トリックリバースリバース
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鈴「子供できた」
川上「…マジで?」
結婚生活から数年
裕福な結婚生活ではなかったが
幸せだった
神崎「子供?奇遇だな、オレの奥さんもいま妊娠中なんだよ」
神崎は立派な医者になって結婚した
相手は神崎の幼なじみ
だからオレもよく知ってる奴
向こうからの猛アタックの末のゴールイン
神崎「おまえらの子供か…変態だな、絶対」
川上「もうはぁはぁすんのやめるよ」
父親か…正直、不安だ
神崎「だれだってそうだ」
川上「お産はおまえに頼む」
神崎「まかせろ」
神崎は主に産婦人科医
でもけっこうなんでもできたりする
そしてオレは…
神崎「そういえばおまえ、アレはどうなったんだよ?」
川上「アレね。アレは…実験中だ…オレ自身で」
神崎「…マジか?おい」
川上「大丈夫。マウス実験では特に問題なかったし…」
神崎「…で、なにか変化は?」
川上「効果あり。実用までそんな時間もかからないだろうな…」
神崎「そうか、それは楽しみだ。医療にも使えそうだからな、人間の身体能力を
上げる薬なんて」
身体能力を上げる薬
それさえあれば多くの人を救える
そう信じていた
そして、時は流れて秋が訪れた
神崎「定期検査の結果だが…」
例年よりずいぶんと寒い秋
神崎「おまえらだからはっきり言うわ…」
そして…
神崎「子供はあきらめろ」
鈴とすごした最後の秋
11月16日
佐藤家
櫻井「おはよう」
佐藤「…おはよう」
櫻井「それじゃあ…行こっか」
佐藤「うん…」
学校
クラスメート一同「………」
佐藤「………」
櫻井「なんだよ、その目は?」
クラスメート1(小声)「おい!どういうことだ、あれは!」
クラスメート2「久しぶりに佐藤が来たと思ったらなんで櫻井と一緒に?」
クラスメート3「っていうかなんで引きこもってたんだっけ?佐藤さんって」
クラスメート4「夏休み前に櫻井にフラれたからじゃなかったっけ?」
クラスメート5「でも一緒に登校したのを見ると…もしや…」
櫻井「うるせーよ、おまえら」
選択肢1、普通に話しかける
選択肢2、ボケを入れて話しかける
選択肢3、ツンデレで話しかける
クラスメート「ぶつぶつつぶやいて…どうした?下等」
下等「オレ、佐藤と久しぶりの再会だからさ…どう接しようかな、っと思って…
」
クラスメート「そんなことを考えるキャラか?おまえ」
下等「バカヤロー!!選択肢を間違えるととんでもないことになるんだよ!!」
クラスメート「…で、どうする気だ?」
下等「とりあえず選択肢1はキャラ的になし」
クラスメート「2と3は無視されるか死ねって言われるかだな」
下等「…選択肢を増やすか…」
クラスメート「選択肢4、あえて話しかけない」
下等「それも考えたんだけどな…それだと今後がなんか気まずい」
クラスメート「選択肢5、距離を取るため退学する」
下等「距離取りすぎだろ…」
クラスメート「選択肢6、めんどくさいから死ぬ」
下等「ちょっとおまえ黙れ」
クラスメート「それで…どうすんだ?オレ的には選択肢7の『死ね』がおすすめ
だが…」
下等「そうだな…って言うと思う?」
クラスメート「もういいから話しかけろよ」
下等「…それもそうだな」
下等「佐藤様、元気そうで爺は嬉しゅうございます…」
佐藤「…きみ…だれ?」
下等「………」
クラスメート「櫻井」
櫻井「なんだよ?」
クラスメート「昨日おまえは…自由を求めてさまよってたんだよな?」
櫻井「…なに言ってんだ、おま…」
クラスメート「自由を求めてさまよってたんだよな!!!!?」
櫻井「だから…」
クラスメート「うるせー!!!!3000円がかかってんだよ!!!こっちは」
櫻井「知るかあああ!!!!!」
部活
下等「いや~、爺はまことに嬉しゅうございますよ」
櫻井「どうした?」
下等「まさか佐藤お嬢様が再びこの部活に訪れになるなんて…」
佐藤「…ねえ、櫻井」
櫻井「なに?」
佐藤「…このひとだれ?新入部員?」
下等「………」
佐藤「…それより…部長と森ちゃんのこと…くわしく教えてほしいんだけど…」
櫻井「…わかった。話せることは話すよ」
どこかの森
三谷「…来たか」
部長「………」
神崎「…わざわざこんなところに呼び出して…なにがお望みだ?三谷」
森「話が早くて助かります」
三谷「おまえの命がほしいが…その前に聞きたいことがある」
神崎「………」
三谷「おまえの…ショッカーの目的はなんだ?」
神崎「…なんの話だ?」
森「とぼけないでください…いいんですか?薫さんを傷つけても」
神崎「薫は関係ない!!」
三谷「じゃあいい!!おまえだけでも殺す!!」
?「そうはさせねえよ」
森「ふせて!!」
バン!!バン!!(銃の音)
神崎「今だ!!」
三谷「クッ!!」
神崎「もう大丈夫だ、薫」
部長「………」
三谷「はやりおまえも来たか…悪将軍」
悪将軍「………」
森「神崎を…レッドを助けた…これでもう決まりですね」
神崎「…悪いがこれで終わりだ、三谷光」
三谷「そうでもないさ…わざわざこんなところに呼び出して、なんの用意もして
ないわけがないだろ?」
神崎「…なに?」
三谷「瞬間移動!!発動!!」
シュン!!
