ハーピーパーティ
インして既に2時間ちょっとが経過、この狩り場に陣取って約1時間程度かな? 収穫は上々、何しろ敵の数だけはやたらと多いので。
それにしても弓矢の練習に、飛び回る敵はピッタリですな……たまに崖に停まっている奴を狙うのだが、それが比例して途端に容易な的当てに思える不思議。
動きが加わると難易度が上がる、逆もまた真なりってか。それはまぁいいや、とにかく経験値もドロップ品も割と集まって来て嬉しい悲鳴。
ハーピーの羽根も風の水晶の欠片も、既に30個以上が鞄の中に入っている。それだけの戦闘を、この南の断崖でこなしたって事だ。
そして師匠は魔石(微少)もなるべく集めるように言っていた。これは何もハーピーだけが落とす訳ではない、現に今まで色んな敵が落としている。
今回も、まぁちょろっとは集まったかな?
ハーピーは断崖の高場に巣を作っているらしく、その真下には余り近付かない様にしないと危険度が増す。ついでに虹色の果実の生る樹も発見、後で回収しに行かなくちゃね。
ハーピーは3種類いるらしく、まずは普通の近接タイプ。これは近寄って来るまでは射撃の的だ、宙からトリッキーな技を繰り出すので近接では多少厄介。
一番多いタイプで、体力と攻撃力はゴブリンよりやや強い程度。それから風魔法を使う風ハーピー、遠隔タイプのこいつは結構厄介ではある。
近接タイプと組まれると、前衛後衛で役割分担して来るのでこっちに被害が甚大なのだ。風の刃的な攻撃魔法も強力で、数が少ないのが幸いか。
最後にもっと数の少ない、通称“歌ハーピー”がかなり凶悪な仕様である。ってか、それは既にセイレーンで、全く別のモンスターなのでは?
まぁ見た目は同じく、半人半鳥のモンスターではある。セイレーンは半人半魚の場合もあるっけ、まぁゲーム的にはどちらでも構わないのか?
とにかくコイツ、直接攻撃はしないけど歌での支援が半端無い。一度など戦闘中に眠らされて、危うく死に掛けると言う顛末も。
琴音もパーティに支援役がいるといないでは、戦闘なり探索で大きく違って来るとか言ってたっけな。なる程体感してみて分かる、こんな戦い方もあるんだなぁ。
単体では割とカモだ、いや半人半鳥だけどね……とにかく前衛なり風使いと組まれると、途端にその個性が際立って凶悪な敵に格上げされる。
味方の強化やこちらの弱体、弱体には睡眠や暗闇やスリップダメージなんてのもある。特に強化された風ハーピーの魔法攻撃、洒落にならないダメージに。
魔法を連射されなかったのが、せめてもの幸いである。それから敵に近接がいなかったので、即座にポーション瓶で回復も出来た。
こちらも咄嗟に攻撃魔法でお返しして、厄介な後衛陣を即座に退場願う。悠長に弓矢の練習なんて、言ってられない事態も時にはあるのだ。
《スパーク》で麻痺させて地面に落とし、新しく覚えた闇魔法の《Bタッチ》で止めを刺すと言う手順。雷魔法の《スパーク》に関しては、以前は戦闘中に受けた敵が怯んでいるなぁと思ってたけど。
どうやらほんの数秒間だが、麻痺付与の効果があったみたい。ただし、飛んでる敵にとっては“ほんの数秒間”が多大な効果になってしまう。
取って良かった雷魔法、コッチ系も今後伸ばそうかなぁ? ちなみに闇魔法の《Bタッチ》は、ドッペル君の使っていた至近距離のダメージ魔法だ。
吹き飛ばし効果が付いているので、通常武器の追撃を前提にすると上手く回らないけれど。痺れて落ちて来たハーピーは、落下ダメージも加わって割と体力を減らしてくれている。
しかも崖を滑り落ちる格好、そこに遠慮なく打ち込んでやるのだ。ドッペル君に感謝する程度には、この新魔法は高ダメージを叩き出してくれる。
新魔法の使い心地も試してはいたけど、大半は弓矢の練習台になって貰った半人半鳥のハーピーさん。女性の顔立ちのモンスターだけど、美人さんはいないのが残念な所。
神話の中では、もっと薄汚い感じで伝わっているらしいけれども。このゲームでは、巣の周辺もそんなに汚れていないし生活環境も良さ気ではある。
再ポップも早くて、変に討伐に手間取るとリンクして大変。
