私という小さな悪
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最後に会ったのは…兄がなくなってから5年…高校生になるころくらい…だから1年前くらい…
その人は兄の親友で…兄が生きていたころはよく…家に来ていた
だから…オレも仲がよかった…
その人が…中山さん…俺の命の恩人…
ここは…俺の部屋か…
いつ…帰ったんだっけ?
どうやって…帰ったんだっけ?
憶えてない…
部屋の電気はついてない…
カーテンも閉めたまま…
でもその暗闇が…
忘れさせてくれる…
現実を…
何もしたくない…
何も考えたくない…
このままずっと静かに…
死んでいきたい…
部長「いつまでそうしてんだ?」
櫻井「…どうやって入ったきたんですか?部長」
部長「私がピッキングもできない女とでも思ったか?」
櫻井「…当たり前のように法にふれないでください」
加藤?「お前…三日も無断で学校休むな!」
佐藤「…心配した」
櫻井「…三日もたってたのか…」
部長「学校行くぞ!」
櫻井「…ほっといてください」
部長「あ!?」
櫻井「ほっといてください、みんなには関係ないです!」
部長「…櫻井…お前…」
佐藤「ふざけるな!!!!!」
櫻井、部長、加藤?「え!?」
佐藤「どれだけ心配したと思ってる!?」
櫻井「………」
佐藤「どれだけ不安だったと思ってる!?」
櫻井「………」
佐藤「それをほっといてだと!!」
櫻井「………」
佐藤「関係ないだと!!」
櫻井「………」
佐藤「ふざけるな!!!!!ダメ人間!!」
櫻井「………」
佐藤「相談してくれたっていいだろ!ダメ人間!!」
櫻井「………」
佐藤「一人で抱え込むな!ダメ人間!!」
櫻井「………」
佐藤「そんなことされたらよけい迷惑だ!ダメ人間!!」
櫻井「………」
佐藤「この、、、ダメ人間!!!!」
櫻井「………」
佐藤「でもそこが好き///!!!!!!」
櫻井「………///」
加藤?「部長、あれってなんていうツンデレですか?」
部長「怒りながらデレる、ドんデレでどうだろうか?」
加藤?「新種確立…」
部長「さて、ダメ人間!学校行くぞ!」
櫻井「……はい、すいません迷惑かけてしまって」
部長「早く準備しろ」
櫻井「…そういえば三日間なにも食べてないです」
部長「とりあえず、私と佐藤で朝食作ってやるからお前は風呂でも入れ」
櫻井「了解」
加藤?「俺は?」
部長「お前は……邪魔だから住民登録でもして来い」
迷惑をかけてしまった、みんなに
迷惑はかけられないな、もうこれ以上
これからどうしようか?
ガチャッ!
誰かが脱衣所に入ってきた
櫻井「誰?」
加藤?「俺だ」
櫻井「なんだお前か…とっとと住民登録して来いよ」
加藤?「俺に居場所をくれたっていいだろ?」
櫻井「で、なんかようか?」
加藤?「櫻井、メール見たか?」
櫻井「メール?…あ!そういえば携帯充電切れてた!」
加藤?「どおりでまったく返信がないわけだ」
櫻井「充電しといてくんない?」
加藤?「わかった、とりあえず早めにメール見といてくれ、そのことで話がある」
櫻井「…わかった」
部長「やっと出てきたか…冷めないうちに食え」
櫻井「部長、普通にうまそうな朝食ですね」
部長「どうした?ダークマターが出てくると思ったか?」
櫻井「料理下手な展開に少し期待してました」
部長「今からでも遅くない、燃焼させてやろうか?」
櫻井「遠慮しときます、料理はうまいに超したことはないです」
部長「普通に料理してダークマターを生成できるやつなんてそういないだろ」
櫻井「ハッキングとピッキングができる女子高校生の方がいないと思います」
部長「いいからとっとと食え」
佐藤「…おいしい?」
櫻井「みそ汁味濃いな…」
佐藤「……魚は?」
櫻井「微妙だな…魚を焼く前にグリルを強火で5分加熱すれば皮がパリッてなるのに…」
佐藤「……ごはんは?」
櫻井「水分多い、おかゆみたい…」
部長「お前ぶん殴っていい?」
佐藤「……ダメ人間♡」
部長「さて、準備万端だな、学校に行こうか」
櫻井「あ!携帯忘れてた、先に行ってて下さい」
加藤?「リビングで充電させてるぞ」
櫻井「わかった」
櫻井「携帯、携帯、あった、着信件数25…誰だろ…」
携帯「メッセージ、25件を再生します」
携帯『もしもし、姉ちゃんです、多分バイトで疲れて意気消沈してると思うのでさっそく本題に入ります、中山って憶える?その人のことで話があります、早め
に連絡を』
櫻井「三日前の着信…中山さんが死んだ次の日か…」
携帯『こちら加藤、至急応答せよ!さもなければ反省文を書くはめになる、俺が』
なんで!?
