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余白  作者: みちる。
4/7

第2幕

「奈々ちゃんはこれが何度目かおぼえてる?」


唐突に告げられる言葉。

これは…

3度目の人生だ

ようやく思い出す記憶

わたしが彼から逃げた2度目の人生のこと


「これ3度目なんだね…」


うん。と穏やかに頷く彼



忘れていた二度目の人生

胸の奥がぎゅっと痛む。


この研修に私は来なかった。

彼に会うのが怖かったからだ。

出会わなければ離れることもないから。

1度目の痛みが、彼と向き合うことを避けてしまった。


でも彼は覚えていた。

「前回も僕はまた君に会えると思って

もう二度と後悔したくなくて…

たくさん壁もあったんだけど乗り越えた

君だけを待ってた

全て受け入れる準備もできていたんだよ」


そう。でも私は現れなかったんだ。



「君が近くまで来ていたことは気づいていた。でも来なかった。

きっと君も覚えてて、僕に会いたくないんだと思ったから、深追いはしなかったんだ

それが君の選択なら尊重したいと思ったんだ」


息が止まる気がした。

気づいていたのに知らないフリしてくれたんだ。

私のために。

その選択の重みが胸に残る。

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