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悪の手先の風上にも置けぬ  作者: なおほゆよ
第1章 悪の手先編
11/95

俺の全ての力を、ありったけの力をこの料理に!!

Write7


前回のあらすじ


ライトパウアーに誘われて結局料理をすることになった


櫻井「…このあらすじいるのか?」






新入部員志願者「ざわざわ、テストってなにやるんだろ?」


部長「静粛に!いまから新入部員入部テストを始める!」


部長「内容は………料理だ!!」


新入部員志願者「…はい?」


部長「まず最初に部員からのエールの言葉を聞いてくれ、櫻井、お前からだ」


櫻井「わかりました……みんなに一つ訊きたいことがある、このなかで…卵かけご飯は料理だと思うやつはいるか?」


新入部員志願者「?」


櫻井「…俺は料理だと思っている」


新入部員志願者「なんだあの人?」


櫻井「そこには料理とはなんたるものなのかが隠れている」


櫻井「君たちは料理を一言で言うとしたらなんと言う?」


下等「…愛とか?」


櫻井「愛とかぬかすやつに存在価値なんてないと思う」


下等「…言い過ぎじゃね?」


櫻井「なぜなら料理とは一言で言うなら一言では言い表せないものだからだ」


新入部員志願者「?」


櫻井「この中には料理とショッカー研究部は関係ないだろ!と思う人もいるだろ


新入部員志願者「多分全員だ」


櫻井「しかし!料理とは一言では言い表せないほど奥深いものだ」


櫻井「料理にはショッカー研究部に必要な観察力、洞察力、行動力、発想力、表現力、…必要なものすべてが隠れている!」


下等「表現力ってショッカー研究部に必要か?」


部長「ないよりはあったほうがいいな」


櫻井「つまり!料理さえできればショッカー研究部はおろか、森羅万象すべてのことがうまく行く!!」


下等「…なら調理部に行けよ」


櫻井「最後に…君たちは卵かけご飯のたまごを割るとき…なにを考える?」


部長「下等はたまご割るときになにを考えるんだ?」


下等「女子にもてる100の方法」


櫻井「そのとき女子にもてる方法を考えてるあなた、明日死にます」


下等「なにそのピンポイントな占い」


新入部員志願者「やばい、感動した、涙が出てきた」


下等「…こいつら頭大丈夫か?」


佐藤「…グスッ…」


下等「ここにもいたよ」


部長「…いい話だ」


下等「部長が涙目になってるのはきっと気のせいだと願う」


佐藤「…感動した…明日下等が死んでくれるってあたりが…」


下等「いや、天寿を全うしてみせるからね」


櫻井「だからみんな!頑張って料理してくれ!!」


新入部員志願者「はい!!」


下等「なに?この場の一体感?」


櫻井「最後に一言言わせて欲しい…料理とは愛だ!」


下等「だったらお前も存在価値ないだろ」


新入部員志願者「はい!!先生!!!」


下等「洗脳されてんの?この人たち」


櫻井「どうよ、俺のエールの言葉は」


下等「あやしい宗教の教祖とか向いてんじゃね?」





部長「次、佐藤頼むわ」


佐藤「……みんなに一つききたいことがあります…この世に…ニートは必要だと思いますか?…」


下等「いらないと思います」


佐藤「そう思うやつは死ね!」


下等「…結構な人数が死ぬことになるぞ…」


佐藤「ニートは必要だ!!」


櫻井「佐藤さんが怒んデレモード突入した…」


佐藤「時は江戸時代…そこにはエタと呼ばれる最下層の身分の人間がいた」


佐藤「彼らは他の身分の者から見下される存在だった…そう現在のニートのように!!」


櫻井「あんまり悪く言うのはどうかと…」


佐藤「しかし彼らは必要な存在だった、だから生まれたのだ!!」


佐藤「彼らは人に勇気を与えてくれる!人を元気づけてくれる!自分はこいつよりはましだと思わせてくれる!」


櫻井「褒めてんの?けなしてるの?」


佐藤「だから必要な存在なんだ!!…最後に、もし君たちのまわりでニートがいるなら…もし君たちのお兄さんとかがニートだったら…」


佐藤「私に紹介して欲しい!」


下等「なに言ってんの?この人」


佐藤「……以上…わたしからのエールでした…」


新入部員志願者「…グスッ…涙が止まらない…」


