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悪の手先の風上にも置けぬ  作者: なおほゆよ
第3章 ラストバトル編
57/95

やっぱりウキクサが主人公だとしっくりくる…かな?


Write53


櫻井「ちょっとおまえ殴らせてくれない?」


下等「は?…ブフェ!!」


ドサッ(下等が倒れる音)


下等「…え?おまえきゅうになに?え?なに?しばらく出てなかったってことを

利用してキャラチェンでもしようって魂胆か?」


櫻井「違えよ」


下等「え?じゃあなに?なんでオレ殴られたの?なんでオレ16話ぶりの登場の

第一声が『ブフェ!!』なの?」


櫻井「16話とか言うな」


下等「返してよ!!わたしの16話分を返してよ!!」


櫻井「…それはそうと、おまえ適合者の力使えるか?」


下等「適合者って…また懐かしい響きだな」


櫻井「いいから使えるか?」


下等「…アレ?使えねえや…」


櫻井「じゃあ成功か…」


下等「成功ってなんだよ?。…ってか立てないんだけど、なぜか」


櫻井「あ、そっか…おまえそういえば森ちゃんに脊髄折られたの治ったの適合者

の力のおかげだったもんな」


下等「だからなんの話だよ?16話まるまる出てないオレにもわかるように説明

してくれよ」


櫻井「おまえちょくちょくそれ入れるのやめようぜ」


下等「主役のあなたに16話出てないわたしの気持ちなんてわかるわけないじゃ

ない!!」


櫻井「オレの能力ってさ、適合者の力を封印する能力じゃん?」


下等「無視すんじゃねえよ」


櫻井「その能力のスペックを知りたくてな、おまえにモルモってもらうことにし

たんだ」


下等「モルモってもらうってなんだ?モルモットのことか?ああ?」


櫻井「いい天気だな…」


下等「なんだそのあからさまな話題転嫁?。あ…立てるようになった」


櫻井「3分か…」


下等「なにがだ?」


櫻井「オレがおまえを殴ってからおまえの適合者の力が戻るまでの時間だ」


下等「3分か…短くね?」


櫻井「よっしゃ、ってことでもう一発行ってみよう」


下等「は?…ブフェ!!」





「おそらく君の適合者の力が戻らないのは君自身の能力のせいだな」


これは最近神崎さんから聞いたことだ


オレのこの適合者の力を封印する能力のせいでオレは普通のひとまったく変わら

なくなってしまった


ただ適合者相手なら使える能力だ


そしてオレは自身の能力を知るため下等を殴り続けること30発


下等「どんだけ殴られてんだ?オレ」


そしてその結果


別に殴らなくても触るだけで効果が発動するのがわかった


下等「じゃあオレの苦労ってなに!?」


触れるだけで対象者の適合者の力を封印できる能力


部長「その能力に名前でも付けといたらどうだ?」


櫻井「それもそうですね…」


と、いうことでオレはこの能力を


櫻井エクストリームアルバトロスレジェンドと名付けることにした


下等「お…おまえ…それは…」


櫻井「うるせーよ。こっちは自分が廚二だってことはとっくにわかってんだよ!

!それを承知で言ってんだよ!!」


下等「おまえのネームセンスは廚二を逸脱してんだよ!!廚二と同じにすんな!

!むしろ廚二に謝れ!!」


櫻井「すみませんでした!!」


下等「素直だな、オイ」


佐藤「…アルバトロスって…どういう意味だっけ?」


部長「アホウドリ」


佐藤「………」


櫻井「とにかくオレは櫻井エクストリームアルバトロスレジェンドにすんだよ!

