加藤勝という人生
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時に人は壁にぶつかる
いや…本当はほとんどいつもぶつかってるんだと思う
だから悩みは尽きない
壁にぶつからないときは壁を乗り越えた時
その一瞬だけ
そしてその一瞬に喜びを感じる
その一瞬の後には壁にぶつかる
っていうか壁の方からぶつかってくる
精神速度的にはマッハ3でぶつかってくる
逃れようもなくぶつかってくる
だが人は乗り越えようとする
一瞬の喜びをもとめて…何度でも…
そう思うと人間というのは案外強いのかもしれない
強いとまではいかなくても弱くはないと思う
でも中にはマッハ3の壁に衝突して心が粉塵骨折してしまう時がある
ひとりじゃ心の緊急手術を始められない時がある
でも人間はひとりではない
外に出て周りを見渡せばひとりやふたり、周りに人間がいる
少なくとも日本なら
でも心の緊急手術は赤の他人にはまかせられない
なぜなら赤の他人は君の心のメスを持っていないからだ
つまり心を開けない…そう伝えたいんだ、オレは
だから心の緊急手術には心のメスを渡せるほど信頼できる人が必要なのだ
でも君の心のメスは君をいとも簡単に傷つける
なぜならメスというのは傷つけるために産まれたのだから…
つまりオレがなにを言いたいのかっていうと
心のメスというのは弱みなんだ
だから信頼してないひとには渡せない
でもオレは違うだろ?
心のメスは誰かに渡しておかなければいけない
いざというとき緊急手術できないからだ
その誰かっていうのはオレじゃダメかな?
だから
櫻井「オレにも持たせてくれよ、おまえの心のメスを」
下等「長えし、うまくねえよ」
櫻井「そんなことないだろ!!自分で言っててちょっとうまいんじゃねえ?て思
ったぞ!!」
作者「『つまり心を開けない』ってとこで来たぞ、これは!!って思ったぞ!!
」
下等「いや、わけわかんなかった」
櫻井「そんなことはない!!。それはおまえが途中であきて聞いてなかっただけ
だろ!!」
下等「…じゃあ精神速度マッハ3ってなんだよ?」
櫻井「…例えるなら髪の毛が紫のおばさんを見た衝撃くらい」
作者「…例えるなら人生ゲームでラストに月の土地を買っちゃったときの衝撃く
らい」
下等「…それで精神は崩壊しないだろ」
櫻井「じゃあいいよ、べつに教えなくても…オレなんてどうせ信用できんさ」
下等「いや…そういうわけじゃなくてさ…どっから話せばいいかわかんなくて…
」
櫻井「全部話せよ…どうせ暇なんだし…」
目が覚めたら知らない部屋で寝てたんだ
しかも隣のベッドには下等が寝てた
なんで生きてんだ?って聞いたら
わかんね
で、なんでオレ生きてんの?って聞いたら
わかんね
で、あとあと聞いてみると
ここは部長の家で
部長の父親にオレは拾われたらしい
ショッカーの格好をしてたオレを…
部長の父親は医師免許を持ってる正真正銘の医者で
まもるんジャーの最高責任者で
まもるんジャーレッド
どんなだ?って思ったけど部長の父親ってことで妙に納得してしまった
まもるんジャーに捕まったり、顔を見られたりしたら爆発するんじゃないのか?
