祝『17話にしてようやく主役の名前が決まる』
Write17
あれから変わったことが三つある
ひとつはあの後から一度も佐藤さんと会話してないっていうほどでもなくなったこと
もうひとつは…佐藤さんが部活に来なくなったっていうほどでもなくなったこと
そして終業式
長い…夏休みが始まる…正確には始まろうとしてる
先生「あ~、明日から夏休みなわけで…夏休みの注意事項を話したところで心変わりするほどおまえらは純粋な心なんか持ち合わせていないだろうから別の話を
しようと思う」
下等「せんせー、早く帰してくださーい!」
先生「なお、先生の機嫌しだいでおまえらの宿題は最大10倍になることをおぼえておけ」
下等「もう//先生ったら//小悪魔なんだから//」
先生「先生気分が悪くなった。とりあえずおまえのは20倍に増やす」
下等「そんな増えたらやらないよ、宿題。っていうかできないよ、宿題」
先生「大丈夫だろ、おまえなら。三日で反省文500枚は今でもおれのなかで伝説となって受け継がれてるぞ」
櫻井「一日約170枚…すげぇ」
下等「そうでもないさ。一時間で約7枚だからな」
櫻井「いや、十分すごいだろ…。しかもそれって不眠不休でやった場合だろ?」
下等「まぁ、さすがに書き終わったときは幻覚のひとつやふたつは見ちゃったけどな」
櫻井「訴えたら先生牢屋入んじゃねぇ?それは」
先生「感動したぞ、あの反省文は。とくにボブがエリザベスに殺されたところは」
櫻井「反省文なんですよね?それ」
下等「そりゃあそうですよ。なんせサスペンスと童話を融合させた新しいジャンルなんですから、その反省文は」
櫻井「おまえはけっきょくなにを反省したの?」
クラスメート「せんせー!KY発言覚悟であえて言わせてもらいます。早く帰らせろ!」
櫻井「いいぞ!Mr,AKY(あえて空気読まない奴)もっと言え!!」
先生「そういうわけには行かないんだよ、こっちは」
下等「なんでですか?」
先生「夏休みの間、おまえたちは学校に来ない…と、なるとおれの出番は必然的になくなるわけだ。夏休みは長い、だからもう少しだけここにいてほしい。そし
ておれの出番を引き延ばしてくれ」
櫻井「帰るぞ、みんな」
クラスメート「オオオオーーーー!!!!」
森「…とうとう…始まっちゃいましたね…夏休み…」
櫻井「それは夏休みが始まったテイションじゃないよ」
下等「むしろ夏休みの終わりを感じさせるテイションだよ、森ちゃん」
森「…はぁー……わたし…夏休みが嫌いなんです」
櫻井「…そうとう深いわけがありそうだね…」
下等「なんで嫌いなの?夏休み」
森「暑いからです」
櫻井「………」
下等「………」
ミン!ミン!ミン!ミン!