神崎「…なにをした?」
森「落ち葉でわからないと思いますが、ここら一帯には巨大なワープマークを仕
掛けておいたんです」
三谷「それを使って悪将軍だけを瞬間移動である場所に飛ばしてた」
森「内側からの脱出は不可能な場所に幽閉させました」
神崎「…なぜオレもそこに瞬間移動で飛ばさなかった?」
森「それは…もう勝負はついてるからです。そうですよね?部長」
カチャ!(神崎に銃をつきつける音)
神崎「かお…り…」
部長「………」
神崎「どう…して…」
部長「………」
森「最後にもう一度聞きます。あなたの…ショッカーの目的はなんですか?」
神崎「かお…り?」
三谷「ダメだこりゃ…ショックでそれどころじゃないな。しょうがない、あとは
悪将軍から聞き出すとして…。終わらせてくれ、神崎薫」
部長「そうだな。終わりにしよう、三谷光」
三谷「えっ」
バン!!
三谷「どう…して…」
森「お…にいちゃん……おにいちゃあああああああああん!!!!!!!!!!
」
三谷「どうして…裏切った?神崎…薫…」
部長「…ふっふっふ」
神崎「…かおり?」
部長「ハアーッハッハッハッハッハッハッハ!!!!!かおり、かおり、うるせ
ーな、おまえら!!」
神崎「おまえ…だれだ!?」
部長「『だれだ!?』って…あんたの愛しのかおりちゃんに決まってるだろ!!
…姿形はな」
神崎「おまえ…グリーンだな?」
部長「ふっふっふ…」
グリーン(部長の姿)「大当たり!!さすがはレッド」
神崎「薫はどこだ!?」
グリーン「安心しなよ、こっちで保護してるから」
三谷「…はぁはぁ…いつの間に…」
グリーン「昨日の夜くらいからかね…。人質は四六時中見張ってないと…」
三谷「…でも…おまえらは……幽閉場所がわからなかったはず…」
森「しゃべっちゃダメ!!」
グリーン「こっちにはそれがわかるやつがいるんだよ。さてと…森ちゃん、君に
もとどめを刺さないとね」
三谷「…はぁはぁ…させねえよ…」
森「待って!!おにい…」
シュン!!
