表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪の手先の風上にも置けぬ  作者: なおほゆよ
第3章 ラストバトル編
66/95

演出の都合上、戦隊モノの警察は無能

Write62


ワタシノヤッタコトハマチガッテナイ


そう、間違ってないんだ…


間違ってなんか…


だったらどうして…


こんなにも苦しいんだろう


わかってる


迷ってるから


疑ってるから


わからなくなったから


わたしを


自分自身を


自分の正義を



わたしは…


なにを信じればいいのかな…


イツ兄


「ねーぇ、こんな時間にこんなとこでなにやってんの?」


佐藤「え…」


姉「風邪引いちゃうよ」


佐藤「………」


姉「おや?もしやアレか?お嬢ちゃん家出中か?」


佐藤「え…いや…」


姉「よっしゃ、それじゃあ家に来い、嬢ちゃん」


佐藤「え…でも…」


姉「いいからいいから。悪いようにはしませんぜ」




櫻井家の実家


姉「まぁまぁ、小汚いところだけどどうぞどうぞ」


佐藤「………」


どうしよう…思わずついて来てしまった


姉「ごめんね、いま電気止まってるからろうそくで我慢してね」


でも、女の人だし…悪い人でもなさそう…


姉「お腹空いたでしょ?いまなんか作るからさ」


それに…この人、どこかで会ったことがある気がする…


姉「うん、まぁこんなもんでいいでしょ。どうぞ」


佐藤「…ありがと」


姉「で、なにがあったの?」


佐藤「………」


姉「まぁ、それもそうよね。初対面の人にそうそう言わないわね。そういうときはとりあえず…」


ドンっ(酒を置く音)


姉「飲もう」


佐藤「えっ?」


姉「こんなときのために一本取っといてよかった」


佐藤「…わたし…未成年…」


姉「我が家では義務教育を終えたら大人として認識される」


佐藤「でも…」


姉「安心しろ、ここは…我が家は日本じゃない。わたしの国だ」


佐藤「いや…」


姉「いいから、さあ」


佐藤「………」


姉「さあ!!」


佐藤「じゃ、じゃあ…ちょっとだけ…」





櫻井家


櫻井「はぁ…」


けっきょく見つからなかった…


どこにいんだろ、佐藤さん


明日学校に来るかな…


来ないだろうな…


部長は警察にも連絡しとくって言ってたけど…


やっぱり不安だ


どこかで風邪とか引いてないかな?


変なやつに誘拐とかされてないかな?


そんでそいつになんか悪いことされてないかな?