携帯『こちら先生、お前無断欠席とはいい度胸だな、ムカついたから反省文書かすわ、加藤に』
別にいいけどなんで!?
携帯『………………………………………………………ダメ人間…』
恐っ!!
携帯『新入部員捕獲作戦はなんか思いついたか?お前が来ないと話し合いができないから連絡くらいよこせ』
携帯『こちら加藤、立てこもり生活二日目の櫻井に告ぐ!至急学校に登校せよ!さもないと高校生活が困難になるほどの反省文を書くことになる、もちろん俺が
!』
携帯『走れメロスって知ってるよな?王様が改心して結局メロスも友人も殺されずに助かったってやつ……加藤を助けたいなら今すぐ学校来い!そして二人で一
緒に反省文に忙殺されろ』
なんでメロスの話したの!?
携帯『……………ダメ人間…』
佐藤さん、あなたはオレにどうしてほしいの?
携帯『二日も部活を休まれると困る、あまり心配させるな、これ以上休んだら幼女強姦したことになるぞ、お前』
三日休んだのでオレはもう前科持ちですね(涙)
携帯『顧問です、憶えてるよね?早く学校来てね』
…多分読者は忘れてます
携帯『工場長です、バイトを無断で休まれると困るよ、そのせいでいつもの6000倍くらいつぶれたピンポン球見逃してたよ』
ごめん、工場長、でも多くないか?つぶれたピンポン球
携帯『姉ちゃんです、今工場長からバイトに来てないと連絡がありました、あんたのことだから新しく始めたバイトが危ないバイトで罪悪感を感じて苦るしんで
いるんだと思います、早めに連絡を』
…なんでわかるの?
携帯『こちら加藤、先生による超理不尽型反省文宣告により瀕死の状態!ニート生活三日目の櫻井に告ぐ!至急応援を!というか助けて、マジで。と、いうわけ
でお前ん家行くわ、お茶とお菓子と最上級のおもてなしを用意して正座をして待っとくように!』
…注文多いな
携帯『先生です、お前もバイトとかで忙しい身だしな……反省文どころじゃないよな…まぁ、あれだ、とりあえず学校来い、そうすれば反省文はチャラにしてや
るよ…お前の分はな』
……先生から反省文チャラなんて初めて聞いたな…
携帯『加藤です、今お前の家の前居るんだけどさ…お前中に居るの?全然生活感を感じないんだけど…お前さ、どこに居んの?………もしさ…一人で悩んでんな
らさ、とりあえず電話くれよ…待ってるぞ』
…加藤のくせに……気持ち悪いこと言うなよな……
携帯『…………ダメ人間………でも…好き///』
……でもオレ…悪党だよ…
携帯『幼女強姦犯のくせに三日も音信不通とは生意気だな…学校来ないのはお前の自由だけど…………………絶対に…死んだりすんなよ』
…生きていても誰かを傷つけたり…もしかしたら命を奪うかもしれない……
携帯『姉ちゃんです、どうせ生きて誰かに迷惑かけるくらいなら死のうか迷ってるところでしょうからさっそく本題に入ります…
…そう…俺なんて死んだ方が………
携帯『うぬぼれるな!