下等「どこに泣ける要素があったんだ?」


櫻井「グスッ…俺も将来ニートになろうかな…」


下等「ショッカーの集合時間遅れて爆発してしまえ」






部長「最後に下等、ヘマしないようにな」


下等「多分大丈夫、ここにいる人みんな感性崩壊してるから」





下等「どうも、加藤勝です…突然ですが人生は長いです」


新入部員志願者「あの人、解体ショーで解体された人じゃん!」


櫻井「…有名なんだな」


新入部員志願者「あの人知ってる!手足切断されてたよね?」


新入部員志願者「その後ミキサーでこなごなにされてゲル状になってたよね?」


櫻井「…よく生きてたな、あいつ」


下等「こんなにも人生は長いんだから体をゲル状にされることが一回や二回はあると思います」


櫻井「おまえだけだと思うけどね」


下等「それでも人は生きていくことができます」


櫻井「おまえだけだと思うけどね」


下等「時にはカマドウマと呼ばれる日もあるでしょう」


櫻井「おまえと便所コウロギだけだと思うけどね」


下等「話をまとめると料理頑張ってくださいってことです!以上!終わりです」


櫻井「いや、まとまってないからね」


新入部員志願者「…なんなの?あのエールの言葉、まとまってねーじゃん」


新入部員志願者「は?わけわかんないんだけど」


新入部員志願者「意味不」


新入部員志願者「出落ち乙」


新入部員志願者「氏ね」


下等「…なんで俺のときだけめっちゃ厳しいの?」


櫻井「当然っちゃ当然の反応だけどな」






部長「では、まず最初に、模範として櫻井に料理を作ってもらおう」


櫻井「聞いてませんよ?そんな話」


部長「料理はおまえの提案だろ?さっさと作れ」


櫻井「…まぁ、いいですけど…」


部長「あ、あと食材は卵しかないぞ」


櫻井「…もうちょっと用意しといてください」





下等「さぁ!始まりました!キューピーさくらいクッキングの時間です、今回は解説者として調理部部長の佐々木さんをお招きしています、初めまして」


佐々木「初めまして、こんにちわ」


下等「さっそくですが佐々木さんから見て櫻井選手の実力はどう見えますか?」


佐々木「正確にはわかりませんが、おそらく一流でしょうね、オーラが彼の実力を物語ってますね」


下等「オーラですか?私約一年彼のそばにいますけど感じたことがありません」


佐々木「それはあなたがカマドウm…失礼、クソカマドウマだからでしょうな」


下等「…途中の『失礼』は誰に対して何が失礼だったんですか?」


佐々木「全国の便所コウロギのみなさんにこんなやつと同類として認識してしまいそうになったことに対する『失礼』です」


下等「とうとう私はカマドウマ以下に成り下がったようですね」


佐々木「無駄口叩いてないで櫻井選手を見て下さい、調理に取りかかるようです」


櫻井「………」


下等「彼は卵を耳に押し当てて何をしてるんでしょうか?」


佐々木「おそらく卵とコミニケーションをとってるんでしょうな」


下等「…卵の中にヒヨコがいたりするんですか?」


佐々木「そんなわけないだろ生ゴミ。卵と会話をしてその卵にあった料理法を見つけているんです」


下等「…こんな理解しがたいこと言ってますけど本当なんですか?櫻井選手」


櫻井「京都から来たんだって、この卵」


下等「あ、本当に会話してたんだ」


櫻井「調子はどう?」


卵「………」


櫻井「まじで!?絶好調!?ピッチャーいける?」


下等「ピッチャー?」


佐々木「卵業界でいうゆで卵のことです」


卵「………」


櫻井「そっか上京したてだもんな、無理はできないか…スライダーはどうだ?」


下等「スライダーっていうのも…」


佐々木「卵の業界用語です」


卵「………」


櫻井「あんた東京なめとんのか!?そんなん無理に決まっとるやろ?」


下等「なぜか関西弁になりましたね」


佐々木「おそらく関西から上京したての都会の波にのまれそうで不安になってる卵に関西弁で話しかけることでより卵が心を開いてくれるようにするためですね


卵「………」


櫻井「あんたがメジャーリーグに行きたいんはわかる、でもあんた草野球やん?」


下等「これはどういう意味なんですか?」