長い…夏休みが始まる…こんどこそ…
ピンポン球工場
工場長「このピンポン球工場は…今日をもって閉鎖されることが決まった」
櫻井「そうなんですか。おせわになりました」
工場長「リアクション薄くないかい?櫻井君」
櫻井「ぶっちゃけそんな予感してましたから、ここで働き始めたときから」
工場長「そうか…もう会えなくなるな、櫻井君」
櫻井「そうですね、それじゃあさよなら。このあと見たい番組があるんで」
工場長「…もう少し別れを惜しむとかないの?」
櫻井「おっさんとの別れを惜しむなんて気持ち悪いんで」
工場長「(涙)」
櫻井「おせわになりました」
工場長「…これでもう僕の出番はなくなるのか…」
ピンポン球監視員1「飲みましょう、工場長。もちろんキャバクラで」
工場長「…そうだな、今夜くらいパァーっとやろう」
三谷「櫻井君」
櫻井「あ、三谷さん。いままでおせわになりました」
三谷「今日くらいは一緒に帰らないかい?」
櫻井「いいですよ」
櫻井「それで…妹さんは見つかったんですか?」
三谷「いや、でももう少しで見つかると思うよ」
櫻井「どんな人なんですか?妹さんって」
三谷「妹は…マヤは…昔から体が弱かったんだ…。そのせいでずっと入院してた。僕は毎日のように見舞いに行ってたんだけど…五年前くらいに…いろいろあっ
て急に会いに行けなくなっちゃったんだ」
櫻井「かわいそうですね、妹さん」
三谷「それで、この前ようやく会えるようになったんだけど…もう退院してて…。いまどこに住んでるのかさえもわからなくなっちゃったんだ」
櫻井「…そんなことってあるんですね」
三谷「でも最近ここの近くに住んでるってことがわかったんだ」
櫻井「じゃあもうすぐですね、ほんとに」
三谷「うん、もうすぐだ」
櫻井「ところで…マヤさんって漢字で書くとどう漢字で書くんですか?」
三谷「マヤっていうのは本名じゃないよ」
櫻井「え?」
佐藤「あ、…櫻井」
櫻井「佐藤さん。なんでここに?」
佐藤「…買い物の帰り…なんで三谷が櫻井と…」
櫻井「あれ?知り合いなの?ふたりって」
三谷「残念ながら…同志だ」
佐藤「…おまえと一緒にするな」
櫻井「仲悪いな…」
佐藤「…行こう、櫻井。こいつと一緒にいると…シスコンがうつる」
櫻井「うつるの?それって」
三谷「だめだ!櫻井君。ダメ人間萌えがうつるぞ!!」
櫻井「だからうつるの?それって」
佐藤「…いいから来て、櫻井。死にたくないでしょ?」
櫻井「そりゃ死にたくないよ。ってか死なないでしょ!?」
佐藤「…いいの?人として死んでも?」
櫻井「それはなに?シスコンが人として死んでるって意味?」
三谷「ダメだ!櫻井君。人として死んでる人にしか萌えなくなるぞ!」
櫻井「あれ?人として死んでる人しか愛せない人に愛されてるおれってなに?」
佐藤「…そんなわかりきったこと言ってないで早く行こ」
櫻井「ごめんね、人として死んでて」
けっきょく佐藤について行った
櫻井「佐藤さん、ひとつ聞いていい?」
佐藤「…なに?」
櫻井「三谷さんってまもるんジャーイエローなの?」
佐藤「……なんでそう思ったの?」
櫻井「さっき同志って言ってたし、それにイエローも三谷さんもヒクくらいのシスコンだから」
佐藤「……まもるんジャーの情報は教えられない、命に関わるから」
櫻井「その割には公式ホームページに能力とか書いてあるよね」
佐藤「…でもあいつの情報なら教えていいかな」
櫻井「そうとう嫌いなんだね」
佐藤「…たしかに…三谷光は…まもるんジャーイエローだ」
部活
下等「夏…と、いえばなんだ?」
森「日焼けに気をつけることですね」
櫻井「微妙なのをラインアップにあげないで」
佐藤「…集まったのはいいけど…なにをするの?」
