悪に沈みゆく
Write22
人間には欲がある
というか、動物全般にあるだろう
何か食べたいという食欲
危険なものから逃げたいという逃走欲
寝たいという睡眠欲だってそうだ
そしてこれらは生きていくために必要なこと
つまり生きるために必要なことを望む欲というものは
生きるという意思だ
つまり今、ものすごい睡眠欲を抱えているオレは…
ものすごく生きることを望んでいるというわけだ
人が生きる意思を否定していいものなのだろうか?
否、なぜならば人は人の命を奪う権利を持っていないからだ
そして、生きる権利がある
生きたいと願う権利がある
寝たいと願う権利がある
寝る権利がある
…そろそろ考えるのもめんどくなってきた
読者のみんなももうわかってくれたと思うし…
寝よう
ゼロ「起きろ」
ドガッ!!(蹴り)
櫻井「ぐふぇ!」
ゼロ「こっちに来い」
櫻井「…オレの人権を尊重する気はないの?」
ゼロ「…殺されたいか?」
櫻井「すみませんでした」
この人、コエ~
あれ?ってか…なんでオレは生きてんだ?
悪将軍「よくもここまでやってくれたな…」
ゼロ「全治三ヶ月の大けが…まぁ、三週間もあれば治るだろうが…」
櫻井「…そんなに早く治るのかよ」
ゼロ「適合者は回復力も早い」
悪将軍「さて、小僧。本来ならばこの場ですぐ殺すとこだが…チャンスをやろう」
櫻井「…チャンス?」
悪将軍「貴重な適合者をこの場で殺すのは惜しいからな…お前もまだ若いし…生きたくはないか?」
櫻井「そりゃあね…で、どんなチャンス?」
悪将軍「オレのどんな命令にも従うことだ」
櫻井「…いつも従ってるだろ?」
悪将軍「いままで以上に酷な命令だぞ?」
櫻井「そんなこと言われてもな…従うしか選択肢はないんだろ?」
ゼロ「死ぬっていう選択肢もある」
櫻井「それは選択肢って言わねーよ、選択死だろ」
悪将軍「で、やるのか?」
櫻井「やってやるよ」
悪将軍「では、お前の決意を見たい…次の襲撃は…一ヶ月後…10月12日!それまでに…一人、拉致って来い」
櫻井「…拉致してどうする気だよ?」
ゼロ「ショッカーの一員にする」
櫻井「ふざけんな!!…そんなことできるかよ…」
ゼロ「じゃあ…死ぬか?」
櫻井「…死んだ方がマシだ」
悪将軍「ん?」
櫻井「それなら…死んだ方がマシだ!!」
悪将軍「…ひとつ言い忘れていたが…お前の仲間、ライトパウアーのメンバーは生かしてやってる」
櫻井「………」
悪将軍「もし、お前が命令を聞かないのなら…お前ら全員殺すことにした」
櫻井「なっ!!」
悪将軍「まぁ、時間は一ヶ月ある、ゆっくり考えろ。四人で生きるか…四人で死ぬかを」
櫻井「…お前、最低な人間だな」
悪将軍「だったらなにか?」
櫻井「………」
悪将軍「知ってるさ、自分が…最低なことくらい…」
櫻井「…殺してやりてえよ、お前」
悪将軍「なら、せいぜいオレより長く生きるんだな」
面接官「すまない、みんな。作戦は…失敗した」
櫻井「ごめんなさい」
下等「………」
橋本「…気にすることはない」
158「そうですよ、わたしたちはまだ生きてます。生きていればチャンスは来ます」
櫻井「…そのことについて…言っておかなければならないことがあります」
橋本「なんだ?」
櫻井「今回の作戦で…適合者であるボクは悪将軍に目を付けられました。…生かす代わりに悪将軍の命令に絶対服従しなければいけません」
下等「それはオレらと変わらないだろ?」
