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神様に愛された死人  作者: ゆづき。
1/8

Prolog

私がその世界に飛び込んだのは、彼女が手を引いたから。キラキラした悪魔的な笑顔のまま、そう言ったから。

あの夏の日、蒸し暑い体育館で彼女が私の手を引いて、そう言ったから。


「ねぇ、一緒にやろうよ!」


彼女はいつだって、優しかった。優しくて、眩しくて、そして、残酷だった。


これは、私がその世界から死んだ後のお話。

全てを捨てて、死人になってしまった私が、永遠に褪せることのない親愛なるキャプテンに捧げる、ひとつの物語。

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