部長「とくにやることはないが…とりあえず、この前の沖縄のショッカー襲撃について話しておく」
下等「なにかわかったの?」
部長「資料を見直してみるとな…偽者かもしれない」
櫻井「偽者?」
部長「それかショッカーに似た何かをショッカーの事件として処理したのかもしれない」
部長「じつを言うと襲撃したんじゃなくて目撃されただけなんだ」
部長「はっきり言うと、わたしが沖縄に行きたいから話を盛っただけだ」
下等「なんじゃそりゃ」
森「でも楽しかったですよ…沖縄……ゴホッ!ゴホッ!」
部長「大丈夫か?森」
森「はい……夏風邪…だと思います」
下等「まったく…最近の若いもんはクーラーがガンガン効いた部屋でゴロゴロしてばかりでいかん。ワシが若いころはこの暑い夏の下でたき火で暖まったもんじ
ゃ」
櫻井「夏風邪なめたら痛い目にあうよ、森ちゃん」
森「はい、気をつけます」
下等「まったく…最近の若いもんは簡単に風邪をひいていかん。ワシが若いころは雪が降った日は裸になって外に出て、警察に追いかけ回されてもピンピンして
たもんじゃ」
佐藤「…あんまり無理しちゃだめだよ」
森「わかってます」
下等「まったく…最近の若いもんはつまらないものはスルーしてばかりでいかん。ワシが若いころはどんな些細なことでもツッコンでは場がシラケたもんじゃ」
櫻井「じゃあツッコまないほうがいいだろ」
下等「まぁ、そうなんだけどね」
森「すみません…なんだか吐き気が…」
部長「大丈夫か?ちょっと水とビニール袋的なものを持って来てくれないか?」
佐藤「…それと下等の退室を…」
下等「なんで!?」
佐藤「…吐き気の抑制のため…」
下等「エグイの?おれって」
森「ゴホッ!ゴホッ!…すみません、下等先輩。退室をお願いします」
下等「本気で言ってるの!?森ちゃん」
櫻井「部長、水とビニール袋…それとアイマスク持ってきました」
下等「最後のはなに!?」
櫻井「まだいたのか?病原体」
下等「それは誰のこと!?」
櫻井「森ちゃんの視界に入ったら悪影響になるから早く出てけ」
下等「だからなんで!?」
森「ありがとうございます、櫻井先輩。アイマスクしたら心なしか楽になりました」
下等「よかったね(涙)」
部長「保健室に行こう」
森「いえ…そこまででは…ゴホッ!ゴホッ!」
櫻井「行った方がいいよ、保健室」
森「いえ…ゴホッ!ゴホッ!…大丈、ゴホッ!ゴホッ!」
佐藤「森ちゃん?」
森「ゴホッ!ゴホッ!ゼーハー!ゼーハー!ゴホッ!ゼーハー!」
下等「森ちゃん!?」
森「ゴホッ!ゴホッ!ゼーハー!ゴホッ!ガハッ!」
櫻井「しっかりして!!森ちゃん!!」
保健室
森「すみません…この時期になると発作がでてくるんですよ」
櫻井「発作?」
森「暑さに弱いんですよね、わたし」
部長「…例の病気ってやつか?」
森「そうです。でも無理な運動でもしないかぎり問題はありません」
佐藤「…例の病気って?」
森「わたし…病気で入院してたって言ってましたよね。その病気のことです」
櫻井「…このさいだから…その話、くわしく聞いてもいい?」
森「いいですよ」
櫻井「森ちゃんって小さいころからからだが弱かった?」
森「はい、そのせいで小さいころから入院してました」
櫻井「退院したのって最近なんだよね?」
森「はい…半年くらい前です」
部長「ずいぶんと…長い間、入院してたんだな」
佐藤「…森ちゃんじゃなくて下等が入院すればよかったのに…」
下等「すこしはおれのことも労ってくれない?」
櫻井「そうだよな…森ちゃんじゃなくておまえだったらパロディーで終わるもんな」
下等「どこら辺が笑えるの?それって」
佐藤「…全体的に…」
櫻井「すごいよな。おまえならどんな話もパロディーにできるなんて」
下等「残念ながら、なんでもかんでもパロディーにできるほど強いメンタルなんて持ち合わせてないよ」
