲を詰め込んでなにが悪い!?」
作者「そうだそうだ!!」
茜「悪いっていうか…燃やそ?」
和「どういう結論!?」
ウキクサ「だな。オレも燃やすべきだと思う」
和「お願いだからやめろよ、コレを書くのに一年かかったんだから」
茜「コレに?」
和「ダークオブカオスを考えるのに8ヶ月かかったから」
ウキクサ「人生をドブに捨てるってこういうことを言うんだな」
茜「悪いことは言わないわ、燃やしましょ」
和「だからいやだって」
ウキクサ「そういえばその小説ってタイトルなんなの?」
和「実はタイトルはまだ考えてないんだよな。なにがいいと思う?」
茜「『灰』でしょ」
和「だから燃やさねえって」
茜「まぁ、いいわ。そろそろ大掃除の続きやるわよ」
ウキクサ「だな」
茜「あんたのそれもさっさと捨てちゃいなさいよ」
和「だから捨てないって」
バタン!!(茜とウキクサが出て行く音)
和「…ふぅ…。まさかこの小説が役に立つ時が来るとは…」
この小説はオレが小学生のときに書いたもの
一年前の大掃除で見つけたもの
見つけて読み返したとき、泣いた
絶対に人に見せたくなかった
そしてオレも燃やそうと思った…けど
あえて床下の収納庫に入れておいた
フェイクのために
この二重構造の収納庫に
本当に隠したい物を隠すために
茜「かずぅ~!!」
和「どうした?」
茜「ちょっと来てぇ~!!」
和「どうした?」
茜「これってなんの写真?」
和「写真?。ってかおまえ…アルバム開いてんじゃねえよ!!」
茜「いや~、掃除してたら見っけちゃったから…」
和「見っけちゃったって…」
茜「それよりこの幼稚園児が手足を縛られて宙につり下げられちゃってる写真なに?」
和「なに!?その危ない写真」
ウキクサ「それは和が幼稚園生の時に罪悪感から自ら縛ったやつだよ」
和「オレの写真かい!!」
茜「へぇ~、和にもこんな趣味があった時期があるのね」
和「どんな趣味!?。ってかよく自分で手足縛れたな、オレ!!」
茜「和が幼稚園生の頃ってことは…もう10年以上前の写真ね」
ウキクサ「あの頃は大変だったんだぜ?。和が急に『誰かオレを縛り上げてくれ…はぁはぁ…』とか言い出してさ」
和「だからそんな趣味ねえ!!」
ウキクサ「最終的には弟のオレにも言いよってきて…ほんとあの時は大変だった」
和「10年前オマエまだ生まれてねえだろ!!」
茜「じゃあこの幼女の写真はなに?」
ウキクサ「それは和が幼稚園児のときに初めて女装に目覚めた時の写真だ」
茜「なるほどね、和子ちゃん誕生の瞬間か」
和「違えよ。それは親に無理矢理女装をさせられたやつだよ」
ウキクサ「ウソつくなよ。おまえ当時オレに女装癖のことを親に言うかを相談して来たじゃねえかよ」
和「だからおまえ生まれてねえだろ!!」
茜「なるほどね。和子ちゃんの歴史は深いわけだ」
和「深くねえよ!!」
茜「それもそうね、和子ちゃんって言葉が出て来たのはそんな昔でもないから深くはないわね」
和「そういう意味じゃねえよ!!」
茜「あ、この写真懐かしい!!」
ウキクサ「これは…姉ちゃんの入院時代の写真か」
茜「確かわたしの6歳の誕生日会の写真ね」
和「無愛想な顔してるな、茜」
茜「しょうがないじゃない、病んでたんだから」
ウキクサ「あの時の姉ちゃんはほんと見てらんなかったからな」
茜「そうね、あんた生まれてないけどね」
和「あれ?。茜のとなりに写ってる女の人はだれだ?」
茜「あんた鈴さんおぼえてないの?」
和「鈴さん?」
茜「ほら、わたしと同じ病室にいた人よ」
和「おぼえてない」
ウキクサ「おぼえてないのか?。ほら、あのミュージシャンもどきだった人だよ」
和「もどき?」
茜「わたしの先生よ、変態ズムの」
和「う~ん…とりあえずヤバい人ってことしかわかんない」
茜「鈴さんどうしてるのかな…。わたしが退院する前に退院したらしいけど…」
和「なんだよ?会いたいのかよ?」
茜「そりゃあね。なんせわたしの恩人のひとりだし」
和「もしかしてその鈴さんって…妊娠してたの?」
茜「してたわよ。写真みればわかるでしょ」
ウキクサ「ほんとだ、お腹大きい」
和「…ってことは結婚してたってことか?」
茜「してたわよ」
和「…ロクな子供は生まれんだろうな」
茜「さてと…そろそろ掃除も再開しましょう」
ウキクサ「だな」
茜「和、悪いけどそれしまっといて」
和「…自分でアルバム出しといて人に仕舞わせるなよな」
パラっ(写真が落ちる音)
和「おっと、一枚落ちちゃったよ」
和「これは…茜の退院の写真か」
ほんと、笑うようになったよな、茜
時は満ちた
いざ、小話じゃ!!
