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悪の手先の風上にも置けぬ  作者: なおほゆよ
第1章 悪の手先編
12/95

実は加藤と部長は幼馴染なのである(恋愛に発展するとは限らない)

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新入部員志願者4「液体窒素で瞬間冷凍した…毛虫です!!!」


部長「終ーーーーーー了ーーーーーーーー!!!」




下等「さんざん期待させといて毛虫はないだろ!」


櫻井「とりあえず金属、とか言ってむちゃくちゃハードル上げたお前もどうかしてるぞ」


下等「トリなのに毛虫はないだろ!せめてシーラカンス並みの珍生物にしろよ!」


櫻井「生きる化石が学校で採れるか!!」


部長「試験が終わったが残念ながらスクランブル櫻井は一品も食べてない」


櫻井「食えるのがありませんでしたので…」


部長「よってショッカー研究部入部試験の合格者は0!!」


新入部員志願者「………」


部長「と、言いたいところだが…実は一人合格者がいる」


新入部員志願者「えっ!?」


佐藤「…どういうこと?」


部長「この試験の合格の条件をおぼえているか?」


下等「スクランブル櫻井が料理を食べてうまいって言うことでしょ?」


部長「正確には料理を作ってスクランブル櫻井にうまいと言わせるということが合格の条件だ」


下等「でもスクランブル櫻井はうまいなんて言ってないじゃん」


部長「それがだ、実はスクランブル櫻井は一回だけうまいと言ったんだ」


下等「…いつ?いったいいつ…スクランブル櫻井はうまいと言ったんだ?」


部長「よく思い出してみろスクランブル下等!スクランブル櫻井は一回だけうまいと言ったはずだ!」


スクランブル下等「この俺までスクランブル櫻井のようにスクランブルになってしまっただと…」


櫻井「スクランブル言いすぎじゃね?」


佐藤「…『焼きカマドウマ、イタリアン風煮込み』…」


櫻井「どうしたんですか?佐藤さん」


佐藤「…たしかにニート櫻井はうまいと言った…」


櫻井「俺はいつ自宅警備員になってうまいと言ったの!?」


佐藤「…生まれた時からニート櫻井、よく思い出して」


櫻井「教育を受けてる人のことをニートって呼ばないってことを知ってる?」


スクランブル下等「そうか!そういうことか!!」


櫻井「どうした?スクランブル下等」


スクランブル下等「『焼きカマドウマ、イタリアン風煮込み』だ!」


櫻井「お前の将来の夢が?」


スクランブル下等「違ぇよ!ちなみに俺の将来の夢は一夫多妻だ!!」


櫻井「人には見えないタイプの人物か死神としか付き合えないくせに?」


スクランブル下等「ほっとけ!人間はみな夢をみることを許された生き物だ!」


櫻井「人間は許されてもカマドウマはどうだろうか?…」


スクランブル下等「それはもういいからとっとと『焼きカマドウマ、イタリアン風煮込み』を考えろ!」


櫻井「だからそれはお前の将来の夢だろ?」


スクランブル下等「結局フリダシに戻っただけだろ!」


部長「『焼きカマドウマ、イタリアン風煮込み』って言ってみろ」


櫻井「焼きカマドウマ、イタリアン風煮込み」


佐藤「…焼きと煮込みを取って…」


櫻井「カマドウマ、イタリアン風」


部長「間の『、』をとってみろ」


櫻井「カマドウマイタリアン風…あ、そうか!」


櫻井「焼きカマド『ウマイ』タリアン風煮込みだ!!!」


部長「よって合格者は…1年4組出席番号26番、森カネテ!!」


森「はい!!」


部長「入部を許可する」


森「はい!ありがとうございます」





スクランブル下等「櫻井」


櫻井「どうした?スクランブル下等」


スクランブル下等「あの子どう思う?」


櫻井「ロリコンか?お前は…もしそうなら人類の敵だな、自重して断命しろ!」


スクランブル下等「違ぇよ!かわいいけど…あの子森カネテっていうんだよな?」


櫻井「たしかにかわいいが…それがどうした?」


スクランブル下等「あの新人ショッカーも森カネテだろ?もしかして同一人物かな?…かわいいけど」


櫻井「あの身長の低さ、年齢からみてたぶん同一人物だろうな…かわいいけど…」


スクランブル下等「本人にきいてみるか…かわいいけど…」


櫻井「そのままきいたら警戒して答えてくれないかもしれんぞ…かわいいけど…」


スクランブル下等「うまくきいてみるさ…かわいいけど…」


櫻井「ヘマすんなよ…かわいいけど…」


スクランブル下等「わかってるよ…かわいいけど…」


部長「お前ら会話が気持ち悪いぞ」







森「はじめまして、1年4組出席番号26番、森カネテです!これからよろしくお願いします!!」


パチッ!パチッ!パチッ!