森「そろそろ体調も良くなってきたんで…帰りません?」
部長「そうだな」
櫻井「ちょっと待って。最後に森ちゃんに聞きたいことがあるんだけど…」
森「なんですか?」
櫻井「森ちゃんってさ…兄弟っている?」
森「…なんでそんなこと聞くんですか?」
櫻井「なんでって…そりゃ、興味があったから…」
森「…いましたよ。兄が一人。…でも、いまは赤の他人です」
櫻井「その人の名前って!?」
森「名前ですか?……光。…三谷光っていいます」
櫻井「三谷光…。森ちゃん!…」
佐藤「櫻井!!!!!」
櫻井「な、…なに?」
佐藤「…いっしょに帰ろ、いますぐ」
櫻井「いいけどその前に森ちゃんに聞きたいことが…」
佐藤「いいから!!!……いっしょに帰ろう…いますぐ!!」
櫻井「…は、はい…」
下等「意外に佐藤って結婚したら夫をしりにひきそうだな」
部長「かもな」
帰り道
櫻井「なんで森ちゃんに三谷さんの話をしないの?」
佐藤「………」
櫻井「だって三谷さんでしょ?森ちゃんのお兄さんって」
佐藤「………」
櫻井「っていうかもしかして知ってたんじゃないの?三谷さんが森ちゃんのお兄さんってこと」
佐藤「…たしかにわたしは知ってた…」
櫻井「…じゃあなんで?」
佐藤「…あいつに…森ちゃんと会う資格なんてない」
櫻井「…なんで?」
佐藤「………」
櫻井「もしかして…シスコンだから?」
佐藤「…違う…」
櫻井「じゃあなんで?」
佐藤「…ひとつ…言っておきたいことがある…」
櫻井「…なに?」
佐藤「…わたしは…おまえを、ショッカーを許したわけじゃない…」
櫻井「………」
佐藤「…だから…まだおまえには言えないことがある」
櫻井「…そっか…わかった」
佐藤「…ごめんね」
櫻井「…おれの方こそごめん…でも…」
佐藤「…でも?」
櫻井「もうすぐ…全部終わらせるから」
佐藤「…うん…信じてる」
櫻井の…実家?
姉「姉ちゃんあんたに言ったよね?」
櫻井「なにを?」
姉「帰ってくるときは連絡をしろって」
櫻井「したよ。今度は手紙で」
姉「少しは姉ちゃんの気持ちになったらどうなの?姉ちゃんはね、日々いろんなものと闘ってるのよ。光熱費の請求、水道代の請求、教育費の請求とか」
櫻井「主にお金ですね」
姉「溜まりに溜まった請求書、満たされる郵便ボックス、いちいちひとつずつ確認するのはすこぶるめんどくさい姉、一気にダストシュートする姉、混じってい
た弟からの手紙ごとダストシュートする姉、連絡した気でいるお気楽な弟、請求書と闘う苦労者の姉、帰ってくる弟、驚くダストシューター姉、腹一杯のゴミ箱
……これでもあんたは連絡したって言えるの?」
櫻井「…じゃあどうしろって言うの?」
姉「一回連絡しに帰ってくるとかしなさいよ」
櫻井「バカになったの?姉ちゃん」
姉「まぁ、それは置いときまして…。おかえり、電気も水道もないとこだけどゆっくりしてね」
櫻井「ただいま、クーラーないのがきついね」
姉「あ、そうだ!さっそくで悪いんだけど山菜取って来てくれない?」
櫻井「さっきゆっくりしてって言ったよね?」
姉「ついでに熊を取って来てくれたら姉ちゃんテイション上がるんだけど…」
櫻井「残念ながら俺は姉のテイションのために命賭けるほどできた弟じゃない」
姉「姉ちゃんもう1年くらいは肉食ってないんだよね」
櫻井「ほんとお金ないよね、我が家って」
姉「まあね…」
櫻井「姉ちゃん…この家、売ったほうがいいんじゃない?」
姉「…この家はわたしのものじゃない。あんたと…和の家…。だから売る売らないはわたしが決めることじゃない」
櫻井「そうだよね…じゃあ…」
姉「でも…わたしはこの家を売って欲しくない…」
櫻井「なんで?売れば姉ちゃんももっと楽な生活できるよ」