!もう後には引けないんだよ!!」


下等「そんな名前だれが呼ぶか!!」


部長「それで、その櫻井エクストリームアルバトロスレジェンドはどれぐらい長

く封印できるんだ?」


下等「呼んだ!?」


櫻井「3分です」


部長「みじか…」


佐藤「…そのSEAL(櫻井エクストリームアルバトロスレジェンド)は触れるだけ

で発動するの?」


下等「略した!!そしてちょっとかっこいい!!」


櫻井「うん、SEALは触れるだけで発動できる」


下等「便乗した!!」




部長救出から約三ヶ月


三学期も終わりにさしかかっていた


あれからショッカーたちは一度も現れていない


やつらは死んだのだからあたりまえだが…


死体が見つかっていないのは気になる


そして森ちゃんだが…


櫻井「部長、そういえば森ちゃんってどうなりました?」


部長「大丈夫、順調に進んでいる」


との一点張りで詳細については教えてくれない


そういうわけであれから一度も会っていない(番外編を除く)


…会っていない(もう一回言うが番外編は除く)


部長「それはそうと…おまえらはいつまでわたしを部長呼ばわりする気だ?」


ショッカー研究部がなくなった今


確かに彼女は部長でもなんでもない


櫻井「でも部長は部長だし…」


部長「べつにわたしを部長と呼ぶのはかまわないが、35話の終わりの方で『次

会うときは部長じゃないぞ…神崎薫だ』って言った手前恥ずかしいんだが…」


そして戻って来た平和な日々…


佐藤「…もうすぐ三年生だね」


櫻井「………」


そう、もうすぐ三年生


進路を控えた大切な時期


それなのにオレは…


佐藤「…聞いてる?」


櫻井「え?あ、ごめん」


佐藤「…ボケッとしすぎ…」


どこか上の空だった


佐藤「…最近ようやく主役らしいこと言えるようになったね、櫻井」


櫻井「………」





下等「もうすぐ三年か…」


櫻井「そうだな」


下等「おまえ進路どうする気だ?」


櫻井「進路か…考えてなかったな。おまえはどうすんの?死ぬの?」


下等「…いろいろ進路の話は聞いて来たがその考えはなかったわ」


櫻井「ぜひ参考にしてみてくれ」


下等「するか、ボケぇ」


櫻井「で、どうすんだ?進路」


下等「オレもまだ考え中」


櫻井「そっか…」


下等「…ふと思ったんだけどさ…」


櫻井「なんだ?」


下等「この世の中で唯一女子高校生のスクール水着姿を見れる職業って…体育教

師だけじゃねえ?」


櫻井「…そうだな」


下等「……体育教師になろっかな、オレ」


櫻井「…なればいいんじゃないの?でも世間はやっぱご臨終を望んでると思うぞ


下等「それはそうとおまえ佐藤と付き合ってどんぐらい経つんだ?」


櫻井「え?」


下等「いや、だから…佐藤と付き合いだしてそれだけ経つんだと」


櫻井「オレ…付き合ってるのかな…」


下等「…は?」


櫻井「いや、だから…付き合ってるのかなって…」


下等「え、ちょっと待て、おまえ…もしかしてそこんとこ曖昧になってんのか?


