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悪の手先の風上にも置けぬ  作者: なおほゆよ
第1章 悪の手先編
31/95

扉を隔てて

write27



この世のすべての物質は原子でできている


さらにその原子は電子、陽子、中性子の三つからできている


つまりこの世のすべてはたった三つの組み合わせで成り立っている


神秘を感じた


たった三つのもので多種多様なこの世界を表現してる


化学に興味を持ったのはそのときからだ


川上「ヤベッ…ヘキサクロロエチレンとか萌える…はぁはぁ…」


神崎「大丈夫か?おまえ」


このときのオレは化学に没頭してた


彼女を作るくらいならポジトロニウムが他の原子と衝突したとき、ポジトロニウ

ム中の陽電子の波動関数が衝突相手の原子が持つ電子の波動関数と重なりを持つ

と対消滅が起き、ポジトロニウムが消滅するピックオフ消滅を眺めている方が萌

えた


そんな青春時代を過ごして来たせいか


化学以外で得たものは


神崎「せめて人前で原子周期表を見てはぁはぁするのはやめろ」


たったひとりの親友だった


オレが化学オタクになる前から仲がよかった


小中高と同じ学校に通い


大学では学科は違ったが同じ大学に通った


神崎「…医者になるよ…オレ」


そう聞いたのが高校2年の冬


理由は聞かなかった、オレも知っていたから


川上「おまえならなれるよ…余裕で」


本心からそう思っていた


実際、あいつは医者になった…余裕でではないだろうが…


大学を卒業して大学院に通うことのなった年の春


初めて恋をした…元素以外に


中性子反射減速材の本をにやにやしながら読んで大学院に歩いていたとき


歌?が聞こえたんだ…



ディメンションにペペロンチーノ


ノーマークはゴルゴンゾーラ


ドーバー海峡でサマーソルト


轟け、わたしのドキュメンタリー



彼女は言った


これは歌だと


音楽?そんなのしょせん空気の振動だろ?と言うオレでもわかる


この子…センスない


それが彼女の第一印象


彼女がなぜ、わざわざドーバー海峡で宙返りするのか気にはなる


どうしてブルーチーズに注意がいかないのかも気になる


でも、そこに立ち止まることはなかった


周りの人と同じように


ただ…通り過ぎるだけで


そのまま終わる関係


そう思っていた


神崎「オレ…好きなひとができた」


川上「…マジか?」


べつに好きなひとができるなんて普通なことだと思う


でもこいつの場合は違う


水素、炭素、ベリリウム、オスミウム、ラドン、キセノン…他


いままで恋した原子はもはや100を超える恋多きオレとは違う


おそらく…初恋だ


小中高と剣道に打ち込み、引退後は医学部進学のため学業に打ち込んだ


恋愛なんてしてる時間がこいつにはなかったからだ


川上「で…誰なんだ?」


親友の初恋だ


オレも応援したい


もうすぐ20年の仲になるが


今日初めてわかったことがある


神崎「今日ここに来る途中で…路上ライブしてたひと」


こいつの趣味が悪いということだ












10月30日


化学室


メグみょん「ではですね…この純水にこの亜鉛を入れますと…」


ドガアアアアアアアン!!!!!


メグみょん「次にですね、この石灰水に二酸化炭素を通しますと…」


ドガアアアアアアアン!!!!!


メグみょん「こういうときはこの薄めた水酸化ナトリウムに…」


櫻井「ストップ!!ストップ!!どこの爆弾魔だ!?おまえは!!」


クラスメート「先生!もう消化器がありません!!」


櫻井「60本あったのに!?」


メグみょん「そうですか…消化器なくなっちゃいましたか…でもわたしはめげま

せん!!何度でもチャレンジします!!」


櫻井「いや、絶対にめげるべきだ!死人が出る前に!!」


メグみょん「それではこの薄めた水酸化ナトリウムに硫酸を入れますと…」


櫻井「だからめげろ!!少しは!!」


ドガアアアアアアアン!!!!!