グリーン「あらあら…最後の力で妹さんだけでも逃がしたか…まぁ、でも君の死
は確実だね」
三谷「…はぁはぁ」
よかった
また会えて
ごめん…そんな言葉じゃ償えない
神様でも誰でもいい
いままでのぶん
ほんの少しでも幸せにさせてやってくれ
オレは
そばにいれないけれど…
せめて
できるだけのことはさせてくれ
三谷「…くらえよ」
神崎「無駄な悪あがきを…」
ザンッ!!(手榴弾を切った音)
グリーン「さあ…そろそろ楽になりな」
三谷「ちく…しょう…」
マヤ
オレはおまえに
なにをしてやれたんだろう
神崎「…どうしてわざわざ薫に化けてまでこんなことをした?」
グリーン「確実に三谷光を殺すため」
神崎「ほんとにか?」
グリーン「さあ?どうだろ」
神崎「………」
グリーン「さてと…はやく戻って悪将軍を助けに行かなきゃな。それと一応、こ
いつは連れて帰ろうかな。まだ使えるかもしれないし」
神崎「…なんのつもりだ?」
グリーン「ひみつ。それじゃあね」
神崎「………」
グリーン「あ、そうだ、忠告を言い忘れてた」
神崎「………」
グリーン「娘さんはしばらくこちらでしっかり『保護』することにしました」
神崎「なんだと!?」
グリーン「無駄なことするな。そう言いたいんだよ。それじゃあね」
神崎「…かおり…」
とうとうおまえまで…巻き込んでしまったな
公園
佐藤「そう…そんなこと…あったんだ」
櫻井「ごめん。飛び飛びの説明で」
下等「森ちゃんなら説明できるのにな…。連絡来ないのか?森ちゃんから」
櫻井「最近は来ない…」
森「…んぱい…」
櫻井「えっ…」
森「櫻井先輩…」
佐藤「森…ちゃん…」
下等「血だらけじゃん!!どうしたの!?」
森「…助けて…お兄ちゃんを…助けて…」
ドサッ!!(森転倒)
櫻井「しっかりして!!森ちゃん!!」
佐藤「…大丈夫…けがはないみたい…」
櫻井「じゃあ誰の血だよ!!これ」
下等「とにかく!!一番近い櫻井の家に運ぶぞ!!」
櫻井の家
櫻井「…病院に連れて行った方がいいんじゃないか?」
下等「忘れたのか?森ちゃんが指名手配犯だってこと」
櫻井「…そうだったな」
下等「神崎さんのもとに連れて行くか?」
森「…それは…ダメです…」
佐藤「…森ちゃん…」
櫻井「なにがあったの?」
下等「…部長は無事か?」
森「すみません。話してる時間がないんです…。行かなきゃ…」
佐藤「…行くって…どこに?」
森「…はぁはぁ…はやく行かなきゃ…」
櫻井「無茶だよ!!いまはゆっくり休んで!!」
森「そんな時間はないんです!!!!!!!!」
下等「………」
森「いますぐ行かなきゃ行けないんです!!!じゃなきゃ…お兄ちゃんが…お兄
ちゃんが…」
櫻井「…なにがあったか話してよ、森ちゃん」
櫻井「………」
下等「………」
佐藤「………」
森「………」
下等「とりあえず…いまから行ってももう遅いよ」
森「…でも…」
櫻井「大丈夫。三谷さんならどこかに逃げれたはずだよ」
森「…そう…ですね。きっとどこかに逃げましたよね…」
下等「ああ。いまはゆっくり休むべきだよ」
森「…はい」
櫻井「ちょっと聞いてもいい?」
森「…なんですか?」
櫻井「…悪将軍が神崎さんを助けたっていうのは…ほんとなの?」
森「はい、実際に見ましたから」
櫻井「…ほんとなの?」
下等「櫻井」
櫻井「なんだ?」
下等「おそらくほんとだ」
櫻井「………」
下等「それより…部長はグリーンにさらわれたのか?」
森「はい。…すみません、わたしがふがいないばかりに…」
下等「部長なら大丈夫だ」
櫻井「でももう部長は解放されるんじゃないか?」
下等「どうしてだ?」
櫻井「だってもう捕まえておく意味なんてないじゃん」
下等「…それが違うんだ…」
森「部長は知りすぎたんです…やつらからしたらわたしたち同様、手放しできな
い存在なんです」
櫻井「…知りすぎたって…なにを?」
森「それは…言えません」
櫻井「ならいいよ…」
森「ごめんなさい…」
櫻井「ねえ、グリーンってどんなやつなの?佐藤さん」
佐藤「………」
櫻井「佐藤さん?」
佐藤「あっ…なに?」
櫻井「…大丈夫?顔色悪いよ」