櫻井「まぁ…」


下等「え~っと…まず聞こう、付き合おう的なことは言ったか?」


櫻井「…言ってない。好きとは言ったが…」


下等「じゃあキスはしたか?」


櫻井「…した」


下等「最近ふたりでデートをした?」


櫻井「いや、一回しかしてない…」


下等「まぁまぁ、なるほどよ~くわかった。この自称脳内恋愛マスターによると

だな…」


櫻井「脳の中ぐらい自称は取れよ」


下等「部活とかがいっしょでなんとなく仲が良くなって付き合いだしたけど部活

がなくなってあまり接する機会がなくなって徐々に話すこともなくなり最後には

…自然消滅するパターン86だ!!」


櫻井「!!」


下等「まぁ、そういうわけだ。主役の恋愛が自然消滅で終わるのはオレも避けた

いところだ、協力するぜ」


櫻井「…確かにこのままだと自然消滅もありえるかもしれん」


下等「まぁ、おまえは幸いにもパターン571の自然消滅じゃなくてパターン8

6の方だからまだなんとかなるさ」


櫻井「…ってかおまえどんだけシュミレーションしてんだよ」


下等「言っただろ?自称脳内恋愛マスターだと。そういうわけでオレはすでに頭

の中で58万通りのシュミレーションを終えている」


櫻井「すげえな。現実じゃあカスなのにな」


下等「まぁ、とりあえずデートにでも誘え」


櫻井「デートか…なんか気合いでないな…」


下等「おまえ…人の家のドアぶち壊してまで手に入れた愛だろ!?あのときの情

熱はどうした!?」


櫻井「…冷めたかも」


下等「おまえに主役を名乗る資格はねえええええええ!!!!!」


櫻井「まぁ、冷めたは言い過ぎだけど…なんかこう…機会がない」


下等「う~む…これは由々しき問題だ」


櫻井「そもそも本当に付き合ってるのかもわからんのに…」


下等「まぁ、付き合ってるって言えんじゃねえの?。いいよなぁ、オレもいつに

なったら現実の彼女ができるのか…」


櫻井「まぁまぁ、ホレ薬が発明されるまで待つんだな」


下等「自力じゃ無理ってか?オイ」


櫻井「でもさ…なんやかんやでおまえは部長フラグ立ってるじゃん」


下等「いやいやいや、無理だって」


櫻井「いやいやいやいや、案外いけると思うぞ」


下等「いやいやいやいやいや、激辛カレー喰わされて終わりだって」


櫻井「いやいやいやいやいやいや、それはおまえがまじめにアタックしてないか

らだって」


下等「いやいやいやいやいやいやいや…だから…無理なんだって…」


櫻井「いやいやいやいや…」


下等「もうええわ」





卒業式


校長「君たちはこの桜田北高校を巣立ち…」


櫻井「卒業式か…」


下等「と、いうことはこの小説が始まってからもう一年経つのか…」


佐藤「…一年か…」


部長「オイ、おまえら。おせわになった先輩が巣立つんだ、ちゃんと見送ってや

れ」


櫻井「そうは言ってもオレは先輩とだれひとり接点ありませんし」


下等「同じく」


佐藤「…以下同文」


部長「おまえら…。まぁ、わたしも接点0なんだがな」


下等「なんだそりゃ」


佐藤「…というか…わたしたち…」


櫻井 下等 佐藤 部長(人脈薄!!)


櫻井(いやいやいや、ここはだれかひとりぐらい接点持ってろや)


下等(いやいやいやいや、ってか4人もいて接点0ってオレらなに?普段なにや

ったらそうなんの?)


櫻井(いやいやいやいやいや、これが青春?違うよね?先輩の卒業式ってもっと

泣けるよね?作者なに考えてんだ?ほんと)


下等いやいやいやいやいや…


部長「ふつうにしゃべれ、おまえら」


櫻井「オレらこの一年なにやってた?いろいろやったよね?35話にも渡ってい

ろいろやったよね?」


下等「ちょっと一回振り返ってみようぜ。とりあえず学校行事なにやったっけ?


