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異世界引きこもりダンジョンライフ  作者: 竜巻タコ焼きノート
第1章
2/7

第二話:新生活

ご高覧いただきまして誠にありがとうございます。

こちらの小説は12章構成を考えており、一週間に1章終わるペースで投稿をしようと思っております。


大体、日水金ぐらいのペースで投稿を行い1章終わる感じペース配分です。

「……はっ!!プリテュアが始まってしまう!!…ってあれ?ここはどこだ?」


説明しよう。

プリテュアとは、毎週日曜日の朝8時から始まる女児向けアニメである。

女児向けアニメを馬鹿にしてはいけない。

園児向けアニメなのだがところどころに大人の本気を散りばめた変身シーンや素晴らしい楽曲の数々、そうまさに女児向けアニメは最高の芸術なのである!

……そんなことよりここはどこだろう?


「そっか……俺は管理者によって異世界に飛ばされたのか。にしても暗いなここ」


辺りを見回してみると、広さ的には6畳半といったところだろうか。

とても、俺が寝ていたベッドのようなものは岩を加工して四角にしただけもので、四方は岩というかこれは洞窟か?どちらにしても照明が何ひとつないので暗すぎる。


「おいおい、召喚するにしてももっとマシなところに召喚しろよあの管理者・・・というかあの管理者最後に変なこといってたよな。スキル”鑑定眼”だけは取得しろって、てかスキルってどう取得するんだ?おい!昔のゲームですらもっとマシなチュートリアルがあるぞどうなってんだよ!ん?なんだこれ?」


俺が一人虚しく叫びながら狭い部屋の中を暴れ回ってると部屋の真ん中に丸いボールのようなものを見つけた。


「なんだこれ……ボール?なんでこんなところに……っておいおいおい」


ボールのようなもの手に取ると、急に輝き始めたではあーりませんか!

わお、これはドOゴンボール的なsomething的なあれか?

やはりここは王道としてギャルのパンティでも願っておくべきだなうん。


……って俺の左手も光ってるし!一体なんなんだ!


《マスター情報を確認、マスター登録を完了しました。システムを再起動します》


「うお、急にしゃべりやがった。これはあれか、俗に言うダンジョンコアとかいうやつか」


そういえば異世界に来る前に管理者からなんかダンジョンマスターの証というかものをもらったな。

てか、やっぱりここダンジョンだったんだ……


《システム再起動完了、マスターからの指示を待機》


「指示って言われてもなぁ…どうやって操作するんだよこれ……まぁとりあえず触ってみるか」

空中に浮かんでいるダンジョンコアさんを指先で触ってみる。


《マスターの淫らな指先を確認しました》

「ふぁ!?」


おいふざけんな!!何が淫らな指先だ!!

俺のゴッドフィンガーを淫らとは君、面白いことを言うではないか。


「おい、ふざけるな!俺は操作しようとしただけだ!誤解だ!」

《理解しました。わたしは音声認識で操作が可能です》

「そういうことは頼むから先に言ってくれ…」

《っふ》


おい、今この物体笑ったよね?

その心笑ってるねおばさんがいたらぶち切れものだよこれ

俺は寛大だから聞かなかったことにしておこう。後で覚えてろよ。


「まぁそれより、お前は何ができるんだ?」

《はいマスター、それではご説明します》


そう言うと、ダンジョンコアさんは流暢に説明を始めた。

どうやら俺はダンジョンのマスターとしてこのダンジョンを守らないといけないらしい。

どういうわけかダンジョンコアさんは、自然言語でもしっかりと受け答えしてくれる。

ダンジョンコアに俺が命令をしてダンジョンの拡張やモンスターの召喚、罠の配置などを行いダンジョンを作り上げるらしい。

俺のいた世界ではVRMMOはまだ無かったがきっとこんな感じなのだろう。

まぁ~便利な事!


「なるほどなぁーよくできてるなこれ、というかこの世界はどうなってんだ?お前みたいなオーバーテクノロジーのようなものがその辺にも存在するのか?」

《この世界には私のようなシステム群で構成されておりますが、通常マスターの権限を持たない者にはイベントトリガーがないと受け答えはできません》

「ということは、他のダンジョンマスターも今みたいにお前と話しているのか?」

《いえ、世界のパワーバランスを保つため魔族側、つまり他のダンジョンマスターのコアには対話機能は実装されておりません。マスターと今こうして対話できるのは、システム側で最適化された結果、私には対話機能を実装されております》


おぉーこれはあれだな。

俺だけが使える所謂チートということだな!

