この後10話くらいはだいたい無駄話
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自分がおぼえてる記憶のなかで一番古いものってなに?
ある日茜にそう聞いたことがある
茜「え~…なんだろ…。ちょっと考える時間をちょうだい。思いついたらレポー
トにして提出するから」
和「いや、レポートにする必要は…」
けっきょくレポートが提出されることはなかった
グルグル「は?おぼえてる記憶で一番古いやつ?そんなのメイドといっしょに…
」
和「いや、もういい、黙れ。二度と口を開くな」
なんでこんなことを聞くのかと言うと、特に理由はない
ただ無性に気になった、ようするになんとなくだ
和「ついでに聞いておくけどウキクサは?」
ウキクサ「姉ちゃんが家事をやってるなかでおまえがグータラしてた記憶だな」
ろくな返答は帰って来なかった
茜「あんたはどうなのよ?」
和「なにが?」
茜「だから、あんたのなかで一番古い記憶ってなに?」
和「オレはな…意外なものだった…」
茜「なに?」
和「それはな…」
悪将軍「集まったな…では向かおうとするか」
和「どこに連れてく気だよ?」
悪将軍「おまえらは生かされてる身だ。口答えせずについて来い」
グルグル「あんまり悪将軍の気の触ることをするな、和」
和「………」
学校
先生「櫻井と中山は来てないが…欠席か?」
茜「あのふたりは…愛を誓って旅立ったの、わたしを捨てて…」
恵「駆け落ち…ですか?」
茜「そうよ」
工藤「そうよじゃねえよ。恵に冗談は通じないって言ってるだろ」
先生「で、けっきょくあのふたりは駆け落ちで欠席ってことでいいのか?」
茜「そうよ」
工藤「だからそうよじゃねえよ」
恵「そんな…あのふたりがひそかに愛し合っていたなんて…気持ち悪い、果てし
なく」
工藤「恵のあいつらに対する好感度はどれだけ下がるんだ…」
先生「まあ、あいつらにはご祝儀に原稿用紙を渡すとして…授業始めるぞ」
クラスメート「ダメだ!!先生!!」
先生「おう、どうした?名もなきクラスメート」
茜「あんたもないわよ、名前」
クラスメート「考えてみるべ、先生。オレらせっかくの出番だべ、なのにすぐ授
業始めちたら出番終わるべ。そんなんだから第二章になっても役職で呼ばれるん
だべ!!」
工藤「キャラ付けするよう頑張ってる…」
先生「それもそうだな。よし、みんなで良い反省文を書く研究会でもやるか」
工藤「誰がやるか」
恵「ぜひお願いします」
茜「なぜ!?」
工藤「こいつはアレだ。小学校と中学校では自慢の天然で数多くの反省文を書き
留めた有名な問題児だったんだ」
恵「ちなみに当時の二つ名は反省王女恵でした」
茜「二つ名って…なにしれかしたの?」
クラスメート2「先生!!ボクは反省文なんかよりも自己紹介をやるべきだと思
います!!」
先生「なんでだ?」
クラスメート2「そりゃあ、自己紹介したら名前が出て来るじゃないですか?と
うとう村人Aからルイーダーになるんですよ?」
先生「あんまりルイーダーとかの第一章の話をひっぱんじゃねえよ、10年くら
い前の話だぞ、これ」
茜「一番ひっぱってんのあんた」
恵「それで、いい反省文の書き方というのは?」
先生「いいか?良い反省文っていうのはな、どれだけ読者の気持ちがわかるかが
肝心だ」
工藤「読者って…小説じゃないんだから…」
恵「それで、読者の気持ちというのは?」
先生「先生はいろんな反省文を呼んで来たがな、読んでてイライラするのは言い
わけが多い反省文だな」
恵「言いわけが多い反省文ですか?」
先生「そう。反省しろって言ってるのに言いわけをする、ということは反省して
ない」