あー、心配だ


こういうときは…女子の気持ちがわかる女性に聞いてみよう


ってことで姉ちゃんに電話してみよ


携帯『プルルルルル…この電話番号はただいま使われておりません』


櫻井「………」


ガンバレ、姉ちゃん





佐藤「それでぇ、その彼氏っていうのがまたクソ人間でぇ」


姉「ほうほう、というのは?」


佐藤「この前なんかもぉ、メールではにゅいとか送って来てマジ意味不でぇ」


姉「あ~、そいつは終わってるね」


佐藤「他にもぉ、デートでいきなりラブホに誘って来たりとかぁ」


姉「ダメだな、そいつ。家族の顔が見てみたい」


佐藤「もうぉ、そもそもなんで付き合ってんのかなってぇ」


姉「別れちゃえ別れちゃえ」


佐藤「でもぉ、いまちょっと会いづらいし…」


姉「え?けんかでもしたの?」


佐藤「まぁ…ちょっとね」


姉「まぁまぁ、そういうときもあるでしょ」


佐藤「わたし…これからどうすればいいんだろ…」


姉「…まぁ、今日ばったり会ったわたしにはわかんないわ」


佐藤「…それもそっか」


姉「とりあえず…気がすむまでこの家にいたら?」


佐藤「でも…迷惑…」


姉「いや~、家に帰ってひとりっていうのもなかなかさみしくてね。ってことで居な」


佐藤「じゃあ…お言葉に甘えて…」





学校


櫻井「オレ…学校なんて来てる場合じゃないよな?」


加藤「どうした?」


櫻井「だってまだ佐藤さん見つかってないじゃん」


加藤「そだね。で、なんでおまえは学校来たの?」


櫻井「もしかしたら佐藤さん来てないかなって…」


加藤「ふ~ん…まぁ、残念でした」


櫻井「あー、ダメだ。心配だ、心配で思わずナンバーワンホステスになっちゃいそうだ」


加藤「ふ~ん…なれば?」


櫻井「なんでおまえはそんなんでいられるんだ?心配じゃないのか?」


加藤「ん?まぁ、心配っちゃ心配だけどさ。佐藤はまもるんジャーだぜ?。オレらより何倍も強いんだぜ?。だからそういう意味では心配してない」


櫻井「まぁ、それもそうだが…。じゃあおまえはなんで心配してんだよ?」


加藤「ああいう情緒不安定な状態だとよ…なにをしれかすかわからん」


櫻井「なんだよ?それ。佐藤さんが犯罪でもしれかすって言うのかよ?」


加藤「…まぁね」


櫻井「…歯食いしばれ」


加藤「は?」


バシッ!!(殴る音)


加藤「…ッて。なにすんだよ!?」


櫻井「単純に…ムカついた」


加藤「は?」


櫻井「まぁ、いいや。オレ佐藤さん探しに行って来る。先生になんか言いわけしといて」


部長「行っちゃったな」


加藤「まったく…探しに行くったってなんの当てもないくせに…」


部長「じっとしてらんないんだろうな」


先生「お~ら、授業始まるぞ、座れ」


加藤「あ、先生が…」


先生「え~っと…おい、反省文Sがいないがどうした?」


加藤「反省文Sってだれだ!?」


先生「だれってアイツだよ。え~っと…さ、さく…反省文Sだよ」


加藤「自分の生徒の名前を忘れんなや」


先生「そんなこと言ったってしょうがないだろ。クラスに30人もいるんだから一人くらい忘れるときもあるだろ、反省文K」


加藤「いま二人に増えましたけど!?」


先生「まぁまぁ、そういうときもあるって」


加藤「ってかこのクラスに名前があるやつ4人しかいないんだからそれぐらいおぼえろよ!!」




篠原茜


それがあの人の名前


見ず知らずのわたしを泊めれくれてる人の名前


わたしがそれを知ったのはこの家に来て四日経った今日


さっき頼まれて郵便物を取って来た時に中に入っていた水道代の請求書の名義を見た時だ


茜さんは不思議となにも聞いて来ない


おそらくはわたしから話すのを待っているのだろうが…


姉「じゃあわたし仕事行って来るから留守番よろしくね」


佐藤「うん」


無防備過ぎやしないだろうか?


盗もうと思えばなんだって盗めるぞ、この状況は


まぁ、なんにしてもいろいろ干渉してこないでくれるのはありがたい


ゆっくり考えられるから


こうやって…


わたしの能力で聴力以外の神経に集中してれば…


あのわずらわしい声も聞こえなくなる


おだやかでいられる…


そういえば、家族に連絡していないからみんな心配してるかもしれない…


でもいま携帯は持っていない


逃げるときにどこかに落としたのかもしれない…


…みんな心配してないかな…


櫻井も…


…やめよう、いまそれを考えるのは…


いまは休もう、ゆっくりしよう


なにも考えずに…





櫻井「はぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


加藤「長いため息だな」


櫻井「そりゃあさ…もう一週間も経ってんだよ?佐藤さんがいなくなってから」


先生「オラ、席座れ、反省文ども」


加藤「おまえほんといい加減にしろよ?」


先生「え~っと…朝の連絡は…特になしと。あ、そうそう、さっき佐藤の姉から電話があって佐藤はどっか知らない人の家に居候させてもらってるから心配ないですって連絡があったぞ」