佐藤「…遠足があった」


櫻井「あ~、あったね、そんなの」


部長「確かあのときはキングギドラとか出て来て大変だったな…」


佐藤「…体育祭もあった」


櫻井「あった、あった、体育祭」


部長「けっきょくニトログリセリンが爆発して終わったんだったな」


佐藤「…それと…一応球技大会」


櫻井「あ~…でもあれはけっきょく雨で中止になっちゃったんだよね?」


部長「そうだったな。確か種目もセパタクローしかなかったな…」


櫻井「いやー、いろいろあったなあ…」


下等「……それ、全部オレらじゃなくね?」


佐藤「…学校行事じゃないけど…メイドのバイトした」


櫻井「ああ、工藤が初めてコスプレ好きが明らかになった話ね」


部長「でも料理対決に喰われて終わったやつだな」


佐藤「…あと茜さんの誕生日会もやった」


櫻井「あー、和が携帯プレゼントしたやつね」


部長「でも人生ゲームに喰われた話だな」


下等「だからそれもオレらじゃなくねえ?」


櫻井「いや、でもオレらが家族設定で森ちゃんがドラえもんっていう話もあった

な」


佐藤「…全員ミイラ話もあった」


部長「それと櫻井が始めっから毒だった話もあったな」


下等「それはたしかにオレらだが…全部番外編じゃね?」


櫻井「…オレらなにやってたの?この一年」


下等「…ええい!!まだこの学年生活は一年残っている!!オレらの青春はまだ

始まったばかりだ!!」


校長「卒業式中は静かに」


下等「そうと決まればそく行動だ!!今日はどっか遊びに行くぞ!!」


校長「いや、だから静かにしろよ」


下等「オレらの青春は、まだ始まったばかりだあああ!!!!」


校長「うるせーよ、おまえ退学させていますぐ青春終わらせてやろうか?ああ?