部室


メグみょん「はぁー…向いてないんでしょうか…わたしには…」


櫻井「ぶっちゃけ向いてません」


下等(車いす)「あんなにも化学の先生に向いてない人見たことねえよ…」


櫻井「軍隊の兵器開発局に就職するのを勧めます」


メグみょん「やっぱりわたしに先生は無理なんでしょうか…」


下等「いや、でも生徒からは好かれてると思うよ」


櫻井「最近はクラスの男子も照れなくなったしな」


メグみょん「それにほかの教育実習生より大分老けてるし…」


下等「えっ?そうなの?むしろオレたちくらい若く見えるけど…」


櫻井「姉ちゃんの同級生だから20代後半だな…ぶっちゃけ…」


下等「…クラスのやつらには教えちゃだめだよ」


櫻井「でも歳なんて関係ないですよ」


下等「むしろ先生には向いてるとは思うけどな、オレは」


櫻井「オレも教科さえ替えれば大丈夫だと思いますよ?」


メグみょん「そうですか…わかりました…心機一転して家庭科の先生に…」


櫻井 下等「「それもやめれ」」








部長が誘拐されてからだいたい2週間たった


三谷さんたちからはまったく連絡がない


『薫は無事だ』と震えた手でカチャカチャ言わせながらコーヒーを飲む神崎さん

にもあせりが見えた


下等のやつは驚異的な回復のおかげで車いす生活を送れるくらいになった


佐藤さんはあいかわらず引きこもってる…


ライトパウアーの活動も休止中


事態は…一向に進行してない


クラスメート「なあ、ひさしぶりに先生の見舞いに行かねえ?」


そういえば…忘れてた


下等「行こうぜ、櫻井」


櫻井「…ああ…行くか」


まぁ…行ったところで何かが変わるわけでもないだろうが…





病院


先生「………」


クラスメート「さてと…いまこそ積年の恨み…果たさせてもらうか…」


下等「どんだけ恨まれてんだ?このひと」


クラスメート2「櫻井が居眠りしてはおまえが夢を見てる間に反省文の悪夢を見

るハメになり!!」


クラスメート3「下等がデレては先生が不機嫌になり飛び火して書かされた数多

くの反省文」


クラスメート「この恨み…果たせぬうちには死んでも死ねん!!」


櫻井 下等「「…すんまへん」」


クラスメート2「と、いうわけで…ドッキリをやろうと思う」


櫻井「どんな?」


クラスメート「お見舞いの品のフルーツが皮だけ」


クラスメート2「寝ている枕の下に亜鉛めっきスクリュー釘を入れる」


クラスメート3「髪の毛をワックスで七三分けに固める」


下等「…おまえら暇人だな…」





クラスメート「じゃあドッキリセット完了したからオレらは帰る」


櫻井「だいぶ暇なんだな、おまえら…」


クラスメート2「おまえらはどうすんの?」


下等「どうする?」


櫻井「もうちょっとここにいるよ」


下等「だ、そうだ」


クラスメート3「じゃあ、オレらは帰るべ」






先生「………」


下等「櫻井は知ってたっけ?先生のこと」


櫻井「なんの話だ?」


下等「だから…先生がまもるんジャーピンクっていうことを」


櫻井「へぇ~~……そう…なの!?」


下等「知らなかったのか…」


櫻井「…な、なんでピンク?ふつう女性じゃねえ?」


下等「…それには深い…とても深い理由があるんだ?」


櫻井「ど…どんな…」


下等「まもるんジャーピンクと、いえば普通は女性をイメージするだろ?」


櫻井「うん」


下等「そこで作者はそれを利用して読者にまもるんジャーピンクは佐藤、ブルー

は先生と思わせて実は違うっていうことをやりたかったんだが…」


櫻井「まさか…めんどくさくなったとか?」


下等「そう…めんどくさくなったんだ…非常に…」