櫻井「適合者とばれた分、より厳しい命令になるでしょう…ボクはそれを承諾しました。悪将軍はボクの決意を見るために…一人誘拐して来いと命令しました」
面接官「………」
櫻井「断りました…でも悪将軍は命令に従わない場合…ライトパウアーのメンバーを全員殺すと脅して来ました」
下等「…それで、お前はどうするつもりだ?」
櫻井「…誘拐なんて…やりたくない…。そんなことやるくらいなら…死んだ方がマシ…。みなさん…ごめんなさい」
158「………」
下等「…ふざけんな…」
櫻井「…下等?」
下等「ふざけんな!!!!!」
櫻井「!!」
下等「お前の言ってることはわかる!!そんなことしてまで生き続けるのはツラいもんな!!でもそれって結局ツラいことから逃げ出してるだけだろ!?」
櫻井「………」
下等「ましてやオレ達の命まで背負ってんだ!!なおさらふざけんな!!」
櫻井「…生きたいのかよ?」
下等「あ?」
櫻井「そんなまでしてお前、生きたいのかよ!?」
下等「生きたいね、人を道連れにしても!!」
櫻井「最低な人間だな!!お前!!」
下等「そうだなよ!最低な人間だよ!でも、死んで楽になろうだなんて…オレは許さねえよ!!」
櫻井「べつに許されるだなんて思ってねえよ!!決めるのは…オレだ」
下等「櫻井!!」
面接官「行ってしまったな…」
158「わたし…追いかけます」
下等「追いかける必要なんてねえよ」
158「…わたしは…あなたの命令には従いません」
下等「………」
櫻井「………」
なんだよ、下等のやつ…
最低だよ、お前…
158「…櫻井さん…」
櫻井「…すみません…一人にしてください」
158「……でも…せめてハンカチをどうぞ」
櫻井「え?」
158「それで涙を拭いてください」
櫻井「…おれ、泣いてたのか」
オレは…あんなやつと友達だったのかよ…
人間、追い込まれると本性って出てくるもんなんだな
信じらんねえよ
『森「櫻井先輩は信じられないと思いますが…下等先輩と部長、ふたりは、わたしたちの敵です」』
そうだよ…敵なんだよ、あんなやつ…
信じてはいけない
アイツヲシンジルナ!!
櫻井「えっ?」
158「…どうかしました?」
櫻井「いま…なにか言いませんでした?」
158「なにも言ってませんけど…」
櫻井「空耳かな?。ところで…一人にしてくださいって言いましたよね?」
158「問題はありません。隣にいるだけですし」
櫻井「いや、問題ありなんですけど…」
アイツヲシンジルナ!!!
櫻井「ウッ!!」
158「大丈夫ですか?」
シンジルナ!!
シンジルナ!!
シンジルナ!!
アイツハ
テキダ!!!!
櫻井「…違う」
158「…なにがですか?」
アイツハテキダ!!!
櫻井「下等は…敵じゃない」
158「櫻井さん…」
櫻井「…はぁはぁ…すみません。なぜだか…下等が…敵に思えて来て…」
158「………」
櫻井「そんなわけないのに…どうかしてますね、オレ」
158「櫻井さんには話しておきます」
櫻井「…なにをですか?」
158「今回の作戦…どうして失敗したのでしょうか?」
櫻井「それは…オレのせいです」
158「あ、いえ、そうでなくて…どうして悪将軍は…車が爆発するのを知っていたのでしょうか?」
櫻井「…それは…」
158「わたしは…裏切り者がいたんだと思います」
櫻井「裏切り者?…そんなやついるわけ…」
『悪将軍「まぁ、時間は一ヶ月ある、ゆっくり考えろ。『四人』で生きるか…『四人』で死ぬかを」』
…四人?