櫻井「え?ほんとですか!?」


先生「ああ、ほんとだ。ってことで佐藤はこの一週間サボり決定だな」


加藤「よかったな、櫻井」


櫻井「うん。…でもまだ見ず知らずのひとってところが心配なんだが…」


加藤「今日帰ったらメグみょんに聞いてみたらどうだ?」


櫻井「まぁ…そうしようかな」




メグみょん「はい。確かに彩から連絡がありましたよ」


櫻井「ほんとですか?」


メグみょん「はい。確かに彩の声だったので心配ありません」


櫻井「それで…いまどこにいるんですか?」


メグみょん「それは教えてくれなかったんでわかんないんですけど…。変態に拾われたから心配しないでって言ってましたよ」


櫻井「いや、それ不安なんだけど…」


マヤ「まぁ、よかったじゃないですか。無事だってことがわかって」


櫻井「うん。とりあえず安心した」


部長「そういえば…この携帯拾ったんで預かっておいてくれません?」


メグみょん「これは…彩の携帯じゃないですか!?」


櫻井「え?なんで部長が?」


部長「まぁ、携帯の場所を逆探知して見つかるかなと思ったが携帯しか見つからなくてな…」


櫻井「そんなことしてたんですね」


部長「それぐらいしかできんかったからな」


櫻井「あ…やばい…なんか安心したら眠くなって来た…」


加藤「今日はもう帰って寝るんだな」


櫻井「そうする」




あー…やばい、眠い…


このごろまともの寝れてなかったからな…


佐藤さんのこととかショッカーのこととかいろいろあったからな…


ん?ショッカーのこと?