櫻井「よかったな、下等。おまえこの卒業式の主役の仲間入りできそうだぞ」


下等「やだよ」


卒業生「よかったな!!オレたちの仲間入りじゃねえか!!」


卒業生2「オレたちといっしょに卒業式ボイコットして学校の窓ガラス全部割っ

て卒業しようぜ!!」


佐藤「…ネタが古い」


部長「ってかもうすでにバッチリ出席してるじゃん」


下等「まぁ、とにかく遊びに行こうぜ」


櫻井「あ、わりい、オレ今日用事ある」


下等「マジか…」


櫻井「ってことで今日は無理だべ」


下等「じゃあけっきょくなんだったんだ?この件」





櫻井「ただいまー」


姉「およ?なぜ帰ってきた?ウキクサよ」


櫻井「なぜって…帰って来いって言ったのは姉ちゃんでしょ?」


姉「…言ったっけ?そんなこと」


櫻井「うん。電話で言ってたよ、しかも昨日」


姉「…アレだよ。最近姉ちゃんバイトで忙しいからそういうとこ抜けてきてんだ

よ、きっと」


櫻井「へ~、昨日電話でバイトクビになったって言ってたのにね」


姉「そうかそうかじゃあ…歳かな…」


櫻井「もうすぐ三十路だもんね」


姉「くそ~、一話前までピチピチの十代だったのに…」


櫻井「時が経つのは早いもんだ…」


姉「まぁ、じゃあ行こうか」


櫻井「行こうかって…おぼえてたの?」


姉「そりゃ忘れるわけないでしょ」


櫻井「じゃあいままでの件は…」


姉「姉ちゃんの茶目っ気」


櫻井「そっか、もうすぐ三十路の茶目っ気か」


姉「言うな、それを」


櫻井「そしてもうすぐ三十路にしてフリーター…そしてバイトをクビになり、い

まやニート」


姉「くそっ、現実なんて大っ嫌いだ!!」


櫻井「はやくいい嫁さんになりな」


姉「…まぁ、おしゃべりもここら辺にしといて行きますか」


櫻井「うん、早く行こう、お墓参り」





墓地


櫻井「10年くらいだよね」


茜「10年か…もうそんな経つのか…」


そう、オレの兄、櫻井和が死んで今日でだいたい10年


櫻井「もう10年くらい経つんだし、そろそろ毎年行くのやめない?」


茜「いいじゃない、一年に一回くらい」


櫻井「ってか信じてないんじゃないの?兄貴たちが死んだってこと」


茜「まぁ、信じてないけど…誰かが死んだのは確かだから…」


櫻井「………」


とにかく、兄貴は死んだ。10年前の今日3月23日、兄貴の誕生日。


そして…


茜「…卒業式ぐらい…みんなでやりたかったな…」


卒業式の日に…


櫻井「………」


茜「あんたはちゃんと卒業しなさいよ、和の代わりに」


櫻井「うん…」


茜「さてと…せっかく来たんだしグルグ…中山の墓にも寄ってくか」


櫻井「そだね」




中山の墓


姉「あ…政夜さん」


政夜「…茜ちゃんとウキクサ君か。卓の墓参りに来てくれたのかな?」


櫻井「ついでだけどね」


政夜「ありがとう、ついででもよろこんでくれる」


姉「政夜さんは…どうしてここに?」


政夜「仕事が忙しくて…卓の一周忌に出られなかったんだ…。自分の息子より仕

事を優先させるなんて…父親失格だな」


姉「大丈夫ですよ。こいつはそんなあなたを尊敬してましたから」


政夜「…そうか。そう言ってもらえると救われるな」


姉「ほんと…尊敬してましたよ」


政夜「…そろそろ仕事に行かねばならんな…」


姉「お仕事頑張ってくださいね」


政夜「ありがとう、茜ちゃん」


櫻井「さようなら、政夜さん」


政夜「また会おう、ウキクサ君」




櫻井家


姉「もうすぐ三年生なんでしょ?進路どうすんの?」


櫻井「大学行くにしてもそんな余裕ないし…就職かな」


姉「大学行きたいならいきなさいよ。あんまりお金のことは心配しなさんな」


櫻井「でもべつにこれと言って勉強したいことがあるわけでもないし…」


姉「でも就職するにしても当てがあるわけじゃあないんでしょ?」


櫻井「まぁね…」


姉「就職はなかなか難しいわよ。なんせこの姉ちゃんでさえ苦戦してるんだから

ね」


櫻井「ガンバレ」


姉「まぁ、この姉のことは気にしなさんな。好きことやりなさい」


櫻井「好きなことねぇ…」




学校


先生「あー、卒業式も終わって二年生ももう終わりだが…おまえらに言っておか

ないといけないことがある」


下等「反省文は書かないぞ」


先生「とりあえず人の話を最後まで聞かないおまえは反省文な」


下等「………」


先生「それでだ、明日からテスト週間に入る」


クラスメート一同「…はい?」


下等「テスト週間って…卒業式も終わってるのにいまさら?」


先生「うるせーな、黙って反省文書きながら聞け。この学校ではな、卒業式の後

に期末テストがあんだよ」


クラスメート2「おかしーぞ、期末テストをやらないで卒業なんて普通ありえな

いぞ」


先生「だからうるせーって、反省文書かねえやつに発言権はねえんだよ」


下等「どこぞの暴君だ?おまえは」


先生「いい加減に空気読めや。一応学校の制度でそうなってるってことになって

るだよ。作者がテストの件を書く前に卒業式の件書いちゃっただなんて言えねえ

だろ」


下等「言ってるぞ」


先生「まぁ、そういうわけで朝のショートホーム終了。それから…櫻井、佐藤、

神崎、ちょっと来い」


櫻井 佐藤 部長「…はい」





先生「まずは櫻井、おまえわかってるよな?」


櫻井「…はい」


先生「おまえ三学期の中間テスト…赤点何個あった?」


櫻井「…5つです」


先生「…期末頑張れよ」


櫻井「あい…」


先生「そして佐藤、神崎。おまえらは出席日数もヤバい」


櫻井(ひきこもりとか誘拐とかいろいろあったからな…)