確かライトパウアーは全員で5人なはず…
櫻井「…158さんはそう思うんですか?」
158「はい、ライトパウアーの誰かが裏切って悪将軍に教えたんじゃないかと思います」
櫻井「…でも、それなら…悪将軍は最初から爆発する車に乗るでしょうか?」
158「…もし爆発する直前にそれを知ったなら…どうでしょうか?」
櫻井「だとしたら…裏切り者は車を運転していた面接官ですか?」
158「その可能性もあります…でも…わたしは彼女が裏切り者とは思えないんです」
櫻井「…じゃあ、他に誰が?」
158「車を爆発させるとき…彼はためらっていたりしてましたか?」
櫻井「確かに…ためらっていましたけど…。もしかして…」
158「はい、わたしは彼が…下等が裏切り者だと思います」
櫻井「そんなわけない!!」
158「どうしてですか?彼が裏切り者でない証拠などありません」
櫻井「だって…あいつが裏切り者なら…悪将軍を銃で撃ったりなんかしない!!」
158「…もしそれが…芝居なら?」
櫻井「…なんのために?」
158「そこまではわたしも…」
櫻井「第一、それはもしもの話ですし。それに…」
158「それに?」
櫻井「裏切り者でない証拠がないのはあなたも一緒でしょ?」
158「それはそうですけど…」
櫻井「あなたは下等が嫌いだから、あいつが裏切り者だって思うんです。っというか…どうして嫌いなんですか?」
158「嫌いというよりも…信じられないんです…」
櫻井「どうして?」
158「…聞きたいですか?」
櫻井「そりゃあね」
158「どうしても?」
櫻井「…聞きたい」
158「そうですか…なら、話しますね」
櫻井「………」
158「ショッカーには大きく分けて、二種類の人間がいます」
櫻井「二種類?」
158「櫻井さんや森ちゃんのように、無理やりショッカーにさせられた者。そして…」
158「自分から望んでショッカーになった者」
櫻井「自分から…」
158「櫻井さん、下等は…後者の人間です」
櫻井「えっ?」
158「彼は自ら望んでショッカーになったんです」
櫻井「…ウソだ…」
158「本当です。面接官も知ってます」
櫻井「…どうして?」
158「それは…わかりません」
櫻井「…下等は…」
『森「櫻井先輩は信じられないと思いますが…下等先輩と部長、ふたりは、わたしたちの敵です」』
シンジルナ!!!
『158「はい、わたしは彼が…下等が裏切り者だと思います」』
アイツハ…
『158「彼は自ら望んでショッカーになったんです」』
テキダ!!!
櫻井「…敵…」
158「納得していただけましたか?わたしが彼を信じられない理由」
櫻井「…下等が…」
158「…ごめんなさい、いっぺんにいろいろ言い過ぎてしまいました」
櫻井「…信じられない…」
158「わたし、もう帰りますね」
櫻井「オレは…」
誰を信じればいいんだ?
突然ですが、We are the family
森「はい!やって来ましたよ!第二弾!そしてわかってますよ、空気ぶち壊してることくらい!」
櫻井「…じゃあやめようよ」
作者「ここでやめたらなんのために小説書いてるかわかんなくなるだろ!!!」
櫻井「…いいんじゃね?別に」
森「正直ですね…前回のは駄作でした。今回はリベンジです」
櫻井「正直もなにも…目に見える駄作でしょ?っていうか作者途中で投げ出してるし」
森「で、前回の反省点なんですけどね…正直、最初っからですね」
櫻井「まぁ、おれと下等が夫婦って時点で終わってたからね」
森「今回は前回の反省を踏まえたキャスティングにしました」
娘(主人公) 佐藤 彩
母 下等
父 櫻井 萍
ドラえ○ん 森 予
ペット(ネコ) 部長
櫻井「…どこが改善されたの?」
森「佐藤先輩が息子じゃなくてちゃんと娘になってるところです」
櫻井「もっと目に見えるところに間違えがあるよ」
下等「っていうかオレと櫻井は本編でケンカ中だから気まずいんだけど…」
森「それでは『突然ですが、We are the family』第二弾です」
時は江戸時代、元禄期
江戸は徳川綱吉が治めていた時代
部長(ネコ)「は?キャットフード?なめてんのか?お前」
下等(母)「…すみません。でも、我が家の食料はもう、それだけなんです」
部長「お前わかってんのか?生類憐みの令だぞ?あの天下の綱吉さん直々の命令だぞ?綱吉さんにチクったらお前なんか即死刑だぞ?」
下等(母)「すみません!それだけは勘弁してください」
生類憐みの令
徳川綱吉が発令した史上最悪の命令
これにより生き物のパワーバランスが逆転し…今、わたしたち人間は…
部長「次用意できなかったらお前がわたしの肉になるんだからな」
ネコの奴隷に成り下がった
下等「…わかりました」
部長「あ?聞こえねえよ」
下等「わかりました!!」
部長「それでいいんだよ」
そんな命令、従ってられるか!