恵「じゃあどんなことを書けばいいんですか?」
先生「そうだな…反省の改善点を挙げてこれからなにをすべきかを書いて最終的
にジェーム吉川の話につなげれば万事うまくいく」
茜「だからジェーム吉川ってだれえええええええ!!!???」
工藤「知らないのかよ?チェンバル後藤の息子の友達のいとこの上司の同僚だよ
」
茜「まずチェンバル後藤ってだれええええええ!!!!????」
恵「世界征服をもくろんで地球にスパイしに来た宇宙海賊チェンバルハイムの船
長です」
茜「…なんかわたしの知らないところで壮大な宇宙戦争繰り広げてるわね。…で
、けっきょくジェーム吉川ってだれ?」
女の子「パパ~」
パパ「どうしたんだ?」
女の子「見たいテレビあるの、チャンネル変えていい?」
パパ「いいよ。何見るの?」
女の子「これだよ、パパ」
お兄さん(テレビ)『さあ!!お昼の12時になったよ、全国の子供たち!!じ
ゃあ今日も元気にお兄さんといっしょに『生放送で子供に教える大人にバレない
イケナイハッキングの100の方法』始まるよ~!!!』
パパ「…タイトルなんて?」
女の子「『生放送で子供に教える大人にバレないイケナイハッキングの100の
方法』だよ」
パパ「子供になに教えとんじゃああああああ!!!!!!」
お兄さん『良い子のみんな、お父さんやお母さんには秘密だぞ。言ったら確実に
番組打ち切りになっちゃうからね』
パパ「それ以前の問題だろ!!!」
お兄さん『良い子のみんな、前回の復習はできてるかい?それじゃあ放送30回
目の今日は実践編に行っちゃおうか』
パパ「よく30回も続いたな!!」
お兄さん『それじゃあ良い子のみんな、お家にあるパソコンを一台持って来て、
もちろん親には内緒でね。今日は実践編だから実際にハッキングしてみるけど怖
がる必要はないよ。失敗してもお巡りさんに捕まるのは君のお母さんやお父さん
だから』
パパ「なにとんでもないこと言ってんのおおおおお!!!??」
女の子「うるさい、黙れ、聞こえない、静かにしろ、ジジイ。それと臭い、口開
くな」
パパ「あれえええ?さっきまで可愛い娘がここにいたはずなのに…おかしいな、
いまはオレのパソコンを勝手に使ってハッキングの練習してる女の子しかいない
…」
女の子「この世で一番成長が早い子供は竹の子、そして2番目が女の子。だから
ダメよ、娘から目を離しちゃ。あっという間に手の届かないところに行っちゃう
から」
パパ「あれえええ?おかしいな…さっきまで6歳の娘がそこにいたのにな…貫禄
が30代の女性しかいない…」
お兄さん『それじゃあまずボクがお手本にペンタゴン(アメリカ国防総省本部庁
舎)にハッキングするから見ててね』
パパ「あ、終わったな、この番組、そしてこのお兄さんの人生」
お兄さん『よし、それじゃあさっそく…』
テレビ『ドカアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!』
パパ「なんだ?」
女の子「爆発した?」
悪将軍『生放送中、全国のハッキングをお勉強してたお子様には悪い
が…』
パパ「悪将軍…」
悪将軍『このテレビ局は我々ショッカーが占拠した!!』
女の子「…また…」
パパ「…ちょっとパパ用事思い出したから行って来るぞ」
女の子「どこに?」
パパ「悪い人をやっつけてくる」
女の子「大丈夫なの?」
パパ「大丈夫、パパは…正義の味方だから。…それじゃあ、行って来るぞ、薫」
薫(女の子)「行ってらっしゃい、パパ」
学校
先生「それでな、反省文の中盤ではな、いかに読者を飽きさせない努力をするか
が肝心なんだ」
茜「…まだ続いてるの?研究会」
先生「当たり前だ」