そういえば部長からショッカーの話を聞きそびれたな…


まぁ、明日でいいや


携帯『プルルルルル』


櫻井「…もしもし?」


姉『ハァイ!!みんな大好き茜お姉ちゃんだよ!!』


櫻井「わかった、切るよ?」


姉『あ、りょうかーい、じゃあね…ってオイ!!』


櫻井「いま悪ノリする気分じゃないの」


姉『なにを言う?せっかく給料も入って電気代を払えるようになったって言うのに…』


櫻井「ふ~ん…よかったね…」


姉『それでなんかあったか?最近』


櫻井「なんかって…なんでそんなこと言わなきゃいけないの?」


姉『そりゃあ話題作りのためよ。で、なんかない?』


櫻井「話題作りって…。いろいろあったけど言う気にはなれない」


姉『言えよ、そこは』


櫻井「ごめん、オレ眠いから寝る」


姉『しょうがないな…おやすみ、ウキクサ』


櫻井「おやすみ、姉ちゃん」




櫻井の実家


姉「まったく…この姉が電話してやったっていうのに…」


佐藤「………」


姉「ん?どうかしたの?」


佐藤「…この写真…」


姉「ん?。ああ…これはわたしの高校時代の写真よ。これがわたし、若いっしょ?」


佐藤「…これ、お姉ちゃん」


姉「え?」


佐藤「この人、わたしのお姉ちゃん」


姉「え?え?ウソ?え?。じゃ、じゃあもしかして…彩ちゃん!?」


佐藤「…うん」


姉「え?え?ウソ?マジで?。ずいぶん可愛くなっちゃって…そりゃそうよね、あれから10年も経ってるんだからね」


佐藤「………」


姉「ほら、わたしおぼえてる?。茜、篠原茜よ。おぼえてない?」


佐藤「…ちょっとだけ」


ほんとにちょっとだけ…


姉「まぁ、10年も経つんだしね。それにしても偶然っていうのもあるもんね。恵は元気?」


佐藤「うん…でも…記憶はないよ」


姉「あぁ…やっぱそうなのね…。じゃあさ、ウキクサおぼえてない?わたしの弟なんだけど…」


佐藤「………」


そういえば…わたしたちは会ったことが…


姉「おぼえてない?彩ちゃんと同い年なんだけど…」


佐藤「………」


忘れてた


この家で…この場所で…初めて会ったんだ


姉「おぼえてないか…。まぁ、しょうがないわね、あの頃はただの脇役だったし…」


佐藤「………」


運命の出会い…なのかもしれない


佐藤「彼氏なの…」


姉「ん?」


佐藤「その人が…わたしの彼氏なの」


その人が…櫻井ウキクサが…


佐藤「わたしの…大好きな人」


姉「………ウソオオオオオオオオオオ大オオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




姉「いや~…偶然っていうのはあるものね…」


佐藤「………」


姉「で、どこに魅かれたの?あの弟の」


佐藤「…なんかノリで…」


姉「ノリって…。それで…確かケンカ中なのよね?」


佐藤「………」


姉「だぁーいじょうぶよ。ウキクサなんかが彩ちゃんみたいなかわいい子を手放すわけないって」


佐藤「………」


姉「会ってあげなって。最終的にはウキクサが土下座する形で終わるからさ」


佐藤「…大丈夫かな…」


姉「大丈夫だって。ちょっときつく言えばウキクサが泣いてすがる展開になるからさ」


佐藤「ほんとに…大丈夫かな…」


姉「大丈夫大丈夫。あいつはアレでなかなか良いやつだからさ」


佐藤「わたしが…人殺しでも?」


姉「………」


佐藤「わたしが…人を殺しても…好きでいてくれるかな…」


姉「それは…わたしにゃわからん」


佐藤「………」


姉「でも…会わなきゃなにも始まらん」


佐藤「………」


姉「会わなきゃ…苦しいままじゃない?」


佐藤「…うん」


姉「よっしゃ、それじゃあさっそく会いに行きましょう」


佐藤「え…いま?」


姉「そ、いますぐよ」


佐藤「いや…でも…」


姉「ええい、いいから行こう!!」





櫻井家


櫻井「ZZz…」


姉「ゲッタップ!!アーリー!!」


ドゴッ!!(かかと落とし)


櫻井「グホッ!!」


姉「起きたか?弟よ」


櫻井(気絶)「………」


佐藤「…起きてないね」


姉「…まぁ、いいや。わたしはもう帰るわ。あとは二人でお好きに」


佐藤「…うん、ありがと」


姉「どういたしまして。あ、そうだ、この家の合鍵あげる」


佐藤「え…」


姉「わたしが持ってたって意味ないし、あげる」


佐藤「…でも…」


姉「いいからもらっときな、使い時があると思うからさ」


佐藤「…ありがと」


姉「じゃあ、健闘を祈る」


佐藤「…また遊びに行ってもいい?茜さん」


姉「茜でいいよ。いつでもおいで」


バタン(ドアを閉める音)


姉「ふー…」


まぁ、あとはなんとかなるでしょ


姉「やっぱり兄弟ね、あんたら」




櫻井(気絶)「………」


佐藤「………」


勢いでここに来てしまったが…


櫻井(気絶)「………」


心の準備が…


佐藤「………」


櫻井も寝てるし…帰るならいまのうちかも…


佐藤「………」


櫻井「…佐藤さん?」


佐藤「!!」


櫻井「え?なんで?佐藤さんがここに…」


佐藤「……あ…あ…」


な、なにか言わないと…


櫻井「いや、それよりいままでどこにいたの!?」


佐藤「…え…いや…」


で、でも…びっくりして頭がまっしろ…


櫻井「オレめっちゃ探したんだよ!?」


佐藤「……ご、ごめ…」


怒ってる…はやく…はやくなにか言わないと…


櫻井「でもよかった…」


ダキッ


佐藤「あ…」


櫻井「無事で」


佐藤「…ごめん…ごめんね」


櫻井「いいよ、べつに」


佐藤「でも…」


櫻井「だからいいって…」


佐藤「…ねぇ、こんなわたしでも…好き?」


櫻井「いや」


佐藤「………」


櫻井「大好き」


佐藤「…ありがと」


櫻井「………」


佐藤「ありがと…」


櫻井「………」


佐藤「わたしも…大好き」


櫻井「…うん。おかえり、佐藤さん」




学校


カトウ「しっかし…ずいぶんと久しぶりだな」


佐藤「………」


カトウ「一週間だったっけ?。よくもまあ心配させてくれたもんだ」


佐藤「………」


カトウ「なんか言ったらどうだ?」


佐藤「…あなただれ?」


カトウ「………」


マヤ「で、なんで加藤先輩の表記がカトウになってるんですか?」


カトウ「いや、ちょっとね…。加藤じゃ佐藤と被っちゃって見にくいからさ…」


部長「だったら下等でいいんじゃないか?」


カトウ「いや、下等だとシリアスな場面で雰囲気ぶち壊すってクレームが入って…」


マヤ「でもカトウじゃちょっと困ります。わたしとちょっと被ってるじゃないですか」


櫻井「じゃあkasuで」


kasu「それもういるだろ!!」





部長「さて…久しぶりにみんな集まったことだし…そろそろ例の話をしようか」


櫻井「やっとか…」


マヤ「そうですね。で、どうします?わたし的にはやっぱり身長のばそう部がいいと思うんですけど」


カトウ「いや、部活の話じゃないよ」


櫻井「ってかぶっちゃけもうどうでもいいよ、部活の話なんて」


マヤ「なに言ってんですか!?。この部活次第でわたしの高校生活3年間が決まるんですよ!?」


佐藤「後でじっくり話すから…いまは我慢しよ?」


マヤ「く、佐藤先輩まで…。まぁ、わかりました。いったいなんの話をするんですか?」


部長「決まってるだろ。…ショッカーの話だ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