そう思い立ち上がった者は少なくなかった
わたしの父もそうだった
でも、みんな殺されてしまった
下等「わたしたちどうすればいいのかな?彩」
佐藤「…おまえが肉になればすむ話だろ」
おまえ如きが、わたしを下の名前で呼ぶな。番外編でもそれは許せん
下等「しょうがないじゃん…家族設定なんだから」
だが父はわたしに希望をひとつ残した
今日こそ成功させてみせる
かつてその力で巨大な帝国を築き上げたという
Devil Over Red Automatic Ending Man Original Number
通称、ドラえ○んの召喚を
佐藤「あんなこといいな♪できたらいいな♬」
この歌を憎いやつ、殺したいやつを思いながら歌えば
佐藤「あんな夢♪こんな夢いっぱいあるーけどー♫」
一度ではなく、何千回と歌えば
佐藤「みんなみんなみんな♬叶えくれる♫不思議なポッケで叶えてくーれーるー♪」
ドラえ○んが現れる…そう泥酔しながら父はわたしに言った…十年前の…
佐藤「そーらを自由に♬飛びたいな♬」
四月一日に…
下等「いや、それはおまえをからかっただけだろ」
さあ、出て来て、ドラえ○ん
そして…
目の前の人間を消し去って…
下等「殺したいやつっておれかい!!」
原子ひとつ残さず消し去って…
下等「言っとくけど、オレお前の母親だからね!!」
佐藤「…アホか…お前男だろ」
下等「わかっとるわ!!一番疑問に思っとるのはオレ自身じゃ!!ボケぇ!!」
森「は~い!僕ドラえ○ん♬」
こうして、我が家にドラえ○んがやって来た
下等「…誰?」
森「ドラえ○んです、コードネームは森です。森って呼んでください」
下等「…ドラえ○ん?」
森「未来から来た殺戮兵器です」
佐藤「かつて巨大帝国ガンダーラを一夜で築き上げたと言われている」
下等「…具体的にはなにができるの?」
佐藤「多種多様の未来兵器を体に宿していると言われてる」
森「すみません。実は修理中だったところを呼ばれたので…いま手元には地球破壊爆弾しかないんです」
下等「いや、それでもすごいけど…」
森「そしてそれを取り出す時には1500兆kWhほどの電力が必要です」
下等「世界の年間消費電力の百倍くらいじゃん!!」
森「そりゃあ次元の扉を開けるんならそのくらい必要ですよ」
下等「…他になんかできないの?」
召喚には成功した…だが…
森「昼寝が得意です。枕があれば5秒で眠れます」
下等「の○太か!?ってか殺戮兵器なのに寝るの?」
想像が絶するほど…使えない
森「あと…テストは○テストでもいつも0点です」
どうしよう…これでは父のカタキを取るどころか…
下等「だからの○太か!?」
この男を血祭りにすらできない
下等「オレって父親のカタキに並ぶほどの恨まれることしたっけ?」
翌朝
部長「………」
下等「…ごめんなさい」
部長「今日という今日は許せん…。ちょっと綱吉さん呼んでくる」
下等「そ、それだけは勘弁を…」
部長「うるせー!!役立たずはエサになるんだよ!!」
村人(顧問)「あれは…殿様…」
部長「ここです、三谷さん。殺っちゃくださいよ、こんなやつら」
三谷(綱吉)「ここか…」
下等「どうかご勘弁を…」
三谷「我が愛するネコにひもじい思いをさせるとは…恥を知れ!!」
下等「お許しを~」
森「どうかしたんですか?」
三谷「…ま、まさか…ド、ドラえもん?」
下等「はっ?」
森「えっ?…ドラミじゃないか!」
三谷「ほ…ほんとに…お兄ちゃん、なの?」
下等「まさかの本編と逆設定!?」
森「久しぶりだな、ドラミ」
三谷「どうしてここにいるの?巨大帝国作って世界征服するって出てったのに…」
下等「しかも腹黒いぞ、森ちゃん」
森「いやぁ、そのつもりだったんだけどさ…。国内で戦争することになっちゃってさ、めんどいからばっくれた」
下等「なんかキャラ変わってますよ、森ちゃ…いや、森さん」