ハーピーの感想はこの位かな……とにかくここでの俺の戦法は、弓矢の2連射⇒接近される⇒短槍に持ち替えて仕留める、ってな感じである。
風ハーピー及び歌ハーピーは、やっぱり弓矢の撃ち込みから不味くなったら魔法にシフトして仕留める手順。何しろ向こうも距離を置くスタイル、殴ろうと思ったら大変なのた。
そんな感じで、楽しく修練に過ごした1時間だった。
名前:ヤスケ 初心者Lv17 種族:ミックスB+
筋力 35(+6) 体力 38 HP 164(+16)
器用 36(+4) 敏捷 36(+4) MP 132
知力 26 精神 25(-4) SP 115
幸運 18(+12)魅力 8 スタミナ**
職業(2):『新米冒険者』Lv17
武器(5):《ブン回し》《落とし突き》《撃ち上げ花火》《二段突き》
《Pハンマー》
補正(4):《投擲威力20%up》《防御力10%up》《》《》
冒険(4):『野生』『水中適正』『』『』
武器:弓矢3P
:短剣1P
:短槍12P《落とし突き》《捻り突き》《二段突き》
:片手棍1P
:両手棍12P《ブン回し》《撃ち上げ花火》《Pハンマー》
:盾4P《防御力10%up》
:投擲5P《投擲威力20%up》
魔法:『闇』12P《Dタッチ》《バグB》《Bタッチ》
:『風』13P《風の茨》《風属性付与》《風疾り》
:『光』4P《フラッシュ》
:『水』13P《清き水》《水中呼吸》《Pヒール》
:『炎』4P《キャノンB》
:『雷』4P《スパーク》
種族:『ミックスB+』(職業+1、幸運+4、器用+2、魅力-2、全耐性+20%up)
称号:『蝶舞』『猪突』
モネー:103、400
スキルP:10
***『新米冒険者』ヤスケ 装備一覧***
武器 :海賊の短槍(6) 攻+10
武器2:蛙のハンマー(10) 攻+12、水耐性+20%up
予備 :護衛の弓(5) 攻+5
盾 :甲殻の手甲(4) 防+4
頭 :質素な帽子(5) 防+4
上着 :丈夫なベスト(8) 防+7
鎧 :護衛の胸当て(6) 防+6、器用+2
下着 :クールな下着(5) 防+1、耐寒+20%up
アクセ:幸運の御守り(2) 防+1、幸運+2
指輪1:清水の指輪(4) 耐毒30%up、ヒール効果20%up
指輪2:契約の指輪(-) 従者+3
腕 :野生の腕輪(4) 防+3、筋力+6、敏捷+2
ベルト:革の幅広ベルト(7) 防+5、ポーチ×4
下肢 :疾風のズボン(8) 防+7、敏捷+2
靴 :蛙のブーツ(8) 防+6、水耐性+30%up
背中 :海賊のマント(8) 防+7、敵対+2、魅力-2
従者:妖精Lv1 幸運+6、魅力+4、精神-4
鞄:魔法の鞄(初心者用)+商人の鞄
アイテム:ポーション(大)×2、ポーション(中)×8、ポーション(小)×20
:マナポ(中)×7、マナポ×16、毒消し×8、マナP×8、Sポ×7
:ポーションP×5、万能薬×3、炎の神酒×3、蜂蜜ジュース×3
:土の術書、潤いの蜂蜜×7、闇の秘酒×3、聖水×3、薬品箱
:虹色の果実×5、魔石(小)×9、魔石(中)×3、経験の飴玉×2
:料理キット、冒険者セット、蟷螂の大鎌、護衛の腕輪、枝切り鋏
:緋色の頭巾、闇の眼帯、護りの腕輪、海賊の大斧、調味料
:魔除けの香炉、金のメダル×7、松脂1瓶、野生の手斧、蛙の王笏
:巨大な大腿骨、幽霊の呼び水、大猪の牙の短槍、海賊のサーベル
:闇の契約書、探索のコンパス、飛竜の血、闇蝙蝠の牙、闇蝙蝠の皮膜
:旅人のマント、護衛の刀、庭師のエプロン《四段突き》《秋波斬り》
:護衛の盾『隠密』『交友』『地図形成』野生のサーベル、大猪の毛皮
:初心冒険者の服・帽子・杖セット、魔法の腐葉土、銀葉樹の苗木
:壊れやすい鉢、魔水連の球根×8、淡い水瓶、水妖の呼び水
:森狼の毛皮、風の牙、時の狭間の香木×5、骨工ギルドの推薦状
:奇妙な頭蓋骨、野蛮な大腿骨、三色珊瑚、白い甲羅、豹柄のマスク
:『妖精使い』『精霊下請け人』『蝶舞軽戦士』『猪突戦士』水のマント
:蛙の歌笛×7、憩いの香木×2、翡翠の指輪、翡翠の飾り
:頑丈な木の蔦《マナプール》投擲セット、南瓜の呼び鈴
:水切りの剣、耐魔の指輪、霧の呼び笛、硬質な木板