工藤「朝から始まってもう12時だぞ?どれだけやるつもりだ?」
先生「なに言ってんだ。まだ反省文の序盤の説明が終わって、これから中盤、終
盤、あとがきの説明があるんだぞ」
工藤「なぜ反省文にあとがきがいる!?」
茜「というかまだ4分の1しか終わってない…今日中に終わるの?これ」
先生「まあ、予定では午前4時に終わる」
工藤「職権乱用にもほどがあるぞ!!」
恵「先生、無駄口を叩いてないで続きを…」
工藤「…恵?」
恵「話しかけないで。集中してるの」
工藤「…どうした?」
恵「感じる、かつてないほどの高揚感。今なら…今なら空も飛べるはず…」
茜「また変なのに目覚めた…」
恵「大丈夫、いまのわたしはなら飛べる、あの原稿用紙のように…」
茜「で、今度はどうなってんの?あの子」
工藤「ええっと…宇宙と交信してんじゃね?」
携帯『プルルルルル!!』
先生「お、オレの携帯が鳴ってる…」
茜「マナーモードくらいしときなさいよ、教師」
先生「…悪いな、用事ができたから自習でもしててくれ」
茜「先生?」
先生「じゃ、ちょっと行って来る」
茜「どうしたんだろ、きゅうに…」
工藤「…恵」
恵「わかってる」
茜「どうしたの?あんたたちまで」
工藤「悪い、オレらも行って来る」
茜「だからなにしに?」
工藤「ちょっとな…」
恵「はい、ちょっとです…」
茜「…なによ、みんなしてちょっとちょっとって…」
クラスメート「あいつらまでどうしたんだ?」
茜「さあ?駆け落ちでもするんじゃない?」
テレビ局
グルグル「どうしたもんかね…」
和「どうしたもこうしたも…なんもねえよ」
オレたちにできることなんて…
お兄さん「なんでもしますからどうか命だけは…」
悪将軍「………」
お兄さん「ここで死ぬわけにはいかないんです。ボクには全国の子供たちにハッ
キングを教える義務が…」
グルグル「義務じゃねえよ、ただの犯罪だよ」
悪将軍「…もうそろそろだな」
学校
クラスメート「先生がいなくなったから自習になった、ということは…」
クラスメート2「チャンス到来ってわけだ、自己紹介の」
茜「しつこいわよ、あんたたち」
クラスメート3「うるせー!!おまえになにがわかるって言うんだ!!」
クラスメート4「オレたちの日々の努力をなんだと…」
茜「わたしに言われてもねえ…。作者にでも訴えなさいよ」
クラスメート5「それもそうだな」
クラスメート6「オイ!!作者!!こんなにもおまえのネタとしていじられてあ
げてるんだから名前ぐらい付けなさいよ!!」
クラスメート一同「そうだそうだ!!!!!」
茜「だってさ、どうする?」
作者「じゃあ付けてやるよ、名前」
クラスメート一同「マジで!?」
作者「でもひとりだけな」
クラスメート一同「な…なんだと!?」
茜「またあのグランプリでもするの?」
作者「いや、めんどくさいからジャンケンで」
クラスメート一同「なんだと!?」
茜「それじゃあさっさとやっちゃいましょ。最初はグー、ジャンケン…」
クラスメート「待った!!!!!」
茜「なによ?」
クラスメート2「これはだ、人生をかけたジャンケンなんだ!!それをとっとと
すまそうとするな!!」
クラスメート3「せめて10年間のジャンケンの修業期間をもうけてもらわない
と…」
茜「…いいけどそのまえに終わるわよ?この小説」
クラスメート4「よし、それじゃあ10年後、強くなって再びこの地へみんなで
集まろう。そしてそこで…決着をつけよう」
茜「…こんな話だったけ?」
クラスメート5「それじゃあさっそく携帯でジャンケンの師匠でも探してみよう
かな」
茜「…携帯で見つかるもんなの?それ」
クラスメート6「ちょっとワンセグ見てみろよ!!おもしろいもんが見れるぞ!