森「そういうドラミは…相変わらずネコの国を作ってんのか?」
三谷「うん」
森「でもこれはちょっとやりすぎじゃないか?」
下等「世界征服しようとしてたやつがなにを言う」
三谷「ゴメン、お兄ちゃん」
部長「 キャラ変わってますよ、三谷さん。…まあ、わたしが言うのもなんだけど…」
森「もっと人にもネコにも優しい世界を作らなきゃ」
三谷「うん、そうするよ。お兄ちゃん」
こうして、世界に平和が訪れた
下等「なにこの茶番は?」
父はどうしてわたしにドラえ○んの召喚の方法を教えてくれたのか…
そんなことをふと考えてみる
下等「多分酒によった勢いだろうな」
世界を救うもの
それは兄妹愛
きっとそれを教えたかっただな
お父さん
今日も世界は平和です
突然ですが、We are the family
FIN
下等「………」
森「………」
部長「………」
佐藤「………」
森「江戸って…キャットフードあったんでしょうか?」
下等「ツッコミどころそこ!?」
部長「ペットフードのはじまりは1860年ごろだからないな」
下等「いや、そんなマジメに答えられても…」
部長「っていうかなんだ?さっきのわたしは…。あれじゃあただのヤクザの下っ端だろ…」
森「わたしも…腹黒かった」
佐藤「…わたしは…いつも通りだった…」
下等「いつも通りオレ嫌われてた」
佐藤「…べつにわたしはお前のこと嫌いじゃないぞ…」
下等「えっ?」
佐藤「…ただ…消えてほしいだけ…」
下等「それを嫌いと言わずして何を嫌いと言うの?」
部長「ところで…櫻井は?」
森「あ、完璧忘れてました。…というか…登場してましたっけ?」
櫻井「………」
佐藤「…大丈夫?」
櫻井「……ぅぅ」
佐藤「『終始、死人だった』って言ってる…」
部長「…ご愁傷様」
下等「いつかの自分を見てるようだ…」
櫻井「……ぁぁぁぁ」
佐藤「『顧問さえも登場してたのに…』って言ってる…」
下等「…存在価値が顧問以下」
櫻井「…ぃぅぅぅ」
佐藤「『最近本編でも出過ぎなんだよ、出番ゆずれよ、三谷』って言ってる…」
下等「お前の命の恩人だろ?一応」
森「主役が出てなかったんですか…。でも、正直、違和感なかったですよ」
櫻井「………」
部長「…まあ、正直…出ててもあんまり変わらなかったな…」
櫻井「………」
下等「正直なところ時々オレとキャラカブるから…出てない方がオレは助かる」
櫻井「………」
佐藤「…ダメ人間///」
櫻井「…わかってるよ、役立たずなのは地球破壊爆弾しか持ってないドラえ○んじゃなくて…オレだってことくらいさ」
下等「負のオーラだ…」
櫻井「知ってるよ。悪将軍と戦ったときだって…オレなんも出来てないじゃん、びびって倒れただけじゃん」
森「…正直…否定できません」
部長「でも、これからだろ?能力だってまだないんだしさ」
櫻井「どうせオレの能力なんて食料と会話できるとか…萌え萌えジャンケンが強いとか…そんなもんだろ?」
下等「そんなことないって、作者もなんか用意してるって。な、そうだろ?」
作者「………」
下等「…なんか言ってやれよ」
作者「ゴメン、マジで決まってない」
佐藤「…大丈夫?この小説」
作者「最悪…櫻井に能力がなくても完結はできるが、その場合…櫻井の活動がまったくない」
櫻井「………」
森「完結できるんなら安心です」
下等「心無い言葉…」
森「どうせ櫻井先輩はぱっとした特徴もないんですから能力もぱっとしないものですよ」
櫻井「…そうだ…死のう」
下等「主役がなに言ってんの!?」
櫻井「いいじゃないか、主役が自殺してべつの人が主役になる。面白い展開じゃないか?」
部長「いやいや、待て待て」
櫻井「止めないでください。ぱっとしないオレにはこれしかないんです!!」
森「そうですよ、本人が望んでるんですから死なせてあげましょうよ」
佐藤「…森ちゃん本気?」