佐々木「メジャーリーグがメスのニワトリ、草野球が無精卵です」


下等「なんで野球なの?」


卵「………」


櫻井「安心せい、うちがついとる!フライパンに乗った気でおり」


下等「いまのは?」


佐々木「卵業界の大船に乗った気でいろってことです」


卵「………」


櫻井「大丈夫や!うちとあんたがおったら味噌に汁や!」


下等「いまのは鬼に金棒って意味ですね?」


佐々木「違いますよカスのくせに粋がるな死ね、今のは泣きっ面に蜂の意味です」


下等「なんでこのタイミングで泣きっ面に蜂?」


卵「………」


櫻井「わかっとる、東京の空にごっつい花火を打ち上げよな」





櫻井「部長、調味料ありますか?」


部長「ない、卵だけで頑張れ」


櫻井「…それぐらい用意しといてください」


下等「ようやく調理を始めるようですね」


カン!カン!パカッ!(卵を割る音)


佐々木「おぉ!あれは伝説の逆転サヨナラホームランです!!」


下等「なんですか?それは?」


佐々木「卵を片手で割ることです、卵にとっては最高に輝ける一時です」


下等「卵にも輝けるときがあるんですね」


佐々木「少なくともお前よりは輝いてますね」


クルクルクルクル


下等「卵を研いでますね」


佐々木「お前も研かれればいいのに…」


ジュウワ~


下等「卵を焼きました」


佐々木「お前も焼かれればいいのに…」


下等「さっきから佐々木さんの心の声が聞こえてますよ」


佐々木「いえ、私のではありませんよ、それは全人類の心の声です」


下等「…佐々木さんとは初対面ですよね?」


佐々木「そうですよ、硫酸におぼれて死ね」


下等「…どうして私に対して厳しいお言葉を連打するんですか?」


佐々木「私が宇宙で一番嫌いなオーラを発汗してるからです」


下等「佐々木さんにとってオーラというものは汗のようなものだとお思いで?」


佐々木「いえ、違います、ただお前のオーラだけはそう表現すべきだからです」


下等「なるほど、そりゃあ嫌いになりますね、あ、櫻井選手に変化が起きました」


トンットンッ


佐々木「…あの手先は…ま、まさかプレーンオムレツか!?」


下等「プレーンオムレツですか?」


佐々木「数ある料理のなかでもっとも基本とされていてもっとも難しい料理と言われている料理、プレーンオムレツ」


下等「そんなに難しいんですか?」


佐々木「プレーンオムレツはごまかしがききません、だからもっとも料理の技術があらわれる料理なんです」


櫻井「……できました…」


部長「…こ、これは…」


櫻井「『櫻井風スクランブルエッグ、チェリーブロッサムの季節と共に…』です」


下等「…さんざん期待させといてスクランブルエッグはないだろ」


櫻井「しょうがないだろ!、油がないのにプレーンオムレツなんかつくれるか!それに料理に一番大事なのは味だ、おいしいですか?部長」


部長「…味うす…」


下等「なんだ?『チェリーブロッサムの季節と共に…』なんてかっこつけてそれか?」


櫻井「しょうがないだろ、調味料なかったんだから」






部長「それでは新入部員入部テストの内容を説明する」


下等「だいぶ前置き長かったよね」


部長「ルールは簡単だ!、料理を作ってスクランブル櫻井にうまいと言わせたら合格だ!」


櫻井「なんですか?スクランブル櫻井って」


佐藤「…ダメ人間の証」


部長「スクランブル櫻井は見てもらったように料理の腕はスクランブルだ」


櫻井「今回は材料が卵しかなかっただけです」


佐藤「…言い訳とかダメ人間」


部長「しかし舌はなかなか肥えている、以前スクランブル櫻井のことを心配して料理作ってやったとき、こいつはダメ出ししかしなかった、今後はこいつが餓死

寸前のときでも絶対にこいつにだけは料理を作らないと決意させるほど舌が肥えてるぞ」


櫻井「…もしかして根に持ってます?」


佐藤「…自覚ないとかダメ人間」


下等「当然の結果だな」


部長「制限時間は一時間だ」


新入部員志願者「質問なんですが食材はどこにあるんでしょうか?」


部長「いい質問だ、実は用意してないんだ」


新入部員志願者「どういう意味ですか?」


部長「要するに…



自分で探せってことだ」






わたしにできるだろうか?


