僕とあなたのヒーローショウ
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櫻井家
櫻井「…ふあぁ…」
ドサッ(ベットに倒れ込む音)
櫻井「…もうこんな時間か…」
ずいぶん長い間話し込んだな…
なんかいろんなこと聞きすぎて頭の中がごっちゃになってる…
まぁ、いまは…
寝よう
『部長「まず結論から言おう。おそらく、158と呼ばれてたショッカー、そして元グリーンは生きている」
佐藤「………」
櫻井「………」
マヤ「そ、そんな…」
カトウ「そしていまは元グリーンが悪将軍をやってる」
部長「お得意の変身をつかってな」
マヤ「じゃ、じゃあいまのまもるんジャーグリーンはだれなんですか?」
部長「わからない。櫻井、おまえは見たんだろ?一応。どんなやつだった?」
櫻井「どんなって…特にこれといった特徴はありませんでしたけど…」
部長「そうか…」
櫻井「ってか、オレよりも佐藤さんのほうがわかると思うんだけど」
カトウ「それもそうだな」
マヤ「え?なんでですか?」
佐藤「…わたしがまもるんジャーピンクだから」
マヤ「え…でも…まもるんジャーはもう辞めたんじゃ…」
佐藤「…復帰したの」
マヤ「どうして…。だってまもるんジャーはやつらの手先…」
部長「…どうしてだ?佐藤」
佐藤「まもるんジャーの最優先目的は人質の救出。…その点ではわたしも同意してるから…」
櫻井「でも…危険じゃない?」
佐藤「大丈夫、心配ないよ。それにやつらの近くにいた方がいろいろ動向を探れるだろうし…」
部長「なるほどな…」
カトウ「…でもよ」
佐藤「…なに?」
カトウ「人を殺しかけたんだろ?」
佐藤「………」
カトウ「おまけに大好きな櫻井にまで殴ったとかさ」
櫻井「おい、カトウ」
カトウ「いいから言わせろ。…佐藤、おまえ…なんか様子がおかしいぞ」
佐藤「…べつに」
カトウ「ならいいが…」
櫻井「まぁまぁ、オレはべつに殴られたことなんて気にしてないから」
カトウ「べつにそういうことじゃないんだけどな…」
部長「それより、新しいまもるんジャーのメンバーで誰か知ってるやつはいたか?」
佐藤「…ごめん、わからない。素顔は見てないし…」
マヤ「部長のお父さんは違うんですか?」
部長「ああ、違うぞ。もうまもるんジャーレッドは辞めたからな」
マヤ「そうですか…」
部長「ついでにレンジャー省の最高責任者も辞めたぞ」
カトウ「そういえばそんな設定あったね」
櫻井「じゃあ神崎さんっていまなにやってんですか?」
部長「まぁ…ニートだな」
櫻井「とうとう部長のお父さんもニートとなる時代が来たのか…」
部長「それで、わたしたちはやつらを倒すべく、とりあえず悪将軍に接触したんだが…」
カトウ「イエローが邪魔にし来てあっけなく全滅した」
櫻井「え?神崎さんもいたんでしょ?」
部長「ああ。だがイエローのやつがゼロ並みに強くてね」
佐藤「ゼロ並み…」
櫻井「で、そのイエローはだれ?」
部長「…さあな」
マヤ「そ、そういえば…ゼロはどうなったんですか?」
部長「死んだはずだ。わたしが自分で確認したからな」
櫻井「でも…ゼロだと思うんだけどな…」
佐藤「…だれが?」
櫻井「ニューまもるんジャーレッドが」
マヤ「なんでそう思うんですか?」
櫻井「まぁ…なんとなくだけど…」
マヤ「…はぁー、なんとなくって…」」
櫻井「なんでため息?」
カトウ「で、後はブルーだな」
マヤ「先生じゃないんですか?」
櫻井「先生にしては少し身長が小さかったよ」
佐藤「…女の人だと思う」
マヤ「素顔見たんですか?」
佐藤「…ううん、なんとなく」
マヤ「そうですか…」
櫻井「なんでオレのときだけため息ついたの?」
部長「まぁ…新しいまもるんジャーの話はこころ辺にして…そろそろ本題を話すか」
櫻井「………」
部長「去年の12月ぐらいだったな、ショッカー研究部を解散したのは」
佐藤「………」
部長「おまえたちには全部終わったと話したが…あれはウソだ」
マヤ「………」