先生「そういうわけでおまえらは特に頑張れ」


佐藤 神崎「…はい」





櫻井「さて…どうしてもんか…」


下等「ってかさ…おまえバカだったんだな」


櫻井「ほっとけ」


佐藤「…勉強するしかないよ」


櫻井「そうだよね…。ところで佐藤さんってどのくらい勉強できるの?」


佐藤「…ギリギリ進級できるレベル…」


下等「…バカップル」


櫻井「部長はどれくらい勉強できるんですか?」


部長「わたしか?。この前の中間の成績があるが…見るか?」


櫻井「見ます」


部長「そうか…確かこの辺に…」


ごそごそ…


櫻井「やっぱり部長のことだから成績いいんだろうな…」


下等「………」


佐藤「…学年1位とか?」


部長「…まぁ、ぶっちゃけ学年1位だな」


櫻井「マジで!?」


佐藤「すごい…」


部長「お、あった…ほれ」


櫻井「いや~、さすがは部長…」


成績『神崎薫 350人中350位』


部長「ビリから数えてな」


櫻井「…え?…え~っと…これは試験中に腹からキングギドラがでるくらいの腹

痛に襲われたとかそういうオチで?」


下等「どんな腹痛?」


佐藤「…試験中に腹から出て来たキングギドラの処理でそれどころじゃなかった

と?」


下等「それどんなキングギドラ?」


部長「いや、その日の体調は絶好調だった」


櫻井「じゃあ…どうして…」


下等「部長はな、勉強はできないんだ」


櫻井「…そんなバカな…だって部長みたいなキャラは勉強しなくてもできるはず

では…」


部長「わたしみたいなキャラ=勉強できる。そんな概念をぶちこわしたかった…


櫻井「…オレたちはバカの集まりだったのか…」


下等「勝手にオレも入れんな」


櫻井「じゃあおまえ何位なんだよ?」


下等「34位」


櫻井「く、地味にいいな」


佐藤「…でもキャラ立ちの意味ではわたしたちが勝ってる…」


櫻井「ざまぁ、下等」


下等「進級が危ういよりマシだ。まぁ、そういうわけで教えてやるよ」


櫻井「おまえに教えられるくらいなら留年のほうがマシだな…」


佐藤「…わたしは死んだ方がマシ」


下等「じゃあ勝手に頑張れ」


部長「下等、教えてくれ」


櫻井「そんなバカな…部長が下等に勉強を教わるなんて…」


佐藤「…部長ならハッキングでテスト用紙を盗むくらい…」


部長「まぁ、ぶっちゃけできるがそれは最後の手段だ」


下等「それで、まずなにをやる?」


部長「数学で」


下等「ん~…じゃあとりあえずこの問題解いてみて」


『距離AB=3 BC=4の三角形ABCがABとBCが垂直に交わり∠CABをθとするとき、sin

θを求めよ』


部長「………」


下等「まぁ、部長には難しいかもしれんが比較的簡単な問題だな。おまえらはわ

かるよな?」


櫻井 佐藤「sinってなに?」


下等「………」


部長「まるで暗号だな…」


部長(…そうか!!これは暗号なのか!!。まず問題にあるsin、おそらくこれが

この問題を解く鍵を握るものだ。sin…これは『罪』を表す英単語、つまりはキリ

スト教の用語で7つの大罪を表している。そしてθ、これはギリシャ語の8番目

のアルファベット…くっ、これでは7つの大罪につながらない…。いや、待てよ

…7つの大罪の起源とされる4世紀のエジプトの修道士エヴァグリオス ポンテ

ィコス著作の『枢要罪』には8つの罪があった。罪の厳しい順から『暴食』『色

欲』『強欲』『憂鬱』『憤怒』『怠惰』『虚飾』『傲慢』。つまりsinθは『傲慢

』を表している。だから答えは『傲慢』…待てよ、それならば問題の前半部分は

不要なはず…そうか!!ひっかけか!!。じゃあABCはなにを表しているんだ?A

…よくこれは名前もない人物を称するために使われている、例えばA子さんのよう

に…。もし仮にABCが人物を表しているならば…三角形ABC…そうか!!この人た

ちは三角関係なのか!!。そしてA子さんとB男さんの距離が3…B男さんとC美さ

んの距離が5…つまりA子さんとB男さんの方が仲がいい…。次にABとBCで垂直に

交わる…二股か!!。B男さんは二股をかけている…なんて傲慢なやつなんだ…。

ん?傲慢?…そうか!!。ふっふっふっふ…やはりわたしは天才だ!!『CABをθ

とするとき、sinθを求めよ』、これはA子さん、B男さん、C美さんの中でもっと

もsinθ、つまりは傲慢な人物…そう…答えは…)