櫻井「えっ!?」
携帯『あんたは死んで誰かを救えるほど特別な人じゃありません、何千億ある悪から0.1消えたって誰も救えません、せいぜい周りの人を悲しませるくらいが
関の山です、だから凡人は凡人らしく、生きて誰かと幸せを分かち合いなさい!以上』
………
携帯『加藤だ、そもそも俺に待つなんて言葉似合わない、攻めてこそ俺だ!ってことで明日朝お前ん家行くわ、居留守したって無駄だぜ』
…涙が流れていた
携帯『お前は私がピッキングもできない女だと思ってるのか?明日朝お前ん家に不法侵入する。で、学校まで誘拐する』
声が替わるたびに
携帯『………ダメ人間……明日は学校に……』
自分を思ってくれる人の数だけ
携帯『反省文とかとりあえずほっといてとっとと学校来い』
その涙は流れていた
携帯『櫻井君?、明日のバイト休んでもいいからとりあえず連絡だけでも下さい』
生きたい
悲しませたくない
携帯『顧問です、忘れられないうちに学校来てね』
ごめんなさいだけじゃなく
携帯『姉ちゃんです、そろそろ元気になってきたと思います、連絡は時間があるときでいいです。それじゃあ…行ってらっしゃい』
ありがとう
そう伝えたくなった
今は……ただ、それだけ…
携帯『幸せなら手を叩こっ!タン!タン!幸せなら手を叩こっ!タン!タン!幸せなら態度で示そうよ、幸せなら手を叩こっ!タン!タン!』
櫻井「…もしもし?」
加藤?『もしもし、お前まだ家に居んの?早く来いよ』
櫻井「あぁ、ごめん………なあ?加藤よ…」
加藤?『ん?』
櫻井「ありがとう」
『ツー、ツー、ツー』
なんで切んの!?
部長「櫻井はまだ家か?」
加藤?「……部長」
部長「ん?どうした?」
加藤?「櫻井に…ありがとうと言われた…」
部長「………」
加藤?「………」
佐藤「……死亡フラグ…」
部長「私が電話で説得する」
櫻井『もしもし?』
部長「はやまるな!思いとどまれ!」
櫻井『何をですか?』
部長「大丈夫!幼女強姦したって生きて行ける!」
櫻井『社会的に生きてく自信ないです、それは』
部長「死んじゃダメだ!」
櫻井『いつ自殺宣言しました!?電話切りますよ?早く行かなきゃいけないんで』
部長「逝かなきゃいけないだって!?だめだ!はやまるな!」
櫻井『鉄板ネタをあまり使わないで下さい、第二話でネタ切れを予感させますから』
部長「だまれ!!逝くな!!」
櫻井『だから逝きませんって!本当にもう行かなきゃいけない時間なので切りますよ』
部長「だから逝っちゃだめだと言ってるだろ!!」
櫻井『本当に大丈夫ですって……それと部長、ありがとうございます』
部長「ひっ!!」
カシャン!(携帯を落とす音)
加藤?「どうしました?部長?」
部長「あまりの気持ち悪さに携帯を落としてしまった」
佐藤「…部長、携帯…」
部長「あぁ、ありがと、あれ?通話切れてる」
『ツー、ツー、ツー』
櫻井「…また切られた…」
学校
職員室
先生「やっと来たか、櫻井」
櫻井「はい、ご迷惑をおかけしました」
先生「で、反省文は?」
櫻井「はい?」
先生「だから、反省文は?」
櫻井「………」
先生「………」
先生「冗談だ」
櫻井「ですよね」
先生「反省文チャラっていうのが冗談だ」
櫻井「………」
先生「………」
先生「まぁ、お前も忙しい身だからな…できれば反省文なんかよりバイトとか優先させてやりたいが………俺のサドが許せん」
櫻井「こんな人間を教師にした教育委員会が嫌いになりました」
先生「お前の場合反省が必要だろ、人生の」