あの人を満足させるほどの料理を作ることが…


いや、できるできないの問題じゃない


とにかくやって見るしかない


でも肝心の食材はどこに…






森「質問なんですが食材はどこにあるんでしょうか?」


部長「いい質問だ、実は用意してないんだ」


森「どういう意味ですか?」


部長「要するに…自分で探せってことだ!」


部長「ただし!学校の敷地外に出ることは禁止する!学校の中だけで食材を見つけること!」



なるほど、最初に料理と聞いたときどうかしてると思いましたがそれなら試験として納得がいきます



部長「さきほども言ったが制限時間は一時間!つまり4時30分までだ!……それでは…試験を開始する!!」


新入部員志願者「おぉー!!」



まず最初に行くべき場所は学校内で食材のありそうな場所……食堂!

だけど今日は休みだから他に食材がありそうな場所…………調理室!





櫻井「いいんですか?こんな試験で?」


部長「なにか心配なのか?」


櫻井「食堂に行けば簡単に食材が手に入るんじゃないんですか?」


部長「安心しろ、今日は食堂は休みだ」


櫻井「じゃあ、調理室は?」


部長「大丈夫だ、問題ない」


下等「というか、俺たち調理室にいたんじゃなかったんだ…」


部長「調理室に200人は入らんだろ」


櫻井「…それじゃあ俺どこで料理してたんですか?」


佐藤「…校庭のど真ん中」


櫻井「っていうかオレが料理した意味あったの?」


部長「………」


櫻井「まさか…ハメられた?」


下等「たぶんお前のスクランブルっぷりは学校中に広まったな」






…どうやら他の人たちも調理室を目指してるようですね。

しかし、ショッカーの力を手に入れた私が一番乗りです!



調理室


佐々木「どうしたの?迷子?お母さん探してるの?お嬢ちゃんは…小学生?」


森「成り立てホヤホヤのJKです!すみませんが冷蔵庫見せてもらえませんか?」


佐々木「いいけどそんなところ探してもお母さんは見つからないよ」


森「そんなお母さんいたら親子の縁を切ります…冷蔵庫失礼します」


パカッ!(冷蔵庫を開ける音)