マヤ「と、いうことで小話始めます」
櫻井「どういうことで?」
マヤ「あ、櫻井先輩。主役降板おめでとうございます」
櫻井「それどこがめでたいの?」
マヤ「主役という読者からかけられる重い足枷が外れたじゃないですか」
櫻井「だからオレは出番さえ増えれば読者なんてどうでもいいんだって」
マヤ「…。それはそうと再び和編に戻りましたね」
櫻井「作者は急に戻したりするからわかりにくいんだよな、無駄に」
マヤ「まぁ、そういうわけで番外編やろうと思います」
櫻井「だからどういうわけ?」
マヤ「で、設定なんですけど…インパクトのある設定が思い浮かばないんですよね」
櫻井「そんなインパクトって大事?」
マヤ「大事ですよ。最初にインパクトさえあればあとはどうにでもなりますから」
櫻井「…そんなどうにでもなるもんなの?」
マヤ「なりますよ。この小説だって最初の『生きるということは寝るということだ』ってところにもっとインパクトがあればまともになってたんですけどね」
櫻井「あっそ、ごめんね」
マヤ「じゃあ責任取って櫻井先輩には番外編でいじられ役をやってもらいましょう」
櫻井「いいよ。出番が増えるなら何でもやるよ、オレ」
マヤ「さすがはプロですね」
櫻井「まぁね」
マヤ「それでは番外編『髮風に黄昏れて』」
部長「死亡推定時刻は?」
佐藤「いまから12時間前の…7時5分あたり…」
マヤ「被害者の名前は櫻井ウキクサ、職業は元主役で現在はニートです」
櫻井(死体)「………」
佐藤「死因は…朝、目覚ましが鳴ってビックリしたことによる…ショック死」
櫻井「………」
マヤ「ちなみに…被害者には両親と妹が一人います」
優也(父)「ウキクサ…親より先に死んではいかんとあれほど言ったのに…」
沙百合(母)「そうよ。名前はアプリ任せだったけど…どれだけわたしたちが愛情を込めて育てたと思ってるの…」
カトウ(妹)「おにいちゃーーーーん!!!!!。うわあああああああああん!!!!!!」
部長「…もう一回家族構成を教えてくれ」
マヤ「被害者には両親]
優也(父)「本当に死んじまったのか?ウキクサぁ…」
沙百合(母)「わたしがもっと目覚まし時計に気を使っていれば…」
マヤ「それと妹がひとり」
カトウ(妹)「おにいちゃーーーーーん!!!!!!うあああああああああああん!!!」
部長「りょ、了解した…」
カトウ「どうしてお兄ちゃんが!?」
部長「その前にひとついいか?。おまえが妹とかふざけんじゃねえ!!」
カトウ「それオレのセリフじゃボケぇ!!」
部長「なんでせっかくの妹枠に銀河一需要ないやつが選抜されてんだ!?」
カトウ「銀河一は言い過ぎだろ!!。せいぜい銀河三ぐらいじゃ!!」
マヤ「それ相当ですよ?」
佐藤「ちなみに…カトウは過去の番外編で女性役が2回、ミイラ役が1回、毒消し草役が1回。つまりは一度も男性役をやってない…」
部長「おまえ…その扉まで開けてはいけんだろ」
カトウ「開けてねえよ!!。全部作者の陰謀じゃ、ボケぇ!!」
マヤ「その割にはノリノリですよね?」
カトウ「そりゃあね!!」
櫻井(死体)「………」
佐藤「刑部、それより…」
部長「ああ、そうだな」
マヤ「この目覚まし時計…やはり奴らの仕業ですね」
カトウ「やつら?」
部長「最近、巷にはびこる目覚まし時計を大音量が出るように改造してショック死させる集団のことだ」
佐藤「通称…『家主寝てる間目覚まし時計改造且つ其の大音量で家主滅殺団』」
カトウ「それもうちょっとどうにかならなかったの?」
マヤ「今月に入ってすでに3000人にも及ぶ被害者が出てます」
カトウ「警察無能じゃね?」
部長「我々だって頑張ってるんだ。一般人にはわかるまい」
カトウ「…ってか本編で警視庁の孫であるあたしが刑事役じゃないってどうなの?」
マヤ「…一人称『あたし』なんですね」
カトウ「そりゃあせっかくの妹役ですから」
マヤ「無駄に前向きですね」
佐藤「ほんと…おまえが殺されればよかったのに…」
部長「だな」
カトウ「賛同しないでほしい」
櫻井(死体)「………」