櫻井「それじゃあ先生が報われんぞ」


下等「報われないくらいじゃ動かないんだよ、作者の怠惰は」


櫻井「っていうか…いつまでこの調子なのかな…」


下等「さあな…いつまで意識不明なのかね…」


櫻井「いや、先生の意識不明もそうなんだけど…」


下等「じゃあなにが?」


櫻井「部長が誘拐されたこととか…ライトパウアーのこととか…佐藤さんのこと

とか…なにひとつ進展してなくてさ…いつまでこのままなのかな…って」


下等「まぁ…たしかにいまいち進展してないな…」


櫻井「もしかしたら…ずっとこのままなのかなって…」


下等「…これからさ」


櫻井「でもこれまでのことを考えるとさ…」


下等「過去に可能性なんてねえよ、もう変えることはできないんだから」


櫻井「下等?」


下等「でも…未来は違うだろ?まだどうなるかなんてわかんないんだからさ」


櫻井「まぁ、そうだけどさ…なんか言ってて恥ずかしくないのか?」


下等「べ/べつに/恥ずかしくなんかないんだからね////」


櫻井 先生「「キモイぞ」」


櫻井「え?」


先生「…ここは…病院か?」


櫻井「意識が…戻った?」


下等「ほらな、これからなんだよ、櫻井」








先生「で…おまえら誰だ?」


櫻井 下等「「は?」」


先生「だから…おまえら誰だ?ってかまず、オレは誰だ?」


下等「ほ…ほんきで言ってんの?先生」


先生「ああ、大まじめだ」


櫻井「まさか…このひと…」


下等「とりあえず医者を呼ぼうぜ」





医者「はい、記憶喪失ですね、重度の」


下等「マジか!?」


医者「はい、マジです」


先生「記憶喪失か…まぁ、ドンマイ」


櫻井「なんで自分の記憶なくしたのに軽くギャグテイストなの?このひと」


先生「うるせえな…こっちは18話からずっと寝っぱなしでうずうずしてんだよ

。久しぶりのお目覚めなんだよ、少しはボケたっていいだろ…」


下等「せ、先生?」


櫻井「記憶喪失設定なんだからちょっとはおさえて…」


先生「記憶喪失?そんなの作者の勝手な都合だろ。こっちは夏休みから何ヶ月も

ずっと寝っぱなしなんだぞ?」


下等「ダメだ、このひと。たまりにたまった鬱憤が作者の抑えを超えてる」


先生「で、けっきょくおまえら誰だよ?」


櫻井「ダメだ、このひと。自分が眠りについた時期はおぼえてるけど教え子はお

ぼえてねえ」


先生「なんでだろな…おまえの顔見てると無償に反省文書かせたくなる」


下等「ダメだ、このひと。ただのサドだ」






櫻井「じゃあ、先生…また明日」


下等「今度はクラスのやつら連れてくるからよ」


先生「ああ。悪いな、おまえらのこと思い出せなくて」


櫻井「まぁ、そのうち思い出しますよ」


下等「そうだよ、なくしたわけじゃないんだし」


先生「…そうか…教師だったのか…オレは」


医者「なんだと思ってたの?」


先生「いや、てっきり…正義の味方かなんかだと…」


医者「…おもしろい先生だね、君は」





公園


森「…ごめんなさい…櫻井先輩…」


櫻井「きゅうに呼び出して…今度は謝罪?」


森「約束…守れませんでした…」


櫻井「…なんのこと?」


森「…ひとを殺したんです…わたしは…」


櫻井「……森ちゃん…」


森「下等先輩を…殺したんです」


櫻井「森ちゃん?」


森「わたしが…わたしが…」


櫻井「生きてるよ…下等は」


森「死んだんです…殺したんです…わたしが」


櫻井「おーい、下等!ちょっとこっち来い!」


森「えっ…」


下等「………」


森「…下等…先輩…」


下等「………」


森「…なんで…」