と聞くと
いまはまもるんジャーレッドじゃなくて神崎薫の父親だと下等が答えたのでそれ
で納得してほしい、読者の諸君は
けっきょく集合時間に来なかった下等が生きてるわけはわからなかった
で…銃で撃たれた傷が治るまで部長の家に居候することになったんだけど…
暇だからこの前158さんから聞いた下等が自ら進んでショッカーになったって
いうのが気になって下等に聞いてみたところ
下等「………」
黙秘
だからオレはさっきの心のメスの話をした
なんでいきなり心のメスの話から始まったのかというと
作者「なんとなく」
だそうだ
ごめんなさい、読者のみなさま
無駄にわかりにくくしてしまって
作者は非難してもいいからオレを責めないで
下等「じゃあいっそ産まれたときから話すか」
櫻井「産まれた時から?まあいいでしょう、話してみなさい」
下等「上から目線かよ…。えーと…17年前の12月27日…川上勝が産まれた
んだ」
櫻井「川上?下等じゃないのか?」
下等「まあ、聞けよ。川上勝が産まれたんだ…ひとりの命と引き換えに」
櫻井「…いきなり重いな、オイ」
下等「母親はオレを産むときにガンかなんかでな…まあ、物心ついたときからい
なかったからそれが当たり前だと思ってた」
櫻井「………」
下等「それからは親父がひとりで育ててくれた…6歳までは」
櫻井「まさか親父さんも…」
下等「いや…捨てられたんだ、6歳のときに」
櫻井「…なかなか大変な人生送ってるな…」
下等「そう言うおまえもなかなかだぞ」
櫻井「まぁね…」
下等「で、話を戻すけど…オレは捨てられたから母方の両親に引き取られた…そ
のときに加藤勝になった」
櫻井「なるほどね…下等勝になったわけだ…」
下等「…。ここまでで質問はあるか?」
櫻井「そういえば部長とはいつ会ったんだ?」
下等「う~ん…ずいぶん小さいころから会ってたな…部長の親父がオレの親父の
親友だったから…」
櫻井「おまえの親父さんって…いまどうしてんの?」
下等「…知らね。生きてるかもわかんね」
櫻井「…そっか」
下等「他に質問は?」
櫻井「とりあえずはないな…」
下等「じゃあ話を続けるけど…母方の親父、つまりオレのジジイっていうのがこ
れまたくせ者でな…いま警視総監をやってんだ」
櫻井「警視総監?」
下等「で、そのコネを使って、中学校時代はいろいろやってたんだが…ここから
は回想シーンで読者にご提供しようと思う」
櫻井「回想シーン?」
下等「第1話でオレが市役所でゲリラライブを遂行したあとからの回想」
櫻井「そういえばそんなのあったな…」
回想
警察庁
ジジイ「…今度は市役所でゲリラライブ…なんのつもりだ?勝」
下等「プロポーズ」
ジジイ「なに平然と答えてんだ、おまえは!!!!」
下等「愛する人のためなら歌え、例えそれが葬式でも…そう言ったのはジジイだ
ぜ?」
警察官(なんてことを孫に教えてんだ?あの人は)
ジジイ「まぁ…たしかにそうだが…」
下等「それに歌ったのはジジイが大好きなサライだぜ?」
警察官(プロポーズなのに?)
ジジイ「サライか…ならしょうがないな」
警察官(誰だ?こいつを警察のトップにしたやつは)
下等「じゃあオレは帰るとしますかな」
ジジイ「次からは24時間テレビで歌うんだぞ、サライは」
下等「わかってる、わかってる」
ジジイ「あと変なことにクビを突っ込むんじゃないぞ」
下等「わかってる、わかってる」
警察官「おい、聞いたか?あの話」
警察官2「あの話?」
警察官「例のショッカーのアジトがわれたって話」
下等「おもしろそうな話してるじゃん、さかもっちゃん」
さかもっちゃん(警察官)「げ!勝君…」
下等「オレにも聞かせてよ、その話」
さかもっちゃん「ダメです、勝君に話したことがばれたら警視総監に殺されます
から…」
下等「そんなこと言わずに教えてよ…それともいいの?これまでのさかもっちゃ
んの不正…全部ジジイにちくっちゃうよ?」
さかもっちゃん「誰のための不正だと思ってんですか!!!?」
下等「だから教えてよ」
さかもっちゃん「これじゃあどっちにしろ警視総監に殺されるじゃないですか!
?」
下等「どうせなら吐いて楽になって逝こうぜ?」
さかもっちゃん「わたしにもせめて生きる選択肢をください!!」
下等「大丈夫。ジジイにはばれないようにするからさ」
さかもっちゃん「ダメです。今回は危険です」
下等「大丈夫、大丈夫。オレを誰だと思ってんの?」
さかもっちゃん「………」
下等「………」
さかもっちゃん「…わかりましたよ。でも無茶はしないでくださいね」
下等「助かるよ、さかもっちゃん」
さかもっちゃん「警察は最近…ショッカーのアジトを見つけたんです」
下等「じゃあなんで突入しないの?」
さかもっちゃん「それが…上からの命令で…」
下等「やっぱ警察にはまかせてらんないな…」
さかもっちゃん「…すみません」
下等「で、どこなの?ショッカーのアジトって」
さかもっちゃん「まさか行くの!?ダメダメ、これだけは教えらんない」
下等「ここまで教えちゃったんだから最後まで教えてよ…それともジジイに…」
さかもっちゃん「わかったよ…まったく…」
さかもっちゃん「…のあたりに入り口があるんだけど」
下等「了解、ありがとね、さかもっちゃん」
さかもっちゃん「薫ちゃんには連絡しないの?」
下等「…あいつは…巻き込みたくねえ」
さかもっちゃん「…勝君…ひとりで大丈夫なの?」
下等「大丈夫。それじゃあちょっと行ってきます」
警察官2「大丈夫なのか?行っちゃったけど…」
さかもっちゃん「勝君のことだからなにか考えがあると思うんだけど…」
ショッカーアジト
面接官「なんだ?君は」
下等「お願いがあります」
面接官「なんだ?」
下等「オレを…仲間にしてください」
面接官「なにを言ってるんだ!!君は」
悪将軍「かまわん、仲間にしてやれ」
下等「悪…将軍…」
面接官「…わかりました」
下等「ありがとうございます」
よっしゃ!内側からぶち壊してやる!