マヤ「これ以上の被害者は警察の信用にも関わります」
部長「そうだな」
佐藤「…早くどうにかしないと」
部長「だがやつらはうまい具合に警察の包囲網をくぐり抜ける。まるでこちらの動向を知っているかのように…」
マヤ「やっぱり…警察内部にいるんですかね?」
部長「…いるだろうな」
佐藤「…いったい誰が…」
部長「とりあえず…署に戻ろう」
警察署
KASU「あ、警部。おかえりなさい」
部長「あ、あぁ…」
KASU「じつは警部が留守中に大変なことが…」
部長「…なにが?」
KASU「やつらから、『家主寝てる間目覚まし時計改造且つ其の大音量で家主滅殺団』からの犯行予告が来ました」
部長「なんだって!?」
KASU「これによると『家主寝てる間目覚まし時計改造且つ其の大音量で家主滅殺団』は今夜、あの大富豪、カトウ家に目覚ましをセットするとのことです」
部長「なんだと!?。あのカトウ家にか!?」
KASU「どうします?警部」
部長「………」
KASU「聞いてます!?警部」
部長「あ、あぁ…で、おまえ誰だ?」
KASU「…は?」
部長「だからおまえは誰だ?」
KASU「いやいやいや、どう見たって警察関係者でしょ!?。二人もなんか言ってやってよ!!」
佐藤「…だれ?」
KASU「佐藤さんも!?」
マヤ「すみません、警部。コイツは今朝万引きで捕まった一般人でして…」
KASU「ここに来てただの万引き犯!?」
マヤ「コイツはわたしが処理しとくんで…話を進めておいてください」
KASU「待って!!。じゃあなんでボクが犯行予告のこととか知ってたの!?ねぇ?ねぇってば!!」
佐藤「…どうするの?」
部長「阻止しに行くに決まってるだろ」
カトウ家
カトウ「なんの用ザマス?」
部長「夫人、じつはですね…」
カトウ(夫人)「なんとまぁ!!。あの『家主寝てる間目覚まし時計改造且つ其の大音量で家主滅殺団』が我が家に犯行予告をした来たザマスか!?」
マヤ「はい。ですから我々の元であなたを保護します」
カトウ「その必要はないザマス」
佐藤「…なぜ?」
カトウ「自分の身くらい自分で守れるくらいの財力はあるザマス」
部長「な、ならせめて護衛だけでも…」
カトウ「その必要もないザマス」
パチンッ!!
SP「お呼びでしょうか?」
部長「し、しかし…」
カトウ「そこまで言うのなら、外の警備をお任せするザマス」
佐藤「…外の…警備?」
カトウ「まぁ、外の警備なんてしてもしなくても変わらないザマスけどね。ほっほっほっほ!!!!」
部長「………」
夜
佐藤「…ムカつく」
マヤ「ですね。夫人は我々警察も『家主寝てる間目覚まし時計改造且つ其の大音量で家主滅殺団』もなめきってますね」
佐藤「そんなことより…ひとつの番外編で二つの役を演じてるあたり特にムカつく」
マヤ「それもそうですね。どうしてひとつの話で二度も同じ吐き気に襲われなきゃいけないんですかね」
部長「………」
マヤ「どうします?。もう帰って目覚まし鳴るの待ちます?」
部長「いやいや、おまえらそれはだめだろ」
佐藤「そうだよ、待ってるなんてダメだよ。…目覚ましがなる前にその目覚ましで直接ぶん殴った方が早い」
部長「だからおまえら…。これ以上警察の信用を失うわけにはいかんだろ?」
佐藤「…でも…」
部長「まぁまぁ、いまは我慢して警備をしろ。ここは一番警備が手薄なとこなんだから…」
佐藤「………」
マヤ「…だれかいる」
佐藤「え…」
ダッダッダッダ!!(誰かが走って逃げる音)
マヤ「逃げました!!」
部長「追いかけるんだ!!ふたりとも!!」
マヤ「待てええええ!!!」
?「…クッ…」
佐藤「………」
マヤ「なかなか追いつけませんね…」
佐藤「………」
マヤ「どうしました?佐藤先輩」
佐藤「…あいつは任せたよ、マヤちゃん」
マヤ「え?。って、どこに行くんですか!?佐藤先輩!!」
佐藤「ちょっとね…」
マヤ「ええい、ここはわたし一人で…」
?「はぁはぁ…」
マヤ「いまだ。捕まえたーー!!」
?「うわあああ!!!!」
ドゴオオオオン!!!!!