櫻井「ありがとう、森ちゃん…これで心置きなく…」
森「でもいま死んでもどうせパッとしないでしょうけどね」
櫻井「………」
下等「鬼がいる…」
櫻井「…オレは…どうすればいいんだ?」
佐藤「…櫻井」
櫻井「………」
佐藤「…わたしは…どんなダメなあなたも好き…」
櫻井「…佐藤さん…」
下等(ダメであることは前提なんだな…)
佐藤「…だから…生きて…」
森「そうですよ、いいじゃないですか、パッとしなくても」
櫻井「森ちゃん…」
部長「パッとしないってところがパッとしてるぞ、お前は」
櫻井「部長…」
下等「パッとしてても、してなくても…お前はオレの友だ」
櫻井「………」
下等「無視!?」
櫻井「ありがとう…三人とも…」
下等「あれ?気に食わない?オレと友達ってこと」
櫻井「そうだよな…パッとしなくてもいいよな…」
森「そうですよ…ただ…読者はどうか知りませんけど」
櫻井「最寄りの自殺スポットってどこ?」
下等「やっぱ鬼だ、森ちゃん」
10月6日
問題です
一年に一度訪れて
人によって日にちが違い
そして…おめでたい日
これはなに?
答えはそう、誕生日だ
では第二問
ボク(顧問)の誕生日はいつでしょうか?
答えは、10月6日
つまり今日だ
読者のみんなが知ってるわけがない
なぜなら…作者もついさっきまで知らなかったからだ
つまり、いま決まったのだ
ボクが誕生した日が
…ボクの扱い雑すぎやしないか?
さて、それはさておき、ボクは教師だ
そして教師にとって誕生日は重大な日である
なぜなら誕生日を祝われるかどうかで生徒に慕われているかどうかが判明するからだ
教師をやって10年…いまだかつて誕生日を祝われたことはない
覚えられてもいなかった
でも今年は違う
なぜなら最近出番が増えているからだ
どのくらい増えているかというと…
主役を差し置いて番外編に登場するくらいだ
今年は来る
そう確信できた
言ってはいけないことだが…正直、先生が入院したおかげだ
キーンコーンカーンコーン
おっと、考えごとをしてる間にもうこんな時間か…
さあ、勝負の時だ
教室
顧問「おはよう、みんな」
クラスメート一同「おはようございます」
顧問「えーっと…今日は何日だっけ?…そうか!10月6日か!。あれ?10月6日ってなんかあったような気がするけど…なんだったかな…」
誕生日発言来い!!そして祝え!!
クラスメート「10…6…足したら15!!!」
下等「お前高校生だよね?」
クラスメート2「10…6…かけたら60!!!」
下等「…だからなに?」
クラスメート3「10…6…割ったら約3.6666666!!!」
部長「残念、約1.6666666だ」
下等「なんで一の位だけ間違えるの?」
部長「10月6日か…カロル.シマノフスキの誕生日だな」
下等「誰?」
クラスメート4「誕生日…そうだよ!誕生日だよ、今日」
顧問「あ!そういえばそうだった…いや~忘れてたよ、誕生日だよ、今日は」
クラスメート5「よし、みんなで祝いに行こうぜ!先生を」
顧問「…えっ?」
クラスメート6「自分の先生の誕生日を忘れるなんてどうかしてるな、オレたち」
顧問「先生…誕生日なの?今日」
クラスメート7「そうですよ、知らなかったんですか?」
顧問「…知らなかった…」
クラスメート8「先生のプレゼントどうする?」
顧問「せ、先生の誕生日だったんだ、今日。でもなんか他にもあったと思うんだけど…」
クラスメート9「亜鉛メッキスクリュー釘なんてどう?」
クラスメート10「どんなチョイスだよ?お前」
顧問「…他にもなんか…」
櫻井「顧問、大丈夫。オレはわかってるからさ…」
顧問「それはそれで恥ずかしいんだけど…。ありがとう、でもよく覚えててくれたね?」
櫻井「そりゃ覚えてますよ、自分と誕生日カブってる人くらい…」
顧問「えっ?」