櫻井「先生はどうすれば教師辞めてくれますか?」
先生「年金もらえるようになったら」
櫻井「辞める気0、そこだけは教師の鏡ですね」
先生「教師なんてサドじゃないとやってられんよ」
櫻井「教師も楽じゃないんですね」
先生「と、いうか楽な職業なんてないぞ」
櫻井「……そうですね」
先生「…授業始まるな、教室戻れ、あとバイト頑張れよ、それと反省文も」
櫻井「はい……先生」
先生「ん?」
櫻井「ありがとうございました」
先生「…ゾワッとした…いま…」
櫻井「はい?」
先生「いままで生きて来たなかで一番ゾワッとした…」
櫻井「先生?」
先生「そうか…そういうことか…」
櫻井「なにがですか?」
先生「悪かった…オレが無理に反省文なんか書かせようとしたせいだ」
櫻井「…どうしたんですか?」
先生「今日はオレを呪いに来たんだな?」
櫻井「…呪い?」
先生「成仏しろ、櫻井」
櫻井「きゅうになに言い出すんだ!?このおっさん!!」
先生「先生は生きてやることがあるんだ、だから逝け、ひとりで」
櫻井「もしそうならもっとマシなこと言って説得しろよ!!」
先生「そうか…反省文を書かないと未練を断ち切れないのか?」
櫻井「勘違いも甚だしい過ぎるだろ!?ってか聞こえてるよね!?オレの声」
先生「いいんだぞ、反省文なんか書かなくても。死んだらもうオレの生徒でもなんでもないから」
櫻井「やっぱり呪われるべきだ!!このおっさん!!。ってかオレの声聞こえてるよね!?」
先生「いや~、幽霊なんてめずらしいもん見ちゃったよ、オイ」
櫻井「あれ?ほんとにオレの声聞こえてない?…なんかちょっと不安になってきたんだけど!!」
先生「さ~て、授業、授業…おまえも、反省文はいいから逝け」
櫻井「待って!!生きてる?生きてるよね?オレ」
教室
加藤?「…で、反省文何千枚くらい書くはめになった?」
櫻井「ケタ外れな前提だな」
加藤?「で、結局何千枚くらい書くことになったの?」
櫻井「お前のIQと同じくらい」
加藤?「ってことは………0!?」
櫻井「自覚あるんだな…」
加藤?「そうだ、お前メール見たか?」
櫻井「メール?そういえばそんな件あったな、まだ見てない」
加藤?「今のうちに見とけ」
櫻井「わかった………メール受信48件……」
加藤?「三日間も引きこもってたからな、俺も心配して15件くらい送ったしな」
櫻井「ほんとだ、お前のは削除しとこ」
加藤?「そういうのをモラルハラスメントって言うんだよ」
櫻井「このメール誰からだろ?」
加藤?「そのメールのことで話がある」
櫻井「なんだ?」
加藤?「とりあえず読め」
櫻井「合点承知の助!」
加藤?「まさかそんなボケをかますとはな…」
櫻井「自分でもビックリだ」
面接官『お疲れさまで~す♡面接官で~す♡』
櫻井「この人こんなキャラだっけ?」
加藤?「気にするな」
面接官『発酵した悪将軍に♡をつけると士気が上がるから♡つけろって命令されたんで♡つけてるだけだから…………………勘違いすんなよ♥』
櫻井「さすがだな発酵悪将軍」
加藤?「………」
面接官『さて、新たに哀れなショッカーの一員となった哀れな君にこの哀れなバイトの哀れな説明を哀れにしてやろう』
櫻井「どれだけ哀れなんだ?ショッカーって」
面接官『まず、可哀想に可哀想な君は可哀想な面接を可哀想に受けたあと可哀想な気絶してる可哀想な間に可哀想なショッカーに可哀想な改造を可哀想にもされ
た可哀想だ』
櫻井「文法がめちゃくちゃになってでも可哀想を入れたいんだな」