部長「あの後もわたしたちは独自に調査を進めてな…ようやく敵のシッポがつかめそうなんだ」
櫻井「…敵?」
部長「ああ、敵のな」
櫻井「だれなんです?その敵って」
カトウ「それを聞いたら…もう後には引けないぜ?」
櫻井「………」
佐藤「………」
マヤ「…わ、わたしは聞きます」
櫻井「マヤちゃん…」
マヤ「わたしは戦います。先輩はとっとと帰ってください」
佐藤「…わたしも聞く」
部長「おまえはどうするんだ?櫻井」
櫻井「そ、そりゃあ聞きますよ」
部長「そうか…」
マヤ「で、だれなんです?その敵って」
カトウ「敵は…強大かつ巨大…」
櫻井「強大かつ巨大…」
部長「まわりは敵だらけ…」
佐藤「…いったいだれなの?」
部長「私たちの敵は…この国そのものだ」
櫻井「国…そのもの?」
部長「ああ」
櫻井「…よくわかんないんだけど」
カトウ「まぁ、まもるんジャーやショッカーの黒幕はこの国のトップのやつらだ」
マヤ「この…国のトップ?」
櫻井「ようするに…政府ってこと?」
カトウ「そういうこと」
佐藤「………」
マヤ「………」
櫻井「…なんのために?」
部長「断定はできないが…おそらくは世間の目を引くため」
カトウ「悪と戦う正義の味方であるまもるんジャーが人気者になる。そうすればまもるんジャーを派遣する政府の支持も上がる」
部長「ようするに…ただのヒーローショーなんだよ。政府が支持を得るための」
櫻井「…そ、そんなもののために?」
カトウ「………」
櫻井「そんなもののために…何人も犠牲になって…」
部長「………」
櫻井「そんなもののために…」
部長「人間、立場が変われば価値観も変わるさ」
櫻井「………」
部長「私たちにとってカスなものがやつらには大切なものであり、わたしたちにとって大切なものが…やつらにとってはただのカスにだったりするんだよ」
櫻井「それでも…これはあまりにもひどすぎる…」
カトウ「だからオレたちがいるんだよ、やつらを止めるために」
マヤ「………」
佐藤「………」
部長「さてと…一通り話はこれで終わりだが、なにか質問はあるか?」
佐藤「…どうして私たちにそれを隠して来たの?」
部長「…それは…」
カトウ「巻き込みたくなかったからだ」
櫻井「ふざけんな!!巻き込むもなにもないだろ!!」
マヤ「やめましょうよ、先輩。ここで責めても意味ないです」
櫻井「…ごめん」
マヤ「わたしもひとつ聞いてもいいですか?」
部長「なんだ?」
マヤ「お兄ちゃんが…三谷光がどうなったか知ってますか?」
部長「…わからないが…おそらくは…」
マヤ「…そうですか…」
櫻井「………」
佐藤「………」
部長「………」
カトウ「………」
マヤ「く、暗いですよ、みなさん。もっと明るくいきましょうよ!!」
櫻井「…マヤちゃん」
マヤ「ほら、そんな暗い顔してたら幸せが逃げちゃいますよ」
部長「マヤ」
マヤ「もっと笑って…」
部長「無理するな」
マヤ「………」
部長「無理して笑おうとするな」
マヤ「なに言ってんですか?無理なんてしてませんよ」
佐藤「…つらい時は…泣こ?」
マヤ「佐藤先輩までなに言ってるんですか?無理なんてしてるわけないですよ。…むり…なんて…」
カトウ「マヤちゃん…」
マヤ「むり…なんて…してないです…。だって…わらっていないと…お兄ちゃんが…悲しみます…」
櫻井「………」
マヤ「だから…わらってないと…」
部長「無理するな」
マヤ「………」
部長「もう…無理するな」
マヤ「…う、うああああああああん!!!!!!!!」
カトウ「…『無理するな』ねえ」
人のこと…言えるのかよ?
日曜日
櫻井家
櫻井「日曜か…」
特にすることもないし…
櫻井「寝るしかないな、これは」
姉「残り少ない青春の時間を無駄にしてんじゃねええええええ!!!!!!」
ドゴッ!!(かかと落とし)
櫻井「グホッ!!』
姉「あんたねえ、高校生の青春の日曜日を寝てすごすなんてわたしが許さないわ!!」
櫻井(気絶)「………」
姉「…人が話してるときに寝てんじゃねえええええ!!!!!」
ドゴオオオオオオオン!!!!!!!!