森「………」


佐々木「ごめんね、今はケチャップしかないんだ」


森「……どうしてケチャップ?…しかも冷蔵庫いっぱいに…」


佐々木「今調理部でケチャップ研究やってるから」


森「……新入部員を集めなければいけないこの時期に…どうしてケチャップ?…」


佐々木「…確かにそうだ!どうりで見学者が一人も来ないわけだ!!」


森「…とりあえずケチャップもらっておいていいですか?」




どうしようか…どこか食材が手に入りそうな場所……


新入部員志願者「科学室に行けば食塩とかあんじゃねぇ?」


新入部員志願者2「そうだな行ってみるか」


科学室ですか…とりあえず行ってみようかな…




櫻井「調理室がだめなら他に食材が手に入りそうな場所ありましたっけ?」


部長「なくはないだろ」


下等「科学室なら塩化ナトリウムくらいあんじゃね?」


櫻井「俺は嫌だぞ、科学室の塩化ナトリウム食べるのは」






科学室


塩化ナトリウム…ありました…CH3COOH…酢酸…大丈夫ですよね?食べても


新入部員志願者3「どうしようか…ブドウ糖水に炭酸混ぜたら案外うまいかもよ


新入部員志願者4「無理だと思うぞ、炭酸水つくるのは以外と難しいことだし」


ブドウ糖ですか…使えそうですね


新入部員志願者3「バリウムって病院の検査のとき飲むやつだよな?この前飲ん

だら甘かったぞ」


新入部員志願者4「それは味付けされてるからだ、それよりも液体窒素だ、料理とかでもよく使われてるし」


新入部員志願者3「なるほど!液体窒素飲ますんだな!」


新入部員志願者4「…発想力豊かでいいな、おまえ」


新入部員志願者3「硫酸って案外飲んだらうまいかもよ」


新入部員志願者4「…いつかその発想力で人を殺しそうだな」





下等「そうだ!茶道部とかに行けばお菓子とかあるんじゃないか?」


櫻井「なるほど!お前今世紀初めて良いこといったな!」


部長「残念、すでに回収ずみだ」


櫻井「さすが部長、スキがない」


部長「ちなみにお菓子はもちろん、生徒が残した弁当もすべて回収ずみだ」


櫻井「…どうやって回収したんですか?」


部長「こっそりと、時には大胆にひっそりと盗んだ」


櫻井「…前科何犯なんですか?部長って」


部長「無論0だ、完全犯罪は前科に入らないからな」


櫻井「ときどきショッカーよりもとんでもないことしそうで不安になります」





茶道部の和室


森「すみません、お菓子ってあります?」


茶道部「いきなり来てそれはないんじゃないの?お菓子食べたいなら部活の見学ぐらいするのが常識なんじゃないの?」


困りましたね…あまり時間はないのに…しょうがないですね、不本意ですが奥の手を使わせてもらいます


森「ご、ごめんなさい、お母さん探してるの…(涙目)」


森「お母さんどこ?おなかすいたよ~(涙)」


茶道部「…大丈夫?お嬢ちゃん何歳なの?」


やった!食いついてきましたね


森「…9歳…お腹すいた…」


茶道部「そっか…9歳なんだ…でもね……サバ読むときは制服脱いでから言え」


森「…ばれてましたか」


肝心なときに使えませんね、この低身長


茶道部「どうしてもお菓子がほしいんだね、どうする?部活見学していく?」


あまり時間を使いたくはありませんがしかたありませんね、今のところ行く当てもありませんし…


森「見学させていただきます」





佐藤「…う~ん…」


櫻井「どうしたんですか?佐藤さん」


佐藤「…どうやってダメ人間を合格させようか…」


櫻井「いい加減あきらめたら?」


佐藤「…櫻井、百円やる…うまいと言え」


櫻井「安くない?百円って」


部長「言っておくがそんなことしたらスクランブルにするからな、下等を」


下等「毎度のことながら世の中って理不尽だよな」


佐藤「…櫻井、13万やる…うまいと言って下等をスクランブルさせて」


櫻井「金額がやけにリアルですね」


佐藤「…貯金が13万だから…」


下等「全財産を使ってでも俺をスクランブルさせたいんだね…」






茶道部の和室


シャカシャカシャカ


茶道部「………」


シャカシャカシャカ


森「………」


シャカシャカシャカ


…これはもしかしたら話しかけるべきなんでしょうか…


森「…あの…」


茶道部「うるさい、静かにして」


森「…すみません」


シャカシャカシャカ


茶道部「………」


シャカシャカシャカ


森「………」


シャカシャカシャ…


茶道部「だめだな…失敗した…」


森「これだけ待たせて結局失敗ですか…」


茶道部「しょうがない、お菓子食べようか…ちょっと待っててね、今紅茶入れるから」


森「この人茶道部失格ですね…」


茶道部「あれ?おかしいな…紅茶もお菓子もないな…ごめんね、今日はお菓子だせないや」


森「なんだったんですか?この無駄話は…」







櫻井「この試験、合格者でるんですか?」


部長「誰も合格しないかもな」


櫻井「いいんですか?それだと愛好会のままですよ?」


部長「別にいいんじゃないか、それでも」


下等「後輩欲しいな…」


佐藤「…櫻井」


櫻井「わかってますよ、あまり厳しく審査しません、この試験で大事なのは食材を見つける洞察力なんですから…」


新入部員志願者5「すみません、試食お願いします」


櫻井「おぉ、第一号がようやく来た……で、この真っ黒な液体はなに?」


新入部員志願者5「野草ジュースです」


櫻井「なに入れたらこんな黒くなるの?」


新入部員志願者5「とにかく試食(毒味)お願いします」


櫻井「今君の言葉から悪意を感じた」





困った時にトイレの個室に引きこもるのが私の悪い癖


入院してたときもよく個室に引きこもっては看護士さんに迷惑をかけた…


そんなことを思い出してる私は今トイレに引きこもっている、困っているからだ


残り時間20分、手に入れたものはケチャップ、食塩、酢酸、砂糖(ブドウ糖)…調味料ばっかり…


どうしよう…この試験に落ちたらこの学校に入った意味がない…


どうしても入りたい…ショッカー研究部


でも…本当にどうしようか…この試験落ちたらどうしよう…調理部にでも入ろうかな…


あ、でも部長がアレだからいやですね…茶道部は…もっといやです…


いっそ運動部に入ろうかな…せっかくショッカーの力を手に入れたことですし…


でもそれは…一番嫌ですね………………



カサカサ!



…トイレにコウロギが…これが便所コウロギ…カマドウマですか…初めて見ますね


……ただのコウロギと違いなんてわかりませんね…なんでこんなに嫌われてるんでしょうか?