スクランブル下等「おめでとう!」


森「ありがとうございます!」


佐藤「…質問していい?」


森「もちろん!…言っておきますけど年齢は15歳です!」


佐藤「…本当に?」


森「学生証見ます?」


櫻井「俺も質問していい?」


森「いいですよ」


櫻井「森ちゃんは身長何センチ?」


森「女性に年齢と体重と身長をきくのは失礼じゃありません?」


櫻井「すみませんでした…質問をかえます、学校の下駄箱のロッカーの一番上のところ届きます?」


森「それは遠回しに低身長だと言ってるんですか?」


櫻井「いえ、違います、ただロッカーの一番下のところなら取りやすいだろうなって思っただけです」


森「ようするにチビだと思ってるんですね?」


スクランブル下等「質問です!彼氏は…いないよね?」


森「なんでいない前提なんですか?たしかにいませんけど…」


佐藤「…この学生証本物?」


森「…まだ疑ってたんですね…」


櫻井「森ちゃんは身長何ミリメートル?」


森「さっき同じような質問しましたよね?」


櫻井「すみませんでした…質問をかえます、学校の下駄箱のロッカーの上から2番目のところ届きます?」


森「届きますよ、それぐらい……背伸びすれば…」


櫻井「…冗談できいてみただけなんだけどな…背伸びって…」


森「不憫だなって思ってますよね?」


櫻井「いえ、違います、ただロッカーの下から2番目なら屈まずに取れそうでいいなって思ってます」


森「あからさまな嫌みですね」


スクランブル下等「質問です!東京スカイツリーには行ったこと…ないよね?」


森「…はい、ありませんけど…どうして?」


佐藤「…パスポートとか持ってない?」


森「どれだけ疑り深いんですか?…持ってますけど…」


部長「よく持ってたな…」


森「前も学生証で信じてもらえないことがあったんで…」


佐藤「…森ちゃんは…なかなかのダメ人間と見た」


スクランブル下等「どこらへんが?」


櫻井「森ちゃんは身長何ミクロン?」


森「私がバクテリア並みの大きさに見えますか?」


櫻井「いえ、違います、ただ森ちゃんらしき人物が学校の下駄箱で毎朝ピョンピョン飛び跳ねてたなって思ってるだけです」


森「私のロッカーが一番上にあるんです」


櫻井「…不憫だ」


森「やっぱり思ってるじゃないですか!?」


スクランブル下等「質問です!森ちゃんは最近まで入院してた…よね?」


森「はい」


部長「なんでお前そんな個人情報知ってんだ?気持ち悪い…森を不快な気分にさせるな、責任とって今すぐ焼きカマドウマ、イタリアン風煮込みになれ!」


櫻井「たぶんそれくらいじゃ責任とれませんよ?」


スクランブル下等「そんなに軽いの?俺の命って」


部長「私も一つきいてもいいか?」


森「はい、もちろん」


部長「どうして…入ろうと思ったんだ?ショッカー研究部に」


森「ええっと…答えなきゃだめですか?」


部長「もちろん」


森「わたしは…実は…



助けたい人がいるんです





森「わたしは見ての通り…見た目は子供です」


スクランブル下等「でも頭脳は大人とか言わないよね?」


櫻井「………」


森「………」


部長「………KY」


佐藤「……K(苦しんで)Y(黄泉に行け)」


スクランブル下等「すみませんでした」


櫻井「続けて」


森「私は体が弱かったんです、昔から」


「だから人よりできないことが多くて、人より多くの迷惑をかけて、人より多く助けられました」


「だからこそ人の役に立ちたかったです」


「でもそのたびに空回りして、結局迷惑をかけてしまいました」


「誰にも迷惑かけないために自分の命をあきらめようと思ったことがあります」


「でも…」


「…ある人が言ってくれました」


「わたしにしかできないことがあると…」


「そしてみつけたんです、わたしにしかできないこと、だからこの部活に入ったんです」


部長「わたしにしかできないこととは?」


森「…ショッカーを助けることです」


部長「どうしてお前にしかできないんだ?」


森「人より迷惑をかけて、人より多く助けられた、だからこそです…なにより…」


部長「なにより?」



森「命をかけてますから」