櫻井(起きた)「…で、なんで姉ちゃんがここに?」
姉「いやあ…そりゃあカギが開いてたからさ」
櫻井「いや、そうじゃなくて。なんでここに来たの?」
姉「なんでって…あんた忘れたの!?」
櫻井「なにを?」
姉「今日はわたしと恵を会わす日じゃない!!」
櫻井「あ…そういえば…」
姉「『そういえば』はないわよ!!おそらくずっと前の話で読者も忘れてるだろうからってそれはないわよ!!」
櫻井「あんま大きな声でメタ発言しないで」
姉「え~っと…読者にも思い出してもらうために言うけど…まず、わたしと恵が高校生時代の同級生で仲がよかったけど、ある日を境に急に会えなくなって10年経ったけど、ウキクサが恵の連絡先を手に入れたから会おうって約束したのが一年前で、作者が会わすタイミングを計ってるうちにいまに至ってしまったってこと」
櫻井「………」
姉「ほら、あきれてないでさっさと電話して」
櫻井「はいはい」
櫻井「もしもし、メグみょん?」
メグみょん(電話)『あ、櫻井さん』
櫻井「いま大丈夫?」
メグみょん『すみません、いまバイト中……だったんですけどいまクビになったんで大丈夫です(涙)』
櫻井「まいどまいどごくろうさん」
メグみょん『それで…なんの用ですか?』
櫻井「あ、そのね…」
喫茶店
姉「…き…緊張する…」
櫻井「どしたの?」
姉「じゅ…十年ぶりの再会だから…な、なんか緊張する」
櫻井「ふ~ん…姉ちゃんでも緊張することあんだね」
姉「わかってないわね。わたしが普段ハッチャけてるのは心の中の弱い部分を隠すためであって、本当はめっちゃチキンなのよ、わたしは」
櫻井「ふ~ん…あ、来た」
メグみょん「あ…えっと…こんにちわ…」
姉「め…恵?」
メグみょん「は、はい」
姉「め…め…恵イイイイイイイイイイ!!!!!!!!」
ガバッ!!(姉が恵を抱きしめる音)
メグみょん「あ…えっと…」
姉「よかったあ…元気そうでよかったよぉぉぉぉ…」
メグみょん「ええっと…初めまして」
姉「あ…そっか。記憶…なかったんだっけ?」
メグみょん「すみません…」
姉「まぁまぁ、気にしない気にしない。そのうち思い出すわよ」
佐藤「…櫻井」
櫻井「ん?あれ?佐藤さん。来てたんだ」
佐藤「…ちょっとね」
姉「あ、彩ちゃん。ひさしぶり」
佐藤「…ひさしぶり」
櫻井「…あれ?知り合いだったっけ?」
姉「ちょっとね。それより恵、あんたあのころから見た目が全然変わってないじゃない」
恵「え、ええ…」
姉「ちょっと教えなさいよ、若さの秘訣」
佐藤「…ねえ、わたしたち邪魔だし…どっか行かない?」
櫻井「あ…まぁ、そうだね。あとはふたりでごゆっくりどうぞ」
姉「さっさとどっか行ってしまえ、このリア充ども」
櫻井「大丈夫かな、あのふたり」
佐藤「…大丈夫…だと思う」
櫻井「それはそうと、姉ちゃんと知り合いだったんだね、佐藤さん」
佐藤「…ちょっとね」
櫻井「意外なつながりっていうのもあるもんだね」
佐藤「…ねぇ、わたしと初めて会った時のこと…おぼえてる?」
櫻井「え?え~っと…高校の入学式?」
佐藤「…ブー、残念」
櫻井「じゃあ…高校入試のとき?」
佐藤「…残念。もっと前」
櫻井「じゃあ…前世とか?」
佐藤「…前過ぎ」
櫻井「わかんないわかんない。ヒントちょうだい」
佐藤「え…じゃあ…たぶん思ってるよりも昔のことだよ」
櫻井「思ってるより昔…ってことは地球が生まれたとき!?」
佐藤「…どれだけ前だと思ってるの?」
櫻井「いや、だってボクと君の出会いはビックバンが起きたときには決まってたことでしょ!?」
佐藤「いや…そうだけど!!」
櫻井「え…んじゃあいつなの?」
佐藤「ん~…十年前くらい」
櫻井「十年前…十年前…あんま思い出したくないんだよね、あの頃のこと」
佐藤「え…なんで?」
櫻井「正確に言うとあの頃のオレ」
佐藤「…ナンパ時代のことだから?」
櫻井「あー!!。それを言わないでえええええ!!!!!」
佐藤「…ずいぶん丸くなったよね、櫻井も」
櫻井「っていうかあのときのオレはただの作者の悪ふざけ!!」
佐藤「…すぐひとのせいにする…」
