第2話 意識覚醒しました
目が覚めた
金髪の美少女…若い美人の女性が俺の方を覗き込んでいる。その隣りでは、金髪の若いイケメンの男性が俺に笑顔を向けている。
「誰だ? ? ? 俺トラックにひかれて死んだんじゃなかったのか」
「う〜」声が出せない??
女性が俺に話しかけてきた「☆♪¥$%/〒〆@#&」何だ日本語じゃないぞもしかして事故の手術で海外に運ばれたとか急に男に持ち上げられた俺は大人だぞ体重70キロ超えてたよなまさか事故で体の半分ぐらい失ったんじゃないか(終わったぁ〜これから生き地獄じゃん)
それが最初に意識が覚醒ときに考えていた事だ
数ヶ月後
気付いてはいたが、どうやらここは日本ではないらしい。しかも魔法の世界らしい
自分を助けてくれたであろう女の人が暖炉に火を着ける際、手から火を出したのだ。
魔法。
その言葉が頭をよぎる。よく家の中を見渡してみると、テレビやパソコンなどが一つも無い事に気付く。
どんな原始的な生活を送っているんだと思ったがテレビやパソコンなどを買えないほど貧乏だと思えないメイドもいるし。
そんな現代人からするとおかしな状況に一つの可能性が思い当たる。
(ここは地球ではないのでは)
地球では魔法は見た事が無い。
ひょっとしたら自分が知らないだけで有るのかもしれない。しかし、“魔法が有ることが前提“のこの家の有り様はここが地球ではないと思わせるのに十分な状況だった。
となると、何故自分はここにいるのか?
魔法が有る地球ではない世界。
赤ん坊になっている自分。
聞いた事が無い言語。
この状況から導き出した答え。
転生。
こんな状況なので、この結論はすんなり受け入れられた。
魔法が有る世界に転生し、誰しも一度は思ったであろう、『今の記憶を持ったまま子供の頃に戻れたら』を現実に体験しているのだ。
その事に興奮していると、この世界での俺のお母さんがまたスープを持って来てくれた。
そして、お腹が一杯になった所でまたしても意識が遠くなっていく。
どんなに興奮していても、この一歳になってすらいない体では睡魔に対抗する事は出来なかった。