部長「二股をかけているB男さんだ!!」


下等「解答なげえ!!」


部長「…ちがうのか?」


下等「ちげえよ、5分の3だよ」


櫻井「なんだ、ちがうのか…sinθが『傲慢』ってとこまではわかったんだけどな

…」


下等「そこが一番理解しにくい部分だよ」


佐藤「…わたしは最終的にD助さんが世界を救うと思ったんだけど…」


下等「おまえら数学の要素0だな」




下等「エイブラハムリンカーンがアメリカ大統領就任演説で言ったセリフ『~の

~による~のための政治』の~をうめよ」


櫻井「オレ様のオレ様によるオレ様のための政治!!」


下等「そんなやつに大統領になる資格はねえ」


佐藤「コレのソレによるアレのための政治」


下等「どれ?」


部長「政策の失敗による責任を他に押し付けるための政治」


下等「失敗前提の政治ってやだな、オイ」


部長「時間がない、次!!」


下等「え~っと…原子番号8の元素を答えよ」


佐藤「…傲慢」


下等「原子番号って言ったよね?」


部長「傲慢、おごりたかぶって人を見下すこと。類義語としては高慢、不遜、慢

心などがあげられる」


下等「オレが聞いてるの原子なんだけど?」


櫻井「オレの人生に原子番号なんて必要ねえ!!」


下等「せめてなんか答えろや!!」


佐藤「…次」


下等「え~…I went to the hospital to see my girlfriend。訳して」


櫻井「え~っと…『わたしに生きる価値なんてない』かな…」


下等「全然ちげえ」


佐藤「…『わたしは人生をあきらめた』」


下等「だからデンデンちげえ」


部長「『現実なんて大嫌いだ!!』」


下等「なんでそんなネガティブなのおおおおおおお!?!?!?」


櫻井「じゃあ答えなんなんだよ?」


下等「『わたしは彼女に会いに病院に行った』」


櫻井「彼女なんていねえくせに見栄張ってんじゃねえよ!!」


下等「英文のなかでぐらいリア充でもいいだろ!!」


部長「病院に会いに行くあたりおそらく彼女は病弱っていう設定だな」


櫻井「ということは、コイツの理想の彼女は病弱な子…」


佐藤「…なんか気持ち悪い…」


下等「病弱の子が好きでなにが悪い!?ってかオレは女の子全般が好きだ!!バ

カヤロー!!」




数日後


下等「どうだったよ?テスト」


櫻井「学年3位だった」


佐藤「…わたし2位」


部長「1位だった」


下等「おまえらどんな天才だ?オイ」


櫻井「まぁね、オレらが本気出したらこんなもんだよ」


下等「カンニングしたなんてオチはないよな?」


部長「するわけないだろ?カンニングなんて」


下等「ハッキングが最終手段だとぬかしてたくせに?」


佐藤「…これがわたしたちの実力」


下等「sinθ=傲慢のくせに?」


櫻井「やっかみはやめなよ、下等君」


下等「なんか調子乗ってるな、コイツ」


部長「まぁまぁ、これで無事にみんな進級できるんだ」


佐藤「…一時はどうなることかと思ったけどね…」


櫻井「よっしゃ、進級祝いにどっか行くか?」


部長「そうだな」


佐藤「…行こう行こう」


櫻井「おまえはもちろん来るよな?下等」


下等「………」


部長「…どうした?」


下等「いや…その…オレ行けない」


佐藤「…なんで?」


下等「いや…その…おまえらに勉強を教えるあまり自分の勉強をおろそかにして

しまって……赤点を取ってしまった…」


櫻井「………」


下等「だから追試のために勉強をしなければならん…」


部長「………」


佐藤「………」


下等「………」


櫻井「…勉強教えてやろうか?」


下等「…お願いします」


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