姉「…話は一気に変わるけど…あんたはさ…和がほんとに死んだと思ってる?」
櫻井「…そりゃあ…ね」
姉「じつはね…わたしは信じてないの…和が死んだこと」
櫻井「……なんで?…」
姉「正直…これと言った理由はないんだけど…そんな気がするの…」
櫻井「まぁ、たしかにあんな焼死体を兄貴って言われてもね…わかんないけど…」
姉「同じ理由で、卓が死んだのも信じてない」
櫻井「中山さんも……」
姉「だから…もしあいつらが生きて帰ってくるときに…この家がなかったらさ、あいつは…和は帰る場所がわからなくなるじゃん」
櫻井「………」
姉「生きて帰って来たあいつらに言ってやりたいんだよね…おかえりって」
櫻井「……そっか」
姉「そしてその後殴る!絶対殴る!一発じゃ気がすまないだろうから四発は殴る!」
櫻井「雰囲気ぶち壊した…」
姉「と、いうわけで…わたしはこの家を売らないで欲しい」
櫻井「わかった…売らないよ」
姉「ありがとう。さすがはわたしの弟だ」
櫻井「そうだ。姉ちゃんに言っとかなきゃいけないことがあるんだ」
姉「なに?」
櫻井「おれさ、佐藤恵さんを見つけたんだよ」
姉「ほんと!?」
櫻井「でも…記憶を失ってるらしい」
姉「…記憶…喪失?」
櫻井「うん、数年前くらいから全部。だから…姉ちゃんのことも…」
姉「…そっか…でも、戻ってくるよね?記憶なら」
櫻井「うん、戻ってくるよ、きっと」
姉「教えて!、恵はいまどこにいるの?」
櫻井「住所は知ってるから教えるけど…恵さんも会いたがってるんだよね、姉ちゃんに。記憶が戻るかもって」
姉「そっか…早く…会いたいな…」
ちょっと小話
下等「いままではネタになるからいいかなってことで放置してたんだけどさ…。そろそろ決めないといけんよな…」
櫻井「なにを」
下等「主役の名前だ」
櫻井「そりゃそうだ。言っとけどね、主役の名前がわかんない物語なんてこれとゴルゴ13ぐらいだよ」
下等「おまえと世紀の殺し屋を比べるなよ…」
櫻井「ちなみにゴルゴ13の血液型はA型…そしておれはO型だ」
下等「だからなに?」
櫻井「まぁ、それは置いときまして…どうすんの?おれの名前」
下等「…いつものおまえならそこでドラゴンにしろとかほざいてすべるのに…いいのか?勝手に決めて」
櫻井「いいよ。おれもわざわざすべりたくないし」
下等「じゃあランダムで漢字の問題が出題されるアプリで最初に出題された漢字一文字でいいな?」
櫻井「マジで言ってんの!?」
下等「残念ながらマジだ」
*ガチです
櫻井「どうすんのさ?糞とかになったら。いやだよ、排泄物が主役の小説とか」
下等「おれもいやだよ、排泄物と友達とか」
櫻井「マジでやんの?」
下等「マジだ!じゃあ、決めるぞ…」
櫻井「………」
下等「………」
櫻井「……どうなった?」
下等「…萍…」
櫻井「…なんて読むの?これ」
下等「…うきくさ…」
櫻井「ウキクサ?」
下等「植物の名前だ、ちなみに浮き草とも書く。もうひとつ意味があるが…聞くか?」
櫻井「…一応」
下等「不安定で落ち着かない生活のたとえ…」
櫻井「………」
下等「………」
櫻井「…マジでこれにすんの?」
下等「…しょうがないだろ、決まっちゃったんだし…」
*マジでガチです
櫻井「………」
下等「………」
櫻井「…ってかなんで主役の名前が決まったのにこんなふわふわした空気になってんの?」
下等「浮き草だけにな!…ってやかましいわ!!」
櫻井「自分で言って自分でつっこむなよ…」
下等「とにかく改めてよろしくな!櫻井萍」
櫻井「…大丈夫かよ…こんな適当で…」
下等「大丈夫だろ。適当すぎて崩壊しながらもここまでなんとかなってんだから」
櫻井「崩壊してんならそれはなんとかなってないよ」
部活
森「どうかしてるんじゃないですか?櫻井ウキクサって」
