ウケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ
write47
部屋に満ちる一筋の光
いまのわたしにはそれを見つめることしかできない
その光の導くままに、わたしは進むことも…ましてや戻ることもできない
そう、こここそが地獄である
そしてここで自らを悔い、懺悔し、涙を流す
そんな道しか残されていない
でもだ、わたしはなにを悔えばいい?
わたしはなにに懺悔すればいい?
わたしは…どうして涙を流さなければいけない?
それを声に出したところで、答えてくれるのは悲しみという名のこだまだけ
だから…わたしは泣かない、懺悔などしない、悔いもしない
その道しか残されていないと誰が決めた?
わたしの居場所がここだと誰が定めた?
だからわたしは歩き出すのだ、光に向かって
わたしは抜け出すのだ、地獄から
そしてわたしは見つけ出すんだ
恵「自由を…」
メグミンブレイク第一話『レッツ脱獄』
和「ほんとにやんのかい!!」
恵「まずはどうしたものか…」
まずはこの牢屋での一日のパターンを把握しなければならない
この牢屋での一日のパターンはこうだ
6;00 起床
7;00 朝食
8;00 懺悔
9;00 祈り
10;00 懺悔
11;00 祈り
12;00 懺悔
13;00 祈り
14;00 懺悔
15;00 祈り
16;00 懺悔
17;00 祈り
18;00 懺悔
19;00 祈り
20;00 懺悔
21;00 祈り
22;00 懺悔
23;00 祈り
24;00 懺悔
1;00 祈り
2;00 懺悔
3;00 祈り
4;00 懺悔
5;00 祈り
6:00 起床
一日の11/12が祈りと懺悔…
しかも寝てないのに起床って、なにから?
問題はだ、囚人ひとりにつき常に看守がひとりついてるということ
まずその時点で脱獄は無理
メグミンブレイク 完
和「はや!!」
看守「佐藤恵…出ろ」
カチャ(牢屋を開ける音)
恵「…出ろと言いますと?」
看守「もうおまえは自由の身だ。荒野なり平原なり、どこでも好きなことに行き
な」
恵「…どうして?」
看守「ある人のご命令でな」
恵「ある人?」
?「君にここにいられると困るんでね」
恵「あ。あなたは…政夜さん…どうやってここに?」
政夜「まぁ、コネとお金というやつだ。そんなことより困るんだよ、君が牢屋な
んかに入ってもらっちゃ」
恵「…どうして?」
政夜「君にはやるべきことがある、だからこんなところでぐずぐずしてもらって
は困る」
恵「………」
政夜「出番だ、まもるんジャー」
とある幼稚園
カタカタ(パソコンをいじる音)
薫「………」
男の子「パソコンいじってなにやってるの?」
薫「ハッキング」
男の子「…はっきんぐってなに?」
薫「幼稚園児にはまだ早い」
男の子「えー、でも薫ちゃんも幼稚園児でしょー?」
薫「ふっ、女の子っていうのは成長が早い生き物なのさ」
男の子「?」
薫「ふっ、やはり君にはまだ早かったようだ…」
幼稚園の先生「ちょ、あなたたちはなんなんですか!?」
ドゴオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!