そんな訳で、何と素材集め中にレベルが17へと上がってしまいました。いやいや、ログインボーナスの経験の飴玉を使った甲斐もあったよね。
それから恐らく、経験値アップ期間の恩恵もあったんだろうね。とにかく、久々に充実した時間を過ごせたような気がする。
つまりは修練及び、経験値&素材稼ぎに関してはであるけど。連続した戦闘は、敵が枯れないこの狩り場の賜物でもあったと思う。
師匠に頼まれていた素材も割と集まったし、切りが良いからいったん休憩しよう。少し離れれば、ハーピーの反応しない場所もあるし俺には香炉もある。
それにしても、今回も割と突っ込み所が満載だなぁ……特に職業スロットが増えたのとか、幸運値がとうとう補正込みで30の大台に乗っちゃった事とか。
はい、どっちも『混血の書』を使用した効果だったりします。
ドッペル君の落とした用途不明の書物は、どうやらアバターの種族を『ミックスB』から『ミックスB+』にしてくれた模様で種族が上位に上書きされた。
その結果、色々と補正値に変化が起きてビックリである。まずは職業スロットが増えたり、幸運度が上昇したり……後は魅力値が下がったり。
他にも、耐性値の上昇は素直に有り難いし、全体的には大きなパワーアップな筈。分身のドロップは、それ程に凄まじかった訳ですね、ハイ。
他にも奴の落とした両手棍スキルの《Pハンマー》と闇魔法の《Bタッチ》も相当な破壊力を秘めていた。思わずスキルを注ぎ込んで、両方とも取得する程度には。
《Pハンマー》はSP20と重いが、その分攻撃力も通常の倍近く跳ね上がる凄まじさ。止めの一撃に持って来いだ、そして《撃ち上げ花火》との相性も良い筈。
未だに試せてないけど、この連続技が決まるとかなり凄いに違いない。
《Bタッチ》もMP24も使うので、ホイホイ連続しては使えない大技の部類に入ってしまう。ただし威力は折り紙つき、しかも吹き飛ばし効果まで付いている。
射程は《Dタッチ》と同じく、かなり短いんだけどね? これがこの魔法の唯一の弱点かなぁ、MPコストに見合ったダメージ魔法だけに、残念でならない。
まぁ使うけどね、詠唱時間も短いし使い勝手は抜群だし。
他に報告と言えば、弓矢スキルがまたまた1P生えて来た事かな? 今日も1時間練習したし、この南の崖路でもたっぷり修練する事が出来た。
そう思えば、本当に順調な成長ではある……そしてあと1P上がれば、自然にスキル技を覚えてしまうと言うこのお得感。
何だろう、ここまで来たらそれに期待してしまう自分がいる。うん、明日もインして特訓を頑張ろう! 成果が着実に出るって、ヤル気が上がる源である。
そんな訳で、クライフ師匠には感謝しかない次第。
冒険スキルの『水中適正』は、水の中でも移動力低下などのバッドステータスを受けない。そんなある意味、場所を選びまくるスキルである。
要するに、水の中でしか効果は発揮されないやや不遇のスキルではある。それでも水魔法の《水中呼吸》と合わせると、水の中では敵無しかも。
いやいや、そんな事は無いか……他の冒険者とは、思い切り差が開くだろうけど。水棲モンスターに対しては、普通にガチバトルになっちゃう筈。
それも面白そうだが、敢えてこの崖を降りて海に入ろうとか思わない。崖が急過ぎて、敵に勝てても上がって来れるかが不安だし。
道の途中で崖崩れが数か所起きてて、そこを無理すれば登れそうだけど。そんな場所は崩れやすいし、命が幾つあっても足りなさそう。
それより『野生』スキルの効果で、筋力と敏捷値の伸びが半端無い。最初は体力ばかり、称号『猪突』のお陰で目立っていたステだったけど。
今ではそれに並ぶ勢い、モロ前衛風味な感じのステータスに成長している。それはそれで良いと思う、魔法は主力にならなくても困らないし。
それから宝珠のお陰で、念願の回復魔法|《Pヒール》も取得出来た。この魔法はMP消費は21と重いし、詠唱も割と長いので使い勝手に関してはあまり良くない。
ただし、戦闘中にも条件付きで使える回復魔法は、恐らく重宝するだろう。
――俺にはファーもいるし、そう言う意味じゃ長期戦のHP回復は盤石だな。