下等「それはオレもわかんねえけど…なんか生きてた」


森「下等せんぱい…かとおせんぱいいい…」


下等「ほら、泣いてないでこの胸に飛び込んでおいで」


森「あ、いえ、遠慮しときます」


櫻井「急激にドライになった!!」








下等「それより…部長は無事なんだよね?」


森「はい。下等先輩が生きてるって聞いたら元気になると思います」


櫻井「よかった…」


下等「…なんのつもりで誘拐なんてしたの?」


森「…人質です」


櫻井「…本気なの?」


森「本気です」


下等「部長に…会わせてくれないか?」


森「無理です、それは」


櫻井「…っていうかさ…よく平然と話できるね、ふたりとも」


森「と、いいますと?」


櫻井「だって…殺し合いしてた仲なんでしょ?」


森「わたしは…もともと下等先輩とは戦いたくなんてなかったんで…」


櫻井「おまえは?」


下等「おまえはさ、佐藤がおまえを撃ったことを悔やんでたらどうする?」


櫻井「えーと…どうするかな…」


下等「責めたりするか?」


櫻井「しないけど…」


下等「それと同じ」


櫻井「でもおまえはさ…もう歩けないんだぜ」


下等「………」


森「やっぱり…もう歩けないんですか…」


下等「………」


森「ごめんなさい。責任とります」


櫻井「責任?」


森「今回のことが終わったら…わたし、これから一生下等先輩の面倒見ます」


櫻井「一生面倒見るって…プロポーズ?」


森「…そうとってもらってもかまいません」


櫻井「…どうすんだ、下等」


下等「いや、べつにそんなの必要ないよ」


森「でも…」


下等「罪滅ぼしでいっしょにいられても迷惑。そう言いたいんだ、オレは」


森「………」


下等「その代わり…お願いがある」


森「なんですか?」


下等「部長のこと…守ってくれ…」


森「まかせてください!!」


下等「頼んだよ」


森「はい。それじゃあわたし、そろそろ行きますね」


櫻井「じゃあね、森ちゃん」


下等「じゃあね、部長によろしく」


森「はい、今度は5人で会いましょうね」


櫻井「…なんか変だよな、誘拐犯に人質によろしくって言うのは」


下等「まぁな…ってかなんか嬉しそうだな、おまえ」


櫻井「いや…なんていうかさ…バラバラになったと思ってたものがさ…案外そう

でもなかったんだなって思うと嬉しくてな」


下等「なんの話だ?」


櫻井「なんでもねえよ…これからだよな、オレたち」


下等「ああ、これからだよ」


大丈夫


まだこれからだよね?


佐藤さん







佐藤家


メグみょん「櫻井さん…どうしてここに?」


櫻井「すみません…彩さんに会わせてください」


メグみょん「いいですけど…部屋の中には入れませんよ、多分」


櫻井「かまいません」





佐藤彩の部屋


大切な人を撃った


自分の手で


すぐその場で去ってしまったから


生死がわからない


でも…おそらくは…


それでいいんだ


もし生きていたら


今度はやられるかもしれないんだから


『櫻井「だって…好きだもん…佐藤さんのこと…好きだもん…」』


この言葉が本心かどうかはわからない


でも…これでいいんだ


『櫻井「いっしょにいよう?これからも…」』


これで…いいんだ…


そうだよね、イツ兄…


櫻井「佐藤さん、オレ、櫻井」


なっ…


佐藤「…なにをしに来た」


おもわずライフルを握りしめる


佐藤「…殺しに来たのか、わたしを」


櫻井「そんなわけないじゃん」


佐藤「…どうして生きてる?」


櫻井「レッドに…神崎さんに助けられた」


佐藤「うそだ!!」


そんなわけない!!