櫻井「っていうかなんで佐藤さんがそのこと知ってるの?」
佐藤「…ほんとになにもおぼえてないんだね」
櫻井「え…なにを?」
佐藤「…いいよ、べつに思い出さなくても。…代わりに一生ネタにするから」
櫻井「だからなにを!?」
櫻井「あのさぁ、ちょっとまじめな話するけどさ…」
佐藤「なに?」
櫻井「部長からあの話聞いたとき…どう思った?」
佐藤「やっぱり…身長のばそう部はないと思った」
櫻井「いや、そっちじゃなくて。ショッカーの話」
佐藤「…そっちか…」
櫻井「『この国そのものが敵』って聞いて…どう思った?」
佐藤「…正直…実感ない」
櫻井「やっぱそうだよね。あんまし実感ないよね」
佐藤「…でも、いろいろ納得できた」
櫻井「納得?」
佐藤「…まもるんジャーをやってていろいろ疑問に思ってたことが…部長の話を聞いて納得ができた」
櫻井「ふ~ん。と、いうかやっぱりまもるんジャー続けるの?」
佐藤「…うん」
櫻井「…ねえ、やっぱやめてくれないかな、まもるんジャー」
佐藤「…どうして?」
櫻井「だって危ないじゃん」
佐藤「…まぁ、そうだけど…」
櫻井「ってかさ……やめろよ、まもるんジャー」
佐藤「…なに?きゅうに」
櫻井「やっぱ危ないしさ、やめろよ」
佐藤「…大丈夫だよ」
櫻井「心配なんだよ!!佐藤さんのことが」
佐藤「…いらぬ心配だよ」
櫻井「オレは佐藤さんのことを思って!!」
佐藤「うるさい!!。それがいらぬ心配だって言ってるの!!」
櫻井「……佐藤さん」
佐藤「ごめん…わたし帰る」
櫻井「…心配なんだ」
佐藤「………」
櫻井「………」
あーあ…怒らせちゃったな…
どうしよ、謝るべきかな?
でもな…
携帯『プルルルル』
櫻井「もしもし?」
マヤ『もしもし?いま先輩暇ですよね?』
櫻井「なにその前提?」
マヤ『奇遇ですね、実はわたしも暇なんです』
櫻井「だからその前提はなに?」
マヤ『いやぁ、アレですよ。暇だったんで誰かに電話でもしようってことでどうせ暇な先輩に電話したんです』
櫻井「けっきょくオレ=暇っていう前提なんだね」
マヤ『でもけっきょく暇ですよね?』
櫻井「ん、まぁ…いまはね」
マヤ『じゃあ話し相手にでもなってください』
櫻井「まぁ、いいけどさ…」
マヤ『あれ?どうかしたんですか?』
櫻井「じつはさ…」
櫻井「…そんなこんなで佐藤さん怒らせちゃったんだよね」
マヤ『ああ…そうですか…』
櫻井「どうするべきだと思う?」
マヤ『…後輩のわたしに相談ですか?』
櫻井「まぁ、あんまり後輩先輩関係ないと思うし」
マヤ『でもわたし恋愛経験とか皆無なんですけど』
櫻井「まぁ、女性としてアドバイスが欲しいなと」
マヤ『う~ん…とりあえず途中の『オレは佐藤さんのことを思って!!』ってところが恩着せがましいなと思いました』
櫻井「…まぁ、そうだね…」
マヤ『でも…先輩がまもるんジャーピンクを辞めさせたいって気持ちもよくわかります』
櫻井「ありがと」
マヤ『というかわたしにはなんともできませんってのが正直な話です』
櫻井「あ…そっか、ごめんね」
マヤ『あとついでに言うとですね。ラブコメにはちょくちょくある話なんですけど、主役の男の子のことが好きな女の子がその主役から主人公の彼女の相談をされて傷つくって展開があるじゃないですか?』
櫻井「え…」
マヤ『でもわたしは先輩のことは毛ほどに恋愛感情がないんでガンガン相談しちゃっていいですよ』
櫻井「あ…うん…。ふつうにいつでも相談してくださいとか言えないの?」
マヤ『いや、うぬぼれ屋な先輩なことだからもしかしたら…と思って言っておきました』
櫻井「オレってそんなうぬぼれた発言してたっけ?」
マヤ『してますよ、けっこう』
喫茶店
姉「それでね、その飛行機がスパークリングで引き分けた河童が電車の中で皿を洗ってたのよ」
メグみょん「それじゃあその鉄板が溶けて空港でターザンと森に帰ったんですね?」
姉「そうそう、でもそのターザンが実はパミューダアイミンデで…」
櫻井「なんの話をしてんのおおおおお!?!?」
姉「なにって…クリスマスの予定について話してるに決まってるじゃない」