……生まれるところが悪かったのかな


……だったら


「わたしと一緒だ」


…なんでこんなにも弱気になってるんでしょうか…きっとカマドウマのせいですね


『櫻井「カマドウマは黙ってなさい!」』


そういえば櫻井さんもカマドウマの悪口を言ってましたね…


『櫻井「カマドウマは黙ってなさい!必ず助け出す!おれはあきらめない!」』


…あきらめない…か……思ったより難しいことですね…


『櫻井「なんくるないさ-ーーー!!!!!」』


…なんとかなるって言葉は嫌いですね…なんとかなったことなんてあまりありませんし


……なんとかしなきゃいけませんよね?


…じゃなきゃなんにも変わりませんよね?


…あとたったの20分だけですし頑張ろう、じゃなきゃ私







……後悔しますよね?



そういえば…スクランブルエッグを作ってた人も櫻井でしたね…偶然でしょうか?


でも声も似てまし…本人でしょうか?…いまはそれどころじゃありませんね


しかしまさかカマドウマがきっかけで元気が出るとは思いませんでした


…そういえばコウロギって食べれますよね、ならカマドウマも食べれますよね?


……あれ?カマドウマって………そうだ!その手がありました!!




新入部員志願者198「校庭でとれたミミズパスタです」


櫻井「食えるかー!!」


新入部員志願者198「で、でも中はアルデンテになってますよ」


櫻井「どんだけ頑張ってもミミズはミミズです、だれかいないの?まともな食材使った人」


新入部員志願者3「俺は学校で採れた鳥を使いました」


櫻井「……飼育小屋にいるニワトリとかじゃないよね?だとしたら大問題だよ?


新入部員志願者3「大丈夫です、野生のダチョウです」


下等「……逆に大問題だろ、学校のなかに野生のダチョウって…」


新入部員志願者3「どうぞ食べてください!『ダチョウの硫酸揚げ』です!!」


櫻井「…ダチョウはいいとしよう…野生だけど…揚げるのもいいとしよう…でもなんで硫酸で!?」


新入部員志願者3「それが意外とおいしかったんですよ、硫酸」


櫻井「…飲んだの?」


新入部員志願者3「はい!だから味は保証します」


櫻井「でも俺は命を大切にするタイプの人間だから食えない、次の人」


森「はい!お願いします!!」


櫻井「…君は小学せ」


森「高校生です」


櫻井「……まぁいいか…料理は?」


森「はい!私は『焼きカマドウマ、イタリアン風煮込み』をつくりました」


櫻井「……焼きカマドウマ、イタリアン風煮込みだってよ、よかったな、下等」


下等「なにが!?」


櫻井「お前の未来の姿を見れて」


下等「いや、死ぬときは腹の中じゃなくて墓の中だからね、俺は」


櫻井「それは無理だな、ペット霊園もさすがにカマドウマはあつかってくれない」


下等「いいから黙って食え!お前まだ一回も料理食べてないなんてどうかしてるだろ!描写されてない新入部員志願者6から197の気持ちも考えろよ!」


櫻井「逆に200人近くいてまともな料理が一品もないほうがどうかしてるだろ


下等「いいから食べてあげろよ」


櫻井「食えねーよ!と、いうかこれのどこがイタリアン煮込み?」


森「ケチャップで煮たところがイタリアンです」


櫻井「なにそのイタリアンに対する安易なイメージ?」




櫻井「誰かいないの?食える料理作った人」


新入部員志願者4「では僕の料理はどうでしょうか?」


櫻井「おぉ!自信満々だな、どんな料理だ?」


新入部員志願者4「僕は今流行の液体窒素を使った料理です」


新入部員志願者5~198「おぉ!」


櫻井「それは期待できるな…」


部長「時間的にも最後の挑戦者だな、トリを飾ってもらおうか」


新入部員志願者4「最後のトリですか…ふっ、この僕にふさわしいですね」


下等「なんだこいつは?名前も出てないのにキャラ立ちしてやがる…」


新入部員志願者4「言っておきますがさっきまでの料理とは次元が違いますよ」


下等「案外こういうやつに限って、絶対に食えないもん出すんだよな…」


新入部員志願者4「僕の料理はなんと!」


下等「鉄とか銅とかコンクリート、あと水銀とか、とりあえず金属」


新入部員志願者4「液体窒素で瞬間冷凍した…






毛虫です!!!」


部長「終ーーーーーー了ーーーーーーーー!!!」


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