部長「…そうか…悪かったな、へんなこときいて…よろしくな、これから」


森「はい!」




部長「さて、こんどは私たちが自己紹介する番だな」


部長「わたしがこの部の部長だ」


佐藤「…佐藤…」


櫻井「櫻井です、下の名前はまだ決まってません」


部長「で、こいつがペットのカマドウマで名前がスクランブル下等だ」


スクランブル下等「もうめちゃくちゃだな、俺の設定って」


森「ええっと…部長に、佐藤先輩に、櫻井先輩に、スクランブル下等先輩ですか…誰もフルネームを教えてくれないんですか?」


櫻井 部長 佐藤「「「決まってない」」」


スクランブル下等「大丈夫なのか?この小説、ちなみに俺の下に名前は勝だから」


森「スクランブル下等勝先輩ですか…変わった名前ですね、ハーフですか?」


櫻井「そうだよ、カマドウマと便所コウロギのハーフだよ」


スクランブル下等「結局のところ100%カマドウマじゃん」


櫻井「そういうわけでこいつは戸籍がないけど仲良くしてやってね」


スクランブル下等「そういうこいつは幼女強姦犯だから近寄らないほうがいいよ」


森「…幼女…強姦犯?」


櫻井「いや、違うからね」


部長「でも記録には残ってるぞ」


森「すみません、話について行けないんですが…」


佐藤「…じきに慣れる」


森「そうですか…ところで佐藤先輩はどうして私の頭をなでているんですか?」


佐藤「…ダメ人間を愛でるのは…わたしの使命」


スクランブル下等「なでたくなるよね、森ちゃんって」


森「ダメ人間ですか?わたしって」


佐藤「…櫻井と同じくらい」


森「幼女強姦犯先輩と同じなんですか!?」


櫻井「幼女強姦犯先輩って誰!?」






部長「さて、そろそろ部活を始めようか」


スクランブル下等「ときどきしゃべることが部活なんじゃないかって思うくらい無駄話が多いよな」


部長「先日のショッカー東京タワー爆発事件、なにが目的だと思う?」


櫻井「………」


部長「どうもいまいちわからないんだ…ショッカーがなにをしたいのか…」


スクランブル下等「…日本征服とか?」


部長「ならなぜ東京タワーなんだ?国会議事堂とかを爆発させた方がまだ効果があるだろ」


森「まもるんジャーを倒すためというのは?」


部長「…たしかに東京タワー爆発事件の目的はその可能性はある、しかしそれはショッカーの本来の目的ではない」


佐藤「…どうして?」


部長「ショッカーが出てきたからそれの対策としてまもるんジャーができたんだ、ショッカーの目的がまもるんジャーを倒すことなら矛盾が出てくる」


櫻井「…たんに目立ちたいだけとか」


部長「目立ちたい、か……あんがいそんな単純なことなのかもな…」




櫻井「そういえば、中山さんの携帯ってどうなりました?」


部長「あぁ、あれか…すまない、わたしには直せないかもしれない」


櫻井「そうですか…」


部長「…本当に悪いな」


櫻井「なんで謝るんですか、気にしないで下さい」


部長「…ところで、もしかして中山さんとは知り合いなのか?」


櫻井「はい。兄の親友だったので…それがどうかしました?」


部長「いや、なんでもない」


森「中山さんっていうのは誰ですか?」


佐藤「…ショッカーの被害者」


森「そうですか…ところで佐藤先輩はどうして私をひざの上に座らせてるんですか?」


佐藤「…ダメ人間を可愛がることが…私のサダメ」


スクランブル下等「座らせたくなるよね、森ちゃんって」


森「正直座りにくいんですが…」


佐藤「…気のせい」


櫻井「森ちゃんがいると場が和みますな」


スクランブル下等「写メ撮っていい?」


佐藤「…お前の遺影にしてくれるなら」


スクランブル下等「俺の葬式なのに!?」


櫻井「場が和んでいいと思うぞ」


スクランブル下等「和んじゃだめだろ、葬式なのに」


櫻井「よく考えてみろ!お前の写真を遺影に使ったらそれだけでみんないらいらして戦争が起きるぞ」


スクランブル下等「俺の写真は兵器ですか!?」


櫻井「その通り!お前の葬式っていうおめでたい日に戦争なんて起きてほしくないだろ?」


スクランブル下等「不謹慎にもほどがあるぞ」