櫻井「森カネテに言われたくない」
佐藤「…名前か…いいな…」
森「そういえば佐藤先輩も部長も名前なかったですもんね」
部長「いや、わたしはあるぞ」
櫻井「そうなの?」
部長「わたしの名前は神崎薫だ。いま決めた」
下等「…いま決めたって…ほんと自由だな、この小説」
森「じゃあこのさいだから佐藤先輩も決めちゃいましょうよ」
佐藤「…佐藤桜とかいいな…」
部長「いいんじゃないか?桜で」
森「いや!待って下さい!それだと結婚したら櫻井桜になってなんかややこしくなりますよ!!」
櫻井「なんで籍を入れるあいてがおれって断定してるの?」
部長「たしかに…めんどくさい結婚生活になるな…」
櫻井「だからなんでゴールインが前提なの?」
佐藤「…なら…櫻井彩がいい」
櫻井「なんでさりげなく夫婦の設定になってんの?」
下等「結婚なんて…父さんは認めんぞ!!!」
櫻井「あっそ」
下等「冷たい…」
下等「暑いな…」
櫻井「今年一番の猛暑らしいぞ」
下等「まったく…こんな日に全身タイツなんか着させるなよな」
櫻井「まったくだ…うわっ!覆面とかくそ暑いぞ!」
下等「ほんとだ………なぁ」
櫻井「なんだ?」
下等「おれら今日で何回目だったけ?6回目くらいだっけ?」
櫻井「8回目だ」
下等「…数えてんのか?」
櫻井「まぁな…数えてなきゃいけない気がするんだ…」
下等「…そうだな…おれも数えておこ…」
櫻井「…絶対、終わらせような」
下等「…あぁ、終わらすさ…おれの手で…」
ショッカーアジト
面接官「もうすぐだ…もうすぐ準備が終わる」
158「そうやくですね」
橋本「…いつ、やるつもりなんだ?」
面接官「このまま順調に行けば…次の次…いや、次の襲撃時には作戦を決行できる」
森「次の襲撃ですか…ゴホッ!ゴホッ!」
櫻井「大丈夫?森ちゃん」
森「はい、大丈夫です」
下等「今日は今年一番の猛暑らしいから、無茶しちゃだめだよ」
森「わかってます…ゴホッ!」
櫻井「マメに水分とんなきゃだめだよ」
森「はい」
下等「日傘持って来たから貸そうか?」
森「…一応お借りします」
158「わたし雨乞いでもしましょうか?」
森「…だ、大丈夫です…ゴホッ!」
面接官「最新式通気性抜群ショッカースーツと覆面があるけど使うか?サイズ合わなくてぶかぶかになると思うが…」
櫻井「最新式とかあるんだ…」
森「使わせていただきます」
橋本「風鈴持って来たが…使うか?」
櫻井「用途がいまいちわかんないんですけど!?」
下等「ってかなんで持って来たの!?」
橋本「なんでってそりゃ…趣を感じるだろ?」
森「せっかくですけど…ちょっと必要性に欠けてるので…」
橋本「遠慮するな…持ってれば役に立つ」
携帯『ふはははは!!!楽しいよ!!森ちゃんもやってみなよ!嫌なこと全部忘れられるよ!!!』
158「あっ!わたしの携帯が鳴りました」
櫻井「なに着メロにしてんの!?」
158「なにって…櫻井様in沖縄ボイスですよ」
櫻井「ってかどうやって手に入れたの!?その着ボイス!」
森「それよりも変わった携帯ストラップしてますね」
158「これはてるてる坊主です、逆さに吊るした」
櫻井「なんで!?」
158「雨を降らすためです」
下等「…けっきょく雨乞いしてたんだ」
面接官「ほら、持って来たぞ、最新式通気性ショッカースーツと覆面」
櫻井「森ちゃんにはちょっと大きくない?」
森「大丈夫です。わたしはいつだって気持ち大きめですから」
下等「それはなにが大丈夫なの?」
面接官「ちなみに今日はレインボーブリッチを襲撃する」
橋本「最後の襲撃だな…」
櫻井「そっか。これで最後なのか…」
下等「作戦が成功すればな」
森「成功しますよ、きっと」
158「そうですね」
森「みなさん」
森「これで、最後にしましょうね!!」