櫻井「いや、忘れてください。覚える価値なんてないですから」
顧問「…櫻井君?」
櫻井「番外編にも出れないような主役の誕生日なんてないに等しいですし…」
顧問「…目が逝ってるよ」
櫻井「近くにいい自殺スポットって知りません?」
顧問「しっかりしてえ!!櫻井君!!!」
病院
クラスメート一同「ハッピバースデートゥーユー♪ハッピバースデートゥーユー♪ハッピバースデーディア…」
櫻井「オレ」
クラスメート一同「先生♪ハッピバースデートゥーユー♪」
クラスメート「いまなんか言わなかったか?櫻井」
櫻井「忘れてくれ、存在そのものを…」
クラスメート2「それではケーキの火を消してください!先生」
先生「………」(意識不明)
クラスメート3「代わりオレが消すよ」
クラスメート4「名無しが生きがるな!!」
部長「櫻井、代わりにお前が消せ」
櫻井「消す?このオレが?むしろオレを消してくれ、誰か」
クラスメート5「ダメだ…クールキャラから自殺志願キャラにイメチェンしてやがる…」
部長「イメチェンじゃないぞ、多分」
クラスメート「それではプレゼントの時間です」
クラスメート2「先生、わたしたちは必死で考えました、もっとも低予算で喜ぶプレゼントを」
下等「一言余計…」
クラスメート3「試行錯誤を繰り返した結果…みんなで歌を歌おうってことになりました」
クラスメート4「でも病院の許可が取れなかったので断念しました」
クラスメート5「そこで我々は歌を歌わず、つぶやこうと思います」
下等「なに?そのトンチ?」
クラスメート6「わたしたちの自作曲です。聞いてください…『だから人は眠るんだ』」
(Aメロ)
眠い
ものすごく眠い
どのくらい眠いかっていうと
例える前に寝たいっていうくらい眠い
寝たい
夢の中でも寝たい
夢の中でも成長ホルモン分泌したい
(Bメロ)
どうしてこんなにも眠いんだろう?
それは頑張っているからだ
人生を
それは奮闘しているからだ
人生と
それが人間だ
(サビ)
さあ、寝よう
もう寝よう
ボクらはまだまだ子供だから
いま寝よう
すぐ寝よう
それが生きてる証なんだ
だからいいでしょ?
あなたの授業の傍らで
ぐっすり眠る
ボクがいたって
下等「…なにその歌?」
クラスメート7「櫻井がかつて書いた反省文」
部長「…なんも反省してないじゃん、お前」
櫻井「すみませんでした、死んでわびます」
部長「どんだけ引きずってんだ!?お前」
悪将軍との決戦から約三週間たった
事態はあれから一向に変わっていない
むしろ悪化してしまった
下等とは…不信により、あれから一言も会話していない
佐藤さんは…最近学校に来ない
森ちゃんは相変わらず逃亡中
部長は下等といることが多いのであまり話したりできない
最近は…一人の時間が多い
っていうか友達少ないな、オレ
気まずくなるので部活にも行っていない
そのため部長から『本格的に幼女強姦犯になりたいのか?』とメールが来るがばっくれ続けた
確実にオレは幼女強姦犯に成り下がっている
それも前科はひとつやふたつではないだろう、常習犯だ、絶対に
これでオレは名実ともに役立たずだ
存在してるだけでなんの役に立たない
食べ物で例えるなら、ミカンの皮と身の間にある白いやつ
体育で例えるなら、整理体操の深呼吸
ラクダで例えるなら…とくに思いつかない
やはり役立たずだ、オレは
約束の日まではもう残り少ない
このまま誰からも誕生日を祝われず
一人で死んで行く
それも悪くないかな…
携帯『幸せなら手を叩こっ!タン!タン!幸せなら手を叩こっ!タン!タン!幸せなら態度で示そうよ、幸せなら手を叩こっ!タン!タン!』
自分で設定しといてなんだが…
センスないな、この着メロ
のんきに流れる歌が
やけにさみしく思えた
櫻井「もしもし」
だから…
姉「誕生日おめでとう!!!」
その一言が妙に嬉しかった