櫻井「今日はさ、いくつか報告に来たんだよ」


佐藤「………」


櫻井「まずはさ、先生の意識が戻ったんだよ」


佐藤「…ほんとに?」


櫻井「ほんとほんと。でも…記憶喪失なんだよね…」


佐藤「…記憶喪失」


姉と一緒だ…


櫻井「一緒にお見舞い行かない?」


佐藤「…行かない」


櫻井「でしょうね…。次の報告は…下等が生きてます、下半身麻痺してるけど」


佐藤「…そう…残念」


櫻井「残念って…相変わらずだね…。それで…行方不明だった部長は…誘拐され

ました、森ちゃんに」


佐藤「えっ…」


櫻井「正確に言うと三谷さんと森ちゃんに」


佐藤「…なんで…」


櫻井「それはよくわかんないんだけど…無事だって言ってた」


佐藤「…言ってた?」


櫻井「ああ、昨日さ、森ちゃんと会ったんだよ。それでさ、下等を半身麻痺させ

た森ちゃんと下等が普通に会話してたんだよね、前みたいに」


佐藤「………」


櫻井「信じらんないよ、あいつら殺し合いしてたのにだよ?…オレたちみたいに

…」


佐藤「………」


櫻井「オレ思ったんだけどさ、お互いがお互いのことを思ってるなら仲直りなん

て簡単なんだよ」


佐藤「………」


櫻井「部長が誘拐されたからさ…オレが代わりに毎日来るよ、ここに」


佐藤「なっ……」


櫻井「とりあえず…今日はもう学校行かないと。いつか…いっしょに行こうね」


佐藤「………」


櫻井「オレ…好きだよ、佐藤さんのこと」


佐藤「///」


櫻井「じゃあ、また明日」


…わたしはわからない…


あなたが





学校


顧問「残念ながら…先生の意識が…戻りました…」


下等「喜べよ、少しは」


顧問「でも…幸いにも先生は記憶喪失のため復帰にはまだ時間がかかります」


櫻井「幸いにも記憶喪失ってなんだよ…」


顧問「その間にボクのポジションを確立させることができなければ…ボクのフェ

ードアウトは確実な物になります」


下等「このひとがハイテイションキャラであったときが懐かしい…」


櫻井「最初の一回だけだったな…ハイテイション…」


クラスメート「そんなことよりもさ、見舞い行こうぜ、先生の」


顧問「そんなこと?なにを言ってるのだ、君は。ボクのこれからの人生がかかっ

てるんだよ?わかってるの?」


櫻井「…なんか顧問が恐い…」


顧問「第一、ふつう顧問を顧問と呼ぶかい?なぜボクを役職で呼ぶ?先生を先生

と呼ぶのはわかるよ。でも顧問って呼ぶなんてどうかしてるよ…」


下等「しょうがないだろ…名前ないんだから」


顧問「そう、そこなんだよ、おかしいのは。産まれてからすぐに付けられるはず

のものが30年以上生きてるのになぜない?どうかしてるよ、作者」


櫻井「作者に文句言っても意味ねえぞ」


下等「まるで聞く耳もたないから、作者」


クラスメート「わかるぜ、顧問。その気持ち」


顧問「…君たち…」


クラスメート2「名前がない…それは悲しいこと…半端じゃなく悲しいこと…」


クラスメート3「オレたちだって出番が増えて来てるのにさ…いまだに数字で分

けられてんだぜ?」


クラスメート4「ポケットになぜか亜鉛めっきスクリュー釘が入っててもさ…」


クラスメート5「人見知りでジンマシンになろうが…」


クラスメート6「人見知りで吐血しようがさ…」


クラスメート7「クラスメートのまま…」


クラスメート8「名前が固有名詞に進化することはなかった…」


クラスメート9「いまだに村人Bとなんら変わりのない存在」


クラスメート10「勇者になりたいだなんて傲慢なことは言わない」


クラスメート11「戦士や僧侶のようにパーティーに入らなくてもいい」


クラスメート12「ただ…せめて…せめて…村人Dじゃなくて…」


クラスメート13「ルイーダーくらいの地位をくれ!!!!」


メグみょん「すみませーん、そろそろ次の件に入っていいですか?」


櫻井「無視した!!このひと」






病院


先生「おお…よく来たな、おまえら」


櫻井「元気そうじゃん、先生」


先生「で…おまえら誰だ?」


クラスメート1「クラスメート1です!!」


クラスメート2「クラスメート2だよ!!」


クラスメート3「クラスメート3じゃ!!」


先生「…で、けっきょく誰だ?」


クラスメート1「これ以上説明のしようがないが…」


クラスメート2「あえて説明するなら…」


クラスメート3「出番を求めさすらうルイーダーの酒場じゃ!!」


先生「…とりあえずこいつらがろくでもない教育を受けて来たのはわかった」


櫻井「ろくでもない教育の元凶がなにをいう?」







部長家


神崎「うん…問題ないな…」


下等「そうですか…ありがとうございます」


神崎「これからも定期的に診察に来てくれよ」


下等「わかってます」


神崎「それはそうと…櫻井君、調子はどうだ?」


櫻井「はい、大丈夫です」


神崎「そうか…こっちに来てくれ…」


櫻井「?」




道場


櫻井「なんですか?ここは」


神崎「オレは昔剣道をやっててな…よくここを使ってたんだ…」


下等「神崎さんは高校生時代は全国大会に出場するくらい強かったんだ」


櫻井「すごいですね」


神崎「そうでもないさ」


櫻井「いや、すごいでしょ」


下等「それよりなんで櫻井をこんなところに?」


神崎「下等君はまだ車いすだからしょうがないが…櫻井君、君には強くなっても

らう」


櫻井「え?」


神崎「せめて…適合者の力くらいは引き出せるくらいに強くなってもらわなくて

は困る」


下等「…修行?」


神崎「そういうことだ…アリクイがアリを食えなくなるくらい厳しい修行だ」


櫻井「………」


神崎「おそらく…ナウマン象からドロップキックをくらうようなことは覚悟して

くれ」


櫻井「………」


神崎「それでも…やってくれるか?」


櫻井「…はい、お願いします」


神崎「そうか…それじゃあ…」


レッド「死ぬなよ」


櫻井「えっ?」


バゴオオオオオン!!!!!



…わたしはわからない…


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