面接官「それじゃあちょっと眠っててくれ」
下等「えっ?」
バタンッ!!
下等「と…まぁこんな感じだな。あとはおまえも知ってる通り」
櫻井「警察官に偉そうだな、おまえ」
下等「まぁな」
櫻井「っていうかおまえ中学校時代なにやってたんだ?」
下等「…いろいろ」
櫻井「そういえば部長はいまどうしてんだ?この家にいるのか?」
下等「部長は…」
部長の父「薫はいま…三谷光に誘拐されてる」
櫻井「え?」
下等「すまない…オレのせいだ…」
部長の父「君のせいじゃない」
櫻井「待って!状況が読めないんだが…」
下等「順を追って話す…」
櫻井「…森ちゃんが…」
下等「人質にするって言ってたから…ひとまず部長は大丈夫だと思う」
櫻井「…っていうかおまえ…なんで生きてたんだ?
下等「それがわかんないんだよな…」
櫻井「…足は…大丈夫なのか?」
下等「………」
部長の父「以前のようには歩けないだろうな…」
下等「………」
部長の父「普通なら」
櫻井「と言うと…」
部長の父「適合者…それがどんな影響をおよぼすのかがわからない」
櫻井「可能性はあるって意味ですね?」
部長の父「そういうことだ」
櫻井「よかったな、下等」
下等「…それじゃあ意味がないんだよ…」
櫻井「下等?」
下等「それじゃあ意味ないんだよ!!」
櫻井「どうした!?下等」
下等「もっと強くなんなきゃ…もっと戦えるようになんなきゃ…」
櫻井「…そうだな…もっと強くなんなきゃな…」
部長の父「そうだな…せめて自分の命くらい守れるくらいになんないとな…」
櫻井「…神崎さんは…」
下等「櫻井、気をつけて話せよ」
櫻井「なにを?」
部長の父「オレはショッカーじゃなくて一般人だからショッカーの情報をうっか
り話したりするな…そういう意味だ」
下等「そういうこと」
櫻井「…なんでオレたちを助けてくれたんですか?」
神崎(部長の父)「このオレ、まもるんジャーレッドは…いや、神崎護は君たち
ショッカーの現状を知っている」
そろそろちょっと小話
櫻井「毎度毎度思うんだけどさ…この小話って必要なの?」
森「必要なんですよ、作者には」
櫻井「…なんで?」
森「最近気づいたことなんですけどね…作者はですね…あまりにシリアスが続く
と………ノイローゼを起こします」
櫻井「じゃあ書くなよ、小説」
森「さて…せっかくの小話なんですから…番外編、やっちゃいますか?」
櫻井「絶対ヤダ」
森「大丈夫ですよ。今度は出番ありますから」
下等「っていうか番外編やったら小話じゃなくなるだろ」
櫻井「下手すりゃ本編より長くなるからな…」
森「あ!下等先輩…本編では脊髄やっちゃってすみませんでした」
下等「まあせっかくの小話なんだからそこら辺は忘れて行こう」
櫻井「なんかシュールだな、オイ」
森「部長もすみませんでした…誘拐しちゃって」
部長「気にするな。それにしてもわたしもよく誘拐されるな…」
下等「ピーチ姫に改名したら?」
佐藤「…わたしもごめんね…ライフルで土手っ腹に風穴開けちゃって…」
櫻井「なんか言い方が気になるんだけど」
下等「…っていうかおまえ…告白したよな、さりげなく」
森「いや、むしろ大胆でしたよ」
部長「しかも戦闘中に」
下等「まぁ、でもおまえ…」
下等 森 部長「「「ふられたけどな」」」
櫻井「うるせーー!!!ほっとけ!!!」
部長「なんであそこで振ったんだ?チャンスだったろ?」
佐藤「…あえて振ることによりさらにわたしへの愛情を沸き上がらせていずれは
わたしの虜にするため」
下等「意外に戦略的!!」
森「どうですか?いままで猛アタックされてたひとから振られるっていうのは?