下等「まぁ、無理もねえよ。自分のリーダーは悪将軍の仲間ってわかるわ、グリ
ーンが部長を誘拐するわ…ちょっとショックは大きいだろうし…」
櫻井「…じゃあ今日は解散して、また明日にでも詳しい話をしない?」
下等「まあ明日は学校休みだからな…そうするか」
佐藤「………」
櫻井「送って行こうか?佐藤さん」
下等「おいおい、森ちゃんひとりにしとく気か?」
櫻井「それもそうか…。っていうか森ちゃんオレの家に泊めるの?」
下等「そりゃそうだろ、佐藤の家には恵さんがいるし、オレん家に限っては警視
総監がいるんだから」
櫻井「…いいのか?年頃の男女が一つ屋根の下で寝ても」
下等「大丈夫だろ」
櫻井「…でもな…」
森「そうですよ。おいしい展開なんかありませんから」
作者「そうそう。そんな展開オレが許さねーよ!!!!」
下等「だ、そうだ。問題ない」
櫻井「じゃあ、せめて玄関まで送るよ」
玄関前
櫻井「それじゃあ、気をつけてね、佐藤さん」
佐藤「…うん」
下等「オレにはお別れの言葉はないのか?」
櫻井「千年はえーよ」
下等「それはそうと…ひとつ言っとくぞ」
櫻井「なんだ?」
下等「おそらく今晩、森ちゃんはここを逃げ出す」
櫻井「…なんで?」
下等「オレたちに迷惑かけないためだ。…絶対止めろよ」
櫻井「…わかった」
森「佐藤先輩と仲直りしたんですね」
櫻井「うん、森ちゃんと下等を見てたら仲直りできそうな気がしてね」
森「…よかったです」
櫻井「これで部長が戻って来て、森ちゃんの指名手配もどうにかなれば…みんな
元通りになる…あのときみたいに」
森「……そうですね」
櫻井「…森ちゃんはもう…どこにも行かないよね?」
森「…行きませんよ」
櫻井「よかった…また五人で海行けるね」
森「…そうですね」
櫻井「それじゃあ、おやすみ」
森「はい…おやすみです」
ごめんなさい、櫻井先輩
約束…守れそうにないです
わたしはもう
ここにはいられませんから
深夜
森「………」
カチャッ!(玄関のドアを開ける音)
櫻井「ほんとに逃げ出すとは思わなかったよ、森ちゃん」
森「櫻井先輩…どうして?」
櫻井「下等から逃げる森ちゃんを止めろって言われててね」
森「下等先輩から…」
櫻井「…なんで逃げるの?ここから」
森「ここにはいられないからです」
櫻井「どうして?」
森「迷惑をかけるわけにはいかないからです」
櫻井「迷惑?べつに居候されることが迷惑とは思わなけど…」
森「そうじゃないんです!!さっき話に少し出て来ましたけど、向こうには相手
の場所がわかる適合者がいるんです!!」
櫻井「だから森ちゃんと一緒にいると巻き込まれる、そう言いたいの?」
森「はい」
櫻井「だったらますます見過ごせない。オレも一緒に戦うよ」
森「そう言うと思いましたよ…だからこっそり抜け出そうとしたんですけどね…
」
櫻井「森ちゃんを狙ってるやつは…言ってみればショッカーの黒幕でしょ?だっ
たらオレたちの敵じゃん!!一緒に戦おうよ…いや、一緒に戦わせて!!」
森「…それもそうですね。逃げてるだけじゃ…終わりませんもんね。言っておき
ますけど…命がけですよ?」
櫻井「森ちゃん」
森「なんですか?」
櫻井「そんなの…最初からだよ」
翌日
森「わたしたちは神崎護がすべての主犯だと思って部長を人質にして…殺すつも
りでした」
櫻井「神崎さんが…」
森「神崎護の娘である部長もてっきり敵だと思っていましたが、違いました」
森「部長はわたしたちと同じように神崎護の秘密を知り、それを阻止しようとし
てました」
下等「だから部長と手を組んでたのか…」
森「はい。部長は悪将軍がレッドを助太刀してくることを読んで作戦を立てまし
た」
櫻井「でも作戦時はグリーンにすり替えられていて失敗した」
森「はい。…それでお兄ちゃんは…わたしだけを…」
佐藤「…大丈夫…あいつなら生きてる」
森「はい。信じてます」
下等「それじゃあ、これからどうするかを話すか…」
櫻井「その前に聞きたいことがあるんだけど」
森「なんですか?」
櫻井「以前、森ちゃんがオレに部長は敵って話した理由はわかったけど…下等も
敵っていうのはどういう意味?」
森「それは…」
下等「言いたくなかったら言わなくてもいいよ」