!」
茜「おもしろいもの?」
クラスメート7「ショッカーのテロ現場が生放送でやってる」
茜「ほんと!?見せて」
テレビ局
子供「ママ~!!ママ~!!」
悪将軍「…うるさいぞ、ガキ」
子供「ヒック…ウワアアアアアン!!!!」
悪将軍「うるさいガキだ…」
カチャッ(拳銃をかまえる音)
和「な…なにぶっそうなもんを子供に向けてるんだ!?」
悪将軍「見せしめだ、ひとりぐらい殺したって問題ない」
和「なに言ってんだ!!まだ子供なんだぞ!!」
悪将軍「関係ない」
和「てめえ!!」
悪将軍「なんなら…おまえを殺してもいいんだぞ?」
和「………」
グルグル「おさえろ…」
和「だけど…」
グルグル「耐えるんだ…」
和「そんなこと…できるわけないだろ!!」
グルグル「死ぬわけにはいかんだろ!!」
ガシッ!!(和をおさえる音)
和「離せ!!」
グルグル「死なせるわけにはいかない…」
子供「ウワアアアアアアン!!!!!!」
和「やめろ!!」
悪将軍「死ね、ガキ」
和「やめろおおおお!!!!」
?「そこまでだ!!!!」
悪将軍「だ…だれだ!?」
レッド「愛しの娘から臭いと言われても!!勝手にオレのパソコンでハッキング
して失敗した時の責任をオレになすりつけようともくろんでいても!!やっぱり
オレは一児のパパ!!まもるんジャーレッド!!」
和「…まもるんジャー…レッド?」
グルグル「…なんじゃあの真っ赤な男は?」
ブルー「ま…まもるんジャー…ブルー…」
イエロー「愛!!自由!!希望!!カレー!!まもるんジャーイエロー!!!!
」
和「…なんて?」
グルグル「愛、自由、希望、カレーだとよ」
和「最後のラインナップはなに?」
ピンク「わたしは…あなたを許さんぜよ!!まもるんジャーピング!!」
グルーン「新緑の巨体!!まもるんジャーグリーン!!」
悪将軍「な…なにものだ!?」
レッド「我々は…五人合わせて!!政府戦隊…」
まもるんジャー一同「まもるんジャーファイブ!!!!!」
和「…で、けっきょく誰?」
レッド「人質を解放しろ!!悪将軍」
悪将軍「ふっ…ハハハハハハ!!!!なんだ?きさまら。きゅうに現れてヒーロ
ー気取りか?」
レッド「人質を解放しろ」
悪将軍「するわけがないだろ、愚か者が。きさまのようなやつには…」
カチャ(銃を構える音)
悪将軍「こいつをくれてやる」
和「や、やめろ!!」
悪将軍「死ね」
バン!!