マヤ「さぁ、姿を見せろ!!『家主寝てる間目覚まし時計改造且つ其の大音量で家主滅殺団』」
KASU「ち、違う!!ボクは『家主寝てる間目覚まし時計改造且つ其の大音量で家主滅殺団』なんかじゃない!!」
マヤ「お、おまえは…誰だっけ?」
KASU「昼間に会ったばっかでしょ!?」
マヤ「あ、ああ、そうか、痴漢で捕まった人ですね」
KASU「違うよ!?。そんな卑劣なことしたおぼえないよ!?」
マヤ「なに言ってんですか!?。万引きは立派な犯罪ですよ!!」
KASU「おぼえてるじゃん!!」
マヤ「で、どうしてあなたが?」
KASU「ボクはただ頼まれてあの場にいただけなんだ!!」
マヤ「…頼まれて?」
KASU「そうだよ。頼まれたんだよ、罪を見逃して欲しいならあの場所に来るようにって!!」
マヤ「…罪を見逃して欲しいなら?」
KASU「そうだよ。そう聞いてないの?」
マヤ「…だれに、いったい誰に言われたんですか!?」
KASU「誰って、それは…」
SPたち「いったいどうしました!?」
マヤ「あ、SPのみなさん…」
SPたち「騒ぎを聞きつけて駆けつけたんですが…」
マヤ「待って下さい。…じゃあいまの警備は手薄に…」
カトウ夫人の寝室
カトウ「…Zzz」
カチカチ
?「…セット完了だな」
佐藤「やっぱり…あなただったんだ…」
?「…佐藤。どうしてここに?」
佐藤「あなたなら、警備が手薄になった今を狙うと思ったから…」
?「さすがに何年もいっしょに刑事をやってるだけはあるな」
佐藤「どうして…どうしてあなたが!?。…部長!!」
部長「こうするしかなかったんだ…」
佐藤「いまからでも遅くないよ…自首して」
部長「それは無理だ」
佐藤「どうして?」
部長「もう遅いんだ。もうじきこの目覚まし時計は鳴る。そしたらここでのんきに寝ている夫人は愚か…」
カトウ「Zzz…」
部長「わたしたちを含めて目覚まし時計の半径100メートル以内にいるやつは死ぬ」
佐藤「…半径100メートル?」
部長「そうだ。これは最強の目覚まし時計なんだ。鳴ったら半径100いないのやつは眠りにつく、二度と目覚めることのない眠りに」
佐藤「…皮肉な目覚まし時計」
部長「そう、かわいそうな目覚まし時計だろ?」
佐藤「それでもわたしは…止める!!」
部長「ならば止めてみろ」
カチ、カチ、カチ
佐藤「…とりあえず分解してみよう」
ガチャッ!!
佐藤「これは…赤いコードと青いコード…」
部長「そのどちらかを切れば止まる。だが間違えれば…」
佐藤「………」
部長「さぁ、止めてみろ」
佐藤「………」
どっちだ?。どっちを切ればいいんだ?
部長「さぁ、もう時間がないぞ」
佐藤「………」
そうだ、時間がないんだ。この番外編の長さ的にもそろそろ終わらせなきゃけない…
部長「さぁ、どちらか選べ!!」
佐藤「………」
わかってる、どうにかしなきゃいけないのはわかってる。でもオチがなにも思いつかない…
部長「タイムリミットだ!!」
佐藤「く、くそおおおおおお!!!!!!」
カトウ「目覚まし時計なら時間をセットし直せばいいんでねえの?」
部長 佐藤「………」
『髮風に黄昏れて』
完
櫻井「…ひどいね」
マヤ「ですね」
櫻井「…これは作者はもう引退すべきじゃねえの?」
マヤ「ですね」
櫻井「まずこの『髮風に黄昏れて』ってタイトルなに?」
マヤ「意味なんてあるわけないじゃないですか」
櫻井「んで、オレは相変わらずひどい扱い」
マヤ「もういいじゃないですか。作者だって傷ついてるんですよ」
櫻井「カトウが二役」
マヤ「なんとなくですね」
櫻井「なんかもう…はぁー」
マヤ「…次の話に行きましょうか」
櫻井「だな」