櫻井「どこが!?」
姉「どこがって…いまの話にどこかおかしいとこあった?」
櫻井「逆に正常なところがありました!?」
メグみょん「あれ?彩はどこに?」
櫻井「あ…えっと…先に帰った」
姉「…ああ、なるほど。怒って先に帰っちゃったか」
櫻井「…なぜわかる?」
メグみょん「あ、わたしそろそろ帰らないと…」
姉「そうなの?もっと話したかったんだけどな…」
メグみょん「今度ゆっくり話しましょう」
姉「そうね、また今度ね」
櫻井家
櫻井「で、どうだった?」
姉「なにが?」
櫻井「メグみょんの記憶戻った?」
姉「ん~…全然」
櫻井「まぁ、そう簡単には戻らないか…」
姉「大丈夫よ、そのうち思い出すわ」
櫻井「それにしても…再会した瞬間に抱きつくなんてはしたないマネを…」
姉「再会した瞬間なんかじゃないわよ、恵って確認してから抱きついたじゃない」
櫻井「あんま変わんないでしょ」
姉「なに言ってるの?わたしからしたら大した進歩よ」
櫻井「そうだね、偉大な進歩だね。よく我慢できたよね?」
姉「まぁ…ちょっと違和感も感じたし…」
櫻井「違和感?」
姉「まぁ、10年も経てば当然か…。それより」
櫻井「なに?」
姉「あんたさっさと彩ちゃんに謝りなさい!!」
櫻井「事情も聞かずにオレが悪いと?」
姉「あたりまえじゃない」
櫻井「ずいぶんと弟に信用のない姉なんだね」
姉「とにかく、さっさと謝っとけよ」
櫻井「へいへい」
学校
先生「おはよう、反省文諸君」
カトウ「おまえもう教師やめろや」
先生「ん~…特に連絡はなしと…。じゃ、授業頑張れよ」
クラスメート1「センセー、反省文書いて来ました」
先生「お、そうかそうか」
クラスメート1「成績の話…よろしくお願いしますね」
先生「ああ、まかしとけ」
カトウ「目の前で不正行為を繰り広げんじゃねえよ」
先生「他に成績を上げたいやつはいるか?」
カトウ「堂々と不正行為を促進させてんじゃねえよ」
部長「先生」
先生「ん?どうした?成績をあげたいのか?」
部長「いや…ちょっと話が…」
先生「ん、そうか、じゃああとで聞こう」
カトウ「あ~…空が青いな…」
櫻井「そうだな」
カトウ「なあ、なんで空が青いと思う?」
櫻井「知らね」
カトウ「きっとそれはな、茜色の夕焼けを際立たせるためなんだよ」
櫻井「…というのは?」
カトウ「青と赤は相反する色…だと思う。だから茜色の夕焼けの前に青い空を入れることで夕焼けの赤が際立つんだ」
櫻井「うんうん」
カトウ「まぁ、けっきょくなにが言いたいかっていうと、彼女欲しいなってことだ」
櫻井「あ、そうですか」
部長「…ここにいたか」
カトウ「あ、おかえり部長、付き合って」
部長「櫻井、カトウ、ちょっと話ておきたいことがある」
櫻井「なに?」
部長「ちょっと待て、佐藤にも話しておきたい。佐藤、ちょっとこっち来てくれないか?」
佐藤「あ…うん…」
櫻井「………」
カトウ「で、話っていうのは?。あと付き合って」
部長「さっき先生に聞いて来たんだ」
櫻井「なにを?」
部長「まぁ、詳しい話はマヤが来てからにしよう」
マヤ「呼びました?先輩」
カトウ「あ、マヤちゃん。付き合って」
マヤ「それで、なんの用です?」
部長「実はな、最近先生にまもるんジャーにならないかって接触があったかどうか聞いてきたんだ」
櫻井「…それで?」
部長「あったそうだ」
佐藤「…だれから?」
部長「それは…あまり確証はないが…」
カトウ「だれだよ?いったい」
部長「…それは…」
マヤ「…言いづらいわけでもあるんですか?」
部長「…まぁな」
佐藤「…言って」
部長「………」
佐藤「…それが真実かどうかは…それから考えよ?」
部長「まぁ、そうだな」
カトウ「で、いったいだれなんだよ?。あとだれでもいいから付き合って」
部長「先生は以前、そいつに会ったことがあるらしい」
マヤ「どこでですか?」
部長「病院でだ。そいつはそこで私たちのクラスで教育実習をやってると言ったらしい」
櫻井「教育実習って…まさか…」
部長「そう、接触して来たのはメグみょん。佐藤恵だ」