森「下等先輩…」
下等「櫻井もあんまり気にすんな」
櫻井「そう言われてもな…」
下等「それよりも、今後の話だ」
下等「一旦、いろいろ整理をしてみようぜ」
櫻井「それもそうだな」
下等「え~と…まず、敵は誰かってこと」
森「おそらく、グリーンは間違えなく敵です」
櫻井「悪将軍もだな」
下等「………」
森「レッドは…正直わかりません」
櫻井「レッドは敵、でも神崎護は味方。そう言ってたよ」
佐藤「…レッドが…」
下等「微妙なところだな」
森「レッドは武器召喚の能力、グリーンが変身能力、悪将軍が透明人間の能力。
敵にはまだ相手の居場所がわかる適合者がいます」
櫻井「ということは、敵には適合者が4人いる」
森「もっと多い可能性があります。それでも戦う覚悟はありますか?」
櫻井「もちろん」
下等「正直、車いすだから戦力になれるかどうかわかんないが協力するぜ」
櫻井「…佐藤さんは?」
佐藤「……戦う、わたしも」
森「これでこっちは適合者が5人ですね」
櫻井「でも、オレと下等は能力がまだないけど…」
下等「しかもオレ、車いすだし…」
佐藤「…5人?」
森「はい。わたしたちとお兄ちゃんで5人です」
佐藤「…そっか」
下等「次に状況を整理しよう」
櫻井「部長は敵に捕まってる」
下等「まずそこで疑問に思うんだけどさ…」
櫻井「なんだ?」
下等「もし神崎さんが本当に敵なら、部長が…娘がグリーンと入れ替わってたっ
てことくらい知ってると思うんだ」
森「たしかに…昨日は知らない様子でした」
下等「だから神崎さんは…脅されてるんじゃないかなって…」
佐藤「…だれに?」
下等「だから敵に」
森「…その可能性は高いですね」
櫻井「と、いうことは部長さえ助ければ神崎さんは味方になるかもしれない」
下等「まぁ、問題はそれができないってことなんだよな…」
森「先に情報の整理をしましょうよ」
下等「…そうだな」
櫻井「次に森ちゃんの状況」
佐藤「…敵の能力で位置が把握されてる状態…」
下等「かもしれない」
櫻井「かもしれないってどういう意味だ?」
下等「その能力にだって発動するのになにかしらの条件があるはずだ。たまたま
部長にはその条件を満たしてただけで森ちゃんには満たしてるとは限らない」
櫻井「なるほど…」
森「それもそうですね…。わたしの居場所がわかるのならわたしなんてとっくの
とうに捕まってるはずですもんね」
下等「むしろオレは満たしてない可能性の方が高いと思う」
佐藤「…でも…対策はしとくべき…」
下等「だから提案がある」
櫻井「…どんな?」
下等「とりあえず…仲間を増やすことだ」
森「誰かいますかね?戦力になって仲間になってくれるひと」
佐藤「…ふたり…心当たりがいる」
櫻井「だれ?」
佐藤「…先生…それと…お姉ちゃん」
下等「先生は元まもるんジャーピンクだからわかるが…」
櫻井「メグみょんって…強いの?」
佐藤「…元まもるんジャーだから…」
櫻井「そうだったんだ…」
佐藤「…でも…その記憶がないから…戦えるかどうか…」
櫻井「でも記憶がないのは先生も一緒だよね?」
下等「…戦力になるかどうか…」
櫻井「…とりあえず話しておいたら?」
下等「それもそうだな…それはそうと、森ちゃんは小さくする能力だったよね?
」
森「はい」
櫻井「なんでも小さくできるの?」
森「自分よりも…いえ、自分も含めるんで自分以下の重さの物質を小さくする能
力です」
佐藤「…森ちゃんらしい能力だね」
森「正確に言うとちょっと違うんですけどね」
下等「その能力で小さくなって誰かと常に一緒にいることはできる?」
森「具体的に言いますと?」
下等「例えばだれかのポケットに入っておくみたいな」
森「ちょっと無理でしょうね…」
櫻井「どうして?」
森「わたしの能力では小さくなっても重さは変わらないんです」
佐藤「…ポケット裂けるね…」
櫻井「たしかに小さくなって誰かのそばにいれれば敵も居場所を知っててもうか
つに手を出せないからな…悪くないと思ったが…」
下等「…いや、やろうと思えばできるんじゃないか?」
櫻井「いや、無理だろ」
下等「な、櫻井」
櫻井「いや、だから無理だろ」