部長「今日はもう部活は終わりだな」


森「もう終わりですか?」


部長「もうこんな時間だからな」


森「もうこんな時間になってたんですね」


櫻井「どう?この部活は?」


森「はい!入ってよかったです」


スクランブル下等「それはよござんした」


森「ところで、部長先輩も名前まだ決まってなかったんですよね?」


櫻井「部長先輩?」


部長「そうだか?」


森「名字もまだ決まってないんですか?」


部長「いや、そういうわけじゃないが」


森「なら教えて下さいよ、部長先輩って呼ぶのは違和感があります」


櫻井「なら部長でよくない?」


部長「そうだ…部長でいいぞ」


森「そうですか…それじゃあみなさん、さよならです」





帰り道


櫻井「結局あの森ちゃんはあの森ちゃんだったのかな…」


スクランブル下等「たぶんあの森ちゃんだろうな」


櫻井「やっぱりあの森ちゃんなのか……ところで下等」


スクランブル下等「どうした?」


櫻井「なんで部長は森ちゃんに名字を教えなかったんだ?」


スクランブル下等「さあな…本当はまだ決まってないだけなんじゃないのか?」


櫻井「そうかな……」


スクランブル下等「……部長はな、名前で呼ばれることが嫌いなんだ」


櫻井「…なんでお前が知ってんだ?気持ち悪」


スクランブル下等「いや、幼なじみだし…」


櫻井「えっ!?」


スクランブル下等「だから幼なじみ」


櫻井「頭は…大丈夫じゃないか…。精神病院に…行っても意味ないか…。じゃあ救いようもないな、死ねば?」


スクランブル下等「もうちょっとくらい選択の余地はあるだろ…」


櫻井「ない脳みそでよく考えろ、本当に幼なじみなのか?」


スクランブル下等「本当だ…いつくらいからだったかな、部長があんな風になったのは…6年前くらいかな…」


櫻井「下等のくせに幼なじみとは…もったいないことすんなよな、神様」


スクランブル下等「そういえばあの時が最後かな…部長が泣いたの見たのは…」


櫻井「なんだよ、おもしろそうな話だな、言ってみろよ」


部長「そうだ早く言ってみろ」


櫻井「…いつからいたんですか?」


部長「『結局あの森ちゃんはあの森ちゃんだったのかな…』からだ」


スクランブル下等「最初からじゃん」


部長「それより早く言ってみろ」


スクランブル下等「部長からかつてない殺気を感じるのは気のせいだと思う」


部長「早く逝ってみろ」


スクランブル下等「気のせいじゃなかった、すみませんでした」


部長「二度と口を開かないなら許してやるよ」





櫻井「しっかし部長もなかなかのSですね」


部長「なにがだ?」


櫻井「入部試験のことですよ。あんな試験、合格できるようが不思議ですよ」


スクランブル下等(俺が二度と口を開いちゃいけないことのほうがSじゃねぇ?)


部長「合格者がでないならでないでよかったからな」


櫻井「Sですね…俺、道がこっちなんでここで…じゃあまた明日」


スクランブル下等「…部長、本当は新入部員なんて入れる気なかったでしょ?」


部長「…ショッカー研究部のやつはみんな、なにか特別な思いを持って活動をしてるんだ、櫻井も、佐藤も、おまえも……もちろん…


わたしもな」


部長「そこに半端な思いで入ってくるやつはいらなかったんだ」


スクランブル下等「ちなみになんで入部テストなんていうチャンスを与えたんだ?」


部長「部活の部長としての建前はいるだろ………ところで、なんでお前は口を開いてんだ?」


スクランブル下等「忘れてた…土下座するから許して…」


部長「…いいよ別に」


スクランブル下等「えっ!?」


部長「…それより喫茶店に付き合ってくれたら許す」


スクランブル下等「…デート?」


部長「たまにはいいだろ、幼なじみなんだし、おいしいとんこつラーメンを出してくれる喫茶店を見つけたんだ」


スクランブル下等「…フラグ?」


部長「いいから行くぞ、おまえには…カレーを食べさせたい」


スクランブル下等「俺にも春が来た…」





このあと下等が辛さ20万倍殺人カレーを食べさせらせたことは言うまでもない


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