どうやらようやく俺の時代がやってきたというわけだな。


「ん、ところで管理者って奴から聖霊剣 (せいれいけん)っていう剣をもらったはずなんだが……」

《はい、現在アイテムBOXに2つほどアイテムが保有されております。マスター、左の項目からアイテムという欄から取り出すことができます》

「左の項目?そんなもんどこにあんだよ……ってあったあった、これか」


俺が一瞬目を細めるとゲームのウィンドウらしきものが出て来て、上からダンジョン、配下、ステータス、アイテムという欄が表示された。

しかしこのダンジョンコアさん、非常に便利である。

なるほど、コイツがいればチュートリアルなんていらないわけだ。

アイテムという欄をタッチすると一覧でアイテムが表示された。


「えーと、このカッコいい剣みたいなアイコンのやつが聖霊剣 (せいれいけん)か、そしてもう一つは……手紙?なんだこれ?」

なんだかよくわからないがとりあえずその手紙のアイコンをタッチすると説明が出てきた。


「えー、偉大なる管理者様からの手紙~サルでもわかるダンジョン経営概要について……ってふざけんな!!!誰がサルだ誰が!!!ウキー!」


あの管理者……絶対許さん。

次あったら絶対殴ろう。


《マスター、管理者からの手紙は現状把握にとても有用だと思います。読むことを進言いたします》

「わかってるよ、あの管理者がどうしようもなく人をコケにするクソ野郎という事は置いといてまぁせっかくあるんだ読まないわけにはいかないだろ」


俺は嫌々ながらもアイテムの説明欄の上にある使用ボタンを押し手紙の中身を見る事にした。

使用ボタンを押すと、どこからともなく手紙が表れて俺はあたふたしたがそれをなんとか手に取り手紙の中身を確認する。


~サルでもわかるダンジョン経営概要について~


1. ダンジョンマスターはモンスターの召喚、罠などの配置を行う事ができるわ。

召喚や罠にはDP(ダンジョンポイント)を消費する事で召喚できるの。

いい感じに無駄遣いせずに使用するといいわ!


2.召喚したモンスターや罠は自由に配置することができるわ。

モンスターもそれぞれ個体によって知能ってのがあるけど基本は命令に従順よ。

だからいい感じに配置するといいわ!


3.DPは冒険者、モンスターを倒すことで入手できるわ。

レベルやランクが高いものを倒すともらえるDPもそれに応じて多く貰えるわ。

なのでいい感じにダンジョンに来たものをぶっ殺すといいわ!


4. ネクサスを破壊されるとハッピーセットであなたもゲームオーバー!

死ぬ気でいい感じに防衛するといいわ!



……なるほどなるほど、さすがサルでもわかる内容だ。

ところどころいい感じにってのが最高にクソだがあの管理者だからな……無視しよう。


「なぁ、このネクサスってのはなんなんだ?」

《はい、ネクサスとは私の名称です。ダンジョンの中心部や、全体を制御する核心的な要素またはダンジョン内の様々な部分や機能が結びつく点という意味からネクサス、あるいはキーストーン、あるいはダンジョンコアなどと呼ばれれております。》

「なんか色々とめんどくさいな……なぁ、お前の事は何て呼べばいいんだ?]

《私に名前というものは与えられておりません。マスターの呼びやすい名前でお呼びください》

「ん~じゃあ、ダンジョンコアさんで!」

《…………》


おいなんだよ、その沈黙は。

別にいいじゃないかダンジョンコアさん。


「じゃ、じゃあネクサス先生ってのはどうよ?」

《…まぁそれでいいでしょう》


こ、こいつッ!!

なんて生意気なシステムなんだ、対話機能どころか脳みそかなんかつまってるだろこのネクサスさんよぉ!

ま、まぁそれはいいとしてこれからどうするかが問題だな。

むかつくがあの管理者からもらったダンジョンの概要はざっくりとだが理解できたわけだし。


「なぁネクサス先生、これからどうしたらいいと思う?とりあえず寝てもいいか?」

《現在ダンジョン内は自然に発生したモンスターの溜まり場となっており、防衛機能を有しておりません。よって睡眠は得策ではありません》

「ん?自然のモンスターとで何か違いがあるのか?」

《はい、自然のモンスターは空気中の魔素が凝縮され結晶化したものが自然のモンスターとなります。よってマスターの命令は自然発生したモンスターには適応されません》


あらあら、それって私まるでモンスターの餌みたいじゃないあらやだ。


《はい》

「おい、お前人の心も読めるのかよ。てか勝手に人の心を見るんじゃねぇよ!」

《……》


おいおい、先生黙っちまったよ。

黙秘権だよこれ、てかシステムに権利なんてあるのか?まぁいいか。


「まぁそれは置いといてで…ネクサス先生、俺は何から始めた方がいい?」

《はい、まずはダンジョン内を防衛するモンスターの召喚を推奨いたします》

「お、いいねモンスターの召喚!早速召喚しようぜ」


きたきたきた!

そうそうこれだよこれ、俺が待ち望んでいた異世界ファンタジーは!


《わかりました、モンスターの召喚はウィンドウの左の項目からダンジョンを押し、次に出てくる項目にモンスター召喚がありますのでそこからモンスターを召喚することができます》

「お、これだな……おー結構種類あるんだな」


魔王種 : 300,000DP

上位悪魔種 : 110,000DP

上位竜種 : 80,000DP

上位獣種 : 30,000DP

上位物質種 : 25,000DP

上位不死種 : 20,000DP

上位妖精族 : 17,000DP

上位亜人種 : 17,000DP

上位虫種 : 10,000DP

上位ランダム種 : 20,000DP


下位悪魔種 : 11,000DP

下位竜種 : 8,000DP

下位獣種 : 3,000DP

下位物質種 : 2,500DP

下位不死種 : 2,000DP

下位妖精種 : 1,900DP

下位亜人種 : 1,700DP

下位虫種 : 1,000DP

下位ランダム種 : 2,000DP


魔王種というのがすごい気になるがまぁ一般的なラインナップだな

というか上位種たけぇー


「なぁネクサス先生や、これって特定のモンスターを呼び出すとかそういうのはないの?」

《はい、モンスターの召喚は色んな要素を含みますがランダムです》

「つまり、ガチャか?」

《ガチャです》


そっかーガチャかー

異世界の世界にもソシャゲのガチャ文化が広がってるのかー

ソシャゲって偉大なんだな……


「というか、俺は今なんDP持ってるんだ……30,000DPか……どうするかなぁ」

俺は30,000DPという微妙なDPをどう使うか少し考えることにした。

次はいよいよダンジョン経営に入って1章は終わるかもしれないです。

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