加藤?「そんぐらい可哀想なんだよ、ショッカーって」
面接官『醜い背中に醜い機械が醜くついてるだろ、醜いそれは醜いまもるんジャーに醜い襲撃中にとても醜い顔を醜くさらしたり、、醜く捕まったり、むやみに
醜いショッカーの醜い情報を醜く一般人に醜く教えたり、もう醜すぎて可哀想な醜い発酵をとげた醜い哀れな醜い悪将軍の醜い命令に醜く逆らったり、醜く呼ば
れたのに醜く来なかったりすると醜い爆発する醜い仕組みに醜くなっている』
櫻井「このメールも見にくくなってますね」
加藤?「♡もなくなってますね」
面接官『ショッカーに改造されたことにより君はショッカーの力を手に入れた、ただし、その力を過信しないように、まもるんジャーの力は次元が違うからな』
櫻井「毒舌がなくなってる」
加藤?「めんどくさくなったんだよ、作者が」
面接官『では、次回の襲撃は3月23日、朝8時にアジトに集合するように、来ないと爆発するからな♥』
加藤?「ちょうど終業式の日だ」
櫻井「…で、話っていうのは?」
加藤?「お前…行くよな?」
櫻井「行くよ……生きたいからな」
加藤?「ならいいんだ」
櫻井「…話をまとめると、俺らはショッカーになった」
加藤?「ショッカーの力を手に入れた」
櫻井「まもるんジャーに顔を見られたら爆発する(死ぬ)」
加藤?「まもるんジャーに捕まったら爆発、つまり死神との運命の出会い」
櫻井「一般人に情報を教えたら爆発する=死神とお付き合い」
加藤?「悪将軍の命令に逆らったら爆発、すなわち死神からのプロポーズ」
櫻井「集合時間に来なかったら爆発、ようするに死神とゴールイン」
加藤?「でも俺はかわいい死神とならゴールインしたい」
櫻井「多分鎌もった土星人のおっさんみたいなやつだよ」
加藤?「ちょっとくらい夢みたっていいでしょ…ってか土星人って…」
櫻井「それよりどうしようか…こんな人生の縛りプレイ無理っぽい…」
加藤?「お前はまだいいよ…俺なんて戸籍も消されてるし…」
櫻井「プロポーズも断られてたな」
加藤?「誰かのせいで反省文書くはめになるし…」
櫻井「そういえばお前部長に部員として数えられてなかったな」
加藤?「ははははっ、あれ?笑ってるはずなのに目から涙が…」
櫻井「泣くな!それは涙じゃない、きっとよだれだ」
加藤?「…おまえ慰める気ないよね?」
部長「部活の時間だ!!」
櫻井「授業の描写とか昼休みの場面とか飛ばしていいのかね?」
加藤?「それを書くと多分俺らは反省文を書く事になる」
部長「さて、先日話した新入部員捕獲作戦を決めようか、なにかいいアイデアはないか?」
佐藤「………ワイロ…」
櫻井「第一声がそれ?」
佐藤「………ダメ人間が…集まりそう…」
加藤?「俺は嫌だぞ、そんな新入部員」
部長「そうだぞ、これ以上ダメ人間を増やすな!一人で十分だろ」
櫻井「あれ?加藤はダメ人間じゃないんですか?」
部長「加藤?誰だそいつ?」
櫻井「一応同じ志を持った仲間で目の前で涙目になってるやつです」
部長「居たっけそんなやつ?」
櫻井「夢と平和の特攻隊長加藤勝16歳で目の前で目からよだれを流してるやつです」
部長「もしかしてこのペットのことか?」
櫻井、加藤?「「えっ!?」」
部長「ペットの下等だ、いじめてやってくれ」
下等(加藤?)「職業と漢字が違います、そしていじめを促進させないで」
佐藤「……下等……ハウス…」
下等「それは帰れって意味なの!?」
佐藤「………あの世に向かって…ハウス」
下等「断固拒否します」