幼稚園の先生「キャアアアアアア!!!!!!」
悪将軍「我々は、ショッカーと名乗るものだ。みなさまには少々…人質になって
もらいます」
和「幼稚園児を人質に取るなんて…」
グルグル「堕ちたな…やつも」
和「そんなの最初っからだろ」
グルグル「あ、いや、そうじゃなくて…なんでもない」
和「?」
悪将軍「そろそろだな…」
レッド「そこまでだ!!悪将軍!!」
悪将軍「来たな…」
レッド「ウラアアアアアアアアア!!!!!!!!」
ドゴッ!!(殴り)
悪将軍「グハッ!!」
和「…おきまりの登場のセリフなし?」
悪将軍「クッ、いつもおきまりの登場のやつはどうした!?」
レッド「んなもんやってられっか!!おまえは…おまえは世界でもっとも人質に
とってはいけない人を人質にとった、それなのにあんな変な登場のセリフなんて
言ってられっか!!」
和「自分で変な言うな」
悪将軍「わはっはっはっは!!だがいいのかな?人質はいま我々の手のうちにい
るのだぞ?」
男の子「わああああ!!、まもるんジャーだ」
幼稚園の先生「こら、静かにしなさい」
男の子「はーい」
薫「………」
レッド「クッ…人質を…解放してくれ…」
悪将軍「してやらなくもないがな」
イエロー「なにか作戦は…」
ブルー「どうすれば…」
グリーン「大丈夫、手は打ってあるから」
イエロー「手?」
悪将軍「さあ!!どうする!?まもるんジャーよ。ところで…ピンクはどうした
?」
ブルー「さあな」
悪将軍「まあ、いい。それで、どうする気だ?人質が捕まってては手も足もでま
い」
イエロー「土下座するから許して」
悪将軍「まぁな、土下座なんて人前でなかなかできるようなもんじゃないしな、
許してやってもなって言うか、ボケ!!」
和「けっこうノリいいな、悪将軍」
悪将軍「ならこんなのはどうだ?」
レッド「こんなのとは?」
悪将軍「おまえらの命ひとつにつき人質を一人解放するなんてどうだ?」
レッド「…いいだろう」
ブルー「正気か!?」
レッド「だが悪将軍よ、それでは5人しか解放できない。だから…オレ一人で手
を打ってくれないだろうか?」
悪将軍「…まぁ、いいだろう」
薫「…お父さん…」
レッド「悪将軍よ、冥土の土産に聞かせてくれ…」
グルグル「『冥土』だと!?」
和「どうした?きゅうに熱くなって?」
グルグル「いや、思わず言葉に魅かれてしまって…」
レッド「おまえの目的はなんだ?悪将軍」
悪将軍「ふっ…目的、か…せいぜいあの世でゆっくり考えることだな」
レッド「教えてくれないのか?」
悪将軍「教えられんな」
レッド「そうか…」
和「悪将軍!!」
悪将軍「…なんだ?」
和「そのくらい教えてやってもいいだろ!!」
グルグル「おい、和…」
和「幼稚園児を人質に取るわ、卑怯な駆け引きを攻めるわ…最低な人間じゃねえ
か!!」
グルグル「和!!」
和「いいから言わせろ!!さすがにオレも頭に来てんだ…」
グルグル「だが…」
スタスタ(悪将軍のもとに歩いて行く音)
和「なあ?なんでこんなことさせんだよ?まさか世界征服でもするつもりか?だ
ったら笑ってやるよ、そんなの今時の幼稚園生でも考えねえよ!!」
悪将軍「…死にたいか?」
和「殺してみろよ。でもこの至近距離で爆発したらおまえも死ぬぜ?」
悪将軍「ああ、そうだな…でも…」
カチャ(銃を構える音)
悪将軍「これならどうかな?」
和「…撃ってみろよ」
悪将軍「………」
和「撃ってみろよ!!」
悪将軍「………」
和「そういえば…おまえがこの銃で人を撃ち殺したとこ…見たことないな…。も
しかして…撃つ度胸ないのか?」
悪将軍「…どうかな?」
グルグル「いい加減にしろ、和!!ここで意地を張ったって意味がない!!もう
そのへんで終わりにするんだ!!」
和「でもさ…」
グリーン「そうね。そろそろ終わりにすべきね」
悪将軍「…なに?」
グリーン「あなた、だいぶ油断してるようだけど、ピンクの存在を忘れてないか
しら?」
悪将軍「どういう意味だ?」
グリーン「もしピンクが最初から人質のなかにまぎれているとしたら…」
悪将軍「ふん、くだらん。そんなのただの脅しだ」
グリーン「もし、ピンクがそういう能力を持ってるとしたら?」
悪将軍「能力?」
幼稚園の先生「そう、例えば…」
ピンク(幼稚園の先生だった人)「変身能力とか」
悪将軍「なっ!!」
和「えっ!!」
男の子「すごーーーい!!!」
ピンク「はあ!!」
バキ!!(殴り)
悪将軍「グハッ!!」
ピンク「テア!!」
バシ!!(回し蹴り)
和「ブヘッ!!」
悪将軍「くそ…これは予想外だ。退散だ!!ショッカーども!!」
男の子「まもるんジャーかっこいい!!」
薫「………」
和「イテテ…」
グルグル「大丈夫か?」
和「ああ…」
グルグル「早く逃げるぞ」
グリーン「その前に…ちょっといいかしら?」
和 グルグル「!!」
グリーン「あなたの行動の勇気は認める。でもね…それは無謀ってやつよ。勇気
を出すならもっと頭を使わなきゃ」
和「…なにが言いたい?」
グリーン「バカは出しゃばるなってこと」
和「………」
グリーン「じゃあね、悪の手先さん」
和「なんだ?あいつ」
グルグル「………」
ピンク「…どうして逃した?」
グリーン「なんの話?」
ピンク「いまそこでショッカーを逃した…どうして?」
グリーン「そりゃあだって…わたしたちの第一優先事項は人質救出じゃない」
ピンク「だけど!!」
グリーン「勘違いしちゃだめ」
ピンク「なにが?」
男の子「すごーい、まもるんジャー」
薫「そうね」
男の子「ボクも将来まもるんジャーになりたい!!」
イエロー「そうか…それならいい子にしてなきゃなれないよ?」
男の子「うん!!ボクいい子にする!!」
グリーン「わたしたちはあの子たちの笑顔を守る者、まもるんジャーよ。それ以
上でもそれ以下でもないわ」
ピンク「………」
レッド「よし、それじゃあ帰るぞ、みんな」
ブルー イエロー ピンク グリーン「了解」
男の子「もう帰っちゃうの?」
イエロー「うん、いい子でいるんだよ?」
男の子「うん!!バイバイ!!まもるんジャー」
イエロー「じゃあね」
男の子「ボク…将来まもるんジャーになりたい!!」
薫「うん、ガンバレ」
男の子「よーし、いまから体力付けないと…」
タッタッタッタ(走り出す音)
薫「あ、待ってよ…俊」
ショッカーアジト
和「イテテ…」
グルグル「大丈夫か?」
和「肋骨折れてるかも…」
グルグル「おまえ毎回肋骨折ってね?」
和「まぁね、毎回肋骨折っとけばそのうちキャラ立ちするじゃん?」
グルグル「しねえよ」
和「はぁー、また病院行くハメになるのか…」
グルグル「で、なんでおまえきゅうにキレ出したんだよ?」
和「ああ、あれね…。そりゃあ…キャラ立ちのためでしょ」
グルグル「まじめに答えろ」
和「なんだよ?もしかしてちょっと怒ってる?」
グルグル「そこそこ怒ってる」
和「なぜおまえが怒る?」
グルグル「おまえは…本気で怒らせたいか?オレを」
和「いやだから、なんでおまえが怒る?」
グルグル「おまえ…死ぬとこだったんだぞ!!」
和「まあ、そうだけどさ…でもさ…オレがなにしようが勝手だろ?」
グルグル「ふざけんな!!おまえが…お前が死んだら…茜が悲しむだろ!?」
和「………」
グルグル「助かったからよかったものの…もっと考えて行動しろ!!」
和「悪かった」
グルグル「オレに謝るな。…あとで茜に謝れ」
和「ああ。…ところでさ…」
グルグル「なんだ?」
和「おまえはオレが死んで悲しまないの?」
グルグル「まぁ、そりゃ悲しいだろうけどさ…そんなかな?」
和「…おまえ普通にひどくね?」
グルグル「いや、だって…オレにはメイドがいるし…」
和「………」
グルグル「でも、おぼえとけよ」
和「なんだよ?」
グルグル「茜には…おまえしかいないんだ」
和「………」
グルグル「だからもっと自分を大切にしてくれ」
和「…そんなことねえよ」
グルグル「なにがだ?」
和「茜にはオレしかいないなんてことはない。いまならウキクサも恵さんも工藤
もいる、それに…おまえだっている」
グルグル「………」
和「もうあの時とは…違うんだ」
グルグル「でも…茜にとっておまえは…」
和「なんだよ?」
グルグル「なんでもねえ」
櫻井家
和「ただいま~」
ウキクサ「…おかえり」
和「お、珍しいな、ウキクサがオレに『おかえり』を言うなんて…。とうとう兄
貴を尊敬する気になったか?」
ウキクサ「なるわけないだろ。いまの『おかえり』はせめてもの哀れみじゃ、ボ
ケぇ」
和「…オレっていつ兄の威厳を失ったんだ?」
ウキクサ「失ってないんかないよ、もとからなかったもん」
和「…病院行って来る」
ウキクサ「精神科医か?」
和「ちげえよ」
病院
医者「…バカなのかな?きみは」
和「医者ならもっと患者を傷つけないような言葉を選んでください」
医者「いや…だって…あれほど無理な運動すんなっつったじゃん。しかも二回も
だよ?それなのにまたせっせと肋骨折って来るって…なに?君は肋骨に恨みでも
あるの?」
和「いや…ないですけど…」
医者「でもね、君のレントゲン写真にはこの骨折が『肋骨恨み折り』であること
を如実に表してるんだよ」
和「…なに折りって言いました?」
医者「『肋骨恨み折り』」
和「…なんなんですか?それ」
医者「今から1200年前、とある遠い国の話だが…ある16歳の少女がいた」
和「…なんですか?きゅうに」
医者「そして1192年には、鎌倉幕府ができた…」
和「だからなんですか?きゅうに」
医者「ある時、イギリスでは産業革命が起きた。そして…エジソンが電球を発明
した」
和「いや、だから…」
医者「それゆえ『肋骨恨み折り』ができたのだよ、和君」
和「…だから『肋骨恨み折り』ってなんだ?」
医者「しかし君はよく骨を折るけど治るのは早いね」
和「はい?」
医者「前回骨折してからあまり経っていないが…完治してるんだよ、そこは」
和「それって早いんですか?」
医者「うん、正直ボクが見て来た患者のなかで一番早いね」
和「そんな早いんですか?」
医者「うん。たぶん神様が哀れな君に与えた唯一の長所だね」
和「ははは…てめえにオレのなにがわかる?」
医者「まぁ、適当に安静にしてたら勝手に治るよ、なんせ君の唯一の取り柄だか
らね」
和「オレにだって取り柄くらいあるわ!!」
医者「へー、じゃあ見せて」
和「え?」
医者「いや、だから取り柄を見せて」
和「………」
医者「………」
和「………」
医者「…帰って安静にしてるんだよ?」
和「…あい」
病院
茜「ディメンションにペペロンチーノ♪ノーマークはゴルゴンゾーラ♫ドー
バー海峡でサマーソルト♪轟け、わたしのドキュメンタリー!!!!」
ジャカジャン(ギターの音)
観客「ウオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
マヤ(女の子)「すごい…この凍り付いたわたしの心を芯から溶かすような魂の
音楽だった…」
茜「ありがと」
ジャカジャン
和「『ジャカジャン』じゃねえよ。病院でなにしてんだよ?」
茜「あれ?和じゃん。なんであんたこそここにいんの?」
和「また骨折した」
茜「何回折ったら気がすむの?あんたは」
和「それより…おまえは病院でなにしてんだよ?」
茜「なにってそりゃ…ゲリラライブよ」
ジャカジャン
和「え~と…まずそのギターはどこで手に入れた?」
茜「グルグルの家にバイトしてるときに見つけて、いらないって言うからもらっ
た」
和「まだグルグルの家でバイトしてたの?」
茜「しょうがないじゃない。携帯なくてどこも雇ってくれないんだから」
和「そういやそうだったな…。ってかおまえギターなんて弾けたんだ」
茜「昔ちょっと教えてもらってたからね」
和「そうかそうか。で、最後の質問だ。なんだ?あの歌は」
茜「なにって…『桜』よ」
和「だからどこに桜の要素があんのおおおおおおお!?!?!?」
マヤ「うるせえ!!ここ病院だぞ、ワレ!!それと姉御に文句言うんじゃねえ!
!」
患者1「そうじゃそうじゃ!!文句ばっか言ってっと多摩川に沈めたろかあ、ワ
レ!!」
患者2「兄ちゃん、きゅうに出て来て姉御に手を出す気かあ!?だったら全面戦
争じゃああああああ!!!!!!」
和「いや、おまえらもうるさい。ってかガラ悪いな、この病院」
茜「ちょっとみんな落ち着いて。大丈夫、こいつはわたしの舎弟だから」
和「居候の舎弟になったおぼえはねえ!!」
病院の帰り道
和「しっかし…なんで病院でゲリラライブなんてやろうと思った?」
茜「わたしの音楽が日々の入院生活ですり減った魂に夢を与えられたらなと思っ
て」
和「…ロックスターか?おまえは」
茜「ロックだなんて…そんなのといっしょにしないでよ、変態ズムよ、わたしは
」
和「いや、向こうから願い下げだろ」
茜「それで、骨折大丈夫なの?」
和「問題ない」
茜「そっか…よかった…」
和「…なんで骨折したとか聞かないのかよ?」
茜「えー、だってあんたどうせ聞いたって答えないでしょ?」
和「まぁ、そうだけど…」
茜「だったら最初っから聞かないわよ、あんたが話してくれるまで…」
和「ごめん…」
茜「…やめにしない?そう言うの」
和「?」
茜「…わたし思うんだけさ」
和「なに?」
茜「『ごめん』ってさ、誰のための言葉なのかな…」
和「…はい?」
茜「いや、だからさ…『ごめん』ってことはさ、『許してください』って意味じ
ゃん?」
和「まぁ、そうだな」
茜「で、許して『ください』って、謝る側のくせにお願いしてんだよ?って気分
になるのよ」
和「まぁ、そうだけどさ…」
茜「それにさ、わたしは別にあんたが話してくれないことが迷惑だと思ってるわ
けじゃないの」
和「………」
茜「だからこういうときは感謝してほしい、わたしの親切に」
和「…親切?」
茜「ってわけでさ…こういうときはありがとうって言お?」
和「…なんで?」
茜「いいから約束しよ」
和「…いいけどさ…」
茜「ほらほら、指出して、指切り指切り」
和「指切りって…またベタな…」
茜「いいからいいから」
指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます、指切った!!
茜「いいじゃない、たまにはベタでも」
和「…ってかさ、なんでこんな約束すんの?」
茜「いや、だって…ありがとうって言った方がさ、言われた方も言った方もスッ
キリするじゃん」
和「…そうかぁ?」
茜「そんなもんよ」
和「まぁ、いっか…。なあ、茜」
茜「なに?」
和「バカにできることってなにかね?」
茜「…それはなぞなぞかなにか?」
和「いや、そういうわけでは…」
茜「う~ん…やっぱ行動することじゃない?」
和「でも…バカがひとりでつっぱしっても…無謀なだけだった…」
茜「じゃあ、協力すればいい」
和「協力?」
茜「そう、ひとりでだめだったなら協力すればいい、それだけのこと」
和「協力…か…」
茜「質問そんだけ?」
和「ん、そんだけ」
茜「…まぁ、なんで聞いたかは聞かないでおいたげる」
和「ごめんな」
茜「言ってるそばから…」
和「おっとっと……ありがと」
茜「どういたしまして」
和「…ほんとだな」
茜「なにが?」
和「ほんとにありがとうって言った方がスッキリすんな」
茜「でしょ?」
ほんと、ありがとな…茜
コンビニ
和「いらっしゃいませ」
グルグル「いらっしゃいませ」
和「お弁当温めますか?」
グルグル「おつりが360円になります」
和 グルグル「ありがとうございました」
グルグル「………」
和「………」
グルグル「なぁ、和よ」
和「どうした?」
グルグル「どうしてオレはコンビ二でバイトしてんだ?」
和「いいじゃん、どうせ暇だろ?」
グルグル「だからおまえが思ってるより忙しいって。で、なんで急にバイトしよ
うと思った?」
和「…人間だれもが目的をもってバイトをしているわけではない」
グルグル「そっか、じゃあオレは帰る」
和「まぁ、待て待て。理由は言えんがそこそこちゃんとした理由がある」
グルグル「じゃあなんでオレまで巻きこむ?」
和「人は新しい世界の扉を開ける時、一人だとどうしようもなく消極的になる」
グルグル「素直に不安だと言え」
和「人は自分の気持ちを素直に表す時、おまえの前だとどうしようもなくシャク
になる」
グルグル「一般論的にオレは否定されてるのか?」
和「当たり前だ」
グルグル「そうかそうか、いい加減にしないと帰るぞ、マジで」
和「まぁまぁ、帰ったってどうせメイドの世話しかすることないんだろ?」
グルグル「そりゃだってそれがオレの全てだもん」
和「そうかそうか、いっしょにバイトでもして時給800円の重みを知ろうぜ」
ウィーン(ドアが開く音)
和「いらっしゃいませ…って工藤じゃん」
工藤「あれ?なんでおまえらがここに?」
和「バイトだ、バイト」
工藤「バイトなんてしてたんだ、知らんかった」
グルグル「まぁ、今日から始めたからな」
工藤「へ~、そうなんだ」
和「しかもまだ始まってから1時間くらいだ」
工藤「へ~、その割にはレジとかまかされてるんだな」
和「まぁ、それはアレだ、作者の計算ミスってものだ」
工藤「そっか。それはそうと…このコンビニはコスプレ衣装を扱ってないのか?
」
和「う~ん…まだバイト始めて1時間くらいだけどわかるわ、それを扱ってたら
そこはコンビニじゃねえ」
工藤「いや、でもオレはチラシで見たコンビ二限定ハニワコスプレセットを探し
てるんだが…」
グルグル「コンビニ限定ハニワコスプレセット…」
工藤「まぁ、このコンビニにはないっぽいから他を探すわ」
和「おぉ、そうか、達者でな」
工藤「ああ、じゃあな。…そういえばオレらの高校ってバイト禁止だから先生と
かに見つかって反省文書かされないように気をつけろよ」
ウィーン(工藤が出て行く音)
和「…フラグ残して行ったな」
グルグル「ああ、来るな、これは絶対」
ウィーン
和「来たああああ!!!!」
顧問「あれ?櫻井君じゃないか」
和「………」
グルグル「………」
顧問「ダメじゃないか、校則でバイト禁止してるのに…」
和「え、ええ…そうですか…」
グルグル「す、すみません…。…ってか」
和 グルグル(誰だ!?このひと!!)
顧問「まったく…あれほど校則で禁止してるって言ってたのに…」
和(小声)「おい、誰だ?このひと」
グルグル(小声)「いや、知らね。でも校則って言ってるぐらいだから学校関係
者だろ?」
和「そうだな。名前も顧問ってなってるくらいだから部活の顧問だろ」
顧問「聞いてるかい?ボクの話を」
グルグル「は、はい、聞いてます。…でもあの部活に顧問なんているのか?」
和「そうだよな、まだ部活動も一回しかやってないのに顧問いるのか…」
グルグル「…聞いてみるか、いっそ」
和「…そうだな」
顧問「まったく…これだから最近の若いもんは…」
和「すみませーん…ぶっちゃけあんた誰?」
顧問「…はい?」
和「いや、だから、あんた誰?」
顧問「…あのね、いまは体育祭から一ヶ月くらい経ってるから計算上もうすぐ夏
だよ?。それなのに部活の顧問くらい把握してないの?」
グルグル「やっぱり部活の顧問だったんだ…」
和「いや、でもしょうがないよ、部活もまだ一回しかやってないし、しかも初対
面だし」
顧問「いや、会ったよ、一回」
グルグル「えっ?」
顧問「いや、だから、一回会ったよ」
和「………」
グルグル「………」
顧問(涙目)「ひどい…」
和「ってか、むしろ自分の部活の顧問でしかも一回会ったのにまったくおぼえら
れてないってことは…」
グルグル「そうとうなゴミキャラと見た」
顧問「ゴミ…」
和「ってかこの人…男か女かどっちだ?」
グルグル「…わからん」
作者「間をとってどちらでもないってことで」
和「まさかの無性生物…」
グルグル「ミドリムシと同レベル…」
顧問「うぅ~…担任教師にチクってやるうううううう!!!!!」
ウィーン(顧問が出て行く音)
和「…けっきょくなんだったんだ?あのひとは」
グルグル「大きなミドリムシと考えれば考えやすいな」
和「いや、せめて人として扱ってやれ」