」
櫻井「やめてくんない?ひとの傷口を広げるの。オレ土手っ腹に風穴が開くくら
いショックだったんだから…」
下等「実際開いたんだけどな」
森「さて、そろそろ番外編の話をしましょうか。前回は家族設定だったんで…こ
んどは…どうします?」
櫻井「全員ミイラ設定で」
下等「どんな話!?」
森「じゃあみなさんミイラ設定でいきましょう」
下等「承諾しちゃったよ!?」
番外編 M or Z
森「みなさんこんにちは。わたしはゾンビです」
下等「いきなり設定無視!?」
櫻井「オレもゾンビです」
部長「わたしも」
佐藤「…以下同文」
下等「なんでオレだけミイラ!?」
森「ところでみなさんはゾンビとミイラってなにが違うが知ってます?」
櫻井「わかりません」
森「ゾンビっていうのは生きてる死人でミイラっていうのは形を保ったままの死
体のことを指すんです」
部長「つまりミイラである下等は…」
佐藤「…ただの死体」
下等「ほっとけえ!!」
森「じゃあただの死体はおとなしくお墓で眠ってください」
下等(墓の中)「なんで!?」
これで残るは4人
必ずわたしが生き残ってみせる、この究極の心理ゲーム
M or Zを
下等「なんか始まってたの!?」
いまから4816年前
ゾンビ歴でいえば784544278412983年
人類は滅亡した
原因はいまだ不明
ひとつわかったことは
わたしたちは死んでしまったということ
でも蘇ったんだ…死んだまま
そして突然始まったのがこの
M or Z
ルールはひとつ
死んでたら負け
下等「なんじゃそりゃ!?」
このゲームで勝った者は終わらせることができる
この腐った世界を
佐藤「………」
櫻井「………」
部長「………」
森「………」
4816年も続いたこの戦いも
いよいよ終盤を迎えようとしている
なぜなら残ってるのは
この4人だけだからだ
森「櫻井先輩は幼女強姦犯なんですから死んでますよね?人として」
櫻井死亡
残り 3人
櫻井(墓の中)「オレの扱い雑じゃねえ!?」
さて…どう攻めるか…
部長「いいよ…」
森「なにがですか?」
部長「わたしの負けでいいよと言ってるんだ」
なにを言ってるんだ?このひとは…
森「…どうして?」
部長「はやく終わらせてほしいんだ…この世界を。だから頼む、誰かわたしをこ
のナイフで…殺してくれ」
森「部長…」
まさかこれは…フェイク!?
森「それでは…わたしが…」
人を刺し殺すことによって生まれる罪悪感で『自分は死んでる、人として』。そ
う思わすために…
森「行きますよ、部長」
部長「ありがとう…森」
刺されたって決して死ぬことはない…なぜならゾンビだからだ…つまり自分がゾ
ンビだと知ってる部長は…
佐藤「…待って、森ちゃん」
森「佐藤先輩?」
佐藤「…部長、あなたはもう…死んでますよね?」
部長「…ふっ…よくわかったな…」
佐藤「…どうしてこんなことを…」
部長「はやく終わらせたかった…それだけだ…」
森「待ってください…消えないでください…部長」
部長「必ず終わらせるんだぞ…この世界を…」
森「ブチョオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
自分がゾンビ…つまり死んでいると知っていた部長は消えた…そして…わたしも
…
森「…佐藤先輩?」
佐藤「…ごめんね…もう行かなきゃ…」
森「待って…ひとりにしないでください…」
佐藤「…M or Zの勝者がやるべきことはわかってるよね?」
森「わかってます…でも…」
佐藤「…大丈夫…大きく息を吸い込んで…一声かけるだけだから…」
森「…わかりました…やってみます…」
佐藤「…じゃああとは…頼んだよ…」
森「さようなら…佐藤先輩」
ひとり残されたこの世界で
わたしは宣言しなければならない…
スゥーーーーー
大きく息を吸い込んで
一声かけるだけ…
大丈夫、わたしならやれます
見ててくださいね、佐藤先輩
M or Z
森「完!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
下等「…なにこれ?」
森「見ての通りです」
櫻井「見ての通り作者の悪ふざけだな…」
下等「最後の方に限ってはわけがわからん」
森「だから終わらせたんですよ。この腐った番外編の世界を」
櫻井「…っていうかオレ…一番出番少なかった…」
下等「前回の0と比べたら大した進歩だろ?」
櫻井「どうせひととして死んでるよ…オレなんか」
下等「オレより生き伸びたんだから…それで我慢しろ」
森「じゃあそろそろ本編に戻りますか…」
櫻井「…けっきょくなんのためだったんだよ…番外編…」
作者「自分の小説の主人公をいじめるのがオレの趣味」
下等「…悪趣味…」