櫻井「最近のペットの霊園はサービスがいいところが増えてるぞ」
下等「なんでそれ言ったの!?」
櫻井「安心してハウスしてほしいからだ」
下等「いや、生きるよ、人として」
部長「こいつに墓なんかいらない、校庭に埋めて15年後掘り出せば十分だ」
下等「それはなんていうタイムカプセル?」
部長「完全犯罪っていうタイムカプセルだ」
下等「今、生命の危険を感じた」
部長「なにかいいアイデアはないか?」
佐藤「………ワイロ…」
部長「ダメ人間はあきらめろ」
顧問「とりあえずポスターでも作ったらどうかな?」
櫻井「居たんですね、顧問」
顧問「うん、居たよ…最初から」
櫻井「………」
部長「………」
下等「………」
佐藤「………居たんだ…」
櫻井「ええっと、なんかだかテイション低いですね、⤴はどうしたんですか?」
顧問「わかったんだよ、ハイテイションじゃ…キャラ立ちしないってことを」
下等「でもそれがなくなったら残るのって…」
佐藤「……単なるヒステリー…」
顧問「………」
櫻井「………」
部長「………」
下等「………」
佐藤「………本末転倒…」
顧問「………グスっ」
櫻井「佐藤さん、それは言っちゃだめです、顧問だっていろいろ考えたんですよ」
佐藤「………考えて…あれなの?…」
部長「佐藤、顧問だって頑張ってんだ」
佐藤「………頑張って…あれなの?…」
顧問「……佐藤さんのバカ~!!!」
櫻井「行っちゃいましたね…顧問に厳しくないですか?佐藤さん?」
佐藤「……私は…………カブるモノには容赦しない」
部長「カブるってキャラがカブるってことか?。」
下等「…俺ってキャラかぶってるかな?」
櫻井「お前は名字がかぶってる」
部長「なかなか話が進まんな…なにかいいアイデアはないか?櫻井」
櫻井「……どういう感じのがいいんですか?」
部長「インパクトがあるやつがいいな」
櫻井「…たとえば……下等の解体ショーとかですか?」
下等「平然と言うな、本当にタイムカプセルにさせる気か?」
部長「……いいかもな…」
櫻井、下等「えっ!」
部長「いいかもしれないぞ、それ」
下等「1%も良さを感じないのは俺だけ?」
佐藤「……私は……賛成」
櫻井「本当に容赦ないね」
部長「さすがに本気で解体はしないさ、そんなことをするほど価値がある命じゃないしな」
下等「安心はした、けど心が痛い」
佐藤「……残念…」
部長「新入部員捕獲作戦は私にまかせてほしい、さてと部活を始めようか」
櫻井「ただ単にしゃべってるだけの部活じゃないんですね」
部長「その前に…櫻井」
櫻井「なんですか?」
部長「なんで引きこもってた?」
櫻井「………」
部長「佐藤から一人でバイトを探してたのは聞いてる」
櫻井「………」
部長「だんまりか……お前のことだからバイトが見つからなくてひきこもったっていうのは考えにくい…バイトは見つかったんだろ?」
櫻井「…はい」
部長「なんのバイトだ?」
櫻井「…言えません」
部長「……なんのバイトだ?」
櫻井「言えません」
部長「………」
櫻井「………」
部長「わかった、今はこれ以上は聞かない」
櫻井「そうしてもらえるとありがたいです」
部長「さぁ、部活だ、といっても今日は活動しない、明日と明後日に校外活動をする、学校が休みだからな」
佐藤「……どこに?」
部長「先日ショッカーの襲撃をうけたキャンプ場だ」
下等「まだ立ち入り禁止になってると思いますけど…」
部長「だから夜にこっそりと」
櫻井「本気ですか?」
部長「そりゃあな、なんせわたしたちは…ショッカー研究部なんだから」