キン!!(刀ではじく音)
和「え?」
悪将軍「き…貴様…なにをした!?」
レッド「悪いがこれでも正義の味方なんでね。行くぞ!!みんな!!」
まもるんジャー「ラジャー!!」
悪将軍「向かえ撃て!!ショッカーども!!」
和「な、なにがどうなってんだ?」
グルグル「後ろおおお!!!」
和「え?うしろ…」
ドガッ!!(和が殴られる音)
和「ぐえ!!」
イエロー「まずはひとり…」
グルグル「大丈夫か?」
和「な…なんとか…」
悪将軍「くっ…やろうども!!引くぞ!!」
イエロー「逃すわけには…」
レッド「やめろ!!深追いは危険だ!!」
イエロー「でも…」
レッド「それに人質の救出が最優先。忘れたか?」
イエロー「…了解」
グルグル「大丈夫か?」
和「肋骨折れてるかも…」
グルグル「まあ問題ねえよ、それぐらいなら」
和「いやいや、あるだろ」
グルグル「まあ、後で病院にでも行ったらどうだ?」
和「それもそうなんだけど…なんで折ったの?って聞かれたらなんて答えよ…」
グルグル「痴話げんかでいいんじゃないか?」
和「わざわざ評価を下げるまねはしない」
グルグル「それより今日はもう帰っていいらしいぞ」
和「それはそうとさ…けっきょくなんなの?あのまもるんジャーとやらは?」
グルグル「…テレビ見りぁわかるよ」
和「テレビ?」
櫻井家
アナウンサー(テレビ)「すばらしい活躍でしたね」
コメンテイター「そうですね、彼らの活躍のおかげで今回はけが人が0ですみま
したからね」
アナウンサー「なに者なんでしょうか?彼らは。人質を救出したらあっという間
にどこかに行ってしまいましたけど…」
コメンテイター「いま発表されたことですけど…彼らは日本政府が極秘で作り上
げた少数精鋭、政府戦隊まもるんジャーです」
ウキクサ(6歳)「まもるんジャーって…ネーミングセンス疑うね」
茜「そんなこと言わないの。わたしテレビで活躍を見てたけど、すごいわよ、め
ちゃめちゃ強いわよ」
ウキクサ「ふっ…強いねえ…そんなもの見せかけの強さにすぎないさ。ほんとう
に強いやつっていうのは蒼然にそびえ立つアスファルトに咲く花のことを言うの
さ」
茜「もう少し6歳児らいし発言をしたら?」
和「ただいま」
茜「あ、おかえり。やっぱり駆け落ちはやめたの?」
和「違えよ、ボケ」
茜「違うのか…。じゃあもしかして…振られたの?」
和「もう駆け落ちから離れよや…」
茜「それはそうと…見た?」
和「なにを?」
茜「まもるんジャー」
和「ああ…見たよ」
茜「強くてかっこよかったわよねえ。わたしもあんなに強くなりたいわ」
和「ガキの発言するなよ。それと、言っておくけどほんとうに強いやつっていう
のは蒼然にそびえ立つアスファルトに咲く花のことを言うのさ」
茜「あんたもしてるわよ、ガキの発言」
ウキクサ「こんなやつといっしょにすんな」
和「ちょっとオレ病院行って来る」
茜「なんで?」
和「ちょっと…肋骨折ったかもしれん」
茜「マジか!?なんで!?」
和「いや…まあ、ちょっとな…」
茜「あ、ああ…痴話げんかね、グルグルと」
和「そろそろ言わせてもらう。おまえ腐女子だろ!?」
茜「そんなわけないでしょ!!どっちかって言ったら百合よ!!わたしは!!」
和「どっちもどっちだろ!!」
病院
神崎「君のレントゲンを見たんだけどさ…デゥックリ折れてるね、これ」
和「…デゥックリ?」
神崎「うん。ポッキリ折れてるっていうくらいじゃないけどポッキリ折れてる感
じだね」
和「けっきょくあんまりわかんないんですけど…」
神崎「それで、なんで折っちゃったの?」
和「え~と…ちょっとですね…いろいろあって…」
神崎「まあ、このレントゲンを見る限り痴話げんかってとこだね」
和「違いますよ」
神崎「痴話げんか特有の痴話骨折してるからわかるよ」
和「だからちがいますって。ってかどんな骨折!?」
神崎「まあ、ボクもね、妻とケンカするたびに痴話骨折してるよ」
和「聞けよ、オレの話。ってかケンカのたびに骨折してんのかよ」
神崎「まあ、心配ないよ。痴話骨折は早く治る」
和「そうすか」
神崎「まあ、2、3週間は無理な運動を控えてね」
和「はい」
神崎「それはそうと…最近茜ちゃんは元気?」
和「はい、元気ですよ」
神崎「それはよかった」
和「もう心配ないんじゃないですか?」
神崎「う~ん…一概に大丈夫とは言えないね。再発の可能性は0ではないから」
和「そうですか…」
神崎「そのときは、そばにいるんだよ」
和「わかってます」
神崎「ならいいんだけどね」
和「それじゃあ神崎さんも忙しそうなんでそろそろ帰ります」
神崎「むちゃしちゃダメだよ」
和「わかってます」
神崎「あと痴話げんかは早めに仲直りしなきゃだめだよ」
和「だから違うっての!!」
櫻井家
茜「星を見に行きたいな…」
和「…星?」
茜「うん」
和「なんで?」
茜「そりゃ…人間だもの」
和「なぜそこで相田みつをが出て来る?」
茜「ようするになんとなくってことよ」
和「まあいいけどさ」
茜「よし、じゃあ行きましょ」
和「え?いまから?」
茜「善は急げ」
和「わかったよ。ウキクサも来ないか?」
ウキクサ「行かない」
和「連れないな。それじゃあ行って来るぞ」
バタン(ドアが閉まる音)
ウキクサ「空気読んでやってんだよ、ボケ」
なんか高いとこ
茜「うん。絶景絶景」
和「そうだな」
茜「それで、あんたどうしたの?」
和「…なにが?」
茜「表には出てないけど、やっぱなんかあったでしょ?」
和「…やっぱわかっちゃう?」
茜「わかるわよ、それくらい」
和「そっか…」
茜「で、なにがあったの?」
和「………」
茜「だんまり?。なら、当ててあげよっか?」
和「できんのかよ?そんなこと」
茜「わたしを誰だと思ってるの?」
和「………」
茜「それじゃあ、当ててあげるわ」
和「………」
茜「………」
和「………」
茜「痴話げんかでしょ?グルグルと」
和「おまえどんだけ引っ張んだ!?それ」
茜「もしかして…違うの?」
和「もしかしてじゃねえよ!!まさか本気で言ってたのか!?」
茜「悪い?」
和「っていうかおまえ、この場面で痴話げんかはないだろ!?」
茜「わたしは自分の感性を大切にする人間よ、たとえ空気が読めてなくても!!
」
和「わかったわかった」
茜「それで、けっきょくなにがあったの?」
和「えーっと…あ…あれだ…生理痛だ」
茜「ああ、生理痛ね。納得したわ」
和「…いや、ちょっと待て。…どう考えてもおかしいだろ!?」
茜「なによ?自分で言っといて掘り返す気?」
和「たしかに自分で掘り返すのはなんだが、スルーされたら困る!!納得された
ら困る!!じゃなきゃここに来て実は兄貴じゃなくて姉貴だったってことになる
!!」
茜「それはそれでいいんじゃないの?おもしろそうじゃない」
和「おもしろそうとかそんな理由で人の性別を勝手に変えるな」
茜「まあ、生理痛じゃしょうがないわよ、和子ちゃん」
和「和子ちゃんってだれ!?」
茜「あ、こんなくだらない話してたらもう帰る時間になっちゃったじゃない、和
子ちゃん」
和「だから和子ちゃんってだれ!?」
茜「はー、ほんとはこんなくだらない話なんかするつもりなかったのに…」
和「…オレのせいかよ」
茜「半分はあんたのせいよ」
和「まあそうだけどさ…」
茜「まあ、和子ちゃんになにがあったかは聞かないであげるわ」
和「和子やめい」
茜「でもさ…頼ってくれてもいいじゃない?わたしのこと」
和「………」
茜「頼りない?わたし」
和「そういうわけじゃない」
茜「…ほんとに?」
和「ほんとだ。おまえほど頼れるやつはいないって」
茜「そう…」
和「………」
茜「…そういえばさ、この前あんた、おぼえてる中で一番古い記憶ってなに?っ
て聞いて来たわよね?」
和「ああ、あれか」
茜「考えてみたんだけど…聞きたい?」
和「まあ、一応」
茜「それなら教えてあげるんだからね」
和「なぜ上から目線?」
茜「アレは…何年前だったっけ?」
和「なにが?」
茜「多分だけどね。わたしの一番古い記憶はね、和」
和「ん?」
茜「あんたと出会